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計量して混ぜる
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| | 26℃に調整した水をボウルに入れ、イーストを全面にふり入れて20〜30秒間おいてからやさしく混ぜ、ヨーグルトを加えて混ぜる。
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| | 別のボウルに、強力粉、ライ麦粉、きび糖、塩を入れ、泡立て器で空気を含ませるように混ぜる。
★ ポイント: 生地の温度は26℃前後が理想。水だけでなく、ほかの材料も26℃前後に調整しておくのがおすすめ。寒い時季は、蒸しタオルでボウルの底や側面を温めるといい。
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| | に を移し入れ、カードで手早く全体を混ぜ合わせ、作業台に取り出す。
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こねる
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| | カードの直線側で生地を奥からすくって、手前にかぶせ、あいている手で上から押す。これをくり返す。
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| | 生地がまとまってきたら、手でこねる。生地を奥から手前に折りたたみ、上から押さえて、奥へ押し出す。生地の向きを90度ずつ変えながら、合計で300回こねる。
★ ポイント: 時間の目安は10〜15分間。急がず、ゆっくり回数を重ねるほうが、パンのむっちりした食感を生み出すグルテンの網目状の組織が細かく、丈夫になる。こねている途中で、生地の温度を2〜3回測る。26℃±2℃が理想。
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一次発酵
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| | 生地をだ円形にまとめ、ふた付きの半透明の容器に移し、表面をこぶしでならす。生地の高さに合わせて輪ゴムを容器にはめ、その2倍の高さの位置にも輪ゴムをはめる。乾燥防止のために厚手のポリ袋をかぶせてからふたを閉め、室温で2時間おいた後、冷蔵庫で約12時間発酵させる。
★ ポイント: 輪ゴムが発酵の目安に。
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分割、ガス抜き
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| | 高い位置の輪ゴムまでふくらんだら(約2倍)、作業台の上に取り出し、スケッパーで等分に分ける。
★ ポイント: 約2倍にふくらんでいなかったら、冷蔵庫から取り出し、そのままふくらむまで待つ。
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| | 生地を奥から手前に折りたたみ、上からゆっくり押さえる。10回くり返し、とじ目を下にして丸める。
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二次発酵
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| | オーブン用の紙の上に、 をとじ目を下にして並べ、厚手のポリ袋をかけて、室温におく。
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成形、仕上げ発酵
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| | 生地に温度計を挿し、20℃になったら取り出し、強力粉少々をふった作業台に、上にしていた側を下にして置く。四方から軽く折りたたんで返し、手のひらでだ円状に整える。2つに折って、縁を軽く押さえて閉じ、転がして紡錘(ぼうすい)形にする。とじ目を下にして、板の上に敷いたオーブン用の紙に並べる。
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| | ポリ袋で覆い、あれば保温シートをかぶせて生地が22〜23℃になるまでおく。
★ ポイント: 22〜25℃の室温で約40分間が目安。
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| | 仕上げ発酵の間に、オーブンの用意をする。ピザストーンとグリルストーンをセットし(全体備考参照)、オーブンの最高温度(約250〜280℃)で30分間以上予熱する。湯を沸かしておく。
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焼く
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| | 生地の温度が22〜23℃になったら、ブレッドナイフ(またはかみそり)の刃を垂直に当てて、1.5cm深さの切り込み2本を斜めにずらして入れる。
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| | のオーブンの電源を切ってファンを止め、上段のピザストーンの上に、 の板からオーブン用の紙ごとすべらせるようにして移す。すぐに、グリルストーンの手前側に熱湯80mlを一気に注いで、オーブンのドアを閉める。3〜5分間後電源を入れて220℃に設定し、生地に焼き色がつくまで焼く。
★ ポイント: 高温のスチームを当てた状態になり、しっかりふくらむ。焼き上がりまでの目安は、30分間。
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●ライ麦粉●
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食料品店やインターネットで購入できる。購入の際はできるだけ新しいものを。
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●インスタントドライイースト●
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予備発酵不要で、糖分の少ないパン用のタイプ(パッケージに、低糖用などと記載されているもの)を使用。
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【必要な道具】
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今回のパンづくりに必要な主な道具です。ほかに、生地や水温を測る温度計、生地をまとめるカードやスケッパー、作業台なども。
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●はかり●
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計量に不可欠。イーストなどを正確に量るには、0.1g単位の高精度で量れる微量計がおすすめ。
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●ピザストーン、グリルストーン(小石形状)●
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家庭用のオーブンでも、工夫次第で高温短時間焼成が可能に。伊原さんが考案したのは、オーブン下段の天板にグリルストーンを敷き、上段のパンをのせる天板にピザストーンをセットする方法。下段の天板は丸めたアルミ箔(はく)で手前を持ち上げておき、十分予熱してから、グリルストーンに熱湯を注いで高い温度の蒸気をオーブン庫内に一気に充満させる。ピザストーン、グリルストーンはインターネットなどで(オーブンのサイズを要確認)購入できる。
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★ライ麦パンの2大ポイント★
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【ポイント1】計量も温度も正確に!
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分量や生地の温度が違うだけで、焼き上がりの風味や食感はもちろん、工程にかかる時間も変わってしまう。正確な計量と温度計測は、失敗しないパンづくりへの第一歩。
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【ポイント2】発酵がおいしさを生む。
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発酵の目的はパンをふくらませること、そして、生地を熟成させること。きちんと熟成させることで、程よい弾力、香りやうまみをもつパンに。
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