61-1 パテ・ド・カンパーニュ

豚の肉や内臓などでつくるパテ・ド・カンパーニュ(田舎のパテ)。つくって1日おくと、さらに深い味わいに。


 エネルギー : 2230 kcal
 塩分 : 17.90 g
 調理時間 : 105分

 講師: 荻野 伸也



(つくりやすい分量/直径24×高さ6cmの丸皿1台分)
・豚ひき肉 600g
・鶏レバー (ハツ入りで可)  500g

 【レデュクション】 

 【A】 
  ・たまねぎ (薄切り)  1/2コ分(100g)
  ・にんにく (薄切り)  20g
  ・パセリ (葉/みじん切り)  カップ2(20g)
  ・マッシュルーム (薄切り)  8コ分(80g)
  ・牛乳 カップ1
・赤ワイン (辛口で色みの濃いもの)  40ml
・卵 1コ
・ローリエ 7〜8枚
・オリーブ油 小さじ1
・塩 16g(約大さじ1)
・黒こしょう (粗びき)  2g(約2つまみ)
*エネルギーは全量 
*塩分は全量 
    


【レデュクション】をつくる
  鍋にオリーブ油小さじ1、【A】を入れ、中火で炒める。しんなりしたら牛乳を加え、強火にする。
  へらで混ぜると鍋底が見えるくらい、汁けがなくなるまで、混ぜながら煮詰めて火を止め、粗熱を取る。
ポイント: 水分が多いとつながりにくくなってしまうので、しっかり汁けをとばす。
  フードプロセッサーかハンドミキサーでなめらかなピュレ状にしてボウルに移し、氷水に当てて冷ましておく。
生地をつくる
  鶏レバーをフードプロセッサーかハンドミキサーで、ピュレ状になるまで細かくする。
ポイント: レバーの風味を生かすため、血抜きや掃除はしなくてよい。
  ボウルに、 、豚ひき肉、赤ワイン、塩16g(約大さじ1)、黒こしょう2g(約2つまみ)を入れ、卵を割り入れて、手で練り混ぜる。全体に糸を引くくらいまで粘りけが出てきたら、混ぜ終わり。
ポイント: 手の指を開いた状態で、全体をかき混ぜるように手早く練る。
生地を皿に移す
   の生地を手ですくい取り、打ちつけるようにして、耐熱皿に移す。
ポイント: 打ちつけるようにして移すのは、生地に入り込んだ空気を抜くため。
  ローリエを散らして、アルミ箔(はく)で覆う。
蒸し焼きにする
  湯をはったバットに紙タオルを敷き、 をのせる。160℃に温めておいたオーブンに入れ、約1時間蒸し焼きにする。途中、湯を適宜足す。
  中心部に金串を刺し、熱くなっていたらでき上がり。温度計で測る場合は、68℃。常温になったら冷蔵庫で保存。
ポイント: 長くさわれないほどに金串が熱くなっていたら、火が通っている。それほど熱くなっていない場合は、再度オーブンに入れて焼く。

【保存】ラップを表面に貼りつけるなど、なるべく空気に触れない状態で冷蔵庫に入れ、約1週間保存可能。
【パテ・ド・カンパーニュ3つの極意】
●その1 「レデュクション」でうまみと食感を補う
しっとりした食感、深い味わいを出すために欠かせないのが、「レデュクション」。たまねぎ、パセリ、にんにく、マッシュルームの香味野菜を炒めてうまみとコクを引き出し、さらに、牛乳を加えて煮詰めたもので、豚肉と鶏レバーを引き立てる、陰の主役だ。
●その2 独自の配合の生地は、しっかり練ってつなぐ
本家・フランスでは豚レバーと豚肉を使うが、日本人の口に合うように、鶏レバーと豚ひき肉を配合。すべての材料をねっとりと糸が引く状態になるまで手早く練る。よく練ることで肉のたんぱく質をつなぎ合わせ、肉がバラバラにならずにまとまった焼き上がりに。
●その3 浅い容器で蒸し焼きし、じっくり火を通す
深さのあるテリーヌ型の焼き型を使うと、家庭用のオーブンでは芯まで火が通りにくい。そこで、一般的な底の広い耐熱の深皿を使用。オーブンはやや低めの温度に設定し、湯煎して時間をかけて蒸し焼きに。ゆっくり火を入れて、しっとりした食感に焼き上げる。



61-2 いかと豚肉の煮物

いかと豚肉を合わせて煮ることで、豚肉がいかの「するめ味」をもらい、いかが豚肉の脂味をもらって、2倍のおいしさになります!


 エネルギー : 440 kcal
 塩分 : 2.30 g
 調理時間 : 50分

 講師: 土井 善晴



(2〜3人分)
・するめいか (大)  1ぱい(350g)
・豚バラ肉 (塊)  200g
・ねぎ 1本
・しょうが 30g

 【A】 
  ・酒 カップ1/2
  ・水 カップ1+1/2

 【B】 
  ・砂糖 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ1
・しょうゆ 小さじ2
・サラダ油 大さじ1
・黒こしょう 適宜
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  するめいかはワタと軟骨を除き、洗って水けをよく拭く。
ポイント: 胴の中に指を入れてワタを破らないように外し、引き抜いて足から切り離す。
  胴は2cm幅の輪切りにし、足は1〜2本ずつに切り分ける。
  豚肉は2cm厚さの一口大に切り、しょうゆ小さじ2をまぶして下味をつける。ねぎは2〜3cm長さに切り、しょうがは皮付きのまま軽くたたき、薄切りにする。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、 の豚肉を焼く。片面に焼き色がついたら、ねぎ、しょうがを加え、いかを広げてのせ、【A】を加える。
  煮立ったら【B】を加え、落としぶたをして弱火で25〜30分間、豚肉が柔らかくなるまで煮る。
  落としぶたを取って、煮汁をサッと煮詰めながらからめ、照りが出たら、黒こしょう適宜をふって器に盛る。
ポイント: ここで煮汁が多いようなら、具材を先に取り出し、汁だけをトロリとするまで煮詰めて仕上げる。



61-3  グラタン

帆立とマッシュルームで、やさしい味ながらも、うまみたっぷりに仕立てました。


  エネルギー : 1710 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 9.80 g (塩分は全量)
  調理時間 : 40分

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・帆立て貝柱 10コ
・マッシュルーム 10コ
・ペンネ 60g
*マカロニやほかのショートパスタでもよい。 

 【ホワイトソース】 
  ・バター 40g
  ・小麦粉 大さじ6
  ・牛乳 カップ3+1/2
  ・酒 大さじ2
  ・塩 小さじ1/2
  ・こしょう 少々
・パン粉 適量
・粉チーズ 適量
・細ねぎ (小口切り)  適量
・塩 少々
・サラダ油 大さじ2
・こしょう 少々
・バター 適量
 
    

  【ホワイトソース】をつくる。厚手(あればホウロウ)の鍋にバターと小麦粉を入れて弱火にかけ、木べらで丁寧に混ぜながら炒める。
ポイント: プクプクと泡が立って海綿状になるまで、ゆっくりと炒める。
  火を止め、牛乳の1/4量を加える。木べらでよく混ぜ、もっちりとなめらかなだんご状になったら、残りの牛乳の1/3を加えてよく混ぜ、なじませる。あと2回同様に繰り返す。
ポイント: ダマにならないように、火は止め、牛乳は4回に分けて加え、なめらかな状態にする。
   を弱火にかけ、鍋底をこするように木べらでゆっくりと混ぜながら温める。酒、塩、こしょうを加えて味を調え、火を止める。
  帆立ては大きなものは四つ割り、小さなものは半分に切る。マッシュルームはサッと洗って水けを拭き、根元を除いて四つ割りにする。ペンネはたっぷりの湯に塩少々を加えて好みの加減にゆで、ざるに上げる。
  フライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、帆立てをサッと炒める。マッシュルーム、ペンネを順に加えて炒め合わせ、塩・こしょう各少々で味を調え、 の鍋に加えて混ぜる。
  耐熱の深皿の内側にバター適量を塗り、 を流し入れる。パン粉と粉チーズをふり、250℃に温めたオーブンに入れて焼く。焼き色がついたら取り出し、細ねぎを散らす。



61-4 干ししいたけの肉だんご

かむと干ししいたけのうまみが広がって、白いご飯がどんどんすすみます。


 エネルギー : 360 kcal
 塩分 : 2.90 g
 調理時間 : 25分

 講師: 佐々木 浩



(2人分)
・干ししいたけ (水で戻したもの/大)  4枚
*全体備考参照。 

 【A】 
  ・合いびき肉 150g
  ・たまねぎ (みじん切り)  50g
  ・かたくり粉 10g

 【たれ】 
  ・酒 カップ1/4
  ・しょうゆ カップ1/4
  ・みりん カップ1/4
  ・砂糖 大さじ2+2/3
・キャベツ 適量
・さやいんげん 5本
・塩 少々
・かたくり粉 
・サラダ油 大さじ1
干ししいたけを戻す時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  干ししいたけは軸を除く。キャベツはせん切りにし、さやいんげんは、あれば筋を取って塩少々を加えた熱湯でサッとゆで、長さを半分に切る。
  ボウルに【A】を入れてよく練り、肉ダネをつくる。
   のしいたけのかさの内側に、はけでかたくり粉適量をまぶし、肉ダネの1/4量を手で詰める。これを4コつくったら、はけでかたくり粉を全体にまぶす。
  フライパンにサラダ油大さじ1を弱火で熱し、肉ダネ側を下にし、軽く押さえるようにして を並べる。4〜5分間焼いたら裏返し、4〜5分間焼く。
  中火にし、【たれ】の材料を混ぜ合わせて に加え、【たれ】をかけながら2分間ほど煮からめる。取り出して半分に切る。
  キャベツやさやいんげんとともに器に盛り、肉だんごには、 のフライパンに残った【たれ】適量をかける。

【干ししいたけの戻し方】
ボウルに干ししいたけとヒタヒタよりも多めの水を加えて、一晩かけて戻す。その後、干ししいたけの表面の汚れをサッと流水で落とし、紙タオルで水けを拭く。



61-5 さばのみそ煮

脂ののったおいしいさばを、食べやすく切って煮込みます。


 エネルギー : 300 kcal
 塩分 : 3.30 g
 調理時間 : 25分

 講師: 栗原 はるみ



(4人分)

 【さばのみそ煮】 
  ・さば (三枚におろしたもの)  2枚(正味400g)
  ・しょうが 50g

 【A】 
  ・酒 カップ1/2
  ・水 カップ1/2
  ・みそ 大さじ5〜6
  ・みりん 大さじ4
  ・砂糖 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・クレソン 適量
  ・すだち 適宜
  ・ご飯 (温かいもの)  適量
  ・好みの漬物 適宜

 【ガーリックトースト】 
  ・バゲット 適量
  ・にんにく 適量
  ・オリーブ油 
ガーリックトーストをつくる時間は除く。 
*エネルギーは1人分。ご飯とガーリックトーストは除く。 
*塩分は1人分 
    


  さばは1枚を4〜5等分のそぎ切りにする。しょうがは皮をむいて薄切りにする。
ポイント: さばは食べやすく切って煮ることで、味がしみ込みやすくなります。煮えた後のしょうがもおいしいので、せん切りではなく薄切りにして、食べごたえを出します。
  鍋に【A】を合わせてよく溶き混ぜ、強火で煮立てる。
ポイント: 使うみその味に合わせて、みその分量を加減しましょう。
   にさばを重ならないように並べ入れ、上からしょうがを散らす。
  再び煮立ったら落としぶたをして弱めの中火で約15分間煮る。煮汁にとろみがついたら火を止める。器にさばとしょうがを盛り、煮汁適量をかけ、クレソンを添える。好みですだちを添えてもよい。別の器にご飯(好みで漬物を添える)と、【ガーリックトースト】(全体備考参照)を添える。

【ガーリックトーストのつくり方】
1.バゲットは3cm厚さの斜め切りにする。にんにくはすりおろす。
2.バゲットににんにくを塗り、1コにつきオリーブ油大さじ1/2をかける。熱した焼き網で焼く。



61-6 豚もも重ねロールキャベツ

薄切りの豚もも肉とみじん切りの香味野菜を重ねれば、肉ダネをつくったり、キャベツで巻く手間もなし。土鍋で蒸し煮にすることでうまみ豊かな一品に。


 エネルギー : 130 kcal
 塩分 : 1.50 g
 調理時間 : 40分

 講師: 谷島 せい子



(2〜3人分)
・キャベツの葉 10枚
*外側の大きい葉。約1/3コ分。 
・豚もも薄切り肉 (しゃぶしゃぶ用)  150g

 【香味野菜】 
  ・たまねぎ (みじん切り)  大さじ1+1/2
  ・にんじん (みじん切り)  大さじ1+1/2
  ・セロリ (みじん切り)  大さじ1+1/2

 【A】 
  ・水 カップ2
  ・トマトケチャップ 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・塩 小さじ1/2
・ローリエ 1枚
・塩 少々
・こしょう 少々
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  キャベツの葉は熱湯にサッとくぐらせて水けをきり、軸の部分をそぎ取って平らにする。そぎ取った軸は土鍋の底に敷き、残ったら、みじん切りにして【香味野菜】と混ぜ合わせる。
   の葉は、土鍋に放射状に並べて敷き詰める。大きい葉が外側、小さい葉が内側になるように、順番に重ねていく。いちばん小さい葉は、【香味野菜】の1/10量を包んでボール状にし、中央に置く。
   のボールに豚肉を1枚かぶせ、【香味野菜】の1/10量を上にふる。
   に土鍋に敷いた葉を1枚かぶせて包み込み、豚肉を1〜2枚かぶせて【香味野菜】の1/10量をふる。豚肉の枚数を適宜増やしながらこれをくり返し、ドーム状に形を整える。
  【A】を混ぜ合わせて の鍋に加え、ローリエをのせ、ふたをして中火にかける。沸騰したら弱火にして20分間ほど蒸し煮にする。
  味をみて足りなければ塩・こしょう各少々で調え、火を止めてふたをしたまま余熱で蒸らす。土鍋ごと食卓に出し、切り分けて汁ごと器に盛る。



61-7 柔らか塩鶏のスープ煮

鶏むね肉の淡白な味わいを生かし、だしやスープを使わずにフライパンでつくれます。鶏肉に塩と砂糖をすり込み半日間おくことで、肉のうまみを引きだした一品です。


 エネルギー : 190 kcal
 塩分 : 1.90 g
 調理時間 : 25分

 講師: 田口 成子



(2人分)
・鶏むね肉 1枚(約250g)
・白菜 250g
・にんじん 30g

 【A】 
  ・塩 小さじ1
  ・砂糖 小さじ1/2
・白ワイン 大さじ2
・オリーブ油 大さじ1
・塩 1つまみ
・黒こしょう (粗びき)  少々
鶏肉を冷蔵庫におく時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  鶏肉に【A】を混ぜ合わせてふり、全体にもみ込む。紙タオルに包み、冷蔵庫に半日間ほどおく。
ポイント: 塩鶏にすることで鶏肉の水分が抜けてうまみが増し、くせもなくなる。
   の鶏肉の皮を取り除き、縦半分に切り、1cm厚さのそぎ切りにする。白菜は4〜5cm長さに切り、軸は繊維に沿って7〜8mm幅に、葉はザク切りにする。にんじんはせん切りにする。
ポイント: 肉の繊維を断つようにそぎ切りにすることで、口当たりが柔らかくなる。
  フライパンにオリーブ油大さじ1を中火で熱し、白菜の軸とにんじんを炒める。油が回ったら火を止め、白菜の葉を広げて入れ、鶏肉をのせる。
ポイント: 野菜の上に塩鶏を並べて、鶏のうまみをしっかり野菜にしみ込ませる。
  再び中火にかけ、白ワイン、水カップ1+1/2を注ぎ、煮立ったらふたをして14〜15分間蒸し煮にする。全体を軽く混ぜ、塩1つまみ、黒こしょう少々で味を調える。
ポイント: 長い時間しっかり蒸し煮にしてもパサつかないのは、塩鶏ならでは。



61-8 牛赤身の粗びきハンバーグ

定番メニューも赤身の切り落とし肉を使えば、食べごたえはそのままに、あっさりと。豆腐ソースは、牛肉のうまみと相性抜群。


 エネルギー : 370 kcal
 塩分 : 2.10 g
 調理時間 : 20分

 講師: 塩田 ノア



(2人分)
・牛切り落とし肉 (赤身)  300g

 【豆腐ソース】 
  ・絹ごし豆腐 70g
  ・ドレッシング (市販)  大さじ3
  *ノンオイルタイプのごまドレッシングがおすすめ。 イタリアンドレッシングなど好みのものでもよい。 
・ほうれんそう 適量
・塩 
・こしょう 少々
・サラダ油 小さじ1
牛肉を半冷凍する時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  牛肉はラップでひとまとめにして冷凍庫に約2時間おき、半冷凍にする。
  5mm幅にザクザクと刻み、ボウルに入れる。塩小さじ1/3、こしょう少々を加え、軽く混ぜて2等分にする。厚さ1cm弱に平らにまとめる。
  フライパンにサラダ油小さじ1を入れて強めの中火にかけ、牛肉を片面ずつ好みの焼き加減に焼く。
  【豆腐ソース】の材料をなめらかになるまでよく混ぜ合わせる。ほうれんそうは熱湯でサッとゆでて冷水にさらし、4cm長さに切って水けをよく絞り、塩少々をふる。
   、ほうれんそうを皿に盛り、【豆腐ソース】をかける。



61-9 鶏ささ身のピカタ

パサつきやすい鶏ささ身ですが、卵衣をつけて焼くと、驚くほどジューシーになります。酸味のきいたフレッシュトマトのソースをかけて味も見た目も大満足の一皿に。


 エネルギー : 300 kcal
 塩分 : 1.80 g
 調理時間 : 20分

 講師: 鮫島 正樹



(2人分)
・鶏ささ身 4本(180g)
・卵 1コ
・強力粉 大さじ3
*ふるっておく。 

 【ソース】 

 【A】 
  ・たまねぎ (みじん切り)  大さじ1
  ・オリーブ油 大さじ1/2
  ・レモン汁 小さじ2
  ・塩 小さじ1/5
  ・ミニトマト (1cm角に刻む)  5〜6コ分(約100g)
・ズッキーニ 1/2本
・バジルの葉 適宜
・塩 
・こしょう 
・小麦粉 
・オリーブ油 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  ささ身は筋を取り、縦に1本、全体の約1/3の長さの切り目を入れる。手綱こんにゃくの要領で切り目に身の先端を通し、クルッとひねる。
ポイント: この形にすると卵衣がよくからみ、口当たりにも変化が生まれる。
   に塩小さじ1/4とこしょう少々をまぶし、小麦粉を薄くまぶす。
  ボウルに【A】を合わせ、ミニトマトを混ぜて【ソース】をつくる。
  ズッキーニは皮をしまむきにし、5mm厚さの輪切りにする。
  ボウルに卵を割りほぐし、強力粉を手早く混ぜて卵衣をつくる。 をくぐらせ、オリーブ油大さじ1/2を弱火で熱したフライパンに2本並べる。
  ふたをして約2分間焼き、裏返して同様に焼く。残り2本も同量のオリーブ油で同様に焼き、器に盛る。
ポイント: 大きいフライパンならば、一度に4本焼いてもよい。
   のフライパンに を入れて両面を軽く焼きつけ、塩・こしょう各少々をふる。 の器に添え、ピカタに をかけ、好みでバジルの葉を添える。



61-10 秋さけのじゃがいもあんかけ バター風味

北海道の秋の味覚の代表の秋さけ。切り方に工夫を凝らし、外はカリッと、中はふんわりと。合わせるソースにも名産のじゃがいもを使い、食感も味もやさしく仕上げます。ソースのじゃがいもは、くずれにくいメークインがおすすめです。



 エネルギー : 410 kcal
 塩分 : 1.90 g
 調理時間 : 30分

 講師: 脇屋 友詞



(2人分)
・生ざけ (切り身)  200g
・じゃがいも 150g
・グリンピース (冷凍または缶詰)  20〜30粒

 【A】 
  ・バター 10g
  ・酒 小さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・昆布水 カップ1/2
  *水1リットルに昆布18gを一晩つけたもの。 
  ・スープ カップ1/2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風)を表示どおりに溶く。 
  ・塩 少々
・水溶きかたくり粉 約大さじ1/2
*かたくり粉大さじ1を同量の水で溶く。 
・塩 少々
・こしょう 少々
・かたくり粉 適量
・揚げ油 

昆布を水につける時間、じゃがいもを水にさらす時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  さけは、あればウロコを取り、皮まで切らないように身に1cm四方の格子状の切り目を入れてから、3×4cmくらいに切り分ける。じゃがいもは1cm角に切って水に約30分間さらし、水けをきる。
  さけに塩・こしょう各少々をふり、かたくり粉適量を全体にしっかりまぶす。揚げ油を160℃に熱してさけを入れ、全体をカリッと揚げる。取り出して油をきり、皿に盛る。同様に、じゃがいももカリッと揚げ、油をきる。
  鍋を弱火で熱し、【A】のバターを入れる。軽く色づいたら残りの調味料を順に加え、塩で味を調えたら のじゃがいもを加える。とろみ具合をみながら水溶きかたくり粉を回し入れ、グリンピースを加えて全体を混ぜ合わせる。火を止め、 の皿にかける。



61-11 昆布の豚巻きしょうゆ煮

昆布を豚肉で巻いた、技ありの一品です。柔らかく煮た食材の甘みとうまみが口の中に広がります。上品な甘辛味なので、ご飯にもお酒にもあいます。


 エネルギー : 2570 kcal
 塩分 : 19.40 g
 調理時間 : 180分

 講師: 脇屋 友詞



(つくりやすい分量)
・豚バラ肉 (塊)  600g
・昆布水 3リットル
*水3リットルに昆布30gを一晩つけたもの。 

 【A】 
  ・しょうゆ カップ3/4
  ・砂糖 150g
・香菜(シャンツァイ) 適量

昆布を水につける時間、豚肉・煮汁の粗熱を取る時間、冷蔵庫に入れる時間は除く。 
*エネルギーは全量 
*塩分は全量 
    


  鍋にたっぷりの湯を沸かし、豚肉を塊のまま30分間ゆでる。
  昆布水から昆布を取り出して約15cm長さに切って巻き、ようじでとめる。鍋に昆布水と【A】を合わせて強火にかけ、沸いたら と昆布を加えて中火で煮る。1時間たったら昆布を取り出し、さらに1時間煮て火を止める。そのままおいて粗熱を取り、豚肉をラップで包んで冷蔵庫に入れる。煮汁も容器に移しかえ、冷蔵庫に入れる。
   の豚肉が冷えたら薄切りにする。ラップを広げ、その上に豚肉6枚を少しずつずらして並べ、ようじを外した の昆布2〜3コを中央に置く。ラップごと持ち上げて巻き、両端をねじる。食べる直前まで冷蔵庫に入れる。
   を2cm厚さに切って耐熱皿に並べる。蒸気の上がった蒸し器に入れ、約8分間蒸す。豚肉を蒸し汁ごと皿に盛り、温めた の煮汁適量をかけ、香菜をのせる。



61-12 焼き大根の肉みそ添え

下ゆでしてこんがり焼いた大根の甘さに冬の訪れを感じます。肉みそを添えて、ご飯がすすむ味わいにします。


 エネルギー : 300 kcal
 塩分 : 1.70 g
 調理時間 : 20分

 講師: 大原 千鶴



(2人分)
・大根 5cm(200g)
・豚ひき肉 170g
・しょうが (みじん切り)  小さじ1/2
・にんにく (みじん切り)  小さじ1/2

 【A】 
  ・赤みそ 大さじ1
  ・きび糖 大さじ1
  *なければ砂糖でもよい。 
  ・みりん 大さじ2
  ・しょうゆ 小さじ1
・粉ざんしょう 2つまみ

 【水溶きかたくり粉】 
  ・かたくり粉 小さじ1/2
  ・水 小さじ1
・青ねぎ (小口切り)  少々
・ごま油 小さじ1
・酒 大さじ1

*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
    


  大根は皮をむいて縦半分に切り、1cm幅の半月形に切る。鍋にかぶるくらいの水とともに入れて中火にかける。竹串がスッと通るようになるまでゆで、ざるに上げて水けをきる。フライパンにごま油小さじ1を入れて中火にかけ、両面をこんがりと焼きつける。
  別のフライパンにひき肉、酒大さじ1、しょうが・にんにくを入れて混ぜ、なじませる。
   のフライパンを中火にかけて炒める。ひき肉に火が通ったら【A】を加えて混ぜ、粉ざんしょうを加える。【水溶きかたくり粉】を加えてとろみをつける。大根とともに器に盛り、青ねぎをのせて食べる。肉みそが余ったら、ご飯にかけても。

【大根をおいしく食べつくす】
●保存の仕方
大根を保存するときは、水分がとばないようにラップで包み、冷蔵庫の野菜室で保存する。5日間保存可能。使い勝手よく保存したいときは、大根をゆでて、ゆで汁に浸したまま保存するのがおすすめ。調理にすぐ使えて便利。また、生のまません切りにして塩少々を混ぜてしんなりさせておくのもおすすめ。いずれも冷蔵庫で3日間保存可能。
●大きく使うときには
小さく切ったときはそのまま煮たり炒めたりといった調理に使えるが、大きめに切ったときは下ゆでをしてから調理する。およそ1cm以上の厚さかどうかが目安。下ゆでをすることで味が早くしっかりしみ込むので、かえって調理時間が短くてすむ。皮をむき、調理に使う大きさに切り、かぶるくらいの水とともに鍋に入れて中火にかける。透明感が出て竹串がスッと通るのが目安。使うときには水けをよくきってから使う。



61-13 ほんのり甘納豆

しっとり柔らかな口当たりと、上品な味わいは絶品!ほんのりやさしい甘さなので、豆自体の風味がしっかりと堪能できます。仕上げのグラニュー糖は、お好みでどうぞ。


 エネルギー : 1530 kcal
 塩分 : 0.00 g
 調理時間 : 150分

 講師: 高根 幸子



(でき上がり約480g)
・大納言小豆 (乾)  200g

 【みつ】 
  ・グラニュー糖 150g
  ・水 200ml

 【A】 
  ・グラニュー糖 100g
  ・水あめ 25g
・グラニュー糖 適宜

豆を蒸らす時間、みつにつける時間、乾かす時間は除く。 
*エネルギーは全量 




つくる前にしておくこと 
大納言小豆をバットなどにあけ、割れた豆や虫食いのある豆を取り除く。 
    


  小豆をボウルに入れ、たっぷりの水を加える。かき混ぜながら洗い、ざるにあけて水けをきる。水500mlともに鍋に入れ、ふたをせずに強めの中火で沸騰させ、そのまま5分間ほどゆでる。さらに水400mlを加え、湯の温度を下げる。再び沸騰したら湯を半量ほど捨て、水400mlを加えて沸騰させる。
  沸騰した状態を保ちながら10〜15分間、豆がふくらんでしわがのびるまでゆでる。湯が十分に赤く濁ったら、豆をざるにあけ、湯を捨てる。
  豆を流水でサッと洗って鍋に戻し、水500mlを加えて強めの中火にかける。沸騰したらごく弱火にし、ふたをせずに40〜50分間、柔らかくなるまで、豆が動かないように煮立てず静かにゆでる。途中、アクが出たら取る。湯が少なくなったら、豆が水面から出ないように、ぬるま湯適宜を足す。
  豆が指でつぶせるほど柔らかくなったら火を止め、ふたをしてそのまま30分間ほどおいて蒸らし、ざるにあけて湯をきる。
ポイント: 煮くずれしない程度に柔らかく煮るのがポイント。蒸らすことで、よりふっくらと仕上がる。
  別の鍋に、【みつ】の材料を入れて中火にかけ、混ぜながらグラニュー糖を溶かす。沸騰したら、火を止める。
   の豆を静かに入れ、オーブン用の紙で落としぶたをする。常温で一晩(8時間以上)おき、【みつ】づけにする。
  翌日、 の鍋を強めの中火にかけて沸騰させ、ボウルに重ねたざるにあけ、豆と【みつ】に分ける。
  鍋に【みつ】を戻して【A】を加え、強めの中火にかける。耐熱のゴムべらで混ぜてグラニュー糖と水あめを溶かし、火から下ろす。
   に豆を加えてオーブン用の紙で落としぶたをし、さらに常温で一晩(8時間以上)おいて、再び、【みつ】づけにする。
  翌日、 の鍋を強めの中火にかけて沸騰させ、ごく弱火にして20分間ほど煮る。
  豆をざるにあけて汁けをきり、バットに重ねた平らなざるに広げるか、オーブン用の紙に重ならないように並べて4〜5時間おき、冷ましながら乾かす。
  豆が完全に冷めて乾いたら、好みでグラニュー糖をまぶす。

【大納言小豆】
小豆のなかでも大粒でつやがあり、煮くずれしにくいので甘納豆向き。小豆は水で戻す手間がいらないので、洗うだけで、すぐに煮てよい。



61-14 和風ハンバーグ

オーブンを使い、短時間でしっかり焼きあげることで、ふっくらジューシーに仕上がります!


 エネルギー : 600 kcal
 塩分 : 6.00 g
 調理時間 : 35分

 講師: 栗原 はるみ



(4人分)

 【ハンバーグ】 
  ・牛ひき肉 (粗びき)  400g
  ・豚ひき肉 (粗びき)  200g
  ・たまねぎ 1コ(200g)
  ・生パン粉 カップ1/2
  ・牛乳 大さじ3
  ・卵 1コ

 【すだちポン酢】 

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ5
  ・みりん 大さじ1
  *煮きってアルコール分をとばしたもの。 
  ・すだちの搾り汁 大さじ2
  ・酢 大さじ1
  ・昆布 (5cm四方)  1枚
・大根おろし 適量
・七味とうがらし 適宜

 【付け合わせ】*つくりやすい分量/好みで用意する。 

 【にんじんのスープ煮】 
  ・にんじん 2本(350g)
  ・スープ カップ2
  *顆粒(かりゅう)スープの素(もと)(洋風)小さじ1を湯カップ2で溶いたもの。 
  ・クミンシード 小さじ1〜2

 【コーンのクリーム煮】 
  ・コーン (冷凍/ホールタイプ)  1袋(250g)
  ・小麦粉 大さじ1
  ・牛乳 カップ1/2

 【ゆでブロッコリー】 
  ・ブロッコリー 1コ
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・サラダ油 
・バター 20g

すだちポン酢の昆布をつける時間、付け合わせをつくる時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
オーブンは230℃に温めておく。 
    


【ハンバーグ】をつくる
  たまねぎは5〜6mm角に切る。
  パン粉は皿などに牛乳と一緒に入れ、しっとりさせておく。
  ボウルにひき肉、 、卵、塩小さじ1、黒こしょう少々を入れてよく混ぜ、 を加えてさらに混ぜる。
ポイント: 牛ひき肉の割合を多めにすると、うまみが増しておいしくなる。たまねぎは生のまま加えて食感を残す。
   を4等分にして、空気を抜きながら1コずつだ円形にする。
  オーブンに入れて使えるタイプのフライパンにサラダ油大さじ1/2〜1を中火で熱し、【ハンバーグ】を入れ、表面に焼き色がつくまで、約2分間ずつ両面を焼く。
   のフライパンごと230℃のオーブンに入れて8〜10分間焼き(時間は2コずつ焼くときの目安)、中まで火を通す。取り出してフライパンに付け合わせを盛る。
ポイント: ※オーブンに入れて使えるタイプのフライパンがない場合は、通常のフライパンで5と同様に焼いて取り出し、オーブン用の紙を敷いた天板にのせ、同様に焼き上げる。
【すだちポン酢】をつくる
  ボウルに【A】を合わせ、サッと洗って水けを拭いた昆布を加えてしばらくおき(1時間〜一晩が目安)、昆布を取り出す。器に【すだちポン酢】と大根おろしを入れ、好みで七味とうがらしをふる。
付け合わせ【にんじんのスープ煮】
  にんじんは皮をむいて3cm厚さの輪切りにする。鍋ににんじんとスープを入れて強火にかける。煮立ったら弱火で8〜10分間、にんじんが柔らかくなるまで煮る。味をみて、塩適宜で味を調え、火を止めてクミンシードをふり入れる。
付け合わせ【コーンのクリーム煮】
  鍋にバター20gを熱し、コーンを入れて中火で炒め、小麦粉をふり入れてさらに炒める。牛乳を加えてとろみがつくまで混ぜ、塩・黒こしょう各少々で味を調える。
付け合わせ【ゆでブロッコリー】
  ブロッコリーは10cm長さの小房に切り分け、塩少々を入れた熱湯でサッとゆで、ざるに上げて水けをよくきる。

※このレシピは、2015/09/03に放送されたものです。



61-15 豚のしょうが焼き

焼き色のしっかりついた、柔らかな豚のしょうが焼きは、白いご飯がよく合います。材料の選び方から焼き方まで、一つ一つのプロセスを丁寧にします。


 エネルギー : 260 kcal
 塩分 : 1.80 g
 調理時間 : 20分

 講師: 栗原 はるみ



(4人分)
・豚肩ロース肉 (薄切り)  300g
*2〜3mm厚さのもの。 

 【たれ】 
  ・しょうが (すりおろす)  大さじ1

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ4
  ・みりん 大さじ3
・キャベツ 適量
・サラダ油 

豚肉を常温に戻す時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 




肉の下準備 
豚薄切り肉の厚みは、お店によっていろいろ。2〜3mmより厚みがあるものの場合は、ラップではさみ、手で軽く全体をたたいて、2〜3mm厚さにする。 
    


  豚肉は冷蔵庫から出して常温に戻す。キャベツはせん切りにし、冷水につけてよく水けをきり、冷蔵庫に入れておく。
ポイント: 適度な脂肪のある豚肩ロース肉は、肉質が柔らかなので、食感よく仕上がります。
  しょうがはゆっくり丁寧にすりおろす。
ポイント: 強くおろすと、しょうがの粗い繊維が多く入ってしまい、焦げつきやすくなります。やさしく丁寧にすりおろしましょう。
  ボウルに【A】を合わせ、 を加えて混ぜ、【たれ】をつくる。
   の適量をバットに移し、豚肉を1枚ずつ広げ入れ、2〜3分間つける。2〜3回に分けて焼くため、そのつど【たれ】をつぎ足し、つける。
ポイント: つけすぎると肉が堅くなるので気をつけて。
  フライパンにサラダ油大さじ1〜2を強火で熱し、軽く汁けをきった豚肉を1枚ずつ、重ならないように並べる。
  30秒〜1分間ほど焼いて、焼き色がついたら裏返し、30秒間ほど焼く。フライパンを洗い、残りを同様に焼く。器に盛り、キャベツのせん切りを添える。
ポイント: 堅くならないように、短時間で焼き上げます。

※このレシピは、2015/10/08に放送されたものです。