50-1 ビーフシチュー

時間をかけてじっくり煮込んだビーフシチューは、大きめ野菜やお肉が存在感たっぷり!クリスマスにぴったりのごちそうです。


  エネルギー : 880 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 140分 (ヨーグルトの水けをきる時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(4人分)
・牛肩ロース (塊)  600g
・小たまねぎ 12コ(300g)
・にんじん (小)  2本(250g)
・ブラウンマッシュルーム 2パック(200g)
・じゃがいも 3コ(400g)
・にんにく (つぶす)  2かけ分
・ローリエ 2枚
・セロリの葉 適量
・赤ワイン カップ1
・ドミグラスソース (缶詰)  1缶(290g)

 【A】 
  ・トマトケチャップ 大さじ2
  ・とんかつソース 大さじ1〜1+1/2
  ・ウスターソース 小さじ1
  ・塩 小さじ1/2
  ・こしょう 少々

 【手づくりサワークリーム】 
  ・水きりヨーグルト カップ約1
  *ボウルにざると紙タオル(不織布タイプ)を重ねてプレーンヨーグルト(無糖)1パック(400g)を入れ、1〜2時間おいて水けをきる。 
  ・生クリーム 大さじ2
・塩 
・こしょう 
・小麦粉 
・サラダ油 
・バター 
 
    

  小たまねぎは皮をむく。にんじんは皮をむいて2〜3cm厚さの輪切りにする。マッシュルームは石づきを取る。じゃがいもは皮をむき、3等分に切って水にさらし、水けをよくきる。
  牛肉は4cm角に切り、塩・こしょう各少々をふる。ポリ袋に小麦粉大さじ2と牛肉を入れ、粉をまぶす。
  フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、にんにくを入れる。香りがたったら牛肉を加えて強火で表面を焼きつけ、焼き色がついたらにんにくとともに鍋に移す。
   に湯カップ5を加えて火にかけ、煮立ったらアクを取り、ローリエとセロリの葉を加える。ふたをして弱火で50〜60分間煮込む。
  別の鍋に赤ワインを入れて火にかけ、煮立ったら中火で7〜8分間、半量になるまで煮詰める。ドミグラスソースを加えて混ぜ、弱火で約3分間煮て火を止める。
   の牛肉が柔らかくなったら、フライパンにバター20gを熱し、にんじん、小たまねぎ、じゃがいも、マッシュルームの順に加えて炒める。野菜の周りが透き通ってきたら の鍋に加え、ふたをして中火で10分間ほど煮る。
  野菜が柔らかくなったら、ふたを外して のソースを加え、弱火で約30〜40分間、時々混ぜながら煮る。【A】を加えて味を調え、火を止める。
ポイント: とろみが足りない場合は、室温で柔らかくしたバター・小麦粉各大さじ1を練り混ぜたブールマニエを少しずつ加えても。
  【手づくりサワークリーム】の材料を混ぜて器に盛り、好みでビーフシチューに添えて食べる。
ポイント: きのこの炊き込みご飯にかけても、パンと一緒に食べてもおいしい!



50-1a  きのこの炊き込みご飯

たっぷりきのこを炊き込んだ香り豊かなご飯です。ビーフシチューをかけても漬物を添えて食べてもおいしい。


  エネルギー : 330 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (昆布を水につける時間、米をざるに上げる時間、 炊く時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(4人分)
・米 400ml(カップ2)
・昆布 (10cm長さ)  1枚
・しめじ 1パック(100g)
・まいたけ 1パック(100g)
・エリンギ 1パック(100g)
・酒 大さじ1
・みりん 大さじ1
・うす口しょうゆ 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
・塩 少々
・好みの漬物 適宜
・好みのかんきつ 適宜
 
    

  昆布はサッと洗ってから約カップ2の水につけ、約30分間おく。
  米は洗ってざるに上げ、約15分間おく。
  しめじは石づきを除き、小房にほぐす。まいたけは細かくほぐす。エリンギは3〜4cm長さに切り、太い部分は半分に切ってから5〜6mm厚さの薄切りにする。
  【A】に の昆布だしを加え、360mlに計量する。
  炊飯器の内釜に の米を入れ、 のきのこを広げてのせる。 を縁から注いで普通に炊く。
  炊き上がったらサックリと混ぜて器に盛る。好みで漬物とかんきつを添えたり、ビーフシチューをかけて食べる。



50-2  スパイスシフォンケーキ

スパイスの香りが鼻をくすぐる大人っぽいシフォンケーキです。卵白をしっかり泡立てて、ふわふわの食感に仕上げましょう。


  エネルギー : 2100 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 70分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(直径21cmのシフォン型1台分)
・薄力粉 120g(カップ1強)
・ベーキングパウダー 小さじ2
・卵 (大)  6コ
*中サイズの場合は、7コにする。 
・グラニュー糖 130g(カップ3/4弱)

 【A】 
  ・シナモンパウダー 大さじ1/2
  ・オールスパイス 小さじ1
  ・クローブ 小さじ1
  ・キャラウェイシード 大さじ1
・粉糖 適宜
・サラダ油 


 
 オーブンは170℃に予熱しておく。 
    

  卵は卵黄と卵白に分ける。
  卵黄を溶きほぐし、グラニュー糖の半量を加えて泡立て器でもったりするまでよくすり混ぜる。サラダ油・水各カップ1/3を順に加えてよく混ぜる。
  薄力粉、ベーキングパウダーを合わせて にふるい入れ、サックリ混ぜる。【A】のスパイスも加え、生地がなめらかになるまで泡立て器でよく混ぜ合わせる。
  別のボウルに卵白をハンドミキサーで六分(ぶ)立てに泡立て、残りのグラニュー糖を加えてツノがしっかりと立つまで堅く泡立てる。
   の1/3量を加えてゴムべらでよく混ぜ合わせ、残りの を2回くらいに分けて加え、白い部分がなくなるまで手早く混ぜる。
ポイント: メレンゲをつぶさないよう、手早く混ぜ合わせるのがコツ!
  生地を少し高い位置からシフォン型に流し入れる。型ごとトントンと2〜3回台に打ちつけて空気を抜く。170℃のオーブンに入れ、40〜50分間焼く。
  オーブンから取り出し、蒸れないように型を逆さにして、型の中央をコップなどで支える。数時間おいてよく冷ます。冷えてから型のまま長時間おくときは、表面にふんわりとラップをかける。
  型の側面にナイフを差し込んで型を傷つけないように丁寧に1周し、型を外す。同様に底の部分もナイフを差し込んで型を外す。
  好みで粉糖を茶こしに入れてふりかけ、切り分けて食べる。




50-2a  チーズとオリーブのマリネ

チーズとオリーブはワインのおつまみの定番。フルーツやハーブで爽やかな香りと風味をプラスすれば、見た目も華やかで、パーティーにもぴったりです。


  エネルギー : 1100 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 栗原 はるみ


(つくりやすい分量)
・オリーブ (瓶詰/黒・グリーン)  1瓶(85g)
・好みのチーズ 150g
*ゴーダチーズ、チェダーチーズ、 コンテチーズなどのハードタイプのチーズ。 
・オレンジ 1コ
*きんかんなどの好みのかんきつでもよい。 
・ラズベリー (小)  1パック(80g)
・ブルーベリー (小)  1パック(80g)
・香菜(シャンツァイ) 適量
・ミント 適量
・イタリアンパセリなどのハーブの葉 適量
・オリーブ油 
 
    

  オリーブは汁けをよくきる。
  チーズは1.5cm角くらいに切る。
  オレンジは皮をむき、4〜5mm厚さの輪切りにする。ラズベリー、ブルーベリーは洗って水けをよく拭く。
  ボウルに とラズベリー、ブルーベリーを合わせてオリーブ油大さじ2を加え、ラズベリーがつぶれないように軽く混ぜる。
  香菜、ミント、イタリアンパセリの葉を加えて混ぜ、器に盛る。オリーブ油適量を回しかけ、上にオレンジをのせる。
ポイント: オレンジやハーブは、一部を別皿にとりおいて食べるときに加えると、より新鮮な香りが楽しめます。



50-3  京風白みそ雑煮

熟成期間が短い白みそ。まったり甘くなるまでトロトロ煮ます。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 70分

 講師: 野口 日出子


(4人分)

 【A】 
  ・だし カップ6
  ・白みそ 240g
・里芋 (八つ頭)  1/2コ
*えび芋でもよい。 
・大根 3cm
・にんじん 3cm
・水菜 少々
・丸餅 4コ
・みょうばん 小さじ1
・削り節 少々
・うす口しょうゆ 
・みりん 
・塩 
 
    

  【A】を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして煮詰める。2/3量くらいになったらアクを取り、味をみてうす口しょうゆ、またはみりん各適量で味を調える。
  里芋は六面にむき、食べやすい大きさに切る。みょうばんを水カップ2で溶いたみょうばん水に20分間ほどつけ、水洗いする。鍋に里芋とかぶるくらいの水を入れ、柔らかくなるまでゆでる。
  大根、にんじんは皮をむいて5mm厚さの輪切りにし、水からゆでる。柔らかくなったらそのままおいて冷ます。水菜は塩ゆでにし、4〜5cm長さに切る。
  小さめの鍋に皿を入れ、餅を並べて水をはり、中火にかける。沸騰するころに、餅が柔らかくなる。
  別の小さめの鍋に の里芋を入れ、 のみそ汁適量を加えて下味をつけながら温める。
  椀に里芋、大根、にんじん、餅、水菜を盛り、温めたみそ汁をはる。削り節を天盛りにする。



50-3a  揚げごまめ

お正月のごまめには、今年も「まめまめしく」働けるように、という願いが込められています。パリッと揚げた「揚げごまめ」は、ついつい手がのびるおいしさが魅力。伝統を踏まえてアレンジされた、現代的な祝い肴(ざかな)をどうぞ。


  エネルギー : 45 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 清水 信子


(2人分)
・ごまめ 20g
・カレー粉 小さじ1
・ピンクペッパー 適量
・揚げ油 
 
    

  ごまめは頭や尾の取れたものは除き、20g準備する。くっついているものは、1匹ずつ離しておく。
  揚げ油を170℃に熱し、ごまめを入れて焦がさないように注意しながら、サッと揚げる。
  網をのせたバットに紙タオルを敷いてごまめをとり、余分な油を吸収させる。熱いうちにカレー粉を加え、紙タオルごと軽く上下させて全体にまぶす。
  器に盛り、ピンクペッパーを散らす。
ポイント: 冷めてから、紙タオルを敷いた保存容器に入れ、常温で3日間ほど保存可能。

【アレンジ】
お好みで、カレー粉の代わりに青のり粉小さじ1、または七味とうがらし小さじ2/3をまぶしてもおいしい。



50-3b  豆腐だて巻き

白身魚のすり身の代わりに豆腐を使った、なめらかで上品な味わいのだて巻きです。まるでお菓子のようで、子どものおやつにもおすすめです。


  エネルギー : 570 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 55分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 野口 日出子


(14cm長さ2本分)
・木綿豆腐 1丁(400g)
・卵 6コ

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/3
・砂糖 100g
 
    

  豆腐は6等分して熱湯に入れる。再度沸騰したら、ボウルにのせた盆ざるに布巾を敷き、その上に取り出す。布巾で包んで木べらで押し、350g程度になるまで水けを絞る。
ポイント: 絞った水分に豆乳が混じってきたら、絞るのをやめる。
  すり鉢に の豆腐を入れてよくすり、砂糖を加えてさらにすり混ぜる。よく溶いた卵を少しずつ加えてすり混ぜ、なめらかになったら【A】を加えて混ぜる。
  卵焼き器にフッ素樹脂加工をしたオーブン用の紙を敷き、 の半量を流し入れる。アルミ箔(はく)で覆い、ごく弱火で20〜25分間焼く。
ポイント: 途中で卵がふくらんできたら、竹串で穴を開けて空気を逃がしたり、焼きムラができないよう火が当たる位置をずらしたりするとよい。
  表面が乾いてきたら、アルミ箔をかぶせたまま、まな板などに卵焼き器を裏返して取り出す。オーブン用の紙はきれいにはがして再度卵焼き器に敷き、アルミ箔を持って卵焼きをすべらせるようにして卵焼き器に戻し入れ、アルミ箔で覆う。
  裏面を8〜10分間焼き、焼き色がついたら、濃い焼き色がついたほうを上にして鬼すだれの上に取り出す。表面に2〜3cm間隔で横に切り目を入れる。
  巻き始めに菜箸を1本はさんで形よく巻き、菜箸を抜いて鬼すだれごと輪ゴムで上下をとめる。途中上下をかえながら、1時間ほど立てて冷ます。
ポイント: 鬼すだれを使うと特徴的な形になりますが、なければ普通の巻きすでもよい。
   の残りも と同様に焼いて巻く。冷めたら食べやすく切る。

【保存】
保存容器に入れ、冷蔵庫で1週間ほど保存可能。



50-3c  なると入り雑煮

具がなるととみつばだけというシンプルなお雑煮です!


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 清水 信子


(2人分)
・切り餅 2コ
・なると巻き 1/2本(70g)
・だし カップ2

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
  ・酒 小さじ1
  ・みりん 小さじ1
  ・粗塩 小さじ1/3
・みつば 適量
 
    

  なると巻きは5mm厚さの斜め薄切りにし、さらに端から5mm幅の細切りにする。みつばは3〜4cm長さのザク切りにし、軸と葉を分けておく。
  鍋にだしを温め、【A】で味を調える。なるとを加え、サッと火を通す。
  餅を網でこんがりと焼き、熱湯にくぐらせる。
  餅が椀にくっつかないよう、椀の底にみつばの軸の一部を敷き、その上に餅をのせる。 をなるとごと注ぎ、残りのみつばをのせる。



50-3d  黒豆

豆の味わいをしっかり残しながらもしわを寄せずにふっくらと。シンプルな中にも、上手に煮えるようにと考え抜かれたレシピは珠玉の一品です。


  エネルギー : 2250 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 510分 (黒豆を戻す時間、煮上がってから味を含ませる時間は除く。)

 講師: 土井 善晴


(つくりやすい分量)
・黒豆 (乾)  300g

 【煮汁】 
  ・水 カップ10

 【A】 
  ・砂糖 250g
  ・しょうゆ カップ1/4
  ・塩 大さじ1/2
  ・重曹 小さじ1/2
・さびくぎ (あれば)  約10本(100g)
 
    


1日目
  黒豆は洗って水けをきる。
  ふた付きの鍋に【煮汁】の水を入れて火にかける。煮立ったら火から下ろし、熱いうちに【A】とさびくぎ、黒豆を加え、一晩おいて豆を戻す。

2日目
   の鍋を強火にかけ、煮立ったらアクを丁寧に除く。水カップ1/2を加え(差し水)、再び煮立ててアクを除く。これを2〜3回繰り返す。
  落としぶたと鍋のふたをし、ごく弱火にして約8時間煮る。豆が煮汁から出ないように、煮詰まってきたら適宜湯を足す。
  豆が柔らかくなり、煮汁がヒタヒタより少し多めくらいまで減ったら、火を止める。さびくぎを取り出し、そのまま冷まして味を含ませる。

当日
  食べる分だけざるに上げて汁けをきり、器に入れる。空気にふれると色がより黒々とする。

【さびくぎ】
くぎの鉄成分が黒豆のアントシアニンという色素と反応することで、美しい黒色に。黒豆用に保存しておき、使うときは洗って布巾に包んで煮汁に加える。くぎを使う代わりに、鉄製の鍋で煮たり専用の鉄材を加えるなどしてもよい。
《保存》
煮汁がかぶる状態で容器に入れ、冷蔵庫で5日間ほど保存可能。
※このレシピは、2014/12/08に放送したものです。



50-4  チャーシュー

吉田さんが毎年つくる、中国風おせちに欠かせない一品。ねぎ、しょうが、しょうゆ、紹興酒、五香粉などを混ぜた香り高いたれに、豚肉を1週間ほど漬けて味をしっかりなじませ、オーブンでつやよく焼けば完成です。


  エネルギー : 1860 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (豚肉を漬ける時間、粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 吉田 勝彦


(つくりやすい分量)
・豚肩ロース肉 (塊)  600g
・にんにく 1かけ
・しょうが 1かけ
・ねぎ (青い部分)  10cm

 【A】 
  ・しょうゆ カップ1
  ・砂糖 100g
  ・紹興酒 カップ1/2
  ・酒 カップ1/2
  ・ごま油 カップ1/4
  ・五香粉(ウーシャンフェン) 小さじ1/3〜1/2
  *全体備考参照。 
・白髪ねぎ 適量
*全体備考参照。 
・香菜(シャンツァイ) 適量
 
    

  豚肉は約6cm角、約15cm長さになるよう3等分に切る。にんにくは皮付きのままたたいてつぶす。
  ジッパー付きの保存袋に豚肉、にんにく、しょうが、ねぎを入れ、【A】を混ぜ合わせて注ぐ。空気を抜いて口を閉じる。
   をバットにのせ、冷蔵庫で1週間ほど漬ける。2〜3日に1回、上下を返す。
  豚肉を取り出し、オーブン用の紙を敷いた天板に並べる。200度に温めたオーブンで25〜30分間焼く。
  漬け汁をざるでこし、カップ3/4をフライパンに入れて強火にかける。煮立ったら弱火にし、アクを取りながら5分間ほど煮詰める。
   の粗熱が取れたら、5mm厚さに切る。器に盛り、白髪ねぎ、香菜を添え、 のたれをかける。

【保存】保存容器に入れて冷蔵庫で3〜4日間保存可能。
●五香粉(ウーシャンフェン)
八角、花椒(ホワジャオ)、シナモン、陳皮、クローブなどの粉末を混ぜた中国のミックススパイス。
●白髪ねぎ
ねぎを6cm長さに切り、縦に切り目を入れて芯を除き、せん切りにし、水にさらして水けをきる。



50-4a  熊本風雑煮

しょうゆ味の汁に下ゆでした野菜、丸餅を入れた雑煮です。熊本京菜と水前寺もやしの代わりに小松菜と大豆もやしをつかいました。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・丸餅 2コ
・大根 100g
・里芋 2コ(120g)
・にんじん 1/4本(30g)
・ごぼう 1/4本(30g)
・小松菜 50g
・大豆もやし 30g
・鶏もも肉 60g
・ちくわ 1/2本
・だし カップ3+1/2
 
    

  大根、里芋は1cm厚さの輪切り、にんじんは5mm厚さの輪切りにする。ごぼうは皮をこそげて短冊形に切り、水にさらす。それぞれ熱湯で柔らかくゆで、ざるに上げる。
  小松菜は熱湯でゆでて水にとり、水けを絞って4cm長さに切る。大豆もやしはひげ根を取り、束にしてたこ糸で結び、3〜4分間ゆでて水けをきる。
  鶏肉は2cm角に切り、ちくわは5mm厚さの輪切りにする。
  鍋にだしを中火で温め、 を入れ、沸騰したら弱火にしてアクをすくう。 、うす口しょうゆ大さじ1、餅を加え、柔らかくなるまで弱火で煮る。味をみて、塩少々で調える。
  椀(わん)の底に大根を入れ、餅をのせ、ほかの具と汁を入れて をのせる。

野菜は前日にゆでておくとよい。



50-4b  正月えび

お正月にえびを食べるのは、えびのように腰が曲がるまでの長寿を願ってのこと。そんなお正月の定番を、脇さん流の洋風料理にアレンジしました。3色のペーストで華やかに仕上げたえびは、子どもから大人まで大好きな味で、お重に詰めても、大皿で出しても喜ばれること間違いなしです。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 脇 雅世


(3〜4人分)
・えび (ブラックタイガー/無頭)  6匹(300g)

 【赤ペースト】 
  ・ドライトマト 2〜3コ(6g)
  ・粉チーズ 大さじ2
  ・パン粉 大さじ1
  ・オリーブ油 小さじ2〜3
  ・しょうゆ 少々
  ・一味とうがらし 少々

 【黄ペースト】 
  ・ドライマンゴー 20g
  ・クリームチーズ 30g
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
  ・柚子(ゆず)の皮 (すりおろす)  少々

 【緑ペースト】 
  ・パセリ (みじん切り)  大さじ2
  ・バター (室温で柔らかくする)  15g
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
  ・アーモンドパウダー 大さじ1
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
・塩 
 
    

  ドライトマトとドライマンゴーは、それぞれヒタヒタのぬるま湯につけ、どちらも10分間ほどおく。柔らかくなったら、水けを拭いて細かく刻む。
  えびは、はさみで足を切る。頭から尾まで、腹側と背側から殻に切り込みを入れる。
  切り込みに沿って、包丁で厚さを半分にスライスし、背ワタがあれば除く。塩少々をふる。
  【赤ペースト】の材料を混ぜ合わせて4等分し、えび2匹分の断面の水けを拭いて塗る。【黄】、【緑のペースト】もそれぞれ混ぜ、同様に塗る。
  オーブン用の紙を敷いた天板に並べ、210℃に温めたオーブンで、8分間ほど焼く。

保存容器に入れ、冷蔵庫で3日間ほど保存可能。



50-4c  ねぎ入り雑煮

昆布、かつお、鶏のシンプルなスープと厳選素材が特徴のお雑煮です。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 脇 雅世


(4人分)
・切り餅 4〜8コ
・鶏もも肉 (大)  1枚
・ねぎ 1本
・ほうれんそう 1/2ワ
・かまぼこ 各4枚
*5mm幅の薄切り/紅・白 
・だし カップ4
・みつば (ザク切り)  適量
・柚子(ゆず)の皮 (薄くそぐ)  適量
・塩 
・しょうゆ 
 
    

  鶏もも肉は一口大に切り、熱湯で一分間ほどゆで、ざるに上げる。ねぎは斜め切りにする。ほうれんそうは、塩ゆでして水にとって絞り、4cm長さに切る。
  鍋にだしを入れて火にかけ、鶏肉を加えて10分間ほど煮る。ねぎを加え、柔らかくなったら塩小さじ1強、しょうゆ少々で味を調える。
  餅はオーブントースターで、両面がこんがりするまで焼く。ほうれんそうとかまぼこは耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)に1分間ほどかけて温める。
  椀に餅を入れ、 のだしを具と一緒にかける。かまぼことほうれんそうをのせ、みつばと柚子の皮をあしらう。



50-4d  雑穀餅の雑煮

玄米餅と黒米餅を使った、しょうゆ味のお雑煮です。普通の餅とはまた味わいが違っておいしい一品です。


  エネルギー : 350 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・玄米餅 2コ
*普通の切り餅でもよい。 
・黒米餅 2コ
*普通の切り餅でもよい。 
・鶏もも肉 70g
・里芋 30g
・にんじん 20g
・大根 20g
・ごぼう 20g
・ねぎ (青い部分)  12cm
・イクラ 小さじ2
・だしじょうゆ (白/市販)  大さじ1/2
*めんつゆ(市販/ストレート)でもよい。 

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 一つまみ
 
    

  鶏肉は2cm角に切る。里芋は薄い半月形に切り、にんじん、大根はいちょう形に切る。ごぼうは皮をこそげて薄い輪切りにし、水にさらして水けをきる。ねぎは1cm長さに切る。
  鍋に水カップ2+1/2、だしじょうゆを入れて強火にかける。煮立ったら、 、【A】を加えて中火にし、8分間ほど煮る。
  オーブントースターで餅を焼き、椀に入れる。 を注ぎ、イクラをのせる。



50-5  雑煮

鶏肉はしっとり火が通るよう工夫し、黄金色のだしでつくる、こだわりの雑煮です。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 50分 (昆布を浸す時間は除く。)

 講師: 谷原 章介


(4人分)
・鶏もも肉 200g
・鶏むね肉 200g

 【だし】*つくりやすい分量。 
  ・水 2リットル
  ・昆布 (15cm四方)  2枚
  *羅臼(らうす)昆布。 
  ・削り節 50g
  *血合いの入っていないもの。 
・切り餅 4コ
・かまぼこ (7mm幅の薄切り)  8枚
・みつば (ザク切り)  適量
・柚子(ゆず)の皮 (せん切り)  適量
・塩 
・酒 
・うす口しょうゆ 
・みりん 
 
    

  鍋に水と昆布を入れ、1〜2時間浸しておく。
  鶏もも肉、むね肉は皮を取り、筋や脂肪を除いて1.5cm幅の細切りにする。ボウルに入れて塩小さじ1/2、酒大さじ3を加えて軽くもみ込み、10〜15分間おく。
  鍋に湯を沸騰させて塩小さじ1、酒大さじ1を加える。 を加えてふたをし、火を止めて15〜20分間ほど余熱で火を通す。
   の鍋を火にかけて60度にし、20分間ほど温度を保つ。昆布を取り出して温度を上げ、85〜90度になったら削り節を加える。1〜2分間温度を保ちながら煮出し、こす。
   の鶏肉を取り出して水けを切り、一口大に切る。餅はこんがりと焼く。
   の【だし】を720mlほど別の鍋にとって温め、うす口しょうゆ大さじ2、酒大さじ1、みりん大さじ1/2で味を調える。椀に餅、鶏肉、かまぼこ、みつば、柚子の皮を盛り、だしを注ぐ。



50-5a  ローストビーフシェリー風味

しっとり柔らかなお肉をかむと香味野菜とシェリー酒の香りがたつ、食欲をそそる特製ローストビーフです。


  エネルギー : 2980 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 120分 (食材を常温にする時間、冷ます時間、 冷蔵庫に入れておく時間は除く。)

 講師: 真崎 敏子


(つくりやすい分量)
・牛ヒレ肉 (塊)  1kg

 【マリネの材料】 
  ・セロリ (茎は1cm幅に切り、 葉5cm長さに切る)  1本分
  ・パセリの茎 適量
  ・ローリエ 1枚
  ・にんじん (1cm幅の輪切り)  1/2本分
  ・たまねぎ (1cm幅の輪切り)  1コ分
  ・シェリー酒 大さじ3

 【ソース】 
  ・顆粒(かりゅう)スープの素(もと) (洋風)  大さじ1
  ・シェリー酒 大さじ3
  ・粉ゼラチン 10g

 【ホースラディッシュクリーム】 
  ・ホースラディッシュ (すりおろす)  大さじ4
  ・生クリーム (七〜八分(ぶ)立て)  カップ1/2
  ・レモン汁 大さじ1
  ・マスタード 小さじ1

 【付け合わせ】 
  ・さやいんげん 100g
  ・じゃがいも 4コ
  ・ディル (生/みじん切り)  適量
  ・クレソン (ザク切り)  6本分
・サラダ油 
・塩 
・こしょう 
・酢 
 
    

  ポリ袋に肉とマリネの材料、サラダ油大さじ3を入れ、袋の口を閉じる。手でもみ、室温に3時間以上おいて肉を常温にする。
  さやいんげんは5cm長さに切り、2分間ゆでる。ざるに上げて冷まし、保存容器に移して冷蔵庫に入れる( は翌日でも可)。
  天板にポリ袋から出した をマリネの材料ごとのせ、肉に塩・こしょう各適量をふる。170度のオーブンで40〜45分間焼く。
  肉の中心部に金串を刺して、10秒間ほどしたら引き抜き、下唇の下に当てる。人の体温よりも温かければよい焼き加減。肉をバットにのせ、常温になるまで冷まし、ラップをして冷蔵庫に入れる。
  【ソース】をつくる。 の天板に水カップ1+1/2を入れて、へらで肉汁をこそげ落とし、小鍋に移す。中火にかけ、顆粒スープの素とシェリー酒を加えて煮立たせる。不織布タイプの紙タオルを敷いたざるでこす。ボウルに移して冷まし、冷蔵庫に入れる。
  翌日、耐熱の器にゼラチンと水大さじ6を入れる。ゼラチンをふやかしてから、電子レンジ(600W)で約45秒間かけて溶かし、 の【ソース】に加える。別のボウルに氷水を張り、 のボウルごとつけてとろみが出るまでおく。
   の肉を5mm幅に切る。切り口の両面に、 の【ソース】をはけで塗り、器に並べる。さらに上から【ソース】を塗る。
  じゃがいもを約25分間ゆでて皮をむき、一口大に切る。サラダ油大さじ2、塩小さじ1、酢大さじ2を混ぜ、 のさやいんげんとじゃがいもに適量ずつ加えてあえる。じゃがいもにはディルを散らし入れる。クレソンとともに肉に添える。【ホースラディッシュクリーム】の材料に塩一つまみを入れて混ぜ合わせる。

【保存】
ローストビーフは保存容器に入れて冷蔵庫で3〜4日間保存可能。



50-5b  母なます

油揚げの内側部分をこそげて、すりごまと混ぜ、白あえ衣のようにした、まろやかでコクのあるなますです。


  エネルギー : 1090 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(つくりやすい分量)
・干ししいたけ 4枚
・油揚げ (少し厚めのもの)  1枚

 【A】 
  ・だし 大さじ4
  ・みりん 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・砂糖 小さじ1〜2
・大根 (大)  1/2本(700g)
・にんじん 1/3本(60g)
*あれば金時にんじんを使うと、華やかに仕上がる。 
・白ごま 100g

 【B】 
  ・砂糖 大さじ3〜4
  ・酢 大さじ4〜5
  ・うす口しょうゆ 小さじ1〜2
  ・塩 少々
・塩 
 
    

  干ししいたけは少なめの水に1時間くらい浸し、ゆっくり戻す。軽く水けを絞って軸を除き、細いせん切りにする。
  油揚げは熱湯にくぐらせて油抜きし、水けを軽く絞る。長い辺を包丁で開いて広げ、内側の白い部分を包丁の刃先でこそげ、ボウルなどに取りおく。油揚げは、横に4等分にしてからせん切りにする。
  鍋に【A】を入れて煮立て、せん切りにした油揚げとしいたけを加えて弱火で煮る。煮汁が少なくなったら火を止め、そのままおいて冷まし、味を含ませる。
  大根、にんじんは皮をむき、5〜6cm長さの細いせん切りにする。それぞれ別のボウルに入れ、大根には塩小さじ1、にんじんには塩小さじ1/3をまぶす。少しおいてしんなりしたら布巾で包んで水けを堅く絞る。
  白ごまはフライパンでいって、香ばしさを出し、すり鉢でよくすりつぶす。 の油揚げの白い部分を加えてよくすり混ぜ、【B】の調味料を加えさらによく混ぜる。
   を加えてよく混ぜてから を加えて味をしみ込ませ、塩適量で味を調える。

《保存》
保存容器に入れ、冷蔵庫で3〜4日間保存可能。時間がたつと水けが出るので、食べる前に塩、砂糖、酢、しょうゆなどで味を調える。



50-5c  新潟風雑煮

さけの身とイクラが入るのが特徴のしょうゆ味のお雑煮です。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: 真崎 敏子


(4人分)
・切り餅 4コ
・鶏むね肉 (小)  1枚(150g)
・生ざけ (切り身)  1切れ
・イクラ 大さじ4
・大根 3〜4cm
・にんじん 3〜4cm
・ごぼう 10cm
・干ししいたけ (水で戻して軸を除く)  4枚
・だし カップ5
・みつば (ザク切り)  適量
・柚子(ゆず)の皮 適量
・酢 
・塩 
・しょうゆ 
・酒 
 
    

  大根とにんじんは短冊形に切る。ごぼうはささがきにしてサッと酢水にくぐらせる。鍋にそれぞれの野菜を入れ、ヒタヒタになるくらいの水を加え、中火にかける。ゆで上がったらざるに上げて、水けをきる。
  さけは一口大に切って塩少々をふり、魚焼きグリルで焼き色がつくまで焼く。焼き網(またはグリル)で餅を焼く。鍋にだしを入れて中火で熱し、沸騰したら食べやすい大きさに切った鶏肉を加えて火が通るまで煮る。
   の鍋に と縦半分に切ったしいたけを入れてサッと煮る。しょうゆ・塩各適量、酒大さじ1で味をつけ、ひと煮立ちさせる。椀に野菜、焼いたさけ、鶏肉、餅を入れ、イクラを天盛りにして、上から熱い汁を注ぐ。みつばと松葉の形に切った柚子の皮をあしらう。



50-6  鴨のロティ

柔らかで繊細な肉質の鴨(かも)のむね肉部分をローストし、風味豊かな白いソースでいただきます。付け合せにはリゾットを。


  エネルギー : 870 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 80分

 講師: 谷 昇


(つくりやすい分量)
・鴨 (中抜き)  1羽
・米油 適量
・バター (塩分不使用)  大さじ1
・塩 

 【白いソース】*つくりやすい分量 
  ・焼いた鴨のガラ 1羽分
  ・バター (塩分不使用)  大さじ2/3
  ・塩 適量

 【リゾット】*つくりやすい分量 
  ・鴨だし 120ml
  *白いソース用にとったもの。 
  ・米 60g
  ・バター (塩分不使用)  大さじ1+1/3
  ・塩 適量
 
    


さばく
  骨格の構造を意識し、むねだけにていねいに切り分けます。くびづるがついている場合は、皮をくびの付け根までめくりあげ、くびづるを切り落とす。
  手羽先の関節に包丁を入れて切り落とす。浮いている皮は切り除く。
  腹を上に向けてまな板に置く。皮をむねに寄せ、ももの付け根の内側の皮のみを切る。
  ももを手で外側に倒して関節を外す。
  関節の下から尻に向かって骨盤に沿って包丁を入れ、切り進める。
  次は逆に尻側から包丁を入れ、関節まで切り進める。
ポイント: ももを引っ張りながら包丁を当てると切りやすい。
  そのまま背骨に向かって切り進め、軽く引っ張りながら切り落とす。
  くびの付け根にあるV字形の鎖骨の内側と外側に沿って包丁を入れ、鎖骨を起こして取り外す。
ポイント: 鎖骨がついたままだと、焼いたあと切り分ける際に作業しにくいので、この時点で外しておく。

焼く
  焼き上がりの目安は“おいしそう”な焼き色。最後にバターをからめます。直径26cm以上の表面加工のしてあるフライパンに米油大さじ1を入れて中火にかけ、すぐに鴨のむねを、背側を下にして入れる。約3分後、くびづると手羽先も加える。油ハネに注意しながら焼いていく。
ポイント: くびづると手羽先は、ソースとリゾット用のだしをとるために焼く。
  約5分後、背側においしそうな焼き色がついたらバットにとり出す。くびづると手羽先も焼き色がついたらとり出す。
  焼き汁を捨て、フライパンの焦げを洗い落とす。再度フライパンに米油大さじ1〜2を入れて中火にかけ、むねを戻し入れる。両側面、腹側、くび側など向きを変えながら焼く。
  全面においしそうな焼き色がついたらとり出す。
ポイント: 鴨の大きさや脂、肉のつき具合で変わるが、とり出すのは約10分後。尻を下にして持ち上げると落ちる肉汁が、透明な状態になるのが目安。
  フライパンを洗い、中火にかけてバターを入れる。溶け出したら、むねを戻し入れ、全面にバターをからめながら温める。
ポイント: 焼く際についた焦げ臭をバターで洗い落とすイメージ。バターが色づくとナッツのような香りがついてしまうので、色づく前に引き上げる。
  すぐにむねに塩をふる。
ポイント: 塩の分量は鴨の重さによる。目安は鴨の重量の0.8%。

仕上げる
  むね肉、ささ身、だし用の骨、と丁寧に切り分けます。むね肉は最後に炙(あぶ)って香ばしく。むねにふった塩が溶けたら、胸骨の両側に包丁を入れ、すべらせるようにして切り進める。
  むね肉を外側にめくりながら、手羽の付け根の関節を切る。横に倒して肩甲骨に沿って包丁を入れて切り進め、むね肉を引っ張って切り離す。筋、余分な皮を取り除く。
  むね肉の下にあったささ身を切り外し、ささみ中央の筋を取り除く。
  食べる直前、 で切り離したむね肉に扇形に3〜4本金串を打ち、直火(じかび)で皮側のみを炙る。食べやすい大きさに切り、【リゾット】を盛った器にささ身と共に盛る。【白いソース】をかける。

【白いソース】
  焼いたむねから取り外した骨などを煮出すだけで濃厚なだしが。バターと合わせ、鴨(かも)の風味豊かなソースに。くびづる、切り分け終えた鴨から外した骨などを細かく切ってフライパンに入れ、かぶるくらいまで水を注いで中火にかける。アクが出て固まったら火を弱め、すくい取る。
  途中、表面から骨が出たら水を適量ずつ加え、沸いた状態を保ちながら煮る。約30分後、紙タオル(不織布タイプ)を敷いたざるでこす。こし終えたガラを再度フライパンに戻して水を注ぎ、中火にかける。沸いたらこして一度目のだしに加える。
  とっただしのうち、150mlをフライパンに取り分けて中火にかけ、沸いたらバターを加える。そのまま沸いた状態を保って約5分間煮詰め、塩適量で味を調える。

【リゾット】
  骨を煮出した鴨だしで生米を炒めて炊き、付け合わせをつくります。仕上がりの堅さはお好みで。鍋にバターを入れて弱火にかけ、溶けたら、米を加える。全体がしっかり透き通るまでよく炒める。
  だしを加えて火を少し強め、底からよく混ぜる。沸いたら火を弱め、途中、水適量、塩適量を加えながら、火が通って柔らかなおじや状になるまで約20分間煮る。

【白いソース】エネルギー70kcal(全量)、調理時間40分
【リゾット】エネルギー340kcal(全量)、調理時間30分
●ジビエとは
今回の鴨をはじめとする野鳥類、鹿、いのしし、野うさぎなど、主に狩猟解禁シーズンに捕獲して料理に用いる野生鳥獣を、フランスでは“ジビエ”と呼び、主に秋から冬の季節の味として親しんでいる。
【プロの技法 1】
●希少な“ソリレス”をつけたままもも肉を外す
1羽から2コしかとれない希少な部位“ソリレス”。骨盤の上のくぼみにあるためにとりにくいとされる。が、まず骨盤に沿って尻に向けて切り進め、その後、向きを変えてももを引っ張りながら切ると、ソリレスをもも肉につけたままきれいに外すことができる。
【プロの技法 2】
●調理は五感を研ぎ澄ませて
調理の際、特に肉を焼く際は、五感をフル活動させることが重要。素材から出た水分が油にはぜる音を聴き、焼き汁や素材の焼き色を見、ときには素材の触感を指で押して確かめる。五感を働かせることで、素材の微妙な変化をとらえることができるのだ。
【プロの技法 3】
●常識を覆す白いソースで
肉の赤み、野生の香りが強い鴨には、骨からとっただしを血でつないだ赤いソースを合わせるのが定番。ところが、米を食べる鴨を使う今回はあえて白いソースに。日本に渡り、優しい甘みの米を食べて命を育んでいた鴨。その繊細な味を生かすためだ。



50-6a  鴨もも肉のロティ

むねから切り離したもも肉もフライパン焼きに。内側は最初にサッと、そして皮側はじっくりと焼き上げます。シンプルなグリーンサラダと盛り、もも肉ならではのしっかりした食感とうまみを存分に楽しむことのできる一品です。


  エネルギー : 810 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 谷 昇


(もも2本分)
・鴨もも肉 (骨付き)  2本
*鴨のロティでむねから切り出したもの。 
・米油 適量
・葉野菜 適量
*ルッコラなど。 
・ヴィネグレットソース 適量
*つくりやすい量。赤ワインビネガー40ml、塩4gを混ぜ、オリーブ油120mlを 少しずつ加えながら混ぜ合わせる。 
 
    

  もも肉から足先を切り落とし、内側の肉が出ている部分のみに塩一つまみをふってなじませる。
ポイント: 皮の上からは塩が入らないので、肉の部分だけにふる。
  塩が溶けてなじみ、つぶつぶした感じがなくなったら、焼く。表面加工のしてあるフライパンに米油大さじ1を入れて中火にかけ、すぐにもも肉の内側を下にして入れる。
  焼いている部分が白くなったら、返す。時折、肉を持ち上げて、皮側とフライパンの間に、脂と米油を含んだ焼き汁を入れるようにする。
ポイント: 焼き汁があまり出てこない場合は、米油を少し足す。すると、米油が脂を呼んで焼き汁が出てくる。
  焼き汁を皮の下に回しながら焼くこと約15分間で焼き上がり。バットにとり、15分間以上温かな場所におく。
ポイント: 皮はカリッとしている。フライパンにほとんど接していない内側はふっくらしていて、さわると柔らかな状態。
  食べる直前に仕上げをする。もも肉の太い骨の両側に包丁を入れる。骨の下に包丁を入れて起こし、手で外す。筋も取り除く。食べやすいように切り、ヴィネグレットソースであえた葉野菜と共に器に盛る。
ポイント: 少し冷えたままでもおいしいが、温める場合は、直火、フライパンもしくはオーブントースターで皮側のみサッと温める。



50-7  ごちそうお煮しめ

野菜を飾り切りした、お正月らしいお煮しめ。皮を焼いた鶏肉を使うと、より深みのある味わいになります。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分 (干ししいたけを水で戻す時間、 煮しめを冷ます時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(3〜4人分)
・鶏もも肉 1枚(300g)
・干ししいたけ 4枚
・れんこん 120g
・にんじん 150g
・里芋 3コ(300g)
・絹さや 8枚

 【煮汁】 
  ・だし カップ1+1/2
  ・干ししいたけの戻し汁 カップ1/2
  ・みりん 120ml
  ・うす口しょうゆ 60ml
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  干ししいたけは、かぶるくらいの水を入れて一晩かけて戻し、石づきを落とす。戻し汁はとっておく。絹さやは筋を取ってサッとゆでる。れんこんは皮をむいて縦半分に切り、1cm厚さに切って水にさらし、水けをきる。にんじん、里芋、絹さやは飾り切りにする。(にんじん飾り切り ねじり梅里芋飾り切り 六方むき絹さや飾り切り 矢羽根参照)。
  鍋に、にんじん、れんこんを入れ、かぶるくらいの水を加えて中火にかける。沸騰したら弱火にし、5分間ほど煮て、にんじんに竹串がスッと入ったらざるに上げる。別の鍋に、里芋とかぶるくらいの水を入れて同様に下ゆでする。里芋は流水でサッと洗い、ぬめりを取る。
  鶏肉の両面に塩・こしょう各少々をふる。表面加工のしてあるフライパンにサラダ油小さじ1を入れて中火で熱し、鶏肉の皮側だけを焼いて取り出す。
  鍋に、戻した干ししいたけと、にんじん、れんこん、里芋を重ならないように並べ、だしと干ししいたけの戻し汁を入れて、中火にかける。沸騰してきたら弱火にし、みりんを加えて5分間煮る。
  うす口しょうゆを加え、皮側を上にして鶏肉をのせ、ふたをして10分間煮る。火を止め、少し冷めたら絹さやを入れて、そのまま冷ます。
ポイント: 絹さやは鮮やかな色合いを保つため、煮込まずに、火を止めてから加える。
  鶏肉を取り出して食べやすく切り、ほかの材料とともに、器に盛る。

【野菜の飾り切り】
お煮しめは、切り方や煮方に少し気を遣うだけで、うんとお正月らしく華やかになるから不思議です。家族のために新年を祝う気持ちがとてもよく伝わると思います。
◆にんじんはねじり梅の形に
にんじんは厚さ2.5cmに切り、梅型で抜く。まず花弁と花弁のくぼみから中心に向けて切り込みを5か所に入れ、その切り込みに向けて斜めに包丁を入れそぎ取る。
◆里芋は六方むきに
上下を切り落としてから、切り口が六角形になるように、側面の皮を厚めにむく。一面をむいたら、反対側の一面をむくと、形を整えやすい。むき終わったら横半分に切る。
◆絹さやは矢羽根の形に
下ゆでした絹さやは、両端をV字形に切り取る。
※このレシピは、2014/12/15に放送したものです。



50-8  すき焼き

子どもはもちろん、大人までもがウキウキしてしまう、ハレの日のメニューです。家族で食卓を囲めば、よりおいしさも増します。たっぷりの卵をからめてどうぞ。


  エネルギー : 880 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 中村 正明


(4人分)
・牛肩ロース肉 (すき焼き用)  500g
・牛脂 40g(2コ)
・白菜 1/4株
・ねぎ 2本
・焼き豆腐 約200g(1丁)
・糸こんにゃく 約200g(1袋)
*しらたきでもよい。 
・ごぼう 1本
・生しいたけ 8枚
・春菊 1ワ
・焼き麩(ふ) 4コ
・卵 4〜8コ
・ゆでうどん 2玉

 【味付け】 
  ・砂糖 大さじ6
  ・しょうゆ 大さじ4
  ・酒 大さじ6
・酢 
 
    

  白菜はザク切りにし、軸は1cm幅に切る。ねぎは斜め切りにする。焼き豆腐は縦半分に切ってから3〜4cm幅に切る。糸こんにゃくはサッとゆでてざるにあけ、食べやすく切る。ごぼうは皮をこそげ取ってささがきにし、酢水につけてアクを抜く。しいたけは軸を取る。春菊は軸の堅いところを除き、食べやすい長さに切る。焼き麩は水で10分間ほど戻して水けを絞り、半分に切る。
  すき焼き鍋を中火にかけ、熱する。牛脂2コを鍋底にまんべんなく塗り、半量の牛肉を広げて並べる。軽く火が通ったら裏返し、牛肉全体に砂糖大さじ1+1/2としょうゆ大さじ1+1/3をふり入れ、下味をつける。
ポイント: 牛肉は完全に火が通る前に調味料を入れる。牛脂はそのままでも取り出してもよい。
  肉を端に寄せ、半量の白菜とねぎを並べて酒大さじ3を回し入れる。白菜、ねぎが少ししんなりし、水分が出始めたら、しょうゆ大さじ2/3と砂糖大さじ1+1/2を牛肉にふり入れる。
ポイント: 野菜は水分の出やすい白菜、ねぎから順に。
  それぞれ半量の焼き豆腐、糸こんにゃく、ごぼう、しいたけを並べ、弱火で煮る。野菜に火が通り、しんなりしたら半量の春菊と焼き麩を加える。全体に味がなじんだらでき上がり。
ポイント: 肉の横に糸こんにゃくを置くと肉が堅くなるので避けること。鍋に水分が多くなった場合は、焼き麩を早めに入れるとよい。
  卵を溶きほぐし、つけて食べる。
  半分以上食べたら食材を端に寄せ、中火〜弱火の火加減で と同様に残りの牛肉を広げる。片面に火が通ったら砂糖大さじ3、しょうゆ大さじ2、酒大さじ3の順でふり入れ、牛肉にからめる。牛肉に火が入る前に残りの材料を と同様に入れて煮る。
ポイント: 調味料は追加前の味を目安に好みで調整するとよい。

【目指すポイント】
牛肉をおいしく柔らかく。
【野菜と酒で水分を補う】
野菜と酒の水分、うまみを利用して煮ます。火力が強いと蒸発して焦げやすいので、注意。
【しめ】
肉、野菜が1/3ほどになったら端に寄せ、うどんを入れる。鍋のたれにからめながら煮て、ほどよく味がなじんだら溶き卵につけて食べる。



50-8a  ふろふき大根

冬の食卓に欠かせない大根。今回は、だしをたっぷり含ませたふろふき大根のご紹介です。ほわっとした湯気を見るだけでだれもが笑顔になる、冬の定番メニューです。


  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分

 講師: 中村 正明


(4人分)
・大根 1/2本
・米のとぎ汁 適量
・昆布 (5×15cm)  1枚

 【合わせみそ】*つくりやすい分量 
  ・白みそ 500g
  ・卵黄 4コ分
  ・みりん 大さじ5
  ・酒 大さじ5
・柚子(ゆず)の皮 (せん切り)  適量
・塩 小さじ2
・うす口しょうゆ 少々
 
    

  大根は3〜4cm厚さに切り、皮をむく。片面に半分くらいの深さまで十文字の切り目を入れる。
ポイント: 大根は辛みの少ない葉側を使用。切り目は味の含みをよくするため。さらに片面だけなので、盛り付けたときの仕上がりがきれい。
  鍋に とヒタヒタの量の米のとぎ汁を入れる。強火にかけ、沸いたら火を弱めて15分間ゆでる。火を止めてざるにあけ、水で洗ってぬめりを取る。
  鍋を2つ用意する。1つには とヒタヒタの量の水を入れ、強火にかける。
ポイント: 大根を柔らかくするためではなく、とぎ汁でゆでたときの「ぬか臭さ」を取るため。
  同時に別の鍋に水1リットル、昆布、塩小さじ2を入れ、強火にかける。
   の鍋が沸いたら大根を取り出し、 の鍋に移す。沸騰したら弱火にし、10分間ゆでる。
ポイント: 同じような温度の鍋へ移すことで味の含みがよくなる。
  仕上げにうす口しょうゆ少々を加え、香りづけして火を止める。
ポイント: 少々のしょうゆで風味が増す。
  【合わせみそ】をつくる。鍋に材料を混ぜ合わせて強火にかける。全体がきれいに混ざったら弱めの中火にし、焦げつかないようにしっかり練る。フツフツとしてきたら弱火にし、10分間練る。
ポイント: 最初の強火でアルコール分をとばし、卵に火を入れる。鍋底に線を描いたとき、鍋底のみそが戻らず、へらを持ち上げたとき、ゆっくり落ちるくらいが仕上がりの目安。
  器に を盛って汁を回しかける。好みの量の をのせて柚子の皮を添える。

【とぎ汁でふっくらゆでる】
米のとぎ汁でゆでると大根が白く、ふっくらし、特有のえぐみも取れる。
【合わせみそアレンジ】
今回は柚子の皮を添えたが、みその練り上がりに刻んだ柚子の皮を混ぜてもおいしい。春は木の芽、夏は青じそ、たでなど、季節の薬味を添えると一段と風味が増す。ごまや生クリームを合わせても美味。
【保存】
合わせみそは保存容器に入れ、表面にラップをかぶせてふたをし、冷蔵庫へ。1か月間ほど保存可能。



50-8b  ほれんそうのおひたし

食卓にもう一品ほしい!そんなときに大活躍するのがおひたしです。甘みを蓄えた旬の味は野菜嫌いも解消するおいしさです。


  エネルギー : 60 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (ほうれんそう、だしを冷ます時間、つけ地につけ込む時間は除く。)

 講師: 中村 正明


(2人分)
・ほうれんそう 1ワ

 【つけ地】 

 【A】 
  ・だし カップ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1+1/3
  ・みりん 大さじ1+1/3
  ・削り節 一つかみ
・白ごま 少々
・塩 少々
 
    

  ほうれんそうは根を切り落とす。根元部分を洗い、全体の汚れを落とす。
ポイント: 細かな土や砂がついていることが多いので、根元部分は丁寧に洗う。洗いにくいからと切り離すとあとの作業がしづらく、仕上がりも美しくない。
  根元に十文字の切り目を入れる。湯を沸かして塩少々を入れ、軸を立てるように入れる。軸が柔らかくなったら軽く押し込む感じで葉を入れ、1〜2分間ゆでる。
ポイント: 軸と葉に時間差をつけることで均一にゆで上がる。
  ボウルに氷水を用意し、ゆで上がった を入れる。完全に熱が取れるまでおく。
ポイント: アクが抜けて色止めにもなる。
  【つけ地】をつくる。鍋に【A】を入れて強火にかけ、沸騰したら火を止めて削り節を加える。冷めるまでおく。
ポイント: 削り節を入れることで風味がアップ。
  【つけ地】をバットに移し、水けを絞った を並べる。【つけ地】の削り節も一緒に加えてラップをし、10分〜半日間、冷蔵庫に入れる。
ポイント: つけ地に浸す時間は、好みのだしのしみ込み具合で調整。
  ほうれんそうの汁けを軽くきる。4〜5cm長さに切って器に盛り、【つけ地】を回しかける。食べる直前に白ごまを中火で5分間いる。きつね色に色づいたら火を止め、すり鉢ですってふりかける。
ポイント: 直前にすることでごまの香りがたち、よりおいしくなる。

【根元に甘みとうまみが凝縮】
ほうれんそうは、根元にうまみが凝縮しているので、根だけを切り落とす。



50-9  マーボー豆腐

肉のうまみをからめたマーボー豆腐です。ピリッと辛みがきいた、食欲を誘う一品。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (肉みそを一晩おく時間は除く。)

 講師: 尹 東福


(2人分)

 【肉みそ】 
  ・豚ひき肉 100g

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・甜麺醤(テンメンジャン) 大さじ1
  ・水 大さじ1
・木綿豆腐 300g(1丁)

 【B】 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)  一つまみ
  ・水 カップ1+1/4
・ねぎ (みじん切り)  20g

 【水溶きかたくり粉】 
  ・かたくり粉 大さじ1
  ・水 大さじ3
 
    

  鍋に湯を沸かし、豚ひき肉を入れる。箸でかき混ぜ、ひき肉の表面が白くなり、ほぐれてきたらざるにあけ、しっかり水けをきる。
ポイント: ゆですぎると肉のうまみが逃げるので、沸騰する直前を目安に。
  フライパンに 、混ぜ合わせた【A】を入れて弱火にかける。水分がなくなるまでじっくり炒め、火を止めて皿などに取り出す。冷蔵庫で一晩おく。
ポイント: すぐに使えるが、一晩おくと味が落ち着き、うまみが凝縮される。
  豆腐は1cm角に切る。鍋に 、混ぜ合わせた【B】を入れて強火にかけ、沸いたら豆腐を加える。豆腐が温まるまで1〜2分間煮る。
ポイント: 木綿豆腐は煮くずれしにくいので、切ってそのまま使える。
  ねぎを入れてひと混ぜし、【水溶きかたくり粉】でとろみをつける。混ぜ合わせたら火を止め、器に盛る。
ポイント: さらに辛みがほしいときはラーユやさんしょうを加えると一味違うおいしさに。

《目指すポイント》
肉のうまみをからめて、やさしい辛さに。
《味の決め手》
肉みそをつくっておけば、味が決まりやすく、調理がラク。ゆでることで余分な脂が取れてヘルシーに。また、甜麺醤が入っているのでスープの辛みをやわらげ、コクを加えます。



50-9a  マーボー春雨

マーボー豆腐と同じ肉みそを使った手軽な一品です。味のベースがしっかりしているので、春雨を入れるだけでラクラク完成! 


  エネルギー : 290 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (春雨を戻す時間は除く。)

 講師: 尹 東福


(2人分)
・春雨 (乾)  60g

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風) 一つまみ
  ・水 カップ1+1/2
・肉みそ 100g
・ねぎ (みじん切り)  20g
・ごま油 適量
 
    

  春雨はぬるま湯に30分間浸して戻し、食べやすい長さに切る。
  フライパンに混ぜ合わせた【A】、肉みそを入れて強火にかける。沸騰したら火を弱め、水けをきった を入れる。
  スープが少し残るくらいまで2〜3分間煮る。ねぎを加えて、ひと混ぜしたらごま油適量を回しかけ、器に盛る。

【スープのうまみを吸わせる】
肉みそのうまみが溶け出したスープを春雨にしっかり吸わせることで、おいしさがアップする。
【肉みそのアレンジいろいろ】
ご飯や麺、豆腐にかけたり、刻んだレタスにふりかけてサラダに。いり卵に混ぜてもおいしい。辛みがほしいときはラーユを足すとよい。
【保存】
保存容器に入れ、表面にラップをかぶせてふたをする。冷蔵庫で1〜2日間、冷凍庫で10日間を目安に食べきる。



50-10  オムライス

ポイントはケチャップライスの味つけ!形よく仕上げる方法も教えちゃいます!


  エネルギー : 560 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 真崎 敏子


(2人分)
・卵 4コ
・ご飯 (温かいもの)  150g
・たまねぎ 1/4コ
・ハム 2枚
・グリンピース (冷凍)  大さじ2

 【付け合わせ】 
  ・生しいたけ (薄切り)  3枚分
  ・しめじ (小房に分ける)  1/4パック分
  ・マッシュルーム (薄切り)  4コ分
  ・エストラゴン 適量
  *あれば。 
・バター 
・塩 
・こしょう 
・トマトケチャップ 
 
    

  たまねぎはみじん切りにする。ハムは1cm角に切る。グリンピースは熱湯に浸す。
  表面加工のしてあるフライパンを中火で熱し、バター10gを入れてたまねぎを加え、塩・こしょう各少々をふり、透き通るまで炒める。
   にハムとトマトケチャップ大さじ2を加えて、中火のまま炒め合わせる。塩・こしょう各少々をふって味を調える。
ポイント: 卵には味をつけないので、ケチャップライスはやや濃いめの味つけにする。
  ご飯を加えて、炒め合わせる。最後にグリンピースを入れてよく混ぜる。
ポイント: ご飯は温かいものを使うと塊になりにくく、味にムラのないケチャップライスになる。
  フライパンを強めの中火にかけて、バター20gを入れて溶かす。卵4コを溶きほぐし、半量(2コ分)を流し入れて、菜箸で3〜4回手早くかき混ぜ、火を止める。卵の表面が生で、下は半熟の状態にする。
ポイント: 菜箸を3〜4本を使うと、卵に火を通しすぎることなく手早く混ぜられる。
  卵の中央に、ケチャップライスの半量を横長に置く。フライパンの奥に寄せ、フライ返しで、両側から卵をかぶせる。柄を立てるようにフライパンを持ち、皿を近づけてフライパンを返し、皿に移す。布巾で形を整える。同様に、オムライスをもう1つつくる。
  フライパンを中火で熱し、バター5gを溶かし、付け合わせのきのこ類を炒める。塩・こしょう各少々で味をつけ、エストラゴンをちぎり入れオムライスに添える。オムライスにトマトケチャップ適量をかける。

【目指すポイント】
ケチャップライスは味のムラなく、仕上がりは形よく。
《布巾を使って形を整える》
皿に移したオムライスは、清潔な布巾を上からかぶせて、手で形を整えましょう。フライパンを返すときに少々形がくずれても大丈夫。
直径20cmほどで、深めのフライパンを使うとつくりやすい。きのこ類は石づきを除く。



50-10a  ハヤシライス




  エネルギー : 660 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 35分 (ドミグラスソースを煮込む時間は除く。)

 講師: 真崎 敏子


(4人分)
・牛薄切り肉 300g
・たまねぎ (薄切り)  1/2コ分
・マッシュルーム 6コ

 【ドミグラスソース】 
  ・鶏手羽先 10本

 【A】 
  ・たまねぎ 1/2コ
  ・にんじん 1/2本
  ・セロリ (葉も含む)  1本
  ・ねぎの青い部分 2本分
  ・にんにく (みじん切り)  1かけ分
  ・小麦粉 大さじ3
  ・トマトピュレ カップ1/2
・シェリー酒 大さじ2
・ローリエ 1枚
・生クリーム カップ1/4
・ご飯 (温かいもの)  適量
・サラダ油 
・バター 
・トマトケチャップ 大さじ2
・塩 適量
・こしょう 少々
 
    

  【ドミグラスソース】をつくる。手羽先は水で洗い、水けをきる。出刃包丁で、骨をところどころたたき割る。【A】はザク切りにする。
ポイント: 手羽先を、たたき割ることでうまみを引き出しやすくする。
  フライパンにサラダ油大さじ1を入れて強火にかけ、にんにく、手羽先、【A】を加えて炒める。
  全体に軽く焼き色がついたら、強めの中火にし、小麦粉をふり入れ、ところどころ濃い焼き色がつくまで炒める。
   を鍋に移し、水カップ5とトマトピュレを入れて強火にかける。
  沸騰したら弱めの中火にしてアクをとり、時々混ぜながら、1/2量になるまで約1時間煮る。温かいうちにこし、別の鍋に移す。【ドミグラスソース】のでき上がり。
  フライパンを中火で熱し、バター10gを入れ、たまねぎを加えて薄い茶色になるまで炒め、【ドミグラスソース】の入った の鍋に移す。同じフライパンを中火で熱し、バター5gを入れ、石づきを除いて縦半分に切ったマッシュルームを入れ、サッと炒めて鍋に移す。同じフライパンにサラダ油小さじ1を入れ、強めの中火で熱し、2cm長さに切った牛肉を入れて炒め、色が変わったら、鍋に移す。
  鍋を中火にかけ、シェリー酒とローリエを入れる。トマトケチャップ大さじ2と塩適量、こしょう少々で味を調え、5〜10分間ほど煮込む。生クリームを入れて混ぜ、ご飯とともに器に盛る。

【濃い焼き色をつけてドミグラスソース特有のコクを出す】
火加減を強めにして焼き色をつけておくと、ソースにしたときに深みのある味になります。へらでしっかりと混ぜながら、炒めましょう。
【サラダのつくり方】
キャベツ200gはせん切りにし、セロリ1本は薄切りにする。りんご1コは3mm厚さのいちょう形に切る。キャベツとセロリを混ぜ合わせ、塩小さじ1/2をふって30分間おき、絞って水けをきる。りんごを入れて、マヨネーズカップ1/2を加えて混ぜる。器に盛り、みじん切りにしたナッツ類を散らす。



50-10b  シェパーズパイ

シェパーズパイは本場・イギリスでは、ポピュラーなオーブン料理です。ハヤシライスのドミグラスソースでつくることができます。


  エネルギー : 320 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (ドミグラスソースをつくる時間は除く。)

 講師: 真崎 敏子


(3〜4人分)
・牛ひき肉 200g
・たまねぎ (みじん切り)  1/2コ分
・ドミグラスソース カップ1/2
*余ったドミグラスソースはジッパー付きの保存袋に入れて、冷凍庫で約2か月間保存可能。 
・トマトケチャップ 大さじ1

 【マッシュポテト】 
  ・じゃがいも 6コ
  ・牛乳 カップ3/4
・パン粉 適量
・バター 
・塩 
・こしょう 
 
    

  フライパンを中火で熱し、バター10gを入れてたまねぎを透き通るまで炒める。ひき肉を加えて炒め、火が通ったら、塩・こしょう各少々をふる。
  フライパンを中火で熱したまま、 ドミグラスソースとトマトケチャップを加え、混ぜ合わせて煮込み、塩適量とこしょう少々で味を調える。
  【マッシュポテト】をつくる。じゃがいもは皮をむかずに柔らかくなるまでゆで、冷まして皮をむく。ボウルに入れてマッシャーでつぶす。塩小さじ2/3を入れてへらで混ぜ、温めた牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜる。
  耐熱皿の内側に、バターを薄くのばして塗り、【マッシュポテト】の半量を広げ入れる。その上に 、残りの【マッシュポテト】を順に広げて重ね、パン粉を散らして、ところどころバター適量をのせる。
  200℃に熱したオーブンに入れて、パン粉がところどころきつね色になるくらいまで焼く。



50-11  京風白みそ雑煮

熟成期間が短い白みそ。まったり甘くなるまでトロトロ煮ます。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 70分

 講師: 野口 日出子


(4人分)

 【A】 
  ・だし カップ6
  ・白みそ 240g
・里芋 (八つ頭)  1/2コ
*えび芋でもよい。 
・大根 3cm
・にんじん 3cm
・水菜 少々
・丸餅 4コ
・みょうばん 小さじ1
・削り節 少々
・うす口しょうゆ 
・みりん 
・塩 
 
    

  【A】を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして煮詰める。2/3量くらいになったらアクを取り、味をみてうす口しょうゆ、またはみりん各適量で味を調える。
  里芋は六面にむき、食べやすい大きさに切る。みょうばんを水カップ2で溶いたみょうばん水に20分間ほどつけ、水洗いする。鍋に里芋とかぶるくらいの水を入れ、柔らかくなるまでゆでる。
  大根、にんじんは皮をむいて5mm厚さの輪切りにし、水からゆでる。柔らかくなったらそのままおいて冷ます。水菜は塩ゆでにし、4〜5cm長さに切る。
  小さめの鍋に皿を入れ、餅を並べて水をはり、中火にかける。沸騰するころに、餅が柔らかくなる。
  別の小さめの鍋に の里芋を入れ、 のみそ汁適量を加えて下味をつけながら温める。
  椀に里芋、大根、にんじん、餅、水菜を盛り、温めたみそ汁をはる。削り節を天盛りにする。



50-11a  揚げごまめ

お正月のごまめには、今年も「まめまめしく」働けるように、という願いが込められています。パリッと揚げた「揚げごまめ」は、ついつい手がのびるおいしさが魅力。伝統を踏まえてアレンジされた、現代的な祝い肴(ざかな)をどうぞ。


  エネルギー : 45 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 清水 信子


(2人分)
・ごまめ 20g
・カレー粉 小さじ1
・ピンクペッパー 適量
・揚げ油 
 
    

  ごまめは頭や尾の取れたものは除き、20g準備する。くっついているものは、1匹ずつ離しておく。
  揚げ油を170℃に熱し、ごまめを入れて焦がさないように注意しながら、サッと揚げる。
  網をのせたバットに紙タオルを敷いてごまめをとり、余分な油を吸収させる。熱いうちにカレー粉を加え、紙タオルごと軽く上下させて全体にまぶす。
  器に盛り、ピンクペッパーを散らす。
ポイント: 冷めてから、紙タオルを敷いた保存容器に入れ、常温で3日間ほど保存可能。

【アレンジ】
お好みで、カレー粉の代わりに青のり粉小さじ1、または七味とうがらし小さじ2/3をまぶしてもおいしい。



50-11b  豆腐だて巻き

白身魚のすり身の代わりに豆腐を使った、なめらかで上品な味わいのだて巻きです。まるでお菓子のようで、子どものおやつにもおすすめです。


  エネルギー : 570 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 55分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 野口 日出子


(14cm長さ2本分)
・木綿豆腐 1丁(400g)
・卵 6コ

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/3
・砂糖 100g
 
    

  豆腐は6等分して熱湯に入れる。再度沸騰したら、ボウルにのせた盆ざるに布巾を敷き、その上に取り出す。布巾で包んで木べらで押し、350g程度になるまで水けを絞る。
ポイント: 絞った水分に豆乳が混じってきたら、絞るのをやめる。
  すり鉢に の豆腐を入れてよくすり、砂糖を加えてさらにすり混ぜる。よく溶いた卵を少しずつ加えてすり混ぜ、なめらかになったら【A】を加えて混ぜる。
  卵焼き器にフッ素樹脂加工をしたオーブン用の紙を敷き、 の半量を流し入れる。アルミ箔(はく)で覆い、ごく弱火で20〜25分間焼く。
ポイント: 途中で卵がふくらんできたら、竹串で穴を開けて空気を逃がしたり、焼きムラができないよう火が当たる位置をずらしたりするとよい。
  表面が乾いてきたら、アルミ箔をかぶせたまま、まな板などに卵焼き器を裏返して取り出す。オーブン用の紙はきれいにはがして再度卵焼き器に敷き、アルミ箔を持って卵焼きをすべらせるようにして卵焼き器に戻し入れ、アルミ箔で覆う。
  裏面を8〜10分間焼き、焼き色がついたら、濃い焼き色がついたほうを上にして鬼すだれの上に取り出す。表面に2〜3cm間隔で横に切り目を入れる。
  巻き始めに菜箸を1本はさんで形よく巻き、菜箸を抜いて鬼すだれごと輪ゴムで上下をとめる。途中上下をかえながら、1時間ほど立てて冷ます。
ポイント: 鬼すだれを使うと特徴的な形になりますが、なければ普通の巻きすでもよい。
   の残りも と同様に焼いて巻く。冷めたら食べやすく切る。

【保存】
保存容器に入れ、冷蔵庫で1週間ほど保存可能。



50-11c  なると入り雑煮

具がなるととみつばだけというシンプルなお雑煮です!


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 清水 信子


(2人分)
・切り餅 2コ
・なると巻き 1/2本(70g)
・だし カップ2

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
  ・酒 小さじ1
  ・みりん 小さじ1
  ・粗塩 小さじ1/3
・みつば 適量
 
    

  なると巻きは5mm厚さの斜め薄切りにし、さらに端から5mm幅の細切りにする。みつばは3〜4cm長さのザク切りにし、軸と葉を分けておく。
  鍋にだしを温め、【A】で味を調える。なるとを加え、サッと火を通す。
  餅を網でこんがりと焼き、熱湯にくぐらせる。
  餅が椀にくっつかないよう、椀の底にみつばの軸の一部を敷き、その上に餅をのせる。 をなるとごと注ぎ、残りのみつばをのせる。



50-11d  黒豆

豆の味わいをしっかり残しながらもしわを寄せずにふっくらと。シンプルな中にも、上手に煮えるようにと考え抜かれたレシピは珠玉の一品です。


  エネルギー : 2250 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 510分 (黒豆を戻す時間、煮上がってから味を含ませる時間は除く。)

 講師: 土井 善晴


(つくりやすい分量)
・黒豆 (乾)  300g

 【煮汁】 
  ・水 カップ10

 【A】 
  ・砂糖 250g
  ・しょうゆ カップ1/4
  ・塩 大さじ1/2
  ・重曹 小さじ1/2
・さびくぎ (あれば)  約10本(100g)
 
    


1日目
  黒豆は洗って水けをきる。
  ふた付きの鍋に【煮汁】の水を入れて火にかける。煮立ったら火から下ろし、熱いうちに【A】とさびくぎ、黒豆を加え、一晩おいて豆を戻す。

2日目
   の鍋を強火にかけ、煮立ったらアクを丁寧に除く。水カップ1/2を加え(差し水)、再び煮立ててアクを除く。これを2〜3回繰り返す。
  落としぶたと鍋のふたをし、ごく弱火にして約8時間煮る。豆が煮汁から出ないように、煮詰まってきたら適宜湯を足す。
  豆が柔らかくなり、煮汁がヒタヒタより少し多めくらいまで減ったら、火を止める。さびくぎを取り出し、そのまま冷まして味を含ませる。

当日
  食べる分だけざるに上げて汁けをきり、器に入れる。空気にふれると色がより黒々とする。

【さびくぎ】
くぎの鉄成分が黒豆のアントシアニンという色素と反応することで、美しい黒色に。黒豆用に保存しておき、使うときは洗って布巾に包んで煮汁に加える。くぎを使う代わりに、鉄製の鍋で煮たり専用の鉄材を加えるなどしてもよい。
《保存》
煮汁がかぶる状態で容器に入れ、冷蔵庫で5日間ほど保存可能。
※このレシピは、2014/12/08に放送したものです。



50-12  チャーシュー

吉田さんが毎年つくる、中国風おせちに欠かせない一品。ねぎ、しょうが、しょうゆ、紹興酒、五香粉などを混ぜた香り高いたれに、豚肉を1週間ほど漬けて味をしっかりなじませ、オーブンでつやよく焼けば完成です。


  エネルギー : 1860 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (豚肉を漬ける時間、粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 吉田 勝彦


(つくりやすい分量)
・豚肩ロース肉 (塊)  600g
・にんにく 1かけ
・しょうが 1かけ
・ねぎ (青い部分)  10cm

 【A】 
  ・しょうゆ カップ1
  ・砂糖 100g
  ・紹興酒 カップ1/2
  ・酒 カップ1/2
  ・ごま油 カップ1/4
  ・五香粉(ウーシャンフェン) 小さじ1/3〜1/2
  *全体備考参照。 
・白髪ねぎ 適量
*全体備考参照。 
・香菜(シャンツァイ) 適量
 
    

  豚肉は約6cm角、約15cm長さになるよう3等分に切る。にんにくは皮付きのままたたいてつぶす。
  ジッパー付きの保存袋に豚肉、にんにく、しょうが、ねぎを入れ、【A】を混ぜ合わせて注ぐ。空気を抜いて口を閉じる。
   をバットにのせ、冷蔵庫で1週間ほど漬ける。2〜3日に1回、上下を返す。
  豚肉を取り出し、オーブン用の紙を敷いた天板に並べる。200度に温めたオーブンで25〜30分間焼く。
  漬け汁をざるでこし、カップ3/4をフライパンに入れて強火にかける。煮立ったら弱火にし、アクを取りながら5分間ほど煮詰める。
   の粗熱が取れたら、5mm厚さに切る。器に盛り、白髪ねぎ、香菜を添え、 のたれをかける。

【保存】保存容器に入れて冷蔵庫で3〜4日間保存可能。
●五香粉(ウーシャンフェン)
八角、花椒(ホワジャオ)、シナモン、陳皮、クローブなどの粉末を混ぜた中国のミックススパイス。
●白髪ねぎ
ねぎを6cm長さに切り、縦に切り目を入れて芯を除き、せん切りにし、水にさらして水けをきる。



50-12a  熊本風雑煮

しょうゆ味の汁に下ゆでした野菜、丸餅を入れた雑煮です。熊本京菜と水前寺もやしの代わりに小松菜と大豆もやしをつかいました。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・丸餅 2コ
・大根 100g
・里芋 2コ(120g)
・にんじん 1/4本(30g)
・ごぼう 1/4本(30g)
・小松菜 50g
・大豆もやし 30g
・鶏もも肉 60g
・ちくわ 1/2本
・だし カップ3+1/2
 
    

  大根、里芋は1cm厚さの輪切り、にんじんは5mm厚さの輪切りにする。ごぼうは皮をこそげて短冊形に切り、水にさらす。それぞれ熱湯で柔らかくゆで、ざるに上げる。
  小松菜は熱湯でゆでて水にとり、水けを絞って4cm長さに切る。大豆もやしはひげ根を取り、束にしてたこ糸で結び、3〜4分間ゆでて水けをきる。
  鶏肉は2cm角に切り、ちくわは5mm厚さの輪切りにする。
  鍋にだしを中火で温め、 を入れ、沸騰したら弱火にしてアクをすくう。 、うす口しょうゆ大さじ1、餅を加え、柔らかくなるまで弱火で煮る。味をみて、塩少々で調える。
  椀(わん)の底に大根を入れ、餅をのせ、ほかの具と汁を入れて をのせる。

野菜は前日にゆでておくとよい。



50-12b  正月えび

お正月にえびを食べるのは、えびのように腰が曲がるまでの長寿を願ってのこと。そんなお正月の定番を、脇さん流の洋風料理にアレンジしました。3色のペーストで華やかに仕上げたえびは、子どもから大人まで大好きな味で、お重に詰めても、大皿で出しても喜ばれること間違いなしです。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 脇 雅世


(3〜4人分)
・えび (ブラックタイガー/無頭)  6匹(300g)

 【赤ペースト】 
  ・ドライトマト 2〜3コ(6g)
  ・粉チーズ 大さじ2
  ・パン粉 大さじ1
  ・オリーブ油 小さじ2〜3
  ・しょうゆ 少々
  ・一味とうがらし 少々

 【黄ペースト】 
  ・ドライマンゴー 20g
  ・クリームチーズ 30g
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
  ・柚子(ゆず)の皮 (すりおろす)  少々

 【緑ペースト】 
  ・パセリ (みじん切り)  大さじ2
  ・バター (室温で柔らかくする)  15g
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
  ・アーモンドパウダー 大さじ1
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
・塩 
 
    

  ドライトマトとドライマンゴーは、それぞれヒタヒタのぬるま湯につけ、どちらも10分間ほどおく。柔らかくなったら、水けを拭いて細かく刻む。
  えびは、はさみで足を切る。頭から尾まで、腹側と背側から殻に切り込みを入れる。
  切り込みに沿って、包丁で厚さを半分にスライスし、背ワタがあれば除く。塩少々をふる。
  【赤ペースト】の材料を混ぜ合わせて4等分し、えび2匹分の断面の水けを拭いて塗る。【黄】、【緑のペースト】もそれぞれ混ぜ、同様に塗る。
  オーブン用の紙を敷いた天板に並べ、210℃に温めたオーブンで、8分間ほど焼く。

保存容器に入れ、冷蔵庫で3日間ほど保存可能。



50-12c  ねぎ入り雑煮

昆布、かつお、鶏のシンプルなスープと厳選素材が特徴のお雑煮です。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 脇 雅世


(4人分)
・切り餅 4〜8コ
・鶏もも肉 (大)  1枚
・ねぎ 1本
・ほうれんそう 1/2ワ
・かまぼこ 各4枚
*5mm幅の薄切り/紅・白 
・だし カップ4
・みつば (ザク切り)  適量
・柚子(ゆず)の皮 (薄くそぐ)  適量
・塩 
・しょうゆ 
 
    

  鶏もも肉は一口大に切り、熱湯で一分間ほどゆで、ざるに上げる。ねぎは斜め切りにする。ほうれんそうは、塩ゆでして水にとって絞り、4cm長さに切る。
  鍋にだしを入れて火にかけ、鶏肉を加えて10分間ほど煮る。ねぎを加え、柔らかくなったら塩小さじ1強、しょうゆ少々で味を調える。
  餅はオーブントースターで、両面がこんがりするまで焼く。ほうれんそうとかまぼこは耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)に1分間ほどかけて温める。
  椀に餅を入れ、 のだしを具と一緒にかける。かまぼことほうれんそうをのせ、みつばと柚子の皮をあしらう。



50-12d  雑穀餅の雑煮

玄米餅と黒米餅を使った、しょうゆ味のお雑煮です。普通の餅とはまた味わいが違っておいしい一品です。


  エネルギー : 350 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・玄米餅 2コ
*普通の切り餅でもよい。 
・黒米餅 2コ
*普通の切り餅でもよい。 
・鶏もも肉 70g
・里芋 30g
・にんじん 20g
・大根 20g
・ごぼう 20g
・ねぎ (青い部分)  12cm
・イクラ 小さじ2
・だしじょうゆ (白/市販)  大さじ1/2
*めんつゆ(市販/ストレート)でもよい。 

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 一つまみ
 
    

  鶏肉は2cm角に切る。里芋は薄い半月形に切り、にんじん、大根はいちょう形に切る。ごぼうは皮をこそげて薄い輪切りにし、水にさらして水けをきる。ねぎは1cm長さに切る。
  鍋に水カップ2+1/2、だしじょうゆを入れて強火にかける。煮立ったら、 、【A】を加えて中火にし、8分間ほど煮る。
  オーブントースターで餅を焼き、椀に入れる。 を注ぎ、イクラをのせる。



50-13  雑煮

鶏肉はしっとり火が通るよう工夫し、黄金色のだしでつくる、こだわりの雑煮です。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 50分 (昆布を浸す時間は除く。)

 講師: 谷原 章介


(4人分)
・鶏もも肉 200g
・鶏むね肉 200g

 【だし】*つくりやすい分量。 
  ・水 2リットル
  ・昆布 (15cm四方)  2枚
  *羅臼(らうす)昆布。 
  ・削り節 50g
  *血合いの入っていないもの。 
・切り餅 4コ
・かまぼこ (7mm幅の薄切り)  8枚
・みつば (ザク切り)  適量
・柚子(ゆず)の皮 (せん切り)  適量
・塩 
・酒 
・うす口しょうゆ 
・みりん 
 
    

  鍋に水と昆布を入れ、1〜2時間浸しておく。
  鶏もも肉、むね肉は皮を取り、筋や脂肪を除いて1.5cm幅の細切りにする。ボウルに入れて塩小さじ1/2、酒大さじ3を加えて軽くもみ込み、10〜15分間おく。
  鍋に湯を沸騰させて塩小さじ1、酒大さじ1を加える。 を加えてふたをし、火を止めて15〜20分間ほど余熱で火を通す。
   の鍋を火にかけて60度にし、20分間ほど温度を保つ。昆布を取り出して温度を上げ、85〜90度になったら削り節を加える。1〜2分間温度を保ちながら煮出し、こす。
   の鶏肉を取り出して水けを切り、一口大に切る。餅はこんがりと焼く。
   の【だし】を720mlほど別の鍋にとって温め、うす口しょうゆ大さじ2、酒大さじ1、みりん大さじ1/2で味を調える。椀に餅、鶏肉、かまぼこ、みつば、柚子の皮を盛り、だしを注ぐ。



50-13a  ローストビーフシェリー風味

しっとり柔らかなお肉をかむと香味野菜とシェリー酒の香りがたつ、食欲をそそる特製ローストビーフです。


  エネルギー : 2980 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 120分 (食材を常温にする時間、冷ます時間、 冷蔵庫に入れておく時間は除く。)

 講師: 真崎 敏子


(つくりやすい分量)
・牛ヒレ肉 (塊)  1kg

 【マリネの材料】 
  ・セロリ (茎は1cm幅に切り、 葉5cm長さに切る)  1本分
  ・パセリの茎 適量
  ・ローリエ 1枚
  ・にんじん (1cm幅の輪切り)  1/2本分
  ・たまねぎ (1cm幅の輪切り)  1コ分
  ・シェリー酒 大さじ3

 【ソース】 
  ・顆粒(かりゅう)スープの素(もと) (洋風)  大さじ1
  ・シェリー酒 大さじ3
  ・粉ゼラチン 10g

 【ホースラディッシュクリーム】 
  ・ホースラディッシュ (すりおろす)  大さじ4
  ・生クリーム (七〜八分(ぶ)立て)  カップ1/2
  ・レモン汁 大さじ1
  ・マスタード 小さじ1

 【付け合わせ】 
  ・さやいんげん 100g
  ・じゃがいも 4コ
  ・ディル (生/みじん切り)  適量
  ・クレソン (ザク切り)  6本分
・サラダ油 
・塩 
・こしょう 
・酢 
 
    

  ポリ袋に肉とマリネの材料、サラダ油大さじ3を入れ、袋の口を閉じる。手でもみ、室温に3時間以上おいて肉を常温にする。
  さやいんげんは5cm長さに切り、2分間ゆでる。ざるに上げて冷まし、保存容器に移して冷蔵庫に入れる( は翌日でも可)。
  天板にポリ袋から出した をマリネの材料ごとのせ、肉に塩・こしょう各適量をふる。170度のオーブンで40〜45分間焼く。
  肉の中心部に金串を刺して、10秒間ほどしたら引き抜き、下唇の下に当てる。人の体温よりも温かければよい焼き加減。肉をバットにのせ、常温になるまで冷まし、ラップをして冷蔵庫に入れる。
  【ソース】をつくる。 の天板に水カップ1+1/2を入れて、へらで肉汁をこそげ落とし、小鍋に移す。中火にかけ、顆粒スープの素とシェリー酒を加えて煮立たせる。不織布タイプの紙タオルを敷いたざるでこす。ボウルに移して冷まし、冷蔵庫に入れる。
  翌日、耐熱の器にゼラチンと水大さじ6を入れる。ゼラチンをふやかしてから、電子レンジ(600W)で約45秒間かけて溶かし、 の【ソース】に加える。別のボウルに氷水を張り、 のボウルごとつけてとろみが出るまでおく。
   の肉を5mm幅に切る。切り口の両面に、 の【ソース】をはけで塗り、器に並べる。さらに上から【ソース】を塗る。
  じゃがいもを約25分間ゆでて皮をむき、一口大に切る。サラダ油大さじ2、塩小さじ1、酢大さじ2を混ぜ、 のさやいんげんとじゃがいもに適量ずつ加えてあえる。じゃがいもにはディルを散らし入れる。クレソンとともに肉に添える。【ホースラディッシュクリーム】の材料に塩一つまみを入れて混ぜ合わせる。

【保存】
ローストビーフは保存容器に入れて冷蔵庫で3〜4日間保存可能。



50-13b  母なます

油揚げの内側部分をこそげて、すりごまと混ぜ、白あえ衣のようにした、まろやかでコクのあるなますです。


  エネルギー : 1090 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(つくりやすい分量)
・干ししいたけ 4枚
・油揚げ (少し厚めのもの)  1枚

 【A】 
  ・だし 大さじ4
  ・みりん 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・砂糖 小さじ1〜2
・大根 (大)  1/2本(700g)
・にんじん 1/3本(60g)
*あれば金時にんじんを使うと、華やかに仕上がる。 
・白ごま 100g

 【B】 
  ・砂糖 大さじ3〜4
  ・酢 大さじ4〜5
  ・うす口しょうゆ 小さじ1〜2
  ・塩 少々
・塩 
 
    

  干ししいたけは少なめの水に1時間くらい浸し、ゆっくり戻す。軽く水けを絞って軸を除き、細いせん切りにする。
  油揚げは熱湯にくぐらせて油抜きし、水けを軽く絞る。長い辺を包丁で開いて広げ、内側の白い部分を包丁の刃先でこそげ、ボウルなどに取りおく。油揚げは、横に4等分にしてからせん切りにする。
  鍋に【A】を入れて煮立て、せん切りにした油揚げとしいたけを加えて弱火で煮る。煮汁が少なくなったら火を止め、そのままおいて冷まし、味を含ませる。
  大根、にんじんは皮をむき、5〜6cm長さの細いせん切りにする。それぞれ別のボウルに入れ、大根には塩小さじ1、にんじんには塩小さじ1/3をまぶす。少しおいてしんなりしたら布巾で包んで水けを堅く絞る。
  白ごまはフライパンでいって、香ばしさを出し、すり鉢でよくすりつぶす。 の油揚げの白い部分を加えてよくすり混ぜ、【B】の調味料を加えさらによく混ぜる。
   を加えてよく混ぜてから を加えて味をしみ込ませ、塩適量で味を調える。

《保存》
保存容器に入れ、冷蔵庫で3〜4日間保存可能。時間がたつと水けが出るので、食べる前に塩、砂糖、酢、しょうゆなどで味を調える。



50-13c  新潟風雑煮

さけの身とイクラが入るのが特徴のしょうゆ味のお雑煮です。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: 真崎 敏子


(4人分)
・切り餅 4コ
・鶏むね肉 (小)  1枚(150g)
・生ざけ (切り身)  1切れ
・イクラ 大さじ4
・大根 3〜4cm
・にんじん 3〜4cm
・ごぼう 10cm
・干ししいたけ (水で戻して軸を除く)  4枚
・だし カップ5
・みつば (ザク切り)  適量
・柚子(ゆず)の皮 適量
・酢 
・塩 
・しょうゆ 
・酒 
 
    

  大根とにんじんは短冊形に切る。ごぼうはささがきにしてサッと酢水にくぐらせる。鍋にそれぞれの野菜を入れ、ヒタヒタになるくらいの水を加え、中火にかける。ゆで上がったらざるに上げて、水けをきる。
  さけは一口大に切って塩少々をふり、魚焼きグリルで焼き色がつくまで焼く。焼き網(またはグリル)で餅を焼く。鍋にだしを入れて中火で熱し、沸騰したら食べやすい大きさに切った鶏肉を加えて火が通るまで煮る。
   の鍋に と縦半分に切ったしいたけを入れてサッと煮る。しょうゆ・塩各適量、酒大さじ1で味をつけ、ひと煮立ちさせる。椀に野菜、焼いたさけ、鶏肉、餅を入れ、イクラを天盛りにして、上から熱い汁を注ぐ。みつばと松葉の形に切った柚子の皮をあしらう。



50-14  ごちそうお煮しめ

野菜を飾り切りした、お正月らしいお煮しめ。皮を焼いた鶏肉を使うと、より深みのある味わいになります。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分 (干ししいたけを水で戻す時間、 煮しめを冷ます時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(3〜4人分)
・鶏もも肉 1枚(300g)
・干ししいたけ 4枚
・れんこん 120g
・にんじん 150g
・里芋 3コ(300g)
・絹さや 8枚

 【煮汁】 
  ・だし カップ1+1/2
  ・干ししいたけの戻し汁 カップ1/2
  ・みりん 120ml
  ・うす口しょうゆ 60ml
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  干ししいたけは、かぶるくらいの水を入れて一晩かけて戻し、石づきを落とす。戻し汁はとっておく。絹さやは筋を取ってサッとゆでる。れんこんは皮をむいて縦半分に切り、1cm厚さに切って水にさらし、水けをきる。にんじん、里芋、絹さやは飾り切りにする。(にんじん飾り切り ねじり梅里芋飾り切り 六方むき絹さや飾り切り 矢羽根参照)。
  鍋に、にんじん、れんこんを入れ、かぶるくらいの水を加えて中火にかける。沸騰したら弱火にし、5分間ほど煮て、にんじんに竹串がスッと入ったらざるに上げる。別の鍋に、里芋とかぶるくらいの水を入れて同様に下ゆでする。里芋は流水でサッと洗い、ぬめりを取る。
  鶏肉の両面に塩・こしょう各少々をふる。表面加工のしてあるフライパンにサラダ油小さじ1を入れて中火で熱し、鶏肉の皮側だけを焼いて取り出す。
  鍋に、戻した干ししいたけと、にんじん、れんこん、里芋を重ならないように並べ、だしと干ししいたけの戻し汁を入れて、中火にかける。沸騰してきたら弱火にし、みりんを加えて5分間煮る。
  うす口しょうゆを加え、皮側を上にして鶏肉をのせ、ふたをして10分間煮る。火を止め、少し冷めたら絹さやを入れて、そのまま冷ます。
ポイント: 絹さやは鮮やかな色合いを保つため、煮込まずに、火を止めてから加える。
  鶏肉を取り出して食べやすく切り、ほかの材料とともに、器に盛る。

【野菜の飾り切り】
お煮しめは、切り方や煮方に少し気を遣うだけで、うんとお正月らしく華やかになるから不思議です。家族のために新年を祝う気持ちがとてもよく伝わると思います。
◆にんじんはねじり梅の形に
にんじんは厚さ2.5cmに切り、梅型で抜く。まず花弁と花弁のくぼみから中心に向けて切り込みを5か所に入れ、その切り込みに向けて斜めに包丁を入れそぎ取る。
◆里芋は六方むきに
上下を切り落としてから、切り口が六角形になるように、側面の皮を厚めにむく。一面をむいたら、反対側の一面をむくと、形を整えやすい。むき終わったら横半分に切る。
◆絹さやは矢羽根の形に
下ゆでした絹さやは、両端をV字形に切り取る。
※このレシピは、2014/12/15に放送したものです。



50-14a  にんじん飾り切り ねじり梅

お正月のお煮しめに、飾り切りで華やかに。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 大原 千鶴

・にんじん 
 
    

  にんじんは厚さ2.5cmに切り、梅型で抜く。まず花弁と花弁のくぼみから中心に向けて切り込みを5か所に入れ、その切り込みに向けて斜めに包丁を入れそぎ取る。

【野菜の飾り切り】
お煮しめは、切り方や煮方に少し気を遣うだけで、うんとお正月らしく華やかになるから不思議。家族のために新年を祝う気持ちを込めて。



50-14b  里芋飾り切り 六方むき

お正月のお煮しめに、飾り切りで華やかに。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 大原 千鶴

・里芋 1コ
 
    

  上下を切り落としてから、切り口が六角形になるように、側面の皮を厚めにむく。一面をむいたら、反対側の一面をむくと、形を整えやすい。むき終わったら横半分に切る。



50-14c  絹さや飾り切り 矢羽根

お正月のお煮しめに、飾り切りで華やかに。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 大原 千鶴

・絹さや 1枚
 
    

  下ゆでした絹さやは、両端をV字形に切り取る。



50-14d  小松菜のからしあえ

ほんのり辛みのきいた青菜のおひたしです。おせちの箸休めにもなる一品です。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 大原 千鶴


(つくりやすい分量)
・小松菜 1ワ

 【合わせ地】 
  ・だし 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・溶きがらし 小さじ1
・溶きがらし (好みで)  適量
 
    

  小松菜はゆでて水にとり、絞って水けをきる。
  切らずにバットに入れ、溶き混ぜた【合わせ地】をかけて、時々上下を返しながら10分間おく。
   を食べやすい長さに切って器に盛る。好みで溶きがらし適量をのせる。



50-14e  たらこだし巻き

卵の黄色とたらこの朱色がきれいなだし巻きです。その切り口から「日の出巻き」とも呼んでいます。たらこの中ほどに、生の食感を残すのがポイントです。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(つくりやすい分量)
・卵 2コ
・たらこ (小)  1腹

 【A】 
  ・だし カップ1/4
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・かたくり粉 小さじ1
・サラダ油 
 
    

  卵をボウルに割り入れ、箸で溶く。【A】を合わせて混ぜ入れ、こす。
  卵焼き器にサラダ油適量を入れてならし、弱火にかける。 の適量を薄く流し入れる。端に薄皮付きのままたらこを1/2腹のせて、クルクルと巻き、反対側の端に寄せる。あいたところにサラダ油を入れてならし、卵液を流して同様に巻く。2〜3回繰り返す。同様にもう1本つくる。
ポイント: かたくり粉が沈みやすいので、卵液は流し入れる直前に再びかき混ぜる。
  温かいうちに巻きすにとり、筒状になるように整える。巻きすを巻いたまま、輪ゴムで留めて、バットなどに立てて冷ます。冷めたら巻きすを外し、3cm厚さに切る。
ポイント: バットに立てて置くことで、切り口の断面がきれいな丸形になる。

卵焼き器はお弁当用の、幅9cm×奥行き14cm×高さ2.5cmのものを使用。



50-14f  くるみ入りなます

グレープフルーツの甘みや酸味ともよく調和する、くるみのコクが感じられるなますです。


  エネルギー : 230 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 大原 千鶴


(つくりやすい分量)
・くるみ (いったもの)  5粒(約15g)
*くるみはおつまみ用など塩のついたものでも可。 
・グレープフルーツ 1/3コ(約100g)
*好みで、かんきつ類のぶんたんを使ってもよい。 
・大根 250g
・にんじん 30g

 【甘酢】 
  ・砂糖 大さじ1
  ・米酢 大さじ1
  ・塩 小さじ1/2
・塩 小さじ1
 
    

  くるみは粗く刻む。グレープフルーツは皮と薄皮を取り除き、手で食べやすい形に分ける。
  大根とにんじんは皮をむいて、4cm長さのせん切りにし、ボウルに入れ、塩小さじ1を加えて混ぜ、少しおく。ボウルに水をヒタヒタに入れ、大根とにんじんの塩を洗い流し、手で絞って水けをきる。
  別のボウルに【甘酢】の材料を入れて混ぜ、くるみとグレープフルーツ、 を入れてよく混ぜる。



50-15  えびの含ませ

紅白のえびの色は、日本の色。丸く曲がった姿は長寿を表し、「腰折れ」といいますが、日の出のようでもあり、お正月にふさわしい一品です。


  エネルギー : 15 kcal (エネルギーは1匹分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 鈴木 登紀子


(7匹分)
・車えび (殻付き/有頭)  7匹
*「中巻き」、「巻き」などと呼ばれる、10〜15cm長さのもの。生きたものを使う。 

 【つけ汁】 
  ・だし カップ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 少々
 
    

  えびは洗って水けをきり、2〜3節目に竹串を刺して背ワタを取る。
  殻付きのまま熱湯でサッとゆで、色が変わったら湯をきる。
  頭と尾を切り落として殻をむき、容器に入れる。
  鍋に【つけ汁】の材料を合わせて中火で煮立て、熱いうちに に注ぐ。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で3日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



50-15a  菊花かぶ

焼き物のお供に欠かせない、白菊に見立てたかぶの甘酢漬け。大きなかぶも小菊に変身するかれんな一品です。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (味をなじませる時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・かぶ 5コ

 【甘酢】 
  ・酢 カップ3/4
  ・だし カップ3/4
  ・砂糖 大さじ3
・赤とうがらし (種を除いて小口切り)  少々
・塩 大さじ1弱
 
    

  かぶは上下を落として薄く皮をむく。柔らかい下側を上にして置き、厚みの3/4くらいまで縦に細かく包丁を入れる。90度向きを変えて、同様に包丁を入れて格子状に切り目が入るようにする。
ポイント: 皮や切り落とした部分はみそ汁などに。
  ボウルに水と3%の塩(水カップ2に塩大さじ1弱が目安)を入れて混ぜ、かぶを加えてしんなりとするまで30分間ほどおく。密封容器に【甘酢】の材料を合わせ、かぶの水けをきつく絞って放し、赤とうがらしを加える。翌日から食べられる。
  食べるときは、水けをきつく絞って、裏側から十文字に切り目を入れて手で割く。竹串などで花びらのように広げて盛り、赤とうがらしと菊の葉を飾る。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09にも放送。



50-15b  岩石卵

「伊達(だて)巻きは手に負えない」方におすすめ。手軽につくれて、見た目も華やかです。2本に分けて巻けばかれんで、1本にまとめて太く巻くと豪華に仕上がります。


  エネルギー : 330 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(2本分)
・卵 6コ

 【A】 
  ・砂糖 大さじ6
  ・塩 小さじ1/5
・酢 少々
 
    

  卵は鍋に入れてたっぷりの水と酢少々を加え、中火にかける。沸騰後、13分間ゆでて水にとり、殻をむいて白身と黄身に分ける。黄身は熱いうちに【A】を加え、ねっとりとするまで手でよく混ぜる。
ポイント: 卵をゆでる間に、巻きすに堅く絞ったぬれ布巾を広げて準備しておくこと。
  白身は乾いた布巾の上で粗く刻み、黄身に加えてよく混ぜる。
ポイント: 刻みすぎず不ぞろいなほうが、おもしろい模様になる。
  ぬれ布巾を広げた巻きすの中央に、 の半量を縦長にのせ、左右から寄せて棒状にまとめる。
  ぬれ布巾でクルクルと巻き、巻きすの手前側に置く。
ポイント: 巻いた卵に節がつくように、巻きすは凹凸のある面を上にして使う。
  巻きすできっちりと巻き、はみ出た布巾の端は巻きすの中に押し込める。
  巻きすがゆるまないように、たこ糸できつく巻く。残り半量も同様に巻き、蒸気のたった蒸し器に入れて、ごく弱火で7分間蒸す。蒸し器から取り出して冷まし、2〜3cm幅に切る。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で4日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



50-15c  ぶりの若菜焼き

脂ののったぶりを濃いめの味に仕立てます。卵黄をひと塗りしてあでやかに。


  エネルギー : 1300 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (つけ汁に浸す時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・ぶり (切り身)  4切れ(400g)

 【つけ汁】 
  ・酒 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・砂糖 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
・大根の茎 少々
・卵黄 2コ分
・塩 少々
 
    

  ぶりは1切れを二つ〜三つに切る。【つけ汁】の材料をバットに合わせる。
  【つけ汁】にぶりを浸し、時々上下を返して3時間ほどおく。大根の茎は塩少々を入れた熱湯でサッとゆでて冷水にとり、細かく刻んで水けをきつく絞る。
  オーブンは250℃に温める。天板も温めておき、オーブン用の紙を敷いてぶりを並べる。250℃で3〜4分間焼いてアルミ箔(はく)をかぶせ、さらに3分間焼く。
  卵黄を溶いて、はけでぶりにぽってりとのせ、大根の茎を散らす。オーブンに戻し、余熱で表面を乾かして取り出す。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で3日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



50-15d  田舎風煮しめ

素朴で滋味あふれるお煮物。心にも体にもやさしく懐かしいお味です。汁ごと冷蔵庫で冷たくして三が日の間楽しみましょう。


  エネルギー : 750 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 3.20 g
  調理時間 : 60分 (焼き干しを水に浸す時間、干ししいたけ、 結び昆布を戻す時間、冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・いわしの焼き干し 8匹
*いわしの頭と内臓を取って干し、焼いて乾燥させたもの。 手に入らなければ、煮干し20匹(頭と内臓を取る)でもよい。 
・干ししいたけ 8枚
・結び昆布 8コ
・里芋 8コ
・にんじん 100g
・ごぼう 100g
・れんこん 100g
・焼き豆腐 1丁
・こんにゃく 1/2枚
・絹さや 9枚

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ5
  ・酒 大さじ3
  ・塩 小さじ1
・酢 
 
    

  大きい鍋に水カップ2と焼き干しを入れ、一晩浸す。干ししいたけはかぶるくらいの水に浸し、落としぶたをして一晩戻す。水けを絞って軸を切り落とし、かさの裏側に十文字の切り目を入れる(隠し包丁)。結び昆布はカップ6の水に浸して20分間ほど戻し、戻し汁もとっておく。
  里芋はたわしで洗って乾かし、上下を少し切り落とす。下から上へ皮をむき、流水でこすり洗いをしてぬめりをよく取る。にんじんは皮をむき、5〜6mm厚さの輪切りにして水に放し、水けをきる。
  ごぼうはたわしで洗って3cm長さに切り、酢水に放す。水の色が変わったら、洗って水けをきる。れんこんは皮を薄くむいて5〜6mm厚さの輪切りにし、酢水に5〜6分間さらし、洗って水けをきる。
  焼き豆腐は縦長に置いて縦半分に切る。端から2cmほどのところに斜めに包丁を入れ、刃を動かしながら波状に切っていく。
  こんにゃくは水からゆで、沸騰後5分間くらいで水にとる。5〜6mm厚さに切って中央に切り目を入れ、片方の端を切り目にくぐらせてひねる。絹さやは花落ちを残してヘタを落とし、筋を取り、サッとゆでる。
   の鍋に結び昆布と戻し汁、こんにゃく、しいたけ、里芋、にんじん、ごぼう、れんこんを加える。焼き豆腐をのせ、【A】を加えて強火にかける。
  煮立ったらアクを取って弱火にし、落としぶたをして40分間ほど煮る。火を止めて粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。器に盛り、絹さやをあしらう。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で4日間ほど保存可能。
※このレシピは、2013/12/10に放送したものです。



50-15e  昆布巻き

生ざけのハラスは、扱いやすく程よい脂肪とうまみがあり昆布巻きにおすすめです。素材の味を生かしたシンプルな味わい。おめでたい「俵積み」の盛り付けを。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 120分 (昆布を戻す時間、煮たあと冷ます時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(8本分)
・昆布 (15cm長さ)  8枚
・かんぴょう (21〜22cm長さ)  16本
・生ざけ (ハラス)  150g
*腹の周囲の脂の多い部位。 
・昆布の戻し汁 カップ5〜6

 【A】 
  ・酒 カップ1/2
  ・しょうゆ カップ1/4
  ・塩 少々
・塩 適量
・酢 一たらし
 
    

  昆布は堅く絞ったぬれ布巾で拭き、水カップ6に30〜40分間つけて戻す。戻し汁はとっておく。さけは1cm角、約10cm長さの8本の棒状に切る。
ポイント: 昆布は浮かないように、板などをのせて戻すとよい。
  かんぴょうは洗って軽く絞り、塩適量をふってもむ。柔らかくなったら塩を洗い流す。
   の昆布の水けを拭き、縦長に置く。手前にさけをのせ、向こう側へしっかりと巻く。
  上下の端から1/3ほどのところ2か所を のかんぴょうで二重に巻き、しっかりと結ぶ。
  底の広い浅鍋にきっちりと並べ、昆布の戻し汁を3〜4cm上まで注ぎ、酢をひとたらしして強火にかける。煮立ったら弱火にしてアクを取り、落としぶたをして30〜40分間煮る。
ポイント: 時々アクや泡を丁寧に取り、常に汁がかぶっている状態を保つように、昆布の戻し汁か水を適宜足す。
  昆布に竹串がスッと通るようになったら、【A】を加えて味を調え、再び落としぶたをして30〜40分間煮る
  火を止めてそのまま冷まし、両端を切り落として1本を二つに切る。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で4〜5日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



50-15f  数の子

子孫繁栄を願う数の子は、なんといっても黄金色が華やか。塩抜きが肝要ですがつけ汁も大事です。


  エネルギー : 290 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (数の子の塩を抜く時間、つけ汁に浸す時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・塩数の子 300g

 【つけ汁】 
  ・水 カップ2
  ・削り節 20g
  ・酒 大さじ2

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ2
  ・塩 小さじ1/2
・糸がつお 少々
・塩 一つまみ
 
    

  数の子は洗って、塩一つまみを入れたたっぷりの水につける(呼び塩。こうすると塩分が抜けやすい)。1日2回ほど水をかえながら、塩抜きをする。
  味をみて塩けが抜けていたら取り出し、親指の腹で白い膜をこするように取って、水で洗う。水けを拭いて深めの密封容器に入れる。
  小鍋に【つけ汁】の材料を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にする。3〜4分間煮て火を止め、冷ます。ざるに紙タオル(不織布タイプ)を広げ、ボウルに重ねてこし、【A】と合わせる。 の容器に注ぎ、冷蔵庫に入れる。2日後くらいからがおいしい。食べやすい大きさに切って器に盛り、糸がつおをのせる。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09にも放送。



50-15g  紅白なます

お正月らしい紅白なますは、万人好みのさっぱりとした味わいです。ごちそうの合間に必ず手が出ること請け合い。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (味をなじませる時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・大根 600g
・にんじん 60g
*にんじんは大根の1割にし、赤くなりすぎないようにすると上品な仕上がりに。 

 【A】 
  ・砂糖 大さじ3
  ・酢 大さじ4
・塩 大さじ1弱
 
    

  大根は4〜5cm厚さの輪切りにして、皮をむく。縦に薄切りにし、ずらして置き、さらに縦にせん切りにする。にんじんも同様にする。
ポイント: 完全に重ねて切るとすべりやすいため、少しずらして置いて切るとよい。
  大きめのボウルに大根とにんじんを入れて、塩大さじ1弱(大根とにんじんの重さの2%)をふる。初めはやさしく、水けが出てきたら次第に強くもむ。
  しんなりとしたら、2回に分けて水けが少し残るくらいに軽く絞り、ほぐしてから密封容器に入れる。
ポイント: 大根を食べてみてほんのりと塩けを感じるくらい。この水けで酢の酸味がやわらぐので、絞りすぎないこと。
  【A】を順に加えてよく混ぜ、冷蔵庫に入れる。1日に2〜3回混ぜて味をなじませ、翌日から食べられる。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09にも放送。



50-15h  田作り

甘さひかえめで、手づくりならではの味わいです。昔は田んぼの肥やしとしたことからこの名がつき、「五万米(ごまめ)」ともいい、五穀豊穣を祈願した縁起ものの一つ。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (広げて冷ます時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・ごまめ 50g
*背が青く、腹が銀色に輝いてる、への字形のものを選ぶ。 

 【A】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・水 小さじ1
・酒 大さじ1
 
    

  フライパンに半量のごまめを入れ、弱火でゆっくりと、時々菜箸で動かしながら、からいりする。
  香ばしくなってきたらごまめを箸でとって冷まし、手でポキンと折れるくらいまで火を通す。残りの半量も同様にする。
  底の広い浅鍋に【A】を中火で煮立たせ、泡が大きくなったら一気にごまめを入れる。
  菜箸で手早くからめて、酒大さじ1をふってひと混ぜする。火からはずし、バットにあけて広げて冷ます。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で2週間保存可能。
※このレシピは、2014/12/29にも放送。



50-15i  黒豆

新しい一年を、まめ(健康)に息災に暮らせますようにとの願いを込めたもの。ふっくらと煮上がる秘けつは、粒のそろった上質な新豆を選ぶことです。


  エネルギー : 2260 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.70 g
  調理時間 : 90分 (黒豆を戻す時間、一晩おく時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・黒豆 (乾)  カップ2
・砂糖 カップ3
・しょうゆ 大さじ1
 
    

  黒豆は流水で手早く洗い、厚手の鍋に入れる。4倍の水カップ8(豆から5〜6cm上が目安)を注ぎ、一晩おいて戻す。3倍以上にふくらむ。
  鍋を強火にかけ、泡を丁寧にすくい取る。煮立ってきたら差し水(びっくり水、しわのばし)カップ1/2を入れる。再び沸騰したらまた差し水カップ1/2を加え、さらにもう一度繰り返してアクを除き、ごく弱火にする。
ポイント: ゆでこぼすと豆のおいしさが逃げてしまうので、ゆでこぼさずに休まずアクを取ること。
  豆がゆで汁から顔を出しそうになったら適宜水を足し、時々豆をつまんで堅さを確認しながら、柔らかくなるまで煮る。
ポイント: 煮る時間は、新豆で1時間弱が目安。
  豆が親指と小指ではさんで簡単につぶれるくらいになったら、砂糖を一気に加える。ごく弱火のままで、さらに14〜15分間煮る。
  しょうゆを加えてサッと煮て火を止める。アルミ箔(はく)で表面を覆い、さらに鍋全体もアルミ箔で覆って一晩おく(鍋のふたがあれば、全体は覆わずにふたをすればよい)。

【保存】
密封容器に煮汁ごと入れ、冷蔵庫で2週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09に放送したものです。