4-1 生ハムとズッキーニの重ね焼き

【夏のシンプルレシピ】トマトやズッキーニから出た水分は、どんなソースにも負けないほどのおいしさ。


 エネルギー : 210 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 30分

 講師: 荻野 伸也



(2人分)
・トマト (小)  2コ
・ズッキーニ 2〜3本
・生ハム 3枚(35g)
・にんにく (みじん切り)  1かけ分
・塩 
・オリーブ油 
    


材料をそろえて切る
  トマトはヘタを除いて縦半分に切り、横に2〜3mm厚さに切る。ズッキーニはヘタを除いて、2〜3mm厚さに切る。生ハムは手で食べやすい大きさにちぎる。
材料を並べるだけ!
  ズッキーニ、トマト、生ハムの順番に、耐熱容器に隙間なく並べる。
オーブンで焼くだけ!
  塩小さじ1強を全体にふり、オリーブ油約大さじ2を全体に回しかける。にんにくを全体に散らし、230℃のオーブンで約20分間焼く。材料から水分が出てきて、ズッキーニに竹串を刺して柔らかくなっていたら焼き上がり。



4-1a  すずきとあさりの白ワイン蒸し

【夏のシンプルレシピ】あさりのだしと塩分を上手に使えば、余分な味つけは不要。白ワインが魚介のうまみを引き立てます。


  エネルギー : 110 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 荻野 伸也


(2人分)
・すずき (切り身)  2切れ
*1切れ60gのもの。かれい、ひらめ、たい、たらなどの白身魚でもよい。 
・あさり (砂抜きしたもの)  12コ
・グリーンアスパラガス 8本
・マッシュルーム 4〜6コ
・白ワイン 120ml
 
    


塩けはあさりだけ! 味つけは白ワインだけ!
  アスパラガスは根元が堅ければ表面を薄くむき、約3cm長さに切る。マッシュルームは石づきを除き、四つ割りにする。フライパン(直径25cm)に、すずき、あさり、アスパラガス、マッシュルームを重ならないように並べ、白ワインを加えて強火にかける。

中火で蒸すだけ!
  沸騰して、アルコール分がとんだら中火にし、ふたをして約1分30秒間、あさりの口が開くまで火を通す。

余熱で仕上げる
  火を止めて、30秒間ほど蒸らしてすずきに火を通す。好みでしょうゆ(分量外)数滴をたらし、器に盛る。



4-1b  簡単ラタトゥイユ

【夏のシンプルレシピ】凝縮された味に、夏野菜の力を感じること間違いなしのラタトゥイユ。今回は「塩」オンリーで味つけで。


  エネルギー : 100 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 荻野 伸也


(2〜3人分)
・トマト (大)  3コ
・パプリカ (赤)  1コ
・パプリカ (黄)  1コ
・ズッキーニ (黄)  1本
・ズッキーニ (緑)  1本
・なす 2コ
・しめじ 1/2パック(50g)
・オリーブ油 
・塩 
 
    


トマトを炒める
  トマトはヘタを除いて、大きめのザク切りにする。パプリカはヘタと種を除いて、2cm角に切る。ズッキーニとなすはヘタを除いて、2cm厚さに切る。しめじは石づきを除いて小房に分ける。鍋にオリーブ油少々を中火で熱し、トマトを入れて炒める。

ほかの材料を一度に加える
  トマトがくずれて、水分が出てきたら、残りの野菜をすべて加えてざっと混ぜる。

味つけは塩だけ!
  塩小さじ1強を加えて混ぜ、ふたをして中火で15分間煮る。



4-1c  アンチョビのクロックムッシュ風

【夏のシンプルレシピ】アンチョビのうまみを活用したクロックムッシュ。鍋底に押しつけるだけで簡単にできます。


  エネルギー : 530 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 荻野 伸也


(1人分)
・食パン (8枚切り)  2枚
・アンチョビ (フィレ)  2枚
・ピザ用チーズ 大さじ2
・トマト 1/4コ
・バジルの葉 (生)  3〜4枚
・オリーブ油 
 
    


味の決め手はアンチョビだけ!
  トマトは薄切りにする。食パン1枚にトマト、ピザ用チーズ、バジルを順にのせる。アンチョビを小さくちぎりながら散らしたら、その上にもう1枚パンを重ねる。

パンを鍋底で押して焼くだけ!
  フライパンにオリーブ油大さじ1を中火で熱し、 を置く。鍋をのせ、中に手を入れて均一に圧力をかけて焼く。よい焼き色がついたら裏返し、オリーブ油大さじ1を足して同様に焼く。
ポイント: 重い鍋がおすすめ。パンとパンがくっついたら、鍋を置いたまま手を離して焼いてもよい。



4-1d  生地なしピザ

【夏のシンプルレシピ】チーズの上に好みの具をのせ、レンジでチンするだけ。ワインのお供にもぴったりです。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 荻野 伸也


(4コ分)
・ピザ用チーズ 大さじ8
・ミニトマト 2コ
・ベーコン (薄切り)  1枚
・コーン (缶詰。ホール)  大さじ2
・パセリ (みじん切り)  少々
 
    


土台はチーズだけ!
  電子レンジの受け皿にオーブン用の紙を敷き、ピザ用チーズを直径4〜5cmの円形に広げる(1コにつき、ピザ用チーズは約大さじ2)。ミニトマトはヘタを取り、四つ割りにする。ベーコンは細切りにする。

具をのせて電子レンジにかけるだけ!
  コーン、ミニトマト、ベーコンを等分にのせ、電子レンジ(600W)に約1分間かける。
ポイント: チーズをカリッとさせたい人は、様子を見ながらさらに10秒間電子レンジにかける。仕上げにパセリを飾る。



4-2 うなぎとごぼうの甘辛煮

八幡巻きをアレンジした甘辛煮。さんしょうの風味をきかせて後味のすっきりとした一品に仕上げます。


 エネルギー : 250 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 15分

 講師: 杉本 節子



(2人分)
・ごぼう 1本(130g)
・うなぎのかば焼き 1/4匹分(60g)
*市販 

 【たれ】*たれの代わりに市販のかば焼きのたれ大さじ3を利用してもよい。 
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・しょうゆ 大さじ2+1/2
  ・みりん 大さじ1
・粉ざんしょう 適量
・酢 
・サラダ油 
・酒 
    


  ごぼうはたわしで洗って汚れを落とし、ピーラーで薄く大きめに切る。酢少々を入れた水に放してアクをぬく。
ポイント: ごぼうは切り方によって歯ざわりが違ってくる。ピーラーで大きめの薄切りにすると食べごたえが出る。
  うなぎのかば焼きは8mm幅に切る。
   のごぼうはサッと水で洗ってざるに上げ、紙タオルでしっかり水けを拭く。
  鍋またはフライパンにサラダ油大さじ1を熱し、 のごぼうがしんなりするまで中火で炒めたら、酒大さじ1を加える。
  【たれ】の材料を順に加え、煮立ってきたら のうなぎのかば焼きを加え、全体にからめながら煮る。
ポイント: ごぼうをしんなりするまでよく炒めてからうなぎを加えると、歯ごたえのバランスが程よく煮上がる。
  器に盛り、粉ざんしょうをふる。



4-2a  焼きもろこしご飯

とうもろこしの香ばしさが食欲を刺激する夏らしい炊き込みご飯です。


  エネルギー : 1240 kcal (エネルギーはエネルギーは全量。)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (ご飯を炊く時間、蒸らす時間は除く。)

 講師: 杉本 節子


(つくりやすい分量。)
・米 2合(360ml)
・とうもろこし 1本

 【A】 
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・みりん 小さじ1
・しょうゆ 
・塩 
・バター 
・うす口しょうゆ 
 
    

  米は洗ってざるに上げる。
  とうもろこしは、焼き網または魚焼きグリルにのせ、【A】を合わせたものを数回に分けて塗りながら、こんがりと焼く。粗熱が取れたら包丁で粒をはずす。
  炊飯器の内釜に を入れ、2合の目盛りまで水を注ぐ。しょうゆ大さじ1と塩小さじ1を加えて軽く混ぜ、さらに を加えて炊く。
  炊き上がったら約15分間蒸らし、底からサックリと混ぜて茶碗に盛る。バター1かけをのせ、うす口しょうゆ少々をたらす。



4-2b  焼き枝豆

枝豆を使った杉本さんの夏のおばんざいの知恵の一品です。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・さや付きの枝豆 100g
・水 カップ2
・塩 
・サラダ油 
 
    

  さや付きの枝豆は塩適量をふってもみ、皮のうぶ毛を除いてサッと水で洗う。
  フライパンに水カップ2を沸かし、塩・サラダ油各小さじ1を入れる。枝豆を入れて7〜8分間、少し堅めにゆでる。
  フライパンの湯を捨てて十分に水けをきり、枝豆の表面に焼き色がつくまで強火で焼く。
  器に盛り、好みで塩少々をふる。



4-2c  ちくわのしそ巻き揚げ

暑い夏にぴったりな、しその香りがすがすがしい揚げ物。みょうがの天ぷらもまた、口の中がスッとさわやかになります。


  エネルギー : 210 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・ちくわ 3本
・みょうが 2コ
・青じそ 3枚

 【衣】 
  ・小麦粉 大さじ3
  ・かたくり粉 小さじ1
  ・溶き卵 小さじ1
  ・水 大さじ3
  ・赤じそふりかけ 小さじ1

 【天つゆ】 
  ・だし カップ1/4
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
・大根おろし 適量
*大根おろしはざるなどにとって自然に水けをきっておく 
・サラダ油 
・小麦粉 
 
    

  【天つゆ】の材料を鍋に入れて火にかけ、ひと煮立ちさせたら火から下ろす。
  ちくわは斜め半分に切る。みょうがは1コを縦2〜3等分に切り、芯の堅いところに縦に切り目を入れる。青じそは縦半分に切る。
  【衣】の材料をサックリと混ぜ合わせる。
  フライパンに1.5cm深さまでサラダ油を注ぎ、約170℃に熱する。青じその裏側に軽く小麦粉をまぶして余分な粉をはたき、ちくわに巻き、【衣】をつけて静かに揚げ油の中に入れる。【衣】がカラリとするまで揚げ、余分な油をきる。みょうがも【衣】をつけて同様に揚げる。
ポイント: 青じそに軽く小麦粉をまぶしてから巻くと、揚げたときにちくわからはずれにくい。青じそがはずれないように、箸でつまみながら【衣】を全体につける。
  器に を盛り、大根おろし、 の【天つゆ】を添える。



4-2d  炒めきつねうどん

京都ではなじみの深いきつねうどんを、炒めることによって夏らしい一品に仕上げます。


  エネルギー : 470 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・ゆでうどん 2玉
・油揚げ 80g
・削り節 適量
・七味とうがらし 適量
・細ねぎ (小口切り)  3本分
・紅しょうが 10g
・サラダ油 
・酒 
・うす口しょうゆ 
・みりん 
・塩 
 
    

  ゆでうどんは1玉を十文字に切り、サッと水で洗ってほぐす。
  油揚げは紙タオルではさんで余分な油を除き、3〜4cm長さ、8mm幅に切る。
  フライパンにサラダ油大さじ1を熱して を炒め、表面が焼けたら酒・うす口しょうゆ各大さじ2、みりん大さじ1、塩小さじ1/4を加えて全体を混ぜる。煮立ったら、 と削り節、七味とうがらしを加えて混ぜ、表面がところどころきつね色になるまで炒める。
  サラダ油小さじ1を加えて軽く炒めたら器に盛り、細ねぎと紅しょうがを添える。



4-2e  にしんとなすの炊いたん

身欠きにしんと旬のなすの炊き合わせは、京都の夏の定番おかず。ソフトタイプの身欠きにしんでお手軽に。


  エネルギー : 380 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 45分

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・身欠きにしん (ソフトタイプ)  1本(約130g)
*にしんを半生状態に干したもの。堅く乾燥させたタイプの身欠きにしんの場合は2本(1本40g程度のもの)を下準備の手順に従って柔らかく戻してから使う。 
・なす 3コ

 【A】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ3
・酒 
・サラダ油 


 

堅く乾燥させたタイプの身欠きにしんの戻し方 
 身欠きにしんはたっぷりの水または米の研ぎ汁につけ、冷蔵庫に一晩から二晩おく。 
 鍋に のにしんを入れて米の研ぎ汁をたっぷり注ぎ、おどらない程度の弱火でふたをせずに約3時間ゆでる。途中でゆで汁が少なくなったら水か湯を加え、にしんが常に浸っている状態でゆでる。 
  のゆで汁を捨て、にしんを水で洗って汚れやウロコを除く。 
    

  身欠きにしんは、6等分に切る。
  鍋に のにしんと酒カップ1/4を入れ、にしんが1cmほどかぶるくらいまで水を注ぐ(鍋の大きさにもよるが、カップ2+1/2が目安)。強めの中火にかけ、沸騰したらアクと脂をすくい取り、弱火で5分間煮る。
  【A】を順に加え、弱火のまま15分間煮る。
  なすはヘタを切り落とし、縦半分に切って皮に斜めに切り目を入れる。さらに斜め半分に切って水に放してアクをぬく。
ポイント: なすに味がしみやすいように、皮に5?間隔で斜めに切り目を入れる。
  フライパンにサラダ油大さじ2を熱し、 のなすの水けを拭いて入れ、少ししんなりするまで炒める。
   の鍋に のなすを加え、紙ぶた(鍋に入る大きさに切ったオーブン用の紙に数か所切り目を入れたもの)をして、弱めの中火で15〜20分間煮る。
ポイント: なるべくにしんとなすが重ならないような底面の広い鍋で煮る。堅く乾燥させたタイプの身欠きにしんを使用する場合は、約30分間煮る。にしんからだしが出るので、だしは不要。にしんが1cmほどかぶるくらいの水加減で煮るのがコツ。



4-3 鯛(たい)そうめん

たいのうまみを引き出したちょっと甘めのお汁が体にしみ渡る、温かい汁のそうめんです。


 エネルギー : 570 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 15分

 講師: 桑原 櫻子



(2人分)
・たい (切り身)  2切れ
・そうめん 4ワ(220g)
・昆布 (10cm角)  1枚

 【A】 
  ・酒 カップ1/2
  ・みりん カップ1/2
  ・うす口しょうゆ カップ1/4

 【B】 
  ・湯 カップ2
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・塩 小さじ1/4
・青ゆずの皮 (せん切り)  少々
・塩 

たいを冷蔵庫におく時間は除く。 
    


  たいは骨があれば取る。紙タオル2枚を湿らせ、塩小さじ1/2をふってなじませる。バットに1枚敷いてたいをのせ、もう1枚をかぶせて軽く押さえ、冷蔵庫に30分〜1時間おく。
ポイント: 湿らせて塩をふった紙タオルで、たいをはさむ。
  鍋に昆布を敷き、【A】を入れて煮立てる。たいを加えて落としぶたをし、中火で5分間煮て、取り出す。
ポイント: たいに火が通ったら取り出し、その煮汁の味を調えてかけつゆとする。
  そうめんは熱湯で袋の表示時間どおりにゆでてざるにあけ、流水でしっかりと洗って水けをきる。
ポイント: そうめんはぬめりをよく洗い流し、口当たりよく仕上げる。
   の鍋に【B】を加えて再度煮立て、 のそうめんを入れて温める。そうめんを器に盛って、たいをのせ、煮汁を軽く煮立ててかける。青ゆずの皮を添える。



4-3a  鶏むね肉のお酒煮

コトコトと煮た鶏肉は、上等なハムのようなしっとり仕上げが自慢です。香味野菜の涼感をたっぷり添えてどうぞ。


  エネルギー : 290 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 桑原 櫻子


(2人分)
・鶏むね肉 (大)  1枚(300g)
・ねぎ (白い部分)  1本
・しょうが 1かけ

 【煮汁】 
  ・酒 カップ2
  ・水 カップ1
  ・顆粒スープの素(もと) (洋風または中国風)  小さじ2
  ・しょうがの皮 適量
  ・ねぎの芯や青い部分 適量
  *白髪ねぎ、針しょうがをつくった残り。 
・昆布 (5cm角)  1枚
・実ざんしょうの塩漬け (あれば)  適宜
・塩 
 
    

  白髪ねぎをつくる。ねぎは5cmに切り、縦に切り目を入れて開く。芯を除いて重ね、ごく細いせん切りにする。
ポイント: ねぎを切り開いて重ね、せん切りにする。芯は【煮汁】に加えるのでとっておく。
  針しょうがをつくる。しょうがは皮をむいて薄切りにし、ごく細いせん切りにする。
  鍋に【煮汁】の材料を入れ、煮立てる。鶏肉を入れて火を弱め、【煮汁】の表面がフツフツとするぐらいの火加減で約30分間、途中で一度裏返して煮る。保存容器に昆布を敷き、肉を移す。
ポイント: ふたはせず、弱火で静かに煮るのが、肉を堅くさせないコツ。煮る時間は肉300gで30分間、200gで20分間が目安。
  【煮汁】を強火で煮立ててアルコール分をとばし、塩小さじ2を加える。 の容器に実ざんしょうも加えて【煮汁】を注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
ポイント: 鶏肉を取り出したら強火にする。酒が多めなので、ここでしっかりとアルコール分をとばす。約半量になるまでが目安。うまみと風味を添える昆布、実ざんしょうも加えて、【煮汁】に浸してしばらくおく。この間に肉質がしっとりとし、味がよくなじむ。
  鶏肉を薄切りにして器に盛り、汁をたっぷりかける。 を天盛りにする。



4-3b  きゅうりときくらげのからし酢あえ

さっぱり軽快な歯ごたえと、ほのかな辛みが涼を呼ぶ酢の物。よくよく冷やしてどうぞ。


  エネルギー : 40 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 桑原 櫻子


(2〜3人分)
・きゅうり 2本
・きくらげ (乾)  5g

 【からし酢】 
  ・酢 大さじ1+1/2
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・練りがらし 小さじ1/2強
・黒ごま 大さじ1/2
・塩 
 
    

  きゅうりは小口切りにする。濃いめの塩水に5分間浸し、水けを絞る。
  きくらげはたっぷりの水につけて柔らかく戻し、石づきを除く。大きければ食べやすく切る。
  【からし酢】の材料を混ぜ合わせ、 を入れてあえる。
  器に盛り、黒ごまをふる。



4-3c  豆腐の冷たいスープ仕立て

豆腐を使った桑原さんの夏のおばんざいの知恵の一品です。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 桑原 櫻子

鶏むね肉のお酒煮の煮汁 適量
・絹ごし豆腐 1丁
鶏むね肉のお酒煮の鶏肉をほぐしたもの 適量
・きゅうりやみょうがのせん切りなど好みの野菜や薬味 適量
・白ごま 適量
 
    

  鶏むね肉のお酒煮の煮汁は、よく冷やしておく。
  器に絹ごし豆腐1丁をのせ、鶏むね肉のお酒煮の鶏肉をほぐしたもの、きゅうりやみょうがのせん切りなど好みの野菜や薬味を適量のせ、 をはる。白ごまをたっぷりふる。



4-3d  かぼちゃと干しえびの塩炒め

干しえびを使った夏の定番な炒め物。塩、こしょうで味つけはシンプルに。にんにくの風味をきかせます。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 桑原 櫻子


(4人分)
・かぼちゃ 1/4コ
・干しえび (ぬるま湯で戻す)  大さじ3
・にんにく (小/みじん切り)  1かけ
・サラダ油 
・塩 
・こしょう 
 
    

  かぼちゃは種とワタを除いて皮をところどころむき、皮側が1cm厚さのくし形に切る。耐熱皿に重ならないように並べて水大さじ1をふり、ラップをして電子レンジ(600W)に5分間かける。
  フライパンにサラダ油大さじ2を熱し、水けを拭いた を中火で焼く。両面が色づいたら取り出す。
  にんにくを入れて弱火で炒め、香りがたったら干しえびを水けをきって加え、軽く炒める。かぼちゃを戻し入れ、サッと炒めて塩・こしょう各少々をふる。



4-4  たたききゅうりのピリ辛あえ

歯ごたえシャキシャキのおつまみ。きゅうりにひびを入れることで味がしみ、塩もみの手間・時間も不要です。


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 陳 建太郎


(2人分)
・きゅうり 2本
・干しえび 5g
・ピーナツ 20g
・豆板醤(トーバンジャン) 大さじ1/2

 【A】 
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・砂糖 小さじ1
  ・ごま油 小さじ1
  ・しょうが (すりおろす)  小さじ1/2
・サラダ油 
・塩 
 
    

  きゅうりは両端を切り落として縦半分に切る。包丁の腹を当ててたたき、ひびを入れる。包丁をねかせ、2cm幅の斜め切りにする。
ポイント: きゅうりは皮側を包丁でたたいて、むらなくひびを入れる。包丁をねかせて斜め切りにすると表面積も大きくなり、味もよくからむ。
  フライパンにサラダ油大さじ1/2、豆板醤、干しえびを入れて弱火にかけ、へらで混ぜながら、油の色が赤くなるまで炒める。
ポイント: 豆板醤は炒めると香り、辛みが引き立ち、くせもなくなる。油が少ないのでフライパンを傾けて炒めるとよい。
  きゅうりに【A】を加えて軽くもむように混ぜ、 を入れてあえる。塩少々で味を調え、ピーナツを混ぜる。



4-4a  四川風ごまだれワンタン

肉たっぷりのプリプリワンタンに、辛みのきいたごまだれをからめてどうぞ。ゆでたてアツアツを食べて。


  エネルギー : 370 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 陳 建太郎


(2人分)
・ワンタンの皮 15枚
・豚ひき肉 100g

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・ねぎしょうが水 大さじ1
  *下準備参照 
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・しょうが 小さじ1/2
  *すりおろす 
  ・塩 小さじ1/4
  ・こしょう 少々
  ・かたくり粉 小さじ1
  ・ごま油 小さじ1
・レタス 適量
*または好みの青菜 

 【四川風ごまだれ】*つくりやすい分量。 
  ・砂糖 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・酢 小さじ1
  ・にんにく (すりおろす)  小さじ1
  ・練りごま 大さじ3
  ・ラーユ 大さじ1〜1+1/2


 

ねぎしょうが水 
 しょうがとねぎの薄切り各少々を浸した水を肉あんに加えると上品な味わいになる。水のみを使用。 
    

  ボウルにひき肉と【A】を順に入れ、粘りが出るまでよく練る。15等分にしてワンタンの皮の中央に1コをのせ、縁に水をつけて包む。
ポイント: ワンタンの皮は角を手前にして置き、あんを中央にのせる。奥の2辺に指先で水をつける。半分の3角形に折ってあんを包み、皮の端を押さえてしっかりとつける。折り山の皮の中央に中指を当て、左右の皮の角を合わせ、軽く押してつける。つきにくければ水を少しつけるとよい。
  レタスはゆでて水にとり、水けを絞って4〜5cm長さに切る。【四川風ごまだれ】の材料は順に加えて混ぜる。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、 を入れて2〜3分間ゆで、ざるに上げる。器に【四川風ごまだれ】適量を敷き、ワンタンをのせ、レタスを添える。ワンタンにごまだれをつけて食べる。



4-4b  枝豆の塩ゆで

ていねいな下ごしらえで、より風味よくなります。枝豆の状態に合わせてさやの切り方を変えると火の通りが均一に。


  エネルギー : 70 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 柳原 尚之


(2人分)
・枝豆 (さや付き)  1袋(200g)
・塩 


 
 7月中旬までの枝豆は枝付きで使用。7月下旬から8月中旬はさやの片側を切り落とし、8月下旬以降はさやの両側を落とす。 
    

  鍋にたっぷりの湯を沸かす。下ごしらえした枝豆は洗ってざるに上げる。すり鉢(またはボウルにざるを重ねたもの)に入れ、塩約大さじ1を全体にふる。
  枝豆を側面にこすりつけるようにしてもみ、塩をすり込むと同時に、さやのうぶ毛を取り除く。
  すぐに の鍋に入れ、3分間ほど強火でゆで、堅さを確かめてからざるに上げる。塩適量をふって全体にからめ、うちわであおいで粗熱を取る。



4-4c  鶏肉とナッツの辛み炒め

しっかり味のしみた鶏肉にカリカリのナッツ、後を引くピリ辛味で、ビールがすすむ人気のおつまみです。


  エネルギー : 550 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 陳 建太郎


(2人分)
・鶏もも肉 (大)  1枚(250g)

 【下味】 
  ・塩 小さじ1/4
  ・こしょう 少々
  ・酒 大さじ1/2
  ・溶き卵 1/2コ分
  ・かたくり粉 大さじ2〜3
  ・サラダ油 大さじ1/2
・カシューナッツ 50g
・赤とうがらし 4〜5本
・ねぎ 5cm
・しょうが 1/2かけ

 【合わせ調味料】 
  ・しょうゆ 大さじ2+1/2
  ・酢 大さじ1+1/2
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・スープ 大さじ1+1/2
  *湯大さじ1+1/2で顆粒チキンスープの素(中国風)少々を溶く。 
  ・酒 大さじ1/2
  ・水溶きかたくり粉 大さじ1
  *かたくり粉を同量の水で溶いたもの。 
  ・こしょう 少々
・揚げ油 
・サラダ油 
 
    

  鶏肉は厚い部分に切り目を入れて開き、厚みを均一にする。1.5cm角に切り、【下味】の塩、こしょう、酒をふってもみ込む。残りの材料も順に加え、そのたびによくもみ込む。
ポイント: 鶏肉に調味料、卵、かたくり粉、油の順にもみ込みながら加える。ボウルを傾けても卵の汁けが出なくなるまで、かたくり粉の量を調節して混ぜると、程よい食感に。
  カシューナッツは低温の揚げ油でカラッとするまでゆっくり揚げる。【合わせ調味料】は混ぜる。
  赤とうがらしは半分に切って種を除き、ねぎは厚めの小口切り、しょうがは薄切りにする。
  フライパンにサラダ油大さじ1/2を熱し、 を中火で炒める。香りが出たら を加え、強火にして八ぶどおり火を通す。 の調味料を入れてからめ、カシューナッツを加えてサッと炒め合わせる。



4-4d  冷ややっこの土佐酢がけ

かつお節香る土佐酢で、冷ややっこが極上の一品に。モロヘイヤとオクラで栄養も元気もアップ。


  エネルギー : 90 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 柳原 尚之


(2人分)
・絹ごし豆腐 (大)  1/2丁(200g)
・モロヘイヤ 1袋(60g)
・オクラ 2本

 【土佐酢】 
  ・米酢 大さじ2
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・だし 大さじ1
  ・みりん 小さじ1
  ・削り節 2g
・しょうが (すりおろす)  1かけ
・梅肉 適量
*なければ梅干しの種を除き、包丁で細かく刻む。 
・削り節 適量
・塩 
 
    

  【土佐酢】をつくる。小鍋に削り節以外の材料を入れて火にかけ、沸いてきたら削り節を入れて火を止める。1分間ほどおいてざるでこし、冷ます。
ポイント: 三杯酢にかつお節のうまみを加えたものを【土佐酢】という。
  モロヘイヤは茎を除き、塩一つまみを入れた熱湯で色よくゆで、水にとる。オクラはヘタとガクの部分を切り取り、塩一つまみをふってこすり合わせ、約30秒間ゆでて水にとる。
ポイント: モロヘイヤは茎が堅いので、葉だけを摘んで塩ゆでする。ゆですぎるとぬめりが強くなるので注意。
   の水けをきり、モロヘイヤは食べやすい長さに切り、オクラは小口切りにする。
  豆腐を2等分に切って器に盛り、モロヘイヤを添える。オクラ、しょうが、梅肉、削り節をのせ、 をかける。



4-5 本格 ピッツァ・マルゲリータ

表面カリッ、中はモチモチの「カリモチ」なナポリスタイルの生地をマスターすれば、いろいろなアレンジが楽しめます。


 エネルギー : 600 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 40分

 講師: 山本 尚徳



 【生地の材料】*直径20cmのもの6枚分 
  ・強力粉 250g
  ・薄力粉 200g
  ・生イースト 4g
  *ドライイーストでもよい。同量を水少々で溶いて使う。 
  ・塩 12g
  ・氷水 350ml
  ・強力粉 
  *打ち粉用 

 【トッピングの材料】*1枚分 
  ・トマトソース 大さじ1+1/2
  *トマトの水煮適量をつぶして塩少々を入れたもの。市販のトマトソースでもよい。 
  ・モッツァレラチーズ (5mm幅に切る)  100g
  ・バジルの葉 (生)  3〜4枚
  ・パルメザンチーズ (すりおろす)  10g
  ・オリーブ油 

生地をねかせる時間は除く。 
*エネルギーは1枚分。 


 
 強力粉と薄力粉は合わせてふるっておく。氷水は300mlと50mlに分けておく。 

オーブンについて 
 ピッツァは、できるだけ高温、短時間で焼くのが理想です。そのため、予熱の後に、さらに20〜30分間から焼きをして、庫内の温度を上げておくのです。とはいえ、オーブンは機種によって最高温度の設定が異なりますし、レシピどおりの温度と時間で焼いても焼き上がりには差が出ます。なるべく高温が保てるよう、オーブンの開け閉めは手早く行いましょう。 
    


生地をつくる
  ボウルに生地の粉、生イースト、塩を入れて混ぜ、氷水300mlを加える。指先でグルグル混ぜ、まとまってきたら手でつかむようにしながら練る。粉が生地に混ざりにくい場合は、残しておいた氷水を少しずつ加えて練る。
ポイント: 生地が温まりすぎないよう、氷水を使う。
  粉っぽさがなくなったら、打ち粉適量をふった台に取り出す。手のひらに軽く打ち粉をつけ、生地を折りたたむ。
  手首周辺に体重をかけて押しつぶし、生地を少し回してまた折りたたむ。これを繰り返してグルテンを引き出す。乾いてきたら、手で表面に水少々を塗ってもみ込む。
ポイント: 同じ部分ばかりこねないよう、生地を少しずつ回して。
  20分間ほどこねて生地がなめらかになってきたら、だ円形に丸める。指で押してみて弾力があり、耳たぶくらいの柔らかさになっているか確認する。

生地をつくる/一次発酵
  かたく絞ったぬれ布巾をかけ、そのまま10分間ほどねかせて、生地を落ち着かせる。
  発酵の状態をチェックする。両手で軽く生地を引っ張ってみて、破けずにのびるようならOK。生地がすぐに切れるようならもう少しねかせる。
  生地を軽くこねて中の空気を抜き、棒状にする。まな板に打ち粉適量をふって生地をのせ、包丁で6等分に切る。
ポイント: 1コが約130gなので、はかりで計量して少ないものと多いものの調整をするとよい。
  生地を手のひらにのせ、両手で転がして丸める。きれいに丸めると、むらなく均一に生地がふくらむ。

生地をつくる/二次発酵
  大きな密封容器の底に打ち粉適量をふって生地を並べ、ふたをして、室温で5〜6時間おく。このあと生地がふくらむので、生地と生地の間はあけておく。
ポイント: あまり温度が上がりすぎない所に置いて。
  二次発酵で生地が2倍以上の大きさにふくらむ。
ポイント: 余った生地は冷蔵保存。表面に霧吹きで軽く水分を与え、密封容器に入れて冷蔵庫へ。2〜3日以内に食べきりたい。

成形して焼く
  オーブンを250℃に予熱し、20〜30分間焼いて庫内を温めておく。生地1コ分を打ち粉適量をふった台にのせ、両手の指先で押し広げるようにしながら直径20cmくらいの円形にする。
ポイント: リズムよく、1・2・3と押したら45度ずつ手前に回転させ、生地を動かしながら均一な厚さにする。
  生地をピザ焼き網の中央にのせる。最後に形を整えるので、網の端は少しあいていてよい。
  生地の端を1〜2cmあけてトマトソースをスプーンで薄く塗って、モッツァレラチーズをのせる。バジルをちぎってのせ、パルメザンチーズをふり、オリーブ油適量を回しかける。
  生地の端を少し引っ張って、焼き網の大きさに合わせる。250℃のオーブンで8〜10分間焼く。



4-5a  生ハムとルッコラのピッツァ

フレッシュなルッコラと生ハムを、カリッと焼いたピッツァにのせて。


  エネルギー : 700 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: 山本 尚徳


(直径20cmのもの1枚分)
・ピッツァ生地 1枚分
本格 ピッツァ・ マルゲリータ参照 
・モッツァレラチーズ (5mm幅に切る)  100g
・生ハム 4枚
・ルッコラ (生)  1/2ワ(35g)
・パルメザンチーズ (すりおろす)  少々
・バジルの葉 (生)  3〜4枚
・強力粉 
*打ち粉用 
・エクストラバージンオリーブ油 


 

オーブンについて 
 ピッツァは、できるだけ高温、短時間で焼くのが理想です。そのため、予熱の後に、さらに20〜30分間から焼きをして、庫内の温度を上げておくのです。とはいえ、オーブンは機種によって最高温度の設定が異なりますし、レシピどおりの温度と時間で焼いても焼き上がりには差が出ます。なるべく高温が保てるよう、オーブンの開け閉めは手早く行いましょう。 
    

  オーブンを250℃に予熱し、25〜30分間焼いて、庫内を温めておく。生地を打ち粉適量をふった台の上にのせ、両手の指先で押し広げるようにしながら直径20cmくらいの円形にする(本格 ピッツァ・ マルゲリータの手順 参照)。
  生地をピザ焼き網の中央にのせて、モッツァレラチーズをのせる。バジルをちぎってのせ、パルメザンチーズをふってオリーブ油適量を回しかける。250℃のオーブンで8〜10分間焼き、皿に取り出してルッコラ、生ハムをのせる。



4-6 ピーマンと豚肉のしぐれ煮

たっぷりのしょうがで、夏らしい一品。ピーマンは色が変わるくらいまでゆでると、独特の青臭さがやわらぎます。


 エネルギー : 140 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 30分

 講師: 高橋 拓児

(2人分)
・ピーマン 6コ
・豚もも肉 (薄切り)  80〜90g
・しょうが (すりおろす)  適量

 【A】 
  ・だし カップ1
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・酒 大さじ1+1/2
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・みりん 大さじ1/2
・塩 


 
    

  ピーマンはヘタの周りに包丁を入れて、種ごとくりぬく。豚肉は食べやすい大きさに切る。
ポイント: ヘタと種は堅いので取り除く。
  鍋に湯を沸かして塩少々を入れ、ピーマンを10分間ほどゆでる。
ポイント: ピーマンの青臭さと苦みを取るため、色が変わるまでしっかりゆでる。
  鍋に【A】を入れて火にかけ、ピーマンを加え、オーブン用の紙などで落としぶたをして10〜15分間中火で煮る。ピーマンがしんなりしてきたら、豚肉を入れて火を通す。
ポイント: 落としぶたをしてピーマン全体に味を煮含ませる。ピーマンを寄せ、あいたところに豚肉を入れる。豚肉は長く煮ると堅くなるので、火を通しすぎない。
  器に盛り、しょうがをのせる。



4-6a  ピーマンと白身魚の甘酢あんかけ

ピーマンの食感と彩りを生かした甘酢あんかけ。きれいに焼き上がるポイントは、油をよく熱してから焼くこと。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (魚に塩をふっておく時間は除く。)

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・ピーマン 3コ
・すずき (切り身)  2切れ(140〜160g)
*いさきなどの白身魚でもよい。 

 【A】 
  ・だし カップ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・酢 小さじ1/2
  ・塩 少々
・水溶きかたくり粉 大さじ3
*かたくり粉と水を1:2の割合で溶いたもの。 
・一味とうがらし 適量
・塩 
・かたくり粉 
・サラダ油 
 
    

  すずきは両面に塩少々をふって、30分間ほどおく。水けを拭いたあと両面にかたくり粉適量をまぶし、しばらくおく。
ポイント: 粉をまぶして半透明になるまでおくと、魚から出る水分を粉が吸ってくれる。
  ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、縦にせん切りにする。水にさらしてざるに上げ、紙タオルで水けを取る。【A】は合わせておく。
ポイント: ピーマンの青臭みを取り、色を鮮やかにするために水にさらす。
  フライパンにサラダ油大さじ2をよく熱し、すずきを中火で焼く。しばらく動かさないで、焼き色がついたら裏返し、中まで火が通ったら取り出す。
  フライパンを紙タオルで拭いてサラダ油少々を足し、ピーマンを強火でサッと炒める。火を弱めて の合わせ調味料を加え、煮立ってきたら水溶きかたくり粉を加えて混ぜ、ひと煮立ちさせる。
   のすずきを器に盛り、 をかけ、一味とうがらしをふる。



4-6b  ピーマンとえびの冷やし汁

ピーマンは塩もみしてからゆでると苦みがやわらぎ、ゼラチンでとろみをつけることでだしのうまみがからみます。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・ピーマン 3コ
・えび (殻付き)  4匹
・青じそ 5枚

 【A】 
  ・だし カップ1+1/2
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
・粉ゼラチン 小さじ1+1/3(4g)
・塩 
 
    

  ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、縦にせん切りにする。塩小さじ1で軽くもみ、水で洗う。熱湯で、歯ごたえが残る程度にサッとゆでる。
ポイント: ピーマンの苦みをやわらげるため、塩でもんで水で洗う。
  えびは背ワタを除いて殻をむき、塩ゆでにして3等分に切る。
  ボウルに【A】を入れ、ピーマン、えびを加え、水カップ1/4で溶かしたゼラチンを少量ずつ注ぐ。
ポイント: ゼラチンはダマにならないように少量ずつ注いでよく混ぜる。
  冷蔵庫で20〜30分間おいて固める。器に盛り、せん切りにした青じそを添える。



4-7 あずき白玉

蒸し暑い夏にうれしい和のスイーツ。砂糖をかけて、小豆の煮汁ごと味わう、シンプルな食べ方をご紹介します。


 エネルギー : 240 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 180分

 講師: 城戸崎 愛

(2〜3人分)

 【ゆで小豆】*つくりやすい分量。残りは密封容器に入れ、冷蔵庫で約5日間、または冷凍庫で約1か月間保存可能。 
  ・小豆 150g
  ・砂糖 50g
・白玉粉 100g
・砂糖 適量

ゆで小豆を冷やす時間は除く。 


 
    


ゆで小豆をつくる
  小豆はサッと洗って厚手の深鍋に入れ、水1リットルを注いで強めの中火にかける。
  沸騰直前に火を弱め、アクが出たら除き、弱火で3〜4分間煮る。ざるにあけて汁けをきる。
  同じ鍋に水1リットルを沸かし、 の小豆を入れる。軽く煮立ったら弱火にする。
  小豆が煮汁の表面から出るようなら、カップ1/2くらいの差し水をする。2〜3回差し水をしながら常に煮汁がかぶっている状態にし、弱火で約2時間煮る。
  小豆の粒が簡単に指でつぶれるくらいまで煮る。
  砂糖を加え、さらに弱火で20〜30分間煮て火を止める。煮汁ごと密封容器に入れて冷まし、冷蔵庫で冷やす。

白玉だんごをつくる
  ボウルに白玉粉を入れ、水約カップ1/2を少しずつ加えながら手で押しつぶすようにしてよく混ぜていく。白玉粉は製品によって加える水の量が異なるので、様子を見ながら加えてまとめる。
  手のひらで押さえるようにしてよくこね、耳たぶくらいの柔らかさにする。
  約10gを1コ分として丸め、指で中央を押さえて平らな円にする。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、 を入れて中火で3〜4分間ゆでる。浮き上がったら水にとって冷ます。

仕上げる
  器にゆで小豆を煮汁ごと盛り、白玉だんごの水けをきってのせ、好みの量の砂糖をかける。
* 小豆は差し水をしながら弱火でゆっくり煮て、煮汁ごと食べる。
* 白玉の生地は十分に練ることで、もっちりとして柔らかな食感になる。



4-7a  白玉だんご 黄身おろしあえ

白玉だんごの食べ方をいろいろと紹介します。大根おろしと卵でお手軽なおやつに。


  エネルギー : 180 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 城戸崎 愛


(2〜3人分)
・白玉粉 100g
・水 カップ約1/2
・大根 300g
・卵黄 2コ分
・しょうゆ 少々
 
    

  白玉粉に水を加えてあずき白玉の手順 と同様につくる。
  大根はすりおろして軽く水けをきり、卵黄を加えて混ぜる。
   であえて器に盛り、しょうゆ少々をかける。



4-7b  白玉だんご くるみあえ

白玉だんごの食べ方をいろいろと紹介します。くるみとあえて手軽なおやつにどうぞ。


  エネルギー : 250 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 城戸崎 愛


(2〜3人分)
・白玉粉 100g
・水 カップ約1/2

 【くるみペースト】 
  ・くるみ 40g
  ・砂糖 20g
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・みりん 大さじ1/2
  ・水 大さじ1
・くるみ 適量
 
    

  白玉粉に水を加えてあずき白玉の手順 と同様につくる。
  くるみはいり、すり鉢でするか、フードプロセッサーでペースト状にし、砂糖、しょうゆ・みりん、水を加えてさらにするか、かくはんする。
   であえて器に盛り、くるみを粗く刻んで散らす。



4-8 豚ねぎクレープ

しっとりとした口当たりのクレープに、カリッと焼けた豚肉がよく合います。はちみつを混ぜた甘めのみそがポイント。


 エネルギー : 610 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 25分

 講師: マロン

(2人分)

 【クレープ生地】*つくりやすい分量。クレープは1人分2枚が目安。残りのクレープは間に紙タオルをはさみ、ラップで包んでジッパー付き保存袋に入れて、冷凍庫で約1週間保存できる。 
  ・薄力粉 200g
  ・卵 1コ
  ・砂糖 大さじ1
  ・牛乳 カップ2
  ・プレーンヨーグルト カップ1/2
  ・バター (溶かしておく)  20g
・豚バラ肉 (薄切り)  150g
・たまねぎ (薄切り)  1/2コ分
・きゅうり (薄い輪切り)  1/2本分
・にんじん (小/薄い輪切り)  1/2本分
・ラディッシュ 4コ

 【みそはちみつ】 
  ・みそ 大さじ2
  ・はちみつ 大さじ1
・サラダ油 
・酢 
・砂糖 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  

生地をねかせる時間は除く。 


 
    

  【クレープ生地】をつくる。ボウルに卵を割り入れて泡立て器でほぐし、砂糖、牛乳、ヨーグルトを加えてよく混ぜ合わせる。薄力粉をふるい入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。ラップをかけて、20分間ほどねかせ、溶かしバターを加えてなめらかに混ぜ合わせる。
ポイント: 生地にヨーグルトを混ぜることで、しっとりと焼き上がり、ほのかな酸味もプラスする。薄力粉をふるい入れたら、泡立て器で粉っぽさがなくなり、なめらかになるまで混ぜる。
  クレープを焼く。直径25cmのフライパンにサラダ油を薄く塗って熱し、生地を玉じゃくし1杯分ほど流し入れ、手早く全体に広げる。焼き色がついたら裏返し、乾かす程度にサッと焼いて取り出す。残りも同様にして、全部で約12枚焼く。クレープは重ねて、かたく絞ったぬれ布巾をかけておく。
ポイント: クレープに焼き色がついたら、竹串で端を少し持ち上げ、そこを手で持って手早く裏返す。
  たまねぎは酢水にさらし、水けを絞る。ボウルに酢大さじ1、砂糖小さじ1、塩少々を混ぜ、たまねぎを加えてなじませる。別のボウルに、【みそはちみつ】の材料を混ぜる。
  フライパンにサラダ油大さじ1を強めの中火で熱し、豚肉を入れてカリカリになるまでよく焼き、塩・黒こしょう各少々をふる。
  クレープの片面に【みそはちみつ】を塗り、4つに折りたたみ、器に盛る。 の豚肉と のたまねぎをのせて、きゅうり、にんじん、ラディッシュを添える。
ポイント: クレープの片面に、【みそはちみつ】を塗ってクレープに味をつける。



4-8a  フライパンカステラ

生地にはちみつと牛乳を混ぜてしっとりとした口当たりに。焦げないように、ごく弱火で焼き上げるのがポイントです。


  エネルギー : 980 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 50分

 講師: マロン


(直径24cmのフライパン1台分)
・薄力粉 80g
・卵 3コ
・砂糖 100g
・はちみつ 大さじ1
・牛乳 大さじ1
・サラダ油 
 
    

  生地をつくる。ボウルに卵を割り入れて砂糖を加え、湯煎にかけながらハンドミキサーまたは泡立て器で泡立てる。途中で生地が人肌に温まったら湯煎からはずし、さらに生地がリボン状に落ちてしばらく跡が残るようになるまでしっかり泡立てる(ハンドミキサーなら6分間ほどが目安)。
  耐熱容器にはちみつ、牛乳を入れ、ラップをして電子レンジ(600W)に20秒間ほどかけて温め、よく混ぜ合わせる。温かいうちに に加えて、さらに泡立てる(ハンドミキサーなら2分間ほどが目安)。薄力粉をふるいながら加え、ゴムべらで粉っぽさがなくなるまでサックリと混ぜ合わせる。
ポイント: 泡立てた卵の泡がしぼまないように、はちみつと牛乳は電子レンジで温めてから加える。
  フライパンを温めて火を止める。全体にサラダ油を薄く塗り、底に合わせて切ったオーブン用の紙を敷く。 の生地を流し入れてならし、アルミ箔をフライパンにぴったりかぶせ、ふたをしてごく弱火で25分間ほど焼く。
  フライパンの周囲にゴムべらを差し込んでカステラをはずし、皿をかぶせてひっくり返す。オーブン用の紙をはがして食べやすい大きさに切る。



4-8b  ふわふわフォカッチャ

底はパリッ、中はフワッとした口当たりのフォカッチャ。そのままはもちろん、オリーブ油やカレー塩をつけても。


  エネルギー : 1160 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 90分

 講師: マロン


(直径24cmのフライパン1台分)

 【フォカッチャ生地】 
  ・強力粉 200g

 【A】 
  ・ドライイースト 小さじ1
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・ぬるま湯 カップ3/4
  ・オリーブ油 大さじ1
  ・塩 小さじ1/2
・ソフトサラミ (薄切り)  20g
・ピーマン 1コ
・カレー粉 小さじ1/2
・オリーブ油 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  


 

手で生地をつくる場合 
 ボウルに強力粉全量を入れて【A】のぬるま湯までを順に加えて混ぜ、オリーブ油と塩を加えてさらに混ぜる。まとまったら、台にたたきつけてまとめ、なめらかになるまでよくこねる。 
    

  【フォカッチャ生地】をつくる。フードプロセッサーに【A】を入れてかくはんし、強力粉の半量を加えてさらにかくはんする。残りの強力粉、塩を加えて、生地がなめらかになるまで連続で3〜4分間かくはんする。
  フライパンを火にかけて温めて火を止める。オリーブ油少々を塗ったオーブン用の紙を敷いて、丸くまとめた の生地をのせる。かたく絞ったぬれ布巾をかぶせ、ふたをして、2倍ほどの大きさになるまで30分間ほどおいて一次発酵させる。
ポイント: フライパンを温めてからオーブン用の紙を敷いて、生地をのせる。フライパンの熱で発酵が進みやすくなる。2倍ほどの大きさにふくらんだら、一次発酵終了。紙ごと取り出して形をつくる。
  紙ごと生地を取り出し、握った手で押してガス抜きしながら2cm厚さほどにのばす。
  再びフライパンを温めて火を止める。 を紙ごと戻し入れて、 と同様にして20分間ほどおいて二次発酵させる。
  サラミは5mm幅に切り、ピーマンはヘタを切り種を除いて薄い輪切りにする。別のフライパンにオリーブ油大さじ1を中火で熱し、サラミとピーマンを炒めて塩少々をふる。
  耐熱容器にオリーブ油・水各大さじ1を入れ、軽くラップをして電子レンジ(600W)に20秒間かけて温める。
   を紙ごと取り出し、指に をつけて生地の底まで差し込み、全体にくぼみをつける。残りの をはけでたっぷり塗り、 を散らす。
  フライパンを温めて火を止め、別のオーブン用の紙を1枚敷いて、 を紙ごと入れる。アルミ箔(はく)をフライパンにぴったりかぶせ、ふたをして中火で5分間、ごく弱火にして10分間ほど焼く。好みで黒こしょう少々をふる。食べやすく切り、オリーブ油適量にカレー粉と塩小さじ1を混ぜたものを加えて、好みでつけながらいただく。