66-1  中国風あさり豆腐

ふわふわの豆腐があさりにからまって、ごま油のコクとねぎの風味が味のアクセントに。丼風にご飯にかけてもおいしい。


  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.80 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分 (あさりの粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 小林 まさる


(3〜4人分)
・あさり (下処理をしたもの)  600g
・絹ごし豆腐 1丁(300g)
・ねぎ (小口切り)  2/3〜1本分(100g)

 【A】 
  ・あさりの蒸し汁 カップ3/4
  *足りなければ水を足す。 
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/8
  ・こしょう 少々
  ・オイスターソース 小さじ2/3

 【水溶きかたくり粉】 
  ・かたくり粉 大さじ1
  ・水 大さじ1
・溶き卵 1コ分
・しょうが汁 小さじ1
・酒 大さじ2
・ごま油 大さじ1
 
 
    

  フライパンにあさりと酒大さじ2を入れ、強めの中火にかけてふたをする。あさりの口が1〜2コ開いたらフライパンを回すように動かす。あさりの口が開いたら火を止め、ざるを重ねたボウルにあける。蒸し汁はとっておく。
  粗熱が取れたら、半量のあさりは殻を使って身を外す。
   のフライパンを紙タオルで拭き、ごま油大さじ1とねぎを入れ、中火で3〜4分間炒める。しんなりしたら【A】を加え、水けを拭いた豆腐をちぎりながら加える。ひと煮立ちしたら混ぜ合わせた【水溶きかたくり粉】を加え、軽くかき混ぜてとろみをつける。
   のあさりをすべて加えて混ぜ合わせ、ひと煮立ちしたら溶き卵を回し入れる。仕上げにしょうが汁を加えて混ぜ合わせ、器に盛る。



66-2  春にんじんと新たまねぎのひらひら煮

薄切りにした春にんじんと新たまねぎをサッと煮て、たっぷりいただきましょう。野菜の甘みがうれしい、春のごちそうです。


  エネルギー : 270 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.40 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 大原 千鶴


(2人分)
・春にんじん 1本(150g)
・新たまねぎ (小)  1コ(150g)
・豚薄切り肉 (ロース/しゃぶしゃぶ用)  150g
・絹さや 6枚

 【A】 
  ・だし カップ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・塩 小さじ1/4
・レモン (皮をむいて薄い輪切りにする)  2枚
 
 
    

  にんじんは皮をむき、ピーラーで縦に薄切りにする。たまねぎは縦に薄切りにする。絹さやは筋を取り、熱湯でサッとゆで、水けをきる。
  鍋に【A】とにんじん、たまねぎを混ぜずに入れ、中火にかける。沸騰したら火を弱めて時々汁をかけ、野菜がしんなりしたら、豚肉を加える。豚肉に火が通ったら絹さやを加え、2〜3分間煮て火を止める。器に盛り、レモンを添える。

【春にんじんをおいしく食べつくす】
◆切り方を変えて◆
にんじんは彩りがきれいで栄養豊富。それに安価なので毎日使いたい食材ですが、飽きないように食べ続けるには切り方に変化をもたせることが大切。煮物などには大きめに切って存在感を出す、あえ物にはせん切りにしてほかの食材となじみやすくする、汁物には薄切りにする、すりおろしてドレッシングに混ぜる……などなど、いろいろと試してみてください。(繊維に沿って切ると歯ごたえが出て、繊維を断つように切ると柔らかくなります。)
◆保存のコツ◆
にんじんの保存は水分との闘いです!そのままおいておくとすぐに乾燥してしまい、みずみずしさが失われてしまいます。切らずに丸のままラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷蔵庫で保存するようにしましょう。約3週間保存可能です。(葉が付いたにんじんも、葉と根の部分を分けて保存しましょう。葉はゆでて水けをきり、細かく切って冷凍すれば、約1か月間保存可能。)



66-3  キャロットマフィン

にんじん嫌いの子供でも大丈夫。程よい甘さで、爽やかな味わいのマフィンです。


  エネルギー : 320 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : 0.10 g (塩分は1コ分)
  調理時間 : 35分 (ヨーグルトフロスティング用の水きりヨーグルトをつくる時間、【A】を混ぜておく時間、冷ます時間は除く。)

 講師: 吉川 文子


(直径7cm×高さ4cmの耐熱・耐油の紙カップ(薄いものは2枚重ねて使う)6コ分)

 【生地】 
  ・にんじん 1本(正味100g)

 【A】 
  ・ドライパイナップル 30g
  ・プレーンヨーグルト (無糖)  30g
  ・卵 1コ
  ・きび糖 50g
  ・植物油 50g
  *サラダ油、なたね油、ごま油(白)など、くせのないもの。 
  ・レモンの皮 (国産/すりおろす)  少々

 【B】 
  ・薄力粉 100g
  ・ベーキングパウダー 小さじ2/3
  ・ベーキングソーダ 小さじ1/3
  ・シナモンパウダー 小さじ1/4
  ・くるみ (ローストタイプ/細かく刻む)  20g
  ・ココナツフレーク 10g

 【ヨーグルトフロスティング】*マフィンにのせる飾り用クリーム。 
  ・プレーンヨーグルト (無糖)  100g
  ・生クリーム 100g
  *乳脂肪分34〜38%。 
  ・粉砂糖 大さじ1
 


 

つくる前にしておくこと 
 【ヨーグルトフロスティング】用のヨーグルトは、厚手の紙タオル(不織布タイプ)を敷いたざるにのせ、半量になるまで約5時間おき、水きりヨーグルトをつくる。 
 【B】を合わせてふるっておく。 
 オーブンは180℃に温めておく。 
    


【生地】をつくる
  【A】のドライパイナップルは7〜8mm角に刻んでボウルに入れる。ヨーグルトを加えて混ぜ、10分間ほどおく。
  にんじんは皮をむいてすりおろし、 に加えてゴムべらで混ぜる。
  ステンレス製のボウルに卵ときび糖を入れ、泡立て器で混ぜる。
   のボウルをごく弱火にかけ、混ぜながらきび糖を溶かし、人肌に温める(湯煎にかけてもよい)。
ポイント: あいたほうの手で布巾を持ち、ボウルの片側を支えて火にかける(やけどに注意)。
  ボウルを火から下ろし、植物油を数回に分けて加えながら、よく混ぜて乳化させる。
   にすりおろしたレモンの皮と を加えて混ぜる。
   にふるっておいた【B】を加え、中心からぐるぐると混ぜる。
  粉がほとんど見えなくなったら、くるみとココナツフレークを加える。ゴムべらで、底から返すように混ぜる。

【生地】を焼いて仕上げる
  紙カップを天板に間隔をあけて並べ、 の【生地】をスプーンで等分に入れる。180℃に温めたオーブンで20分間焼く。【生地】の中央に竹串を刺して何もついてこなければ、焼き上がり。網に移して冷まし、紙カップから取り出す。
  ボウルに【ヨーグルトフロスティング】の生クリームと粉砂糖を入れ、ボウルの底を氷水に当てながら、角が立つまでハンドミキサーで泡立てる。
   に水きりしたヨーグルトを加え、さらにしっかりと角が立つまで泡立てる。
   の上面にナイフなどで をのせて整える。

◎ベーキングソーダ◎
食用の重曹。にんじんの水分が多いので、ふんわりと仕上げるために加えます。



66-4  大茶碗蒸し

大きな鉢で具だくさんの茶碗(わん)蒸しをつくるのも、アットホームな感じがしてよいでしょう。



  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.60 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 40分

 講師: 鈴木 登紀子


(3〜4人分)
・卵 3コ
・かまぼこ (白)  50g
・鶏ささ身 2本(90g)
・生しいたけ 2枚
・長芋 50g
・ぎんなん 9コ
・梅麩(ふ) (薄切り)  5枚
*梅の形をした生麩。 
・だし 適量

 【A】 
  ・だし カップ3+1/4
  ・酒 大さじ1
  ・塩 小さじ1
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
・みつば (ザク切り)  少々
・うす口しょうゆ 小さじ1
・塩 少々
 
 
    

  かまぼこは6〜7mm角、ささ身は5〜6mm角に切る。しいたけは軸を除き、かさを固く絞った布巾で拭いて、5〜6mm角に切る。長芋は皮をむいて5〜6mm角に切り、万能こし器に入れて流水の下でふり洗いをする。さらに氷水で洗ってぬめりを取り、水けをきる。かまぼこ、ささ身、しいたけ、長芋をバットに入れ、うす口しょうゆ小さじ1をふる。
  ぎんなんは殻を割って実を取り出し、小鍋にヒタヒタの水、塩少々とともに入れて火にかける。煮立ってきたら、穴あき玉じゃくしで転がしながら薄皮を除き、取り出す。梅麩はだしに浸しておく。
ポイント: ぎんなんを傷めずに、きれいに薄皮を除くことができます。
  よく溶きほぐした卵に【A】を加えて味を調え、万能こし器でこして卵液をつくる。別の器に大さじ5を取りおき、残りは の具と合わせて混ぜ、耐熱の器に流し入れる。
  蒸気の上がった蒸し器に の器を入れて最初の1分間は強火のまま蒸し、弱火にしてさらに17〜18分間、竹串を刺したときに澄んだ汁が出てくるまで蒸す。
   のぎんなんと汁けをきった梅麩を表面に散らし、 で残しておいた卵液をはる。再び強火で蒸し、表面が固まったら取り出して、みつばを散らす。
ポイント: ほとんど蒸し上がってから残しておいた具と卵液を表面に流して固めることで、見た目を華やかに仕上げます。

※このレシピは、2016/02/02に放送したものです。



66-5  花ずし

紅白のサーモンとたいを花びらに見立てた、春らしい華やぎのあるおすしです。春のお祝いの席にぴったり。


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 3.40 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 50分 (米を浸水させる時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(2人分)
・スモークサーモン 6枚
・たい (刺身用/薄いそぎ切り)  12枚

 【すし飯】*つくりやすい分量。(約750g分できる) 
  ・米 400ml(カップ2)
  ・昆布 1枚
  *5cm四方。 

 【合わせ酢】 
  ・酢 カップ1/4
  ・塩 大さじ1/2
  ・砂糖 大さじ1/2

 【A】 
  ・しょうが (せん切り)  30g
  ・白ごま 大さじ2
・わさび (すりおろす)  適量
・溶きがらし 適量
・菜の花 適宜
*塩ゆでして冷水にとり、水けを絞って食べやすく切る。 
・にんじん (花形の飾り切りにする)  適宜
・大根 (花形の飾り切りにする)  適宜
・塩 
 
 
    

  【すし飯】をつくる。米は手早くといで鍋に入れ、水カップ2を注いで1時間おく。昆布を加え、ふたをして強火にかけ、煮立ったら手早く昆布を取り出す。再びふたをし、煮立ったらごく弱火にし、12〜13分間炊いて火を止め、そのまま9分間蒸らす。
  【合わせ酢】の材料は合わせておく。盤台は、ぬれ布巾で拭いて湿らせておく。
  盤台に鍋のご飯をあけ、山をくずさないようにして【合わせ酢】をしゃもじを伝わせながら回しかける。しゃもじをねかせてなでるようにし、手早く全体に行き渡らせる。うちわであおぎながら、しゃもじでご飯を切るようにしてなじませ、【A】を加え、サックリと混ぜる。
ポイント: 【合わせ酢】をなじませるときは、最初は軽くなでつけるように。いきなり切るように動かすと、【合わせ酢】がご飯になじむ前に下に流れてしまう。
   が人肌くらいの温もりがあるうちに、80g分ずつ軽く握って少し平たく丸める。4コつくる。
  スモークサーモンは1枚を半分に切る。まな板に固く絞ったぬれ布巾を広げ、中央にたいを6枚、放射状に並べる。 の【すし飯】1コを中心に置き、布巾ごと茶巾を絞る要領で握る。親指で中央にくぼみをつくって、布巾を外す。残りのたい、スモークサーモンも同様につくる。
ポイント: 布巾ごと握ると、魚とすし飯がしっかりまとまり、美しく仕上がる。
  たいにはわさび、スモークサーモンには溶きがらしをくぼみの部分にのせて皿に盛り、好みで菜の花、にんじん、大根を添える。

◆一口サイズの手まりずしにしても◆
人肌程度のすし飯を20gずつふんわりと丸め、花ずしと同様に、ぬれ布巾の上に刺身1枚、すし飯をのせて握る。たいには木の芽とわさび、スモークサーモンには溶きがらしや実ざんしょうのつくだ煮を合わせ、芽ねぎを散らした皿に盛る。
※このレシピは、2016/03/01に放送したものです。



66-6  たけのこの椀盛り

達人の料理哲学に基づく、たけのこのおいしい調理法をご紹介。椀(わん)の中に春の香りをとじ込めた一品です。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 田村 平治

・たけのこ 適量
・米ぬか 適量
・だし (吸い物味のもの)  適量
・わかめ 適量
・グリンピース (ゆでたもの)  適量
・木の芽 適量
 
 
    

  たけのこは穂先を斜めに切り落とし、切り口から縦に軽く切り込みを入れる。鍋に入れ、かぶるくらいの水、米ぬかを加えて煮立て、弱火にして柔らかくゆでて、そのまま冷めるまでおく。ゆで汁につけたまま、切り込みに指を入れて堅い皮をはがし、根元を割り箸でこすってきれいにし、水でサッと洗う。
  たけのこをまな板に置き、切り口から姫皮をむく。姫皮はアクがいちばん強い部分だが、繊維に沿って細切りにし、水にさらせば、どんな料理にも使える。次に、中ほどで切り分ける。中ほどから穂先にかけては、姫皮の次にアクが強いが、いちばん柔らかい部分。薄く切って、椀などに使う。
  残った下のほうは、繊維を断つように厚めの輪切りにし、煮物に使う。大きい部分は食べやすいように隠し包丁を入れる。
ポイント: 「たけのこの椀盛り」には、この部分を使う。食べる人のために包丁を入れる。
  吸い物味のだしを入れた鍋に を加える。弱火で沸騰させないように、じっくりと1〜2時間煮る。
ポイント: たけのこにかつおや昆布の味をしみ込ませるのですから、100℃以上になったらだめです。たけのこのおいしい汁が、皆流れてしまいます。
  たけのこの汁けをきって椀に盛る。別の鍋で吸い物味のだしで煮たわかめ、ゆでたグリンピースを盛り、煮汁をはって、木の芽を添える。

※このレシピは、1993/05/06に放送したものです。



66-7  オムライス

「料理人の基本的な技術が試される」とも言われる、定番の洋食・オムライスのつくり方です。上手につくって、あなたも料理名人に!


  エネルギー : 750 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 3.30 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 50分 (チキンライスのタネの粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 座間 勝


(1人分)
・卵 3コ

 【チキンライスのタネ】*4人分/できた分の1/4量を使用。 
  ・鶏もも肉 180g
  ・たまねぎ (みじん切り)  135g
  ・ホワイトマッシュルーム (薄切り)  8コ分
  ・トマトケチャップ 80g
  ・トマトペースト 50g
  ・バター (食塩不使用)  15g
  ・塩 小さじ1/3
  ・こしょう 少々
・ご飯 (温かいもの)  120g
・生クリーム 10ml
・バター (食塩不使用)  10g
・エダムチーズ 
*エダムチーズとは、オランダの代表的なハードチーズ。なければ粉チーズでもよい。 

 【トマトソース】*つくりやすい分量/適量を使用。 

 【ブールマニエ】 
  ・バター (食塩不使用/常温にしたもの)  15g
  ・薄力粉 15g
  ・ベーコン (薄切り)  10g
  ・たまねぎ 50g
  ・にんじん 20g
  ・にんにく 1/2かけ
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (洋風)  3g
  ・ローリエ 1枚
  ・トマトペースト 50g
  ・トマトの水煮 (缶詰/ホールタイプ)  50g
  ・レモン汁 10ml
  ・バター (食塩不使用)  5g
  ・サラダ油 小さじ1
  ・塩 3g
  ・砂糖 3g
  ・こしょう 少々
・パセリ (素揚げしたもの)  適宜
・揚げ油 適量
・塩 
・こしょう 少々
 


 

オムライスをつくる前に 
 材料を準備したら、まずは仕上げにかける【トマトソース】と、ご飯と混ぜる前の【チキンライスのタネ】をつくります。【トマトソース】と【チキンライスのタネ】は、多めにつくると味がよいので、1人分以上の量をつくります。余ったら、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存が可能です。 
 【チキンライスのタネ】をつくったら、バットに移して粗熱を取る。タネを落ち着かせてから、再び温め、ご飯と混ぜ合わせる。 
    


【トマトソース】をつくる
  【ブールマニエ】をつくる。バター、ふるった薄力粉をボウルに入れ、泡立て器でよく混ぜる。
ポイント: 【ブールマニエ】は、西洋料理でソースやスープのとろみづけなどに使われる。バターは常温にして柔らかくすると、混ぜやすい。
  ベーコン、たまねぎ、にんじんは1cm四方に粗く切り、にんにくは粗めのみじん切りにする。ベーコンはざるに入れて熱湯をかけ、油抜きする。フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、ベーコン、たまねぎ、にんじん、にんにくを入れる。少し焼き色がつくくらいまで炒め、火を止める。
  鍋に水カップ1+1/2、顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)、塩・砂糖各3g、ローリエを入れて中火にかける。温かくなったら に少量を入れてのばし、鍋に加えて泡立て器で溶き混ぜる。沸騰したらトマトペーストを加えて混ぜ、トマトの水煮、こしょう少々を加えてさらに混ぜる。
   を加えて時々混ぜながら、10〜15分間煮る。こし器(または目の細かいざる)でこし、ソースのみを別の鍋に移して弱火にかけ、混ぜる。火を止め、レモン汁とバターを加えて混ぜればでき上がり。

【チキンライスのタネ】をつくる
  鶏肉は筋を除き、2〜3cm角に切る。
  鍋を弱めの中火にかけてバターを溶かし、 を加えて表面が白く変わるまで炒める。たまねぎを加えてサッと炒め、マッシュルームを加える。さらにたまねぎが透き通るまで炒めたら、塩小さじ1/3、こしょう少々をふって混ぜる。
  中火にし、トマトケチャップ、トマトペーストの順に加えて混ぜる。焦げないように火加減を調節し、混ぜながら約15分間煮詰める。タネが鍋底につくくらい水分がなくなったら、火を止めてバットに移し、粗熱を取る。でき上がり。
ポイント: 煮詰めることで、食材のうまみを凝縮させる。水分をとばすことで、ご飯と混ぜたあともベチャッとならない。

【オムライス】をつくる
  ボウルに卵を割り入れ、泡立て器で混ぜる。生クリーム、塩少々を加えてさらに混ぜる。こし器(または目の細かいざる)でこす。
ポイント: 少量の生クリームを加えることで、卵がしっとりと仕上がる。
  フライパンを中火で熱し、バター5gを溶かす。【チキンライスのタネ】を加えて混ぜ、温まったらご飯を加える。塩・こしょう各少々をふり、炒め合わせる。
  火を止めてチーズをふり入れ、混ぜ合わせる。チキンライスのでき上がり。
  直径22cm程度のフライパンを中火にかけて、バター5gを入れる。バターが溶けたら を流し入れ、 菜箸で円を描くように細かく混ぜながら、火を入れる。半熟に近づいたら火から外し、余熱で上面が半熟状になるまで同様に混ぜる。 のチキンライスをのせて弱火にかけ、菜箸を使い、レモン形になるように卵で包む。
ポイント: きれいに包むには、火を通しすぎないことも大切だが、卵が柔らかすぎると、チキンライスが沈んでしまうので気をつける。
  フライパンを傾けて奥側に寄せ、手首のスナップを使って上下を返す。菜箸やフライパンの縁を使いながら形を整え、すべらせるようにして器に移す。トマトソースをかけ、好みでパセリを添える。

◆フワフワ卵のオムライス3つのポイント◆
【ポイント1】トマトソースは、ベーコンと香味野菜で風味よく、味わい深く。
【ポイント2】 チキンライスのタネは、しっかり煮詰めて味を凝縮させる。
【ポイント3】 卵はよく溶いてこし、フライパンに流し入れたら火通りを見極めて手早く仕上げる。
*オムライスをつくるときは直径22cm程度のフライパンを使うとつくりやすい。



66-8  春キャベツの豚平焼き風

関西で広く愛される「豚平焼き」を「7分」バージョンで。キャベツをたっぷりと加えたら、ふんわり丸くまとめるだけ。キャベツの甘みと豚肉のコクがよく合います。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.80 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 7分

 講師: 高城 順子


(2人分)
・春キャベツ 150g
・豚肉 (しょうが焼き用)  120g
・卵 2コ

 【A】 
  ・しょうが (すりおろす)  小さじ1/2
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々

 【ソース】 
  ・ウスターソース 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・トマトケチャップ 小さじ1
・ごま油 大さじ1弱
・小麦粉 
 
 
    

  豚肉は【A】の下味を全体になじませる。キャベツは1cm幅に切る。
ポイント: 包装トレーの上で作業をすれば、洗い物も減らせる。
  フライパンにごま油大さじ1弱を強火で熱し、豚肉を広げ入れて小麦粉適量をふる。
ポイント: フライパンは最初に温めておくのがベター。小麦粉は直接ふり入れ、手間を省く。粉ふるい容器があれば、より便利。
  色が変わったら上下を返して中火にし、あいているところにキャベツを加えて炒める。
  キャベツがしんなりしたら卵を割り入れ、黄身をくずすように混ぜる。ふたをして2〜3分間蒸し焼きにする。
ポイント: 蒸し焼きにするので、火通りがスピーディー。卵も直接割り入れる。
  【ソース】の材料を合わせる。 を器に盛り、【ソース】を添える。

◎豚肉の7分調理ポイント◎
部位や形状のバリエーションが豊富な豚肉。薄切りがスピード料理に向くのはもちろん、分厚い豚カツ用の肉でも、蒸し焼きにすれば、豚こま肉を重ねて焼くより早く火が通ります。調理法に合わせて選ぶのがコツです。
※このレシピは、2016/03/07に放送したものです。



66-9  菜の花と鶏むねのサッと煮

7分調理なので、鶏肉に火が通りすぎず、しっとりとおいしく仕上がります。菜の花のほろ苦さが、まさに春の味。


  エネルギー : 190 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 3.20 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 7分

 講師: 河野 雅子


(2人分)
・菜の花 1/2ワ(80g)
*茎が太い場合は、二つまたは四つ割りに切り込みを入れる。 
・鶏むね肉 (皮なし)  120g
・油揚げ 1枚

 【A】 
  ・熱湯 カップ1+1/4
  ・みりん 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・うす口しょうゆ 大さじ2
  ・顆粒(かりゅう)だしの素(もと) (和風)  小さじ1/2
・かたくり粉 
 
 
    

  フライパン(直径24cm)に【A】を入れ、中火にかけて煮立たせる。
  油揚げは一口大に切る。鶏肉はそぎ切りにし、片面に茶こしでかたくり粉を多めにふる。
ポイント: 鶏肉はそぎ切りにすることで火の通りが早くなる。
   に油揚げと、裏側にもかたくり粉をつけた鶏肉を入れ、ふたをして強めの中火で1分間ほど煮る。
ポイント: 粉の多いところに鶏肉の裏側を重ねると、手早くつけられる。
  菜の花を半分の長さに切り、茎、葉の順で のフライパンに加え、1分間ほど煮る。

◎鶏肉の7分調理ポイント◎
鶏肉は下処理やカットしてあるものを使うと便利。そして30分前に冷蔵庫から出し、室温に戻しておきます。これはすべての料理に共通です。短い時間でサッと加熱し、余熱でちょうどよく火を通せば、パサつかずにしっとり、柔らかく仕上がります。
※このレシピは、2016/03/08に放送したものです。



66-10  甘酢にんじんのひき肉あえ

ひき肉は、薄くのばしてフライパンで焼けば、肉団子にするより早く火がとおり、甘酢味もよくなじみます。さっぱり、ヘルシーなメニュー。


  エネルギー : 150 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.30 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 7分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・春にんじん 100g
・豚ひき肉 100g

 【A】 
  ・酢 大さじ2
  ・水 大さじ1
  ・砂糖 小さじ2
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/4
・塩 1つまみ
・こしょう 少々
 
 
    

  ひき肉はボウルに入れて塩1つまみ、こしょう少々をふり、粘りが出るまで練る。フライパン加熱用のシートに薄く広げ、中火で熱したフライパンにのせ、ふたをして弱火で3分間ほど焼く。
ポイント: ひき肉は上から手で押して、5mmほどの厚さにのばすと火通りが早い。
  にんじんはピーラーで薄く皮をむき、そのまま縦長にそいで薄いリボン状にする。耐熱皿に広げ、ラップをかぶせて電子レンジ(600W)に2分間かける。
ポイント: 皮をむいたピーラーをそのまま利用。包丁に持ちかえる必要がなく、手早く薄切りにできる。
  【A】を器に混ぜ合わせて に回しかけ、サッとあえて汁ごと皿に盛る。
ポイント: にんじんが熱いうちに甘酢をかけ、手早く味をなじませる。にんじんから水けが出ていたら、軽くきってから甘酢をかけるとよい。
   の下側がこんがりと焼けたら、取り出して2〜3cm四方にちぎり、 にのせる。
ポイント: ふたをして蒸し焼きにすれば、上下を返さなくても火が通る。

◎ひき肉の7分調理ポイント◎
ひき肉を練って肉ダネにした場合は、なるべく薄い形にしたほうが、早く火が通ります。きれいに丸める時間がなければ、一口大にちぎって煮汁に落としても。加熱用のシートの上でのばせば、そのままフライパンやオーブンで焼けるので、作業もスムーズです。
※このレシピは、2016/03/09 に放送したものです。



66-11  新たまねぎとソーセージの和風カレー

ソーセージなどの加工肉は、スピード料理の強い味方。長時間煮る必要がないので、カレーもあっという間にできます。和風だしのカレーをご紹介します。


  エネルギー : 590 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.90 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 7分

 講師: 杵島 直美


(2人分)
・新たまねぎ (大)  1/2コ
・グリーンアスパラガス 3〜4本
・ウインナーソーセージ 4本
・削り節 1パック(4〜5g)

 【A】 
  ・小麦粉 大さじ1
  ・カレー粉 大さじ1
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
・ご飯 (温かいもの)  適量
・サラダ油 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1+1/2
・みりん 大さじ1+1/2
・かたくり粉 大さじ1/2
 
 
    

  鍋に湯カップ1+1/2を沸かして削り節を入れ、弱火で2分間煮て火を止める。
ポイント: 湯に削り節を加えて煮出せば、材料を切る間にだしがとれる。
  たまねぎは長さを半分に切り、縦に4〜5mm幅に切る。
  アスパラガスは根元を落とし、ピーラーでざっと皮をむいて、7〜8mm幅の斜め切りにする。ソーセージは3等分に切る。
ポイント: アスパラガスは短時間で火が通るよう、皮をむいて斜め薄切りに。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火にかけ、 のたまねぎを炒める。しんなりしたら【A】をふり、たまねぎにからめるように炒め合わせる。
  粉っぽさがなくなったら、 をこして加え、よく混ぜる。しょうゆ・みりん各大さじ1+1/2を加えて味を調え、アクを取って を加え、ふたをして2分間ほど煮る。
ポイント: だしは、こし器を通してそのままフライパンに注げばスピーディー。
  かたくり粉大さじ1/2を倍量の水で溶き、 に回し入れる。鍋底からよく混ぜ、器に盛ったご飯にかける。
ポイント: 仕上げの水溶きかたくり粉で、長時間煮込んだようなとろみに。

◎ハム・ソーセージ・ベーコンの7分調理ポイント◎
サッと加熱するだけでおいしく食べられる加工肉は、火の通りが早い春野菜との組み合わせもバッチリ。ただし、それ自体に塩けがあるので、味つけを濃くしすぎないように注意しましょう。素材の扱いが簡単な分、だしや合わせ調味料は市販品に頼らず「おうちの味」で!
※このレシピは、2016/03/10に放送したものです。



66-12  棒切り豚のしょうが焼き

肉を「スティック状」にするだけで、いつものしょうが焼きが、なんだか新鮮。調味料はからめるだけだから簡単!しょうがを太めに切ることで、いつもとは違う存在感を楽しみます。


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.70 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 10分

 講師: 斉藤 辰夫


(2人分)
・豚ロース肉 (豚カツ用)  2枚(250g)
・しょうが 1〜2かけ(25g)
・スナップえんどう 16本

 【A】 
  ・みりん 大さじ1+1/2
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・砂糖 小さじ1
・塩 適量
・こしょう 適量
・サラダ油 小さじ2
・酒 大さじ1
 
 
    

  豚肉はスティック状に切り、塩・こしょう各適量をふる。しょうがは太めのせん切りにし、スナップえんどうは筋を取る。
  フライパンにサラダ油小さじ2を入れて中火にかけ、豚肉としょうがを炒める。
  豚肉に焼き色がついたら、スナップえんどうと酒大さじ1を加えてふたをし、30秒間ほど蒸し焼きにする。
ポイント: 蒸し焼きにして、スナップえんどうに火を通しながら肉も柔らかく仕上げる。
  ふたをあけて【A】を加え、水分をとばしながらからめる。

◆豚スティック肉の切り方◆
豚肉を横長に置き、斜めに1.5〜2cm幅のスティック状に切る。斜めに切ることで、より長いスティック状にすることができ、筋も切れて食べやすくなる。



66-13  鶏むね棒と春野菜の塩炒め

スティック状に切った鶏むね肉と旬の野菜を塩味であっさりと炒めたヘルシーな一皿。スティック状に切ることで食べやすさがアップ。ごま油やかたくり粉をまぶせば、コクが加わり、しっとりとした食感に。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.90 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 松本 忠子


(2人分)
・鶏むね肉 1枚(200g)

 【下味】 
  ・ごま油 大さじ1/2
  ・塩 小さじ1/2
  ・こしょう 適量
・にんじん 150g
・生しいたけ 5〜6枚
・菜の花 1/2ワ
・かたくり粉 大さじ1/2
・サラダ油 大さじ2
・塩 少々
・こしょう 少々
 
 
    

  鶏肉はスティック状に切り、【下味】をもみ込んでなじませておく。
ポイント: ごま油も一緒にまぶし、淡泊なむね肉にコクを出す。
  にんじんは4cm長さ、1cm幅、2mm厚さに切る。しいたけは軸を取り除き、7〜8mm幅に切る。菜の花は長さを2等分に切り、茎が太いようなら縦半分に切る。
   の鶏肉にかたくり粉大さじ1/2をまぶす。
ポイント: かたくり粉で肉の表面をコーティングし、パサつきを防ぐ。
  フライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、 を炒める。
  肉の色が変わったら、にんじんを加えて1〜2分間炒め、しいたけ、菜の花を順に加える。さらに2〜3分間炒め、塩・こしょう各少々で味を調える。

◆鶏スティック肉の切り方◆
・鶏肉は皮を取り除き、厚い部分と薄い部分とに分ける。
・薄い部分は繊維に沿って1cm幅に切り、スティック状にする。
・厚い部分も繊維に沿って1cm幅に切り、さらに厚みを半分に切って、スティック状にする。



66-14  チンジャオステーキ

お手ごろな輸入牛肉も、棒状に切れば柔らかくなります。しっかり味をもみ込んだ牛肉と棒状に切った春野菜の食感がおいしい。


  エネルギー : 350 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.70 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 堀江 ひろ子


(2人分)
・牛ステーキ肉 1枚(160g)
・ピーマン 2コ
・ゆでたけのこ 80g

 【A】 
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
  ・紹興酒 大さじ1
  ・オイスターソース 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・砂糖 小さじ1/2
・酒 大さじ1
・かたくり粉 大さじ1
・サラダ油 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
・ごま油 大さじ1
 
 
    

  牛肉はスティック状に切ってボウルに入れ、酒大さじ1をよくもみ込む。かたくり粉大さじ1を加えてもみ込み、サラダ油大さじ1をかける。
ポイント: かたくり粉やサラダ油をまぶすと、口当たりが柔らかくなり、パサつかない。
  【A】は混ぜ合わせ、 のボウルに加えて牛肉と混ぜる。
  ピーマンはヘタと種を除き、縦に1cm幅に切る。たけのこは牛肉と同じ大きさに切り、しょうゆ小さじ1をまぶす。
  表面加工のしてあるフライパンにごま油大さじ1を熱し、 を炒める。たけのこに焼き色がついたら水小さじ2を加え、汁けをとばして取り出す。
ポイント: 水分を加え、短時間で火が通るようにする。
  フライパンに汁ごと牛肉を入れ、強めの中火で軽く火を通す。たけのことピーマンを戻し入れ、炒め合わせる。
ポイント: 火を通しすぎると肉が堅くなるので注意。

◆牛スティック肉の切り方◆
・料理ばさみで筋切りをする。
・脂身を切り離す。
・縦に人さし指大に切る。
※脂身は牛脂として炒め物などに利用できる。