68-1  肉みそレタス包み

レタスもにらもおいしい季節。しっかり自己主張する肉みそを、歯切れのよいレタスで包みます。つくる楽しみはお肉の手切り。これでひと味ふた味おいしくなります。一緒にご飯を包むと、楽しさも倍増!


  エネルギー : 610 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.10 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分

 講師: 土井 善晴


(2人分)
・豚肩ロース肉 (ステーキ用)  1枚(150g)
・レタス 4〜5枚
・にら 1ワ(100g)
・新ごぼう 80g
・赤みそ 30g
・きゅうり 1本
・レモン 1/2コ
・ご飯 適量
・サラダ油 大さじ1
・砂糖 大さじ2
 
 
    

  レタスは洗って水けを拭き、大きな葉は4等分に切って、重ねるように器に盛る。
ポイント: レタスは芯をくりぬき、葉と葉の間に流水を流し、水圧を利用してきれいにはがします。
  きゅうりはピーラーでところどころ皮をむき、縦4等分にしてから6〜7mm厚さの斜め切りにする。 の器に盛り合わせ、レモンを添える。
  にらは小口から5mm幅に切る。
  新ごぼうはたわしで洗って皮付きのままささがきにし、ひとつにまとめて縦横に刻んで粗みじんに切る。
  豚肉は厚みを半分に切って、細切りにし、さらに細かく刻む。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、 を焼きつける。
ポイント: ごぼうを入れて広げ、焼き色がついたら肉を加えて押さえて広げ、返して、今度は肉に焼き色をつけます。
   に赤みそ、砂糖大さじ2を加えていりつける。
  全体がなじんだら のにらを加え、軽く炒め合わせて火を止める。器に盛り、 とご飯を添える。



68-2  鶏むねの揚げない酢豚風

中国料理の食べごたえとおいしさはそのままに、ちょっとした工夫でヘルシーな一皿に。材料を揚げずに、ゆでてカロリーダウン。しっかり味だから、家族全員大満足です。


  エネルギー : 230 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.50 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分 (干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: ほりえ さわこ


(4人分)
・鶏むね肉 (大)  1枚(300g)

 【A】 
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・酒 小さじ1
  *あれば紹興酒。 
  ・しょうが汁 少々
・干ししいたけ 2枚
・新たまねぎ 1コ
・ピーマン 2コ
・にんじん 1/2本
・にんにく 1かけ

 【B】 
  ・干ししいたけの戻し汁 カップ3/4
  *足りない場合は水を足す。 
  ・砂糖 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・酢 大さじ2
  ・トマトケチャップ 大さじ1
  ・かたくり粉 大さじ1
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)  小さじ1
・かたくり粉 大さじ2
・塩 小さじ1
・サラダ油 少々
・ごま油 大さじ1
 
 
    

  干ししいたけはポリ袋に入れ、水カップ3/4を加えて戻しておき、そぎ切りにする(戻し汁はとっておく)。鶏肉は一口大のそぎ切りにし、【A】をしっかりもみ込んでかたくり粉大さじ2をまぶす。たまねぎは一口大に切る。ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、一口大に切る。にんじんは縦半分に切って斜め薄切りにする。にんにくは薄切りにする。
ポイント: 鶏むね肉はかたくり粉をまぶしてパサつきをおさえる。
  鍋に湯カップ4と塩小さじ1、サラダ油少々を入れて煮立て、にんじんを加える。1〜2分間たったら鶏肉を加えてほぐし、たまねぎとピーマンを加える。鶏肉の色が白く変わったらすべてざるに上げる。
ポイント: 油を入れた湯でゆで、具をしっかりコーティング。揚げなくてもコクとうまみが出る。
  フライパンにごま油大さじ1とにんにくを入れて中火にかけ、香りがたったら混ぜ合わせた【B】を入れ、ひと煮立ちさせる。 のしいたけと を加えて煮からめる。




68-3  肉巻き豆腐のしょうが焼き

豆腐に豚肉を巻き、しょうがのたれで焼くだけ。豚のしょうが焼き以上の満足感!ボリュームもヘルシーもあきらめない、新・和風おかずです。



  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.00 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 25分

 講師: 小林 まさみ


(4人分)
・木綿豆腐 2丁(600g)
・豚もも肉 (大/薄切り)  8枚(150g)

 【A】 
  ・しょうが (すりおろす)  大さじ1
  ・にんにく (すりおろす)  小さじ1/2
  ・酒 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  ・砂糖 小さじ1/2
・にら 1ワ(100g)
・もやし 1袋(250g)
・小麦粉 適量
・サラダ油 
・塩 少々
・こしょう 少々
 
 
    

  豆腐は、二重にした紙タオルで1丁ずつくるんでバットにのせる。1kgほどの重さの皿をのせ、10分間ほどおいて水をきり、4等分に切る。【A】は合わせておく。にらは5cm長さに切る。
ポイント: 豆腐は水けをきり、調理しやすく&食べごたえのある食感に。
  豚肉を1枚ずつ広げ、手前に豆腐1コをのせて斜めに巻く。焼く直前に、茶こしで小麦粉適量を薄くまぶす。
ポイント: 豚肉1枚を巻くだけで、ぐんとボリュームアップ!
  フライパンにサラダ油大さじ1/2を強火で熱し、もやしを加えて1〜2分間炒める。 のにらを加えてサッと炒め、塩・こしょう各少々をふる。皿に取り出し、広げておく。
   のフライパンにサラダ油大さじ1/2を加え、 の巻き終わりを下にして並べる。強めの中火で、2〜3分間ほど両面をこんがりと焼く。
  【A】を加えて上下を返し、スプーンで時々汁をかけながら、1分間ほど煮詰める。 の皿に盛り、フライパンに残ったたれをかける。
ポイント: 粉をまぶして焼いているため、しっかりたれがからむ。



68-4  キャロットバーグ

にんじんの程よい甘みと食感が、おいしさの秘密。子どもも大人もペロリと食べてくれます。彩りのよいブロッコマッシュを添えて、野菜をたくさんとれる一皿に。


  エネルギー : 430 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.10 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 35分

 講師: 舘野 鏡子


(4人分)

 【キャロットバーグ】 
  ・合いびき肉 300g
  ・にんじん 2本(250〜300g)

 【A】 
  ・卵 1コ
  ・にんにく (すりおろす)  少々
  ・白ワイン 大さじ2
  ・ウスターソース 小さじ2
  ・小麦粉 大さじ2
  ・砂糖 小さじ1
  ・塩 小さじ1/2

 【ブロッコマッシュ】 
  ・じゃがいも 3〜4コ(450〜500g)
  ・ブロッコリー (小/小房に分ける)  1コ分(150g)
  ・にんにく (小/薄切り)  1かけ分

 【B】 
  ・牛乳 カップ1/3
  ・オリーブ油 小さじ2

 【ケチャップワインソース】 
  ・トマトケチャップ 大さじ3
  ・赤ワイン 大さじ1+1/2
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・中濃ソース 小さじ1
  ・オリーブ油 小さじ1
・オリーブ油 適量
・塩 少々
・砂糖 少々
・黒こしょう (粗びき)  少々
 
 
    

  にんじんは3mm厚さ、長さ4〜5cmの斜め薄切りにしてから、3mm幅のせん切りにする。じゃがいもは皮をむき、一口大よりやや大きめに切る。
ポイント: にんじんはやや太めのせん切りにすることで、適度に食感が残り、満足感につながる。
  ボウルにひき肉、【A】を入れて練り混ぜる。粘りが出たら、 のにんじんを加えてさらに混ぜる。12等分し、直径5cmほどの円形に整える。
  フライパンにオリーブ油適量を中火で熱し、 を並べ入れ、ふたをして4〜5分間蒸し焼きにする(途中、2〜3分間たったら、火を少し弱める)。ふたを取って裏返し、同様に3〜4分間焼いて火を止める。
  鍋にじゃがいも、にんにく、水をヒタヒタよりも多めに入れて塩少々を加え、強火にかける。沸騰したら弱めの中火にし、9〜10分間ゆでる。竹串がやっと通るくらいの堅さになったら、ブロッコリーを加えて、さらに5〜6分間ゆでる。
   のゆで汁を捨て、【B】を加え、弱めの中火にかける。へらでくずしながら混ぜ合わせ、柔らかく練る。砂糖・塩・黒こしょう各少々で味を調え、火を止める。
  耐熱容器に【ケチャップワインソース】の材料を入れてひと混ぜし、ラップをふんわりとかぶせ、電子レンジ(600W)に約40秒間かける。器に【キャロットバーグ】と【ブロッコマッシュ】を盛り、ソースをかける。



68-5  ハーフコロッケ

コクがありながらも、あっさりとしたハーフコロッケです。いつもの食事だけでなく、お弁当のおかずや、パーティーにもぴったり。


  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : 0.30 g (塩分は1コ分)
  調理時間 : 45分 (じゃがいもを蒸す時間、じゃがいもとホワイトソースを混ぜたあとに粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(16〜18コ分)
・じゃがいも 2コ(250g)
・かにの身 (ゆでたもの)  150g
*なければ缶詰でもよい。 

 【ホワイトソース】 
  ・バター 20g
  ・小麦粉 20g
  ・牛乳 カップ1
  ・生クリーム カップ1/2

 【衣】 
  ・小麦粉 適量
  ・溶き卵 適量
  ・生パン粉 適量
  *パン粉(乾)でもよい。 
・ソース 適量
*好みのものを用意する。 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・サラダ油 
・揚げ油 
 
 
    

  じゃがいもはよく洗い、芽があれば取る。皮付きのまま蒸気の上がった蒸し器に入れて、25〜30分間中火で蒸す。竹串がスッと通るようになったら取り出して、熱いまま皮をむく。
   をボウルに入れて、スプーンでつぶす。
ポイント: じゃがいもはつぶしすぎないほうが、味よく仕上がります。
  【ホワイトソース】をつくる。鍋を弱火で熱し、バターを溶かす。小麦粉をふり入れて焦がさないように約2分間炒める。沸騰しない程度に温めた牛乳を少しずつ加え、ダマにならないように丁寧に混ぜ、生クリームを加えて混ぜながら少し煮る。塩・黒こしょう各少々で味を調える。
   を加えて混ぜ合わせ、粗熱が取れるまでおく。
  かにの身は軟骨があれば取り除いて手でほぐし、 に加えて混ぜ、塩・黒こしょう各少々で味を調える。
   を16〜18等分にして丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に【衣】をつける。
ポイント: 形を整えるときは、手にサラダ油を少しつけると手につきにくくなります。かわいらしい丸形にして。
  揚げ油を170〜180℃に熱し、 の表面がカリッとするまで揚げる。器に盛り、好みのソースを添える。



68-6  レモンから揚げ

お弁当のふたを開けたとたん、フワッと爽やかな香りが広がります。下ごしらえを前日にすませれば、朝は揚げるだけ。


  エネルギー : 540 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.10 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分 (牛乳とレモン汁を冷蔵庫に入れる時間、鶏肉に下味をつける時間は除く。)

 講師: 坂田 阿希子


(1人分)
・鶏もも肉 1/2枚(約150g)
・牛乳 カップ1/2
・レモン汁 大さじ1

 【A】 
  ・にんにく (小/すりおろす)  1/2かけ分
  ・パプリカパウダー 少々
  ・黒こしょう 少々
  ・塩 小さじ1/2弱
・溶き卵 1/2コ分
・レモンの皮 (国産/すりおろす)  1/2コ分
*あれば。 
・サラダ菜 適宜
・レモン (国産/いちょう切り)  適宜
・小麦粉 適量
・揚げ油 
 
 
    

  牛乳にレモン汁を加え、冷蔵庫に30分間おく。
  鶏肉を3〜4等分に切る。 と【A】を混ぜ合わせたバットに入れて手でよくもみ込み、冷蔵庫に入れて一晩(または1〜2時間)つける。
   の汁けをきって溶き卵にくぐらせ、レモンの皮(あれば)を加えた小麦粉適量を全体にまぶす。
  170℃に熱した揚げ油に を入れ、表面が固まってきたら、何度か返しながら3〜4分間揚げ、最後に強火にしてカリッとさせる。好みでサラダ菜やレモンを添える。



68-7  失敗なし!太巻き

行楽に出かける機会も増える、新緑の季節です。一口でいろいろなおいしさが味わえる太巻きなら、家族みんなが楽しめます。具だくさんでバランスのよいみつばの風味が爽やかな一品。


  エネルギー : 450 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 5.20 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 50分 (米を炊く時間、かんぴょうを戻す時間、すし飯をねかせる時間は除く。)

 講師: 佐々木 浩


(3〜4人分)

 【すし飯】 
  ・米 360ml(2合)
  ・昆布 (5×10cm)  1枚

 【すし酢(A)】 
  ・砂糖 大さじ5+1/2
  ・酢 カップ1/4
  ・塩 小さじ2

 【かんぴょう煮】 
  ・かんぴょう (乾)  30g

 【B】 
  ・しょうゆ 大さじ3+1/2
  ・砂糖 大さじ3
  ・水 カップ1
・卵 3コ

 【C】 
  ・だし 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
・みつば 1ワ
・きゅうり 1本
・焼きのり (全形)  2枚
・塩 少々
・サラダ油 
 
 
    


【すし飯】をつくる
  米は洗ってざるに上げる。炊飯器の内釜に米、ふだんより約2割少ない水、昆布を入れて炊く。
ポイント: あとで【すし酢】を混ぜるので、水を少なめにして炊く。
  鍋に【A】を入れて中火にかけ、砂糖を溶かしながら温める。炊き上がった を盤台に移し、温かい【すし酢】を回しかける。
ポイント: 【すし酢】は酢の酸がとばないように沸騰させず、砂糖が溶ければよい。温かい【すし酢】は、温かいご飯によくなじむ。
   をしゃもじで切るように混ぜ合わせる。15分間おいて粗熱が取れたら、底から大きく混ぜ合わせる。さらに15分間おいて切るように混ぜ合わせたら、【すし飯】を一か所に寄せて広げ、その上にぬれ布巾をかぶせる。
ポイント: 3回に分けて混ぜることで、酢がゆっくりとなじむ。

具材をつくる
  ボウルにかんぴょう、水約カップ1/4と塩少々を入れてしっかりもむ。水が白濁したらかんぴょうを軽く絞って水を捨て、再びボウルにヒタヒタの水を加える。表面にラップをして常温に一晩おく。
ポイント: 水と塩を入れてもむことで、乾物特有のくさみが取れる。
   を焼きのりの幅に合わせて切る。鍋に湯を沸かし、強火で約3分間かんぴょうをゆで、ざるにとる。鍋に【B】を入れ、ひと煮立ちしたら水けをきったかんぴょうを加える。中火で時々上下を返しながら煮汁がほぼなくなるまで煮て、火を止める。粗熱が取れるまでおく。
  ボウルに卵を割りほぐして【C】を加え、よく混ぜたらボウルで受けたざるでこす。卵焼き器を強火で熱してサラダ油適量をなじませ、卵液の1/4量ほどを流し入れて中火で焼く。ほぼ火が通ったら菜箸で向こう側から手前に巻き、向こう側に寄せる。あいた部分にサラダ油少々をなじませ、同様に卵液を玉じゃくしで流し入れる。焼けた卵の下にも卵液を流し、同様に焼く。卵液がなくなるまで繰り返し、焼き上げる。巻きすで巻いて角が立つように形を整え、1〜2cm厚さの棒状に切る。
ポイント: 卵液は少量ずつ流したほうが、火がしっかり通り、生っぽさがなくなる。仕上がりもよい。
  みつばは鍋に湯を沸かしてサッとゆで、ざるにとり冷ます。水けをしっかり絞り、焼きのりの幅に合わせて切る。きゅうりは先端を切り落とし、焼きのりの幅に合わせて切り、縦4等分に切ってから種を取り除く。
ポイント: きゅうりは種があると水っぽくなるので取り除く。

巻く
  焼きのりは、つやのある表を下にして、巻きすの下縁にそろえて縦長に置く。上下1〜2cmを残してすし飯の半量を置き、均一に広げ、巻き終わり側に1〜2cm高さの“土手”をつくる。手前から順にそれぞれ半量のみつば、卵焼き、かんぴょう、きゅうりを並べる。
ポイント: 巻き終わりの土手の高さは、具の高さを目安に。
  具材を指で押さえながら一気に巻き、具の向こう端に巻きすをかぶせて両手で締める。一度巻きすを外して転がし、もう一度締め、両端を押さえて形を整える。
ポイント: すし飯の土手で、巻くときに具材が押し上げられ、具材の位置が中央に決まる。

切る
  まな板に太巻きをのせる。包丁の先端を太巻きに刺して、太巻きの真ん中くらいまで小刻みに動かし、包丁を押すようにして切る。1回ごとに包丁をぬれ布巾で拭き、8等分に切る。残りも同様にする。
ポイント: 小刻みに包丁を動かし、あとは一気に切れば、すし飯をつぶすことなく切れる。

【ここが肝心!】
「ご飯となじませるためにすし酢を温めておくことと3回に分けて混ぜることがポイントです」



68-8  あじのたたき

あじを香味野菜と一緒にたたくことで、爽やかな香りがします。たたくので、三枚おろしを多少失敗しようが問題なしです。薬味はみょうが、にんにく、たまねぎ、ししとう、お好みで。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.90 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 野口 日出子


(2人分)
・あじ 2匹
*1匹100g程度のもの。 

 【薬味】 
  ・ピーマン 1/2コ
  ・ねぎ 1/4本
  ・しょうが 1/2かけ
・みょうが 1コ
・青じそ 2枚
・しょうゆ 適量
 


 

あじの三枚おろし 
 あじは流水で洗い、水けを拭く。頭を左にしてまな板に置き、胸ビレを起こして、頭から腹へ、中骨まで斜めに包丁を入れる。裏返して同様に斜めに包丁を入れ、頭を落とす。 
 腹身の端を浅く三角形に切り落とし、包丁で内臓をかき出す。刃先で、中骨についている血の塊(腎臓)に切り目を入れ、流水でよく洗う。きれいな歯ブラシなどを使うとよい。 
 背を手前、尾を左にして置き、背ビレの少し上に、包丁で浅く切り目(道しるべ)を入れる。切り目に沿って包丁を入れ、中骨の上を尾まですべらせる。 
 腹を手前に置き、腹ビレの少し上にも同様に浅く切り目を入れ、刃先を入れて中骨の上を尾から腹身の端まですべらせる。刃を入れたまま尾を押さえ、刃先で頭に向かって腹骨を切り、包丁を返して残った尾の付け根を外す。 
 裏身は背を手前、尾を右にして置き、同様に中骨と身を外す。三枚おろしの完成。 
    

  種とヘタを除いたピーマンと、ねぎを粗みじんに切る。しょうがは皮をむいて粗みじんに切り、水にさらして水けをきる。
  みょうがは縦半分に切り、細切りにして、水にさらしておく。
  あじは三枚におろし(下ごしらえ・準備参照)、腹骨をすき取り、骨抜きで小骨を抜く。左手で身を押さえながら、右手で頭のほうから皮をひく。
ポイント: 逆さ包丁にして腹骨を起こしてから、包丁をねかせてすき取るとよい。最後は包丁を立てて皮を切る。
  尾のほうを少し切り落とし、小口から細く切り、包丁の刃元でたたく。 の【薬味】を順に加え、軽くたたく。
ポイント: 包丁の柄は、下のほうを持ってたたく。たたきすぎると粘りが出るので気をつける。
  器に青じそを敷き、 を盛る。 のみょうがを水けをきって添える。しょうゆ適量をかけて食べる。

◆中骨で「骨せんべい」◆
残った中骨は、2日間ほどゆっくり陰干しし、低温の揚げ油でゆっくり揚げます。カリッと揚がった骨せんべいは、おやつにも、酒の肴(さかな)にも引っ張りだこのおいしさです。



68-9  実ざんしょうのしょうゆ漬け

実ざんしょうが手に入ったら、まずは下処理をして冷凍保存します。使いたいときに使いたい分だけ保存食やおかずに。しょうゆ漬けはご飯のお供やおかずの風味づけにと大助かりな保存食です。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (アクを抜く時間、冷凍する時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(つくりやすい分量)
・実ざんしょう 200g(正味)
*しょうゆ漬けに使う実ざんしょうは50gだが、下処理は200gを一度にしてしまうとよい。 
・塩 少々
・しょうゆ 大さじ4
 
 
    


実ざんしょうの下処理
  実ざんしょうは小枝から外す。作業はポリ手袋をしながら行うとよい。流水で洗い、ざるに上げる。
ポイント: 実に付いた細い軸は付いていてもさほど食感に影響はないので、そのままにしておいてよい。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々を入れる。実ざんしょうを加えて約7分間ゆで、ざるに上げる。
ポイント: 実ざんしょうを指で押して、外側が簡単につぶれるのがゆで上がりの目安。
  たっぷりの水につけ、約1時間おいてアクを抜く。
  ざるに上げて水けをよくきり、紙タオルで水けをよく拭く。

しょうゆ漬けにする
  下処理した実ざんしょう50gを煮沸消毒した保存瓶に入れ、しょうゆ大さじ4を加える。10日後ごろからおいしく食べられる。
ポイント: しょうゆは実ざんしょうがヒタヒタになるくらいの量が目安。実ざんしょうの分量に合わせて調整する。

【下処理した実ざんしょうの保存】
冷凍対応の保存袋に入れて冷凍する。冷凍庫で約1年間保存可能。ゆで時間が足りないと、においが移りやすい。におい移りが気になる場合は、密閉できる保存容器に入れる。加熱調理に使うときは解凍する必要はない。
【実ざんしょうのしょうゆ漬けの保存】
冷蔵庫で約半年間保存可能。
【実ざんしょうのしょうゆ漬けを使って】
簡単な丼物や煮物のアクセントなど、いろいろと使えますよ。香りいっぱいの漬け汁「さんしょうじょうゆ」も使わない手はありません。



68-10  米粉のはちみつ蒸しカップケーキ

乳製品を使わなくても、豆乳となたね油でコクが出ます。はちみつのとろみが、ふんわりのコツです。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : 0.30 g (塩分は1コ分)
  調理時間 : 20分

 講師: 白崎 裕子


(直径7cm、高さ3.5cmのシリコンカップ(同じくらいのサイズの耐熱・耐油の 紙カップでもよい)4コ分)
・米粉 (製菓用)  100g

 【A】 
  ・豆乳 (無調整)  70g
  *または水。 
  ・はちみつ 大さじ2
  ・なたね油 大さじ1+1/2
  *またはごま油(白)。 
  ・塩 1つまみ
・ベーキングパウダー (アルミニウム・小麦粉不使用のもの)  小さじ1
 
 
    

  ボウルに【A】を入れ、泡立て器で乳化する(表面に油が浮かなくなる)までよく混ぜる。
ポイント: 乳化が足りないとパサパサになりやすい。
  米粉を加え、米粉の上にベーキングパウダーをのせる。
  泡立て器で力を入れて、1分30秒間くらい手早く混ぜる(最初はもったりと重いが、混ぜるうちに軽くなる)。泡立て器ですくって、なめらかに落ちなければ、豆乳(または水/分量外)を少量加えて混ぜ、なめらかにする。シリコンカップに等分に入れて、蒸気の上がったせいろか蒸し器に入れ、強火で12分間蒸す。竹串で刺して生地がつかなければよい。

【米粉(製菓用)】
米粉100%の製菓用を必ず使ってください。製パン用の米粉は小麦グルテンなどを配合したものが多いので、ここでは使用しないで!
【米粉でおいしくつくるポイント】
米粉は混ぜすぎても失敗することはなく、むしろ、よく混ぜたほうがふっくらしっとりおいしく仕上がります。また、とろみや粘りのある食材を合わせると、ふくらみがよくなります。
【保存】
冷めてから保存容器に入れて常温で約2日間。冷めると堅くなるので、再度蒸して温めるとよい。



68-11  新じゃがいものコロッケ

【滋味を味わう“禅寺ごはん”】具に野菜の皮やだしがらを使い、食材を大切に生かします。衣のつなぎは卵のかわりに長芋を使います。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.60 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 45分

 講師: 吉村 昇洋


(2人分)
・新じゃがいも (小/男爵)  2コ(約150g)
・アスパラガスの皮 2本分
・昆布 25g
*昆布だしをとったあとのもの。 
・コーン (缶詰)  40g
・長芋 (すりおろす)  大さじ1
・パン粉 適量
・レタス 1枚
・フルーツトマト 1コ
・塩 適量
・かたくり粉 大さじ1
・小麦粉 適量
・揚げ油 
 
 
    

  じゃがいもは皮に一周ぐるりと切り込みを入れ、塩適量を入れた熱湯で約30分間、竹串がスッと通るまでゆでる。熱いうちに皮をやぶらないように、切り込みから大きくむく。
  アスパラガスの皮と昆布は粗みじんに切る。
  じゃがいもをボウルに入れてマッシャーでつぶし、 とコーン、かたくり粉大さじ1を入れて混ぜ、2等分にして丸める。小麦粉適量をまぶし、長芋をまとわせてパン粉をつける。
  揚げ油を180℃に熱し、 を中火でこんがりときつね色になるまで揚げる。最後に火を強めて10秒間熱し、カリッとさせて油から上げる。器に半分にちぎったレタスと5mm角に刻んだフルーツトマトを敷き、コロッケをのせる。

食材は余すところなくきれいに使いきる。野菜の皮も立派な材料となる。



68-12  ミートボールとあさりのプロバンス風

肉と魚介のダブルのうまみが出たスープが絶品です。材料を加える順番が、煮る時間を短縮させるポイント!


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.70 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 島本 薫


(4人分)
・鶏ひき肉 (もも)  400g
*常温に戻しておく。 
・ベーコン (薄切り/ハーフサイズ)  4枚(30g)
・あさり (砂抜きしたもの)  300g
・パプリカ (黄)  1コ(150g)
・トマトの水煮 (缶詰/カットタイプ)  1缶(400g)
・粉チーズ (パルメザン)  大さじ2
・ねぎ (白い部分)  1本分(80g)
・オリーブ (瓶詰/黒/種抜き)  16粒
・イタリアンパセリ 適宜
・オリーブ油 大さじ1/2
・塩 小さじ1
・黒こしょう (粗びき)  少々
・砂糖 小さじ1/2
 
 
    

  パプリカは縦半分に切って種とワタを取り、縦1cm幅に切って横半分に切る。
  表面加工のしてあるフライパンにオリーブ油大さじ1/2、パプリカを入れて中火にかける。すぐにトマトの水煮を加え、塩小さじ1、黒こしょう少々、砂糖小さじ1/2をトマトの上にふる。ふたをして約2分間煮る。
  ベーコンは1cm幅に切る。ボウルにひき肉、ベーコン、粉チーズを入れてこねる。8等分に丸め、中央を軽く押して、 に加える。
  ねぎは縦半分に切って、5cm長さに切る。 にねぎ、あさり、オリーブを加えてふたをし、約8分間煮る。肉に火が通ったら器に盛り、好みでイタリアンパセリをちぎって散らす。



68-13  ハンバーグステーキ

牛肉のおいしさがストレートに味わえ、ステーキのようです!


  エネルギー : 780 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.50 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分 (タネを冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 大宮 勝雄


(2人分)
・牛もも肉 (塊)  400g
*冷凍したものを室温に出し、刻みやすいように半解凍の状態にしたもの。切る直前に冷蔵庫から取り出したものでもよい。 

 【A】 
  ・牛脂 50g
  ・塩 少々
  ・溶き卵 1/2コ分

 【B】 
  ・氷 30g
  ・水 大さじ1+1/3
・牛脂 20g
・クレソン 適量
・粒マスタード 適量
・塩 
・黒こしょう (粗引き)  
 
 
    

  牛肉は1cm角ほどの粗みじん切りにする。
ポイント: ◆塊肉を使う◆
ハンバーグは本来、牛肉の堅い部位をおいしく食べるための料理なので、赤身の塊肉を切って使うことで、肉そのもののかみごたえとおいしさが味わえる。
  フードプロセッサーに で切った牛肉の150g分と【A】を入れてかくはんし、全体がなじんだら合わせた【B】を加えてさらにかくはんする。
ポイント: ◆氷で熱を抑える◆
熱が加わると肉はくさみが出やすいので、つなぎに氷水を加えてフードプロセッサーから発生する摩擦熱を抑える。
  まな板の上に残った の牛肉に塩・黒こしょう各少々をふり、 を加える。タネに包丁の腹を押しつけて平らにのばしたら、その下に包丁の刃をねかせて入れ、半分に折りたたむ。これを繰り返し、 がなめらかにつながるまで混ぜる。
ポイント: ◆脂=うまみを外に出さない◆
手で触ると体温で牛脂が溶け出すので、成形から切り目を入れるまですべて包丁で。また、冷蔵庫でねかせるとタネが落ち着き、焼き縮みも防げる。
   を2等分にし、包丁の腹を押しつけて空気を抜きながら、約1cm厚さにのばす。縁を整えながら木の葉形に成形し、上面に包丁の刃をねかせて、格子状に2〜3cm間隔の浅い切り目を入れる。ラップで包み、冷蔵庫に30分間おく。残りも同様にする。
   を冷蔵庫から出し、焼く直前にそれぞれの上面だけに黒こしょう少々をふる。厚手のフライパンに牛脂を入れて強火で十分に熱し、切り目のある面を下にして並べる。
  焼き色がしっかりついたら上下を返し、上から軽く押して透明な肉汁が出てきたら火を止める。5分間ほどこのままおいて余熱で火を入れ、皿に盛る。塩・黒こしょう各少々をふり、クレソンと粒マスタードを添える。



68-14  さしす梅干し

完熟の実を、さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)で漬けて干すのが、「さしす梅干し」です。塩けは控えめなのに酢の効果で傷みにくく、失敗が少ないのがうれしい。ほんのり甘く食べやすいので、お茶請けとしても喜ばれますよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 横山 タカ子


(つくりやすい分量)
・完熟梅 1kg
・ざらめ糖 300g
*または氷砂糖。 
・粗塩 100g
・酢 カップ4
 
 
    


「さしす」に漬ける
  梅は水でやさしく洗い、竹串でなり口を取る。傷んでいる部分があれば、ナイフで切って除く。
  清潔な布巾で水けを拭き、容器に入れる。
  ざらめ糖、粗塩を加え、酢を回しかける。
  ふたをして、なるべく涼しく日の当たらない場所に2週間以上おく。
ポイント: ◆完全に浸る状態で◆
梅が浮き上がってしまう場合は、皿などで落としぶたをする。それでも梅が完全に浸らなければ、塩と砂糖と酢を1:3:8の割合で混ぜたものを適宜加える。

土用干し
  清潔なスプーンや箸で梅を取り出し、ボウルの上に置いたざるにのせて汁けをきる。さしすは瓶などで保存する。
  間隔をあけて並べ、屋外の日当たりのよい場所で三日三晩干す。夜もそのまま夜露に当て、2日目と3日目の朝に、それぞれ1回梅をひっくり返す。
  干し上がった梅は、清潔な容器に入れて保存する。すぐに食べられるが、時間がたつほどまろやかな味になる。
ポイント: ◆雨に当たってしまったら◆
梅を漬けていたさしすを少し取り分けてボウルに入れ、その中で梅をふり洗いする。再びざるに並べ、晴れてから3日間干し直せば大丈夫。

一般的な梅干しは、完熟した梅をまず塩漬けにしますが、さしす梅干しは、砂糖・塩・酢に漬けた状態で土用ごろ(7月半ばから8月上旬)まで保存します。梅雨が明けたら、晴天が3日間以上続くころを選び、ざるに並べて干しましょう。
●完熟梅●
完熟した梅のほうがふっくらとでき上がるので、まだ青い部分のある堅い梅は、黄色くなるまでしばらく常温におき、追熟させて使うとよい。数コであれば、後から容器に加えても問題ない。
◆梅を漬けるとき、干すときに用意するもの◆
《道具類》
・保存容器 
・竹串 
・布巾
・土用干し用のざる
*酸に弱い金属類は避け、天然素材の平たいざるを使う。
*梅を漬ける保存容器は、ガラスまたはホウロウなど、酸に強い素材のものを。きれいに洗って乾かし、酢で湿らせた布巾で内側を拭いておくとよい。
◎「さしす」もうれしい副産物◎
さしすは、梅の香りと風味が移った、おいしい甘酢。甘酸っぱさと塩加減が絶妙な合わせ酢として使え、とても重宝します。