38-1 にんじんの重ね煮

冬の時季グンと甘みを増すにんじんを重ね煮に。幾重にも重なった層が美しく、お正月のおもてなしにもぴったりです。


  エネルギー : 360 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 1.40 g
  調理時間 : 20分 (冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 村田 吉弘


(直径15cmの鍋1つ分)
・にんじん 2本(350g)
・にんじんジュース (市販/にんじん100%)  カップ1

 【春菊のピュレ】*つくりやすい分量 
  ・春菊 1ワ
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ2
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
・柚子の皮 (せん切り)  適量
・うす口しょうゆ 
 
    

  にんじんは皮をむき、スライサーで薄い輪切りにする。オーブン用の紙を鍋の底と同じ大きさに切り、中央と周辺に何か所か穴を開けて、鍋の底に敷く。
  鍋ににんじんを敷き詰め、にんじんジュースを注いで落としぶたをする。中火にかけ、しんなりしたらうす口しょうゆ大さじ1+1/3を加える。
  春菊のピュレをつくる。春菊は葉を摘んでゆで、冷水にとって水けを絞る。フードプロセッサーに入れ、エクストラバージンオリーブ油を少しずつ加えながらかくはんする。ピュレ状になったらうす口しょうゆを加えて混ぜる。
   の煮汁がなくなってきたら、火から下ろして冷蔵庫で冷やす。鍋を逆さにして静かにまな板に取り出し、放射状に切る。器に盛って のピュレを添え、柚子の皮をあしらう。



38-1a  にんじんのくるみ酢あえ

にんじんの副菜は、マンネリになりがち。目先を変え、くるみ酢あえにします。くるみのコクで、にんじんの甘さが引き立ちます。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 村田 吉弘


(2人分)
・にんじん 120g

 【くるみ酢】 
  ・くるみ (むき身/正味)  50g
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・レモン汁 大さじ1
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ1/2
・くるみ (飾り用/むき身/軽く刻む)  適量
・塩 9g(約大さじ1/2強)
 
    

  にんじんは皮をむいてスライサーで薄切りにし、4cm長さのせん切りにする。水カップ1+1/2と塩9g(約大さじ1/2強)を合わせて3%の塩水をつくり、にんじんを10分間ほどつける。
  【くるみ酢】をつくる。くるみをすり鉢で細かくなるまですり、残りの材料を加えてすり合わせる。
  にんじんがしんなりしたら水けを絞ってボウルに入れ、【くるみ酢】を加えて混ぜる。器に盛り、飾り用のくるみをあしらう。



38-1b  にんじんと鶏肉のブツ切り煮

オレンジジュースの酸味と香りがしみた鶏肉もおいしいですが、あくまでにんじんを味わうための煮物です。大ぶりのにんじんを一口食べれば、その甘さに驚くはず!


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 村田 吉弘


(2人分)
・にんじん (大)  1本(230g)
・鶏もも肉 (骨付き/ブツ切り)  200g

 【A】 
  ・オレンジジュース (市販/果汁100%)  カップ1+1/4
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ1
・柚子(ゆず)の搾り汁 適量
・パセリ (刻む)  適量
・サラダ油 適量
 
    

  にんじんは皮をむいて、縦半分に切る。耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジ(600W)に4〜5分間かける。
  表面加工のしてあるフライパンにサラダ油適量を熱し、鶏もも肉を両面こんがりと焼く。
  鍋ににんじんと焼いた鶏肉を入れる。【A】を加えて落としぶたをし、強火で煮る。
  煮汁にとろみがついたら器に盛る。柚子の搾り汁をかけ、パセリをあしらう。



38-2  京雑煮

豆の風味と白みそのこうじのおいしさが雑煮全体を包み込みます。ゆっくりと煮立てるので餅が濃厚な味わい。見た目にも温かい真っ白な色合いで、一口でホッと気持ちがなごみます。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1杯分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (昆布をつけておく時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(4杯分)
・丸餅 4コ

 【だし】*つくりやすい分量 
  ・水 1リットル
  ・昆布 5g
  ・削り節 8g

 【白みそ汁】 
  ・だし カップ3
  ・白みそ 200g

 【具材】 
  ・里芋 4コ(200g)
  ・大根 4cm(200g)
・糸がつお 適量
 
    


だしをとる
  鍋に全量の水と昆布を入れ、3時間以上おく。
  中火にかけて沸かし、気泡が出てきたら昆布を取り出す。そのまま沸かしてアクを取り除き、水カップ1/4を入れて温度を下げる。
  削り節を加え、弱火にし、箸でやさしくひと混ぜする。沸騰直前に火を止め、30秒間おく。
  ざるに紙タオルなどを敷いてボウルに重ね、こす。絞らずに水けがきれるのを待つ。

具材の準備
  里芋は亀甲形になるように皮をむき、5mm厚さに切る。米のとぎ汁でゆでる。
  大根は皮をむき、5mm厚さに切ったあと、いちょう形に切る。米のとぎ汁でゆでる。
   はサッと水で洗い、水けをしっかりきって保存容器に入れて冷蔵庫に入れる。

仕上げ
  白みそを鍋に入れ、分量のだしを温めずに少量ずつ加え、白みそを溶かす。
  餅を鍋に入れて中火にかけ、沸いたら火を弱めてコトコト煮る。5分間たったら火を止めてふたをし、さらに5分間おいて余熱で餅の中まで火を通す。このとき餅が柔らかくなりすぎていたら、先に椀(わん)に取り出しておく。
  鍋に の里芋、大根を加えて中火にかける。
  全体が温まったら椀に盛り、糸がつおをのせる。
【白みその扱い方】
熟成期間が短い白みそはとても繊細なので、買ったあとそのまま冷蔵庫に入れておくと2週間ほどで茶色になり、独特の風味がなくなる。使用分を取り分け、あとは冷凍庫に入れれば鮮度が保たれ、1〜2か月間は保存ができる。使い方は同じで、シャーベット状になるがそのまま使える。



38-2a  柳原家の江戸雑煮

丁寧な下処理で、素材の味、だしの味が際立ちます。ふわっと漂うだしの香りに気持ちまでが癒やされ、バランスのとれた組み合わせは日本の豊かな食文化を感じさせます。


  エネルギー : 180 kcal (エネルギーは1杯分)
  塩分 : 3.50 g
  調理時間 : 40分

 講師: 柳原 一成


(4杯分)
・切り餅 4コ

 【だし】 
  ・水 1リットル
  ・昆布 12g
  ・削り節 13g

 【すまし汁】 
  ・だし カップ4+1/2
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・塩 小さじ1

 【具材】 
  ・鶏ささ身 80g
  ・車えび (小)  4匹

 【A】 
  ・水 カップ1/2
  ・酒 大さじ2
  ・塩 小さじ1/5
  ・小松菜 1/3ワ
  ・かまぼこ (市販/1cm幅)  4切れ
・焼きのり (全形)  1/2枚
・松葉柚子(ゆず) 適量
*柚子の皮を厚めにむいて裏の白い部分を包丁ですき取り、松葉の形に切ったもの。 
・塩 
 
    


だしをとる
  昆布は汚れをサッと落とし、分量の水と一緒に鍋に入れ、中火にかける。沸騰直前に昆布を取り出し、一度沸かしてから火を止める。
  削り節を入れてひと混ぜし、1分間おく。
  ざるに布巾を敷いてボウルに重ね、 をこす。
  布巾をまとめて箸で固定し、布巾をねじりながらギュッと絞る。

具材の準備
  鶏ささ身は筋を取り除き、そぎ切りにして塩少々をふる。ざるに入れて湯にサッとくぐらせ、霜降りにする。表面の色が変わったらざるごと引き上げて水けをきる。
  車えびは頭と胴の付け根に串を刺して背ワタを除き、腹側に包丁目を入れる。【A】を沸かしてえびを入れ、約3分間、中まで火を通す。
  小松菜は泥を洗い落とし、塩一つまみを入れた湯でサッとゆで、水にさらす。巻きすで巻いて水けを絞り、4cm長さに切る。
  かまぼこは半分に切る。

仕上げ
  焼き網に餅を並べ、焦がさないようにこんがりと焼く。のりはあぶって短冊形に4枚に切る。
  【すまし汁】をつくる。鍋に【だし】を入れて沸かし、調味料を加える。 のささ身を入れ、ひと煮立ちしたら火を止める。
  椀(わん)に小松菜、かまぼこ、えび、餅を盛り、ささ身とともにアツアツの汁をはり、のりと松葉柚子を添える。



38-3 大原家の栃餅(とちもち)ぜんざい

風味豊かなとち餅と力強い粒あんがよく合い、満足感のあるぜんざいです。漬物を箸休めに添えてぜんざいの甘みを際立たせて。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1杯分)
  塩分 : 0.30 g
  調理時間 : 90分

 講師: 大原 千鶴


(6杯分)
・とち餅 (小)  6コ
*アク抜きをしたとちの実をもち米に混ぜた餅。 

 【粒あん】 
  ・小豆 (乾)  150g
  ・水 1リットル
  ・きび糖 120g
  ・塩 小さじ1/3
 
    


粒あんをつくる
  小豆は水でサッと洗い、分量の水と一緒に鍋に入れる。
  鍋を中火にかけ、沸いたらアクを取り除く。
  水分の蒸発を避けるためにふたをずらしてかけ、弱火で50分間ほど煮る。途中、水分が減り、小豆が煮汁から出るようであれば差し水をする。
  ふたを取って小豆を1粒取り出し、指でつぶれるくらいの柔らかさになっているか確かめる。このとき、煮汁が多ければ中火にして水分をとばし、足りなければ水を足して、ヒタヒタの水加減に調整する。
  弱火のまま、きび糖と塩を加える。
  7〜10分間煮詰め、しゃもじで混ぜたときに鍋底が見えるようになったら火を止める。

仕上げ
  オーブントースターにとち餅を並べ、こんがりとするまで5分間ほど焼く。そのまま5分間おいて余熱で中まで火を通す。椀(わん)にとち餅を入れ、【粒あん】適量をかける。

【粒あんの保存方法】
次に使うときに使いやすいよう好みの大きさに粒をつぶす。水分をとばすような感じで煮詰め、冷めたら小分けしてラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍庫へ。1〜2か月間保存ができる。




38-3a  白玉だんご

少し粒が残るあんと、ツルンとした白玉が好相性です。あんの形状で食感が変わるので、お好みの大きさにつぶすのがポイント。


  エネルギー : 1220 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 大原 千鶴


(白玉40コ分)

 【白玉】*40コ分 
  ・白玉粉 200g
  ・水 160〜180ml
粒あん 適量
 
    

  鍋に粒あんを入れて火にかけ、好みの大きさになるまで水分をとばすような感じで豆をつぶす。
  白玉粉はボウルに入れる。水を少量ずつ加えて耳たぶくらいの柔らかさになるまで練り、直径2cmくらいのだんごに丸める。湯を沸かしてだんごを入れ、浮いてきたら2分間ほどゆでて氷水にとって冷やし、水けをしっかりきる。
  ボウルで をからめ、器に盛る。



38-3b  バターどら焼き

粒あんにバターを混ぜると、いつものどら焼きが洋風に。小さめに焼いて食べやすく、見た目もかわいく仕上げましょう。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分

 講師: 大原 千鶴


(12コ分)

 【生地】 

 【A】 
  ・薄力粉 70g
  ・重曹 小さじ1/3

 【B】 
  ・卵 1コ
  ・きび糖 30g
  ・しょうゆ 小さじ1/2

 【C】 
  ・はちみつ 大さじ1
  ・湯 大さじ1
粒あん 100g
・バター (室温に戻す)  10g
 
    

  【A】はふるっておく。ボウルに【B】を入れてよく混ぜ、溶いた【C】と【A】を加えてさらに混ぜ、【生地】をつくる。
  表面加工のしてあるフライパンを弱火にかけ、 をスプーン1杯ずつ、間隔をあけて3〜4か所に流し入れる。小さな円形に整えて焼き、表面に気泡が出てきたら裏返して焼く。焦げないように注意しながら、24枚焼く。
  粒あんとバターを混ぜ、12等分にする。2枚一組にした の生地にバター入り粒あんをはさみ、器に盛る。



38-3c  粟(あわ)ぜんざい

つややかな“こしあん”にあわを合わせます。美しい色合いはもちろん、こしあんと蒸したてのあわの食感との組み合わせは最高です。


  エネルギー : 230 kcal (エネルギーは1杯分)
  塩分 : -
  調理時間 : 120分

 講師: 柳原 一成


(6〜7杯分)

 【もちあわ】*カップ1/2 
  ・くちなしの実 1〜2コ
  ・水 カップ1+1/2

 【こしあん】*約340gのこしあんができる。 

 【こしあんの素(もと)】 
  ・小豆 (乾)  200g
  ・水 カップ6

 【A】 
  ・水 70ml
  ・ざらめ糖 80g
  ・砂糖 100g
  ・塩 小さじ1/6
 
    


あわを蒸す
  くちなしの実は長さを半分に切る。鍋に分量の水とともに火にかけ、きれいな黄色になったら火を止め、こす。
  あわをざるに入れ、サッと水に浸してほこりを落とす。
  たっぷりの湯を沸かし、あわを入れて1〜2分間ゆでる。
  水けをきってボウルに入れ、 を180ml加える。蒸気の上がった蒸し器で20分間蒸して火を止め、そのまま10分間蒸らす。ふたをあけ、しゃもじでほぐす。

こしあんをつくる
  小豆は水でサッと洗い、水カップ3を入れた鍋に加えて強火にかける。
  沸騰したら中火にし、13分間ほどゆでる。煮汁がワインレッド色になったらざるにあけ、ゆで汁を捨てて渋きりをする。
  小豆を鍋に戻して残りの水カップ3を入れ、強火にかける。沸いたら中火にし、アクを取り除く。煮汁が少なくなったら、2〜3回の差し水をしながら50分間ほどゆでる。
  小豆を1粒取り出し、小指と親指でつぶれるくらい柔らかくなっていたら火を止め、冷ます。
  大きめのボウルにざるを重ね、 を汁ごと移す。途中、水を足しながら両手で小豆をつぶすように皮をむく。ざるに残った皮を捨てる。
   のボウルに残った小豆の汁は裏ごし器などで再度こし、かすがあれば除く。残った汁が大切!
   でこした汁はさらしの袋に注ぎ、しっかり絞る。
   の袋の中が“こしあんの素”。
  鍋に【A】の水、コクを出すためのざらめ糖を入れて中火にかけ、煮溶かす。
   と砂糖を加えて練る。つやが出たら弱火にし、鍋底にしゃもじで一文字を書き、すぐに底が隠れるくらいの濃度がついたら、塩を加えて混ぜ、火を止める。

仕上げ
  椀(わん)に温かいあわを盛り、こしあん適量をかける。
【こしあんの保存方法】
保存容器にこしあんを入れて冷凍庫に入れる。時間がたつと霜がはって味が落ちるので、1か月間以内には食べきるように。



38-3d  そばぜんざい

こしあんにそばを合わせます。和菓子のような、素朴な味わいとおいしさです。


  エネルギー : 150 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 柳原 一成


(1人分)
・そば (乾)  10g
こしあん 30g
 
    

  湯を沸かし、そばを袋の表示どおりにゆでる。
  ざるにあけ、水にとってぬめりを取り、水けをしっかりきって器に入れる。
  温めたこしあんをたっぷりとかけ、全体をからめながら食べる。



38-4 ノエル・モンブラン

マロンクリームをたっぷり絞りフレッシュな洋梨のソースをあしらった、スペシャル版シュークリーム。キラキラと輝く繊細なあめ細工の飾りがクリスマスムードをシックに演出します。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : 0.30 g
  調理時間 : 180分

 講師: 鎧塚 俊彦


(つくりやすい分量)

 【シュー生地】 
  ・牛乳 55ml
  ・水 55ml
  ・バター (食塩不使用)  50g
  ・グラニュー糖 小さじ3/4
  ・塩 一つまみ
  ・薄力粉 45g
  ・強力粉 15g
  ・溶き卵 120g

 【カスタードクリーム】 
  ・卵黄 90g(約4+1/2コ分)
  ・グラニュー糖 60g
  ・薄力粉 15g
  ・強力粉 15g
  ・バニラビーンズ 1/2本
  ・牛乳 カップ1+1/2
  ・バター (食塩不使用)  15g

 【シュー詰め用クリーム】 
  ・カスタードクリーム 300g
  *上記の材料でつくったもの。 
  ・生クリーム 60ml
  ・グラニュー糖 小さじ1
  ・ラム酒 小さじ1〜2

 【マロンクリーム】 
  ・マロンペースト 
  *蒸した栗(くり)をつぶして甘みをつけたペースト。ここでは25%加糖のものを使用。 無糖のマロンピュレ160gに粉砂糖40gを 混ぜて使ってもよい。 
  ・カスタードクリーム 120g
  *上記の材料でつくったもの 

 【洋梨ソース】 
  ・洋梨 1コ(正味150g)
  ・シロップ 25g
  *グラニュー糖と水を2:1の割合で合わせて小鍋で溶かし、冷ましたもの。少なすぎるとつくりにくいので、グラニュー糖50gと水25mlで多めにつくり、そこから取り分けて使うとよい。 
  ・レモン汁 小さじ1

 【あめ細工】 
  ・グラニュー糖 200g
  ・水 60ml
・サラダ油 


 
 卵はいずれも室温に戻しておき、【シュー生地】用の溶き卵は均一にほぐす。 
 【シュー生地】、【カスタードクリーム】の薄力粉と強力粉は、それぞれ合わせてふるっておく。 
 オーブンを190℃に温める。 
 絞り袋に口金をセットしておく。 
ポイント: 【シュー生地】を絞り出すとき、シューにクリームを詰めるときは、直径1cmの丸口金を使う。【マロンクリーム】を絞り出すときは、直径1.5cmで穴が8コあいたモンブラン用の口金を使う。それぞれあらかじめ絞り袋につけておくこと。 
 【あめ細工】用の棒を用意する。 
ポイント: プロの厨房では細長い金属の板を2つ使うが、家庭ではアルミ箔(はく)を巻いた割り箸や菜箸2本で代用してもよい。下から4〜5cm上げて使うので、同じ高さのセルクルや器も4コ用意しておく。 
    


カスタードクリームをつくる
  卵黄とグラニュー糖をボウルに入れて泡立て器でよくすり混ぜる。
  グラニュー糖が溶け、少しふんわりとして白っぽくなってきたら、合わせてふるっておいた小麦粉を加え、粉が見えなくなるまで手早く混ぜる。
  バニラビーンズは、さやを縦半分に切り、ナイフでこそげ出す。
  厚手の鍋に牛乳、 のバニラビーンズとさやを加え、中火で温める。沸騰して全体が泡立ったらすぐ火から下ろし、 に少しずつ加えながら混ぜ合わせる。
  こし器を通して鍋に戻し入れ、再び中火にかけ、泡立て器で絶えず全体を混ぜながら煮る。混ぜ残った部分がダマになるので、手早くすみずみまで混ぜること。
ポイント: すくい上げると、泡立て器の中に少しとどまってから、ゆっくりと落ちるくらい濃度がつけばOK。煮えすぎてダマができないように注意。
  火から下ろしてバターを加え、均一になじむまで混ぜる。
  バットにラップを敷いて を流し、上からもぴったりとラップをはりつけて覆う。底を氷水に当てて冷やし、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やしておく。

シュー生地をつくる
  鍋に牛乳、水、バター、グラニュー糖、塩を入れて中火にかけ、完全に沸騰するまで温める。
  火から下ろし、合わせてふるっておいた小麦粉を一気に加え、泡立て器で混ぜる。
  粉が見えなくなったら中火にかけ、耐熱性のへらで絶えず混ぜながら火を通す。鍋底にこすりつけるようにして、効率よく全体に熱を伝えるのがコツ。へらでのばしてはまとめ、均一な状態に。
ポイント: まとめるとコロンとはがれていた生地が、うっすら鍋底にこびりつくようになったら火から下ろす。
  ボウルに移して溶き卵の半量を加え、ゴムべらでしっかりと混ぜる。最初は分離してしまうが、根気よく混ぜていると均一になじんでくる。
  残りの溶き卵は、様子を見ながら少しずつ加え、そのつどよく混ぜる。必ず完全に混ざってから、次の溶き卵を加えること。
ポイント: ゴムべらですくい上げた生地がゆっくりと落ち、逆三角形の膜ができるようになったら、溶き卵が残っていても加えるのをストップ。生地がゆるすぎると、焼いたときふくらみが悪くなる。
  丸口金をセットした絞り袋に入れ、オーブン用の紙を敷いた天板に、2〜3cmの間隔をあけて絞り出す。口金を動かさずに固定したまま絞り、直径4〜5cmほどの大きさに。絞り袋に生地が残るようなら、2回に分けて焼く。
  表面に霧吹きでサッと水を吹き、190℃に温めておいたオーブンの下段に入れる。約15分間焼き、生地がふくらんだら170℃に下げて30分間ほど焼いて取り出し、網の上で冷ます。ふくらみきる前に温度を下げると、シューがしぼんでしまう。途中でオーブンの扉を開けるのも禁物!
ポイント: 表面に焼き色がつくだけでなく、生地の割れ目まできつね色になるまで、しっかりと焼く。

クリーム2種をつくる
   の【カスタードクリーム】を裏ごしし、なめらかにする。そのうち120gを【マロンクリーム】用に、300gをシュー詰め用に分けておく。
  【マロンクリーム】をつくる。マロンペーストを裏ごししてボウルに入れ、【カスタードクリーム】を加える。ゴムべらで混ぜ合わせ、モンブラン用の口金をセットした絞り袋に詰める。
  【シュー詰め用クリーム】をつくる。別のボウルに生クリームとグラニュー糖を入れて七分(ぶ)立てに泡立て、ラム酒を加えて混ぜる。【カスタードクリーム】と合わせ、生クリームの泡をつぶさないようにやさしく混ぜ、丸口金をセットした絞り袋に詰める。

モンブランの完成
  【シュー生地】の底にナイフで穴をあけ、 のクリームを詰める。穴から出るくらいにたっぷりと入れ、余分はボウルの縁で切るようにして落とす。
  皿に をのせ、上に【マロンクリーム】を絞る。まず、横に往復させて絞り、向きを変えて下の線と垂直に絞って重ねる。

あめ細工をつくる
  オーブン用の紙の上に、同じ高さのセルクルや器を4コ置く。【あめ細工】用の棒にサラダ油を塗り、6〜7cm間隔にセットする。
  鍋にグラニュー糖と水を入れて中火にかけ、時々揺すりながら溶かす。全体が泡立ち、縁のほうがうっすら色づいてきたら、火から下ろして底を氷水に当て、とろみがつくまで冷ます。
ポイント: フォークを浸して持ち上げたとき、スーッと糸状に流れ落ちるのが目安。冷えすぎると固まってしまうので注意。
   にフォークを浸してからめ、高いところから2本の棒を大きくまたぐように往復し、線を描く。
  5〜6cm幅のクモの巣状になったら、両手で下から持ち上げ、左右からふんわりとまとめて形を整える。同様にして6〜7コつくる。途中であめが固まってきたら焦がさないように温め、 を繰り返す。

仕上げる
  【洋梨ソース】をつくる。洋梨は皮と芯を除き、シロップ、レモン汁とともにフードプロセッサーにかける。
  モンブランの周りに【洋梨ソース】を適量あしらい、上に【あめ細工】をのせる。

ノエル・モンブラン6〜7コと、マロンクリームを上に絞らないシュークリーム5〜6コができる(シュー生地は12〜13コ分、シュー詰め用クリームは11〜12コ分、マロンクリームは6〜7コ分)。




38-5  えびの含ませ

紅白のえびの色は、日本の色。丸く曲がった姿は長寿を表し、「腰折れ」といいますが、日の出のようでもあり、お正月にふさわしい一品です。


  エネルギー : 15 kcal (エネルギーは1匹分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 鈴木 登紀子


(7匹分)
・車えび (殻付き/有頭)  7匹
*「中巻き」、「巻き」などと呼ばれる、10〜15cm長さのもの。生きたものを使う。 

 【つけ汁】 
  ・だし カップ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 少々
 
    

  えびは洗って水けをきり、2〜3節目に竹串を刺して背ワタを取る。
  殻付きのまま熱湯でサッとゆで、色が変わったら湯をきる。
  頭と尾を切り落として殻をむき、容器に入れる。
  鍋に【つけ汁】の材料を合わせて中火で煮立て、熱いうちに に注ぐ。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で3日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



38-5a  菊花かぶ

焼き物のお供に欠かせない、白菊に見立てたかぶの甘酢漬け。大きなかぶも小菊に変身するかれんな一品です。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (味をなじませる時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・かぶ 5コ

 【甘酢】 
  ・酢 カップ3/4
  ・だし カップ3/4
  ・砂糖 大さじ3
・赤とうがらし (種を除いて小口切り)  少々
・塩 大さじ1弱
 
    

  かぶは上下を落として薄く皮をむく。柔らかい下側を上にして置き、厚みの3/4くらいまで縦に細かく包丁を入れる。90度向きを変えて、同様に包丁を入れて格子状に切り目が入るようにする。
ポイント: 皮や切り落とした部分はみそ汁などに。
  ボウルに水と3%の塩(水カップ2に塩大さじ1弱が目安)を入れて混ぜ、かぶを加えてしんなりとするまで30分間ほどおく。密封容器に【甘酢】の材料を合わせ、かぶの水けをきつく絞って放し、赤とうがらしを加える。翌日から食べられる。
  食べるときは、水けをきつく絞って、裏側から十文字に切り目を入れて手で割く。竹串などで花びらのように広げて盛り、赤とうがらしと菊の葉を飾る。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09にも放送。



38-5b  岩石卵

「伊達(だて)巻きは手に負えない」方におすすめ。手軽につくれて、見た目も華やかです。2本に分けて巻けばかれんで、1本にまとめて太く巻くと豪華に仕上がります。


  エネルギー : 330 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(2本分)
・卵 6コ

 【A】 
  ・砂糖 大さじ6
  ・塩 小さじ1/5
・酢 少々
 
    

  卵は鍋に入れてたっぷりの水と酢少々を加え、中火にかける。沸騰後、13分間ゆでて水にとり、殻をむいて白身と黄身に分ける。黄身は熱いうちに【A】を加え、ねっとりとするまで手でよく混ぜる。
ポイント: 卵をゆでる間に、巻きすに堅く絞ったぬれ布巾を広げて準備しておくこと。
  白身は乾いた布巾の上で粗く刻み、黄身に加えてよく混ぜる。
ポイント: 刻みすぎず不ぞろいなほうが、おもしろい模様になる。
  ぬれ布巾を広げた巻きすの中央に、 の半量を縦長にのせ、左右から寄せて棒状にまとめる。
  ぬれ布巾でクルクルと巻き、巻きすの手前側に置く。
ポイント: 巻いた卵に節がつくように、巻きすは凹凸のある面を上にして使う。
  巻きすできっちりと巻き、はみ出た布巾の端は巻きすの中に押し込める。
  巻きすがゆるまないように、たこ糸できつく巻く。残り半量も同様に巻き、蒸気のたった蒸し器に入れて、ごく弱火で7分間蒸す。蒸し器から取り出して冷まし、2〜3cm幅に切る。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で4日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



38-5c  ぶりの若菜焼き

脂ののったぶりを濃いめの味に仕立てます。卵黄をひと塗りしてあでやかに。


  エネルギー : 1300 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (つけ汁に浸す時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・ぶり (切り身)  4切れ(400g)

 【つけ汁】 
  ・酒 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・砂糖 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
・大根の茎 少々
・卵黄 2コ分
・塩 少々
 
    

  ぶりは1切れを二つ〜三つに切る。【つけ汁】の材料をバットに合わせる。
  【つけ汁】にぶりを浸し、時々上下を返して3時間ほどおく。大根の茎は塩少々を入れた熱湯でサッとゆでて冷水にとり、細かく刻んで水けをきつく絞る。
  オーブンは250℃に温める。天板も温めておき、オーブン用の紙を敷いてぶりを並べる。250℃で3〜4分間焼いてアルミ箔(はく)をかぶせ、さらに3分間焼く。
  卵黄を溶いて、はけでぶりにぽってりとのせ、大根の茎を散らす。オーブンに戻し、余熱で表面を乾かして取り出す。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で3日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



38-5d  田舎風煮しめ

素朴で滋味あふれるお煮物。心にも体にもやさしく懐かしいお味です。汁ごと冷蔵庫で冷たくして三が日の間楽しみましょう。


  エネルギー : 750 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 3.20 g
  調理時間 : 60分 (焼き干しを水に浸す時間、干ししいたけ、 結び昆布を戻す時間、冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・いわしの焼き干し 8匹
*いわしの頭と内臓を取って干し、焼いて乾燥させたもの。 手に入らなければ、煮干し20匹(頭と内臓を取る)でもよい。 
・干ししいたけ 8枚
・結び昆布 8コ
・里芋 8コ
・にんじん 100g
・ごぼう 100g
・れんこん 100g
・焼き豆腐 1丁
・こんにゃく 1/2枚
・絹さや 9枚

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ5
  ・酒 大さじ3
  ・塩 小さじ1
・酢 
 
    

  大きい鍋に水カップ2と焼き干しを入れ、一晩浸す。干ししいたけはかぶるくらいの水に浸し、落としぶたをして一晩戻す。水けを絞って軸を切り落とし、かさの裏側に十文字の切り目を入れる(隠し包丁)。結び昆布はカップ6の水に浸して20分間ほど戻し、戻し汁もとっておく。
  里芋はたわしで洗って乾かし、上下を少し切り落とす。下から上へ皮をむき、流水でこすり洗いをしてぬめりをよく取る。にんじんは皮をむき、5〜6mm厚さの輪切りにして水に放し、水けをきる。
  ごぼうはたわしで洗って3cm長さに切り、酢水に放す。水の色が変わったら、洗って水けをきる。れんこんは皮を薄くむいて5〜6mm厚さの輪切りにし、酢水に5〜6分間さらし、洗って水けをきる。
  焼き豆腐は縦長に置いて縦半分に切る。端から2cmほどのところに斜めに包丁を入れ、刃を動かしながら波状に切っていく。
  こんにゃくは水からゆで、沸騰後5分間くらいで水にとる。5〜6mm厚さに切って中央に切り目を入れ、片方の端を切り目にくぐらせてひねる。絹さやは花落ちを残してヘタを落とし、筋を取り、サッとゆでる。
   の鍋に結び昆布と戻し汁、こんにゃく、しいたけ、里芋、にんじん、ごぼう、れんこんを加える。焼き豆腐をのせ、【A】を加えて強火にかける。
  煮立ったらアクを取って弱火にし、落としぶたをして40分間ほど煮る。火を止めて粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。器に盛り、絹さやをあしらう。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で4日間ほど保存可能。
※このレシピは、2013/12/10に放送したものです。



38-5e  昆布巻き

生ざけのハラスは、扱いやすく程よい脂肪とうまみがあり昆布巻きにおすすめです。素材の味を生かしたシンプルな味わい。おめでたい「俵積み」の盛り付けを。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 120分 (昆布を戻す時間、煮たあと冷ます時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(8本分)
・昆布 (15cm長さ)  8枚
・かんぴょう (21〜22cm長さ)  16本
・生ざけ (ハラス)  150g
*腹の周囲の脂の多い部位。 
・昆布の戻し汁 カップ5〜6

 【A】 
  ・酒 カップ1/2
  ・しょうゆ カップ1/4
  ・塩 少々
・塩 適量
・酢 一たらし
 
    

  昆布は堅く絞ったぬれ布巾で拭き、水カップ6に30〜40分間つけて戻す。戻し汁はとっておく。さけは1cm角、約10cm長さの8本の棒状に切る。
ポイント: 昆布は浮かないように、板などをのせて戻すとよい。
  かんぴょうは洗って軽く絞り、塩適量をふってもむ。柔らかくなったら塩を洗い流す。
   の昆布の水けを拭き、縦長に置く。手前にさけをのせ、向こう側へしっかりと巻く。
  上下の端から1/3ほどのところ2か所を のかんぴょうで二重に巻き、しっかりと結ぶ。
  底の広い浅鍋にきっちりと並べ、昆布の戻し汁を3〜4cm上まで注ぎ、酢をひとたらしして強火にかける。煮立ったら弱火にしてアクを取り、落としぶたをして30〜40分間煮る。
ポイント: 時々アクや泡を丁寧に取り、常に汁がかぶっている状態を保つように、昆布の戻し汁か水を適宜足す。
  昆布に竹串がスッと通るようになったら、【A】を加えて味を調え、再び落としぶたをして30〜40分間煮る
  火を止めてそのまま冷まし、両端を切り落として1本を二つに切る。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で4〜5日間保存可能。
※このレシピは、2013/12/10にも放送。



38-5f  数の子

子孫繁栄を願う数の子は、なんといっても黄金色が華やか。塩抜きが肝要ですがつけ汁も大事です。


  エネルギー : 290 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (数の子の塩を抜く時間、つけ汁に浸す時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・塩数の子 300g

 【つけ汁】 
  ・水 カップ2
  ・削り節 20g
  ・酒 大さじ2

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ2
  ・塩 小さじ1/2
・糸がつお 少々
・塩 一つまみ
 
    

  数の子は洗って、塩一つまみを入れたたっぷりの水につける(呼び塩。こうすると塩分が抜けやすい)。1日2回ほど水をかえながら、塩抜きをする。
  味をみて塩けが抜けていたら取り出し、親指の腹で白い膜をこするように取って、水で洗う。水けを拭いて深めの密封容器に入れる。
  小鍋に【つけ汁】の材料を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にする。3〜4分間煮て火を止め、冷ます。ざるに紙タオル(不織布タイプ)を広げ、ボウルに重ねてこし、【A】と合わせる。 の容器に注ぎ、冷蔵庫に入れる。2日後くらいからがおいしい。食べやすい大きさに切って器に盛り、糸がつおをのせる。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09にも放送。



38-5g  紅白なます

お正月らしい紅白なますは、万人好みのさっぱりとした味わいです。ごちそうの合間に必ず手が出ること請け合い。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (味をなじませる時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・大根 600g
・にんじん 60g
*にんじんは大根の1割にし、赤くなりすぎないようにすると上品な仕上がりに。 

 【A】 
  ・砂糖 大さじ3
  ・酢 大さじ4
・塩 大さじ1弱
 
    

  大根は4〜5cm厚さの輪切りにして、皮をむく。縦に薄切りにし、ずらして置き、さらに縦にせん切りにする。にんじんも同様にする。
ポイント: 完全に重ねて切るとすべりやすいため、少しずらして置いて切るとよい。
  大きめのボウルに大根とにんじんを入れて、塩大さじ1弱(大根とにんじんの重さの2%)をふる。初めはやさしく、水けが出てきたら次第に強くもむ。
  しんなりとしたら、2回に分けて水けが少し残るくらいに軽く絞り、ほぐしてから密封容器に入れる。
ポイント: 大根を食べてみてほんのりと塩けを感じるくらい。この水けで酢の酸味がやわらぐので、絞りすぎないこと。
  【A】を順に加えてよく混ぜ、冷蔵庫に入れる。1日に2〜3回混ぜて味をなじませ、翌日から食べられる。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で1週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09にも放送。



38-5h  田作り

甘さひかえめで、手づくりならではの味わいです。昔は田んぼの肥やしとしたことからこの名がつき、「五万米(ごまめ)」ともいい、五穀豊穣を祈願した縁起ものの一つ。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (広げて冷ます時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・ごまめ 50g
*背が青く、腹が銀色に輝いてる、への字形のものを選ぶ。 

 【A】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・水 小さじ1
・酒 大さじ1
 
    

  フライパンに半量のごまめを入れ、弱火でゆっくりと、時々菜箸で動かしながら、からいりする。
  香ばしくなってきたらごまめを箸でとって冷まし、手でポキンと折れるくらいまで火を通す。残りの半量も同様にする。
  底の広い浅鍋に【A】を中火で煮立たせ、泡が大きくなったら一気にごまめを入れる。
  菜箸で手早くからめて、酒大さじ1をふってひと混ぜする。火からはずし、バットにあけて広げて冷ます。

【保存】
密封容器に入れ、冷蔵庫で2週間保存可能。
※このレシピは、2014/12/29にも放送。



38-5i  黒豆

新しい一年を、まめ(健康)に息災に暮らせますようにとの願いを込めたもの。ふっくらと煮上がる秘けつは、粒のそろった上質な新豆を選ぶことです。


  エネルギー : 2260 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.70 g
  調理時間 : 90分 (黒豆を戻す時間、一晩おく時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・黒豆 (乾)  カップ2
・砂糖 カップ3
・しょうゆ 大さじ1
 
    

  黒豆は流水で手早く洗い、厚手の鍋に入れる。4倍の水カップ8(豆から5〜6cm上が目安)を注ぎ、一晩おいて戻す。3倍以上にふくらむ。
  鍋を強火にかけ、泡を丁寧にすくい取る。煮立ってきたら差し水(びっくり水、しわのばし)カップ1/2を入れる。再び沸騰したらまた差し水カップ1/2を加え、さらにもう一度繰り返してアクを除き、ごく弱火にする。
ポイント: ゆでこぼすと豆のおいしさが逃げてしまうので、ゆでこぼさずに休まずアクを取ること。
  豆がゆで汁から顔を出しそうになったら適宜水を足し、時々豆をつまんで堅さを確認しながら、柔らかくなるまで煮る。
ポイント: 煮る時間は、新豆で1時間弱が目安。
  豆が親指と小指ではさんで簡単につぶれるくらいになったら、砂糖を一気に加える。ごく弱火のままで、さらに14〜15分間煮る。
  しょうゆを加えてサッと煮て火を止める。アルミ箔(はく)で表面を覆い、さらに鍋全体もアルミ箔で覆って一晩おく(鍋のふたがあれば、全体は覆わずにふたをすればよい)。

【保存】
密封容器に煮汁ごと入れ、冷蔵庫で2週間保存可能。
※このレシピは、2013/12/09に放送したものです。



38-6 田舎風煮しめ

素朴で滋味あふれるお煮物。心にも体にもやさしく懐かしいお味です。汁ごと冷蔵庫で冷たくして三が日の間楽しみましょう。


  エネルギー : 750 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 3.20 g
  調理時間 : 60分 (焼き干しを水に浸す時間、干ししいたけ、 結び昆布を戻す時間、冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・いわしの焼き干し 8匹
*いわしの頭と内臓を取って干し、焼いて乾燥させたもの。 手に入らなければ、煮干し20匹(頭と内臓を取る)でもよい。 
・干ししいたけ 8枚
・結び昆布 8コ
・里芋 8コ
・にんじん 100g
・ごぼう 100g
・れんこん 100g
・焼き豆腐 1丁
・こんにゃく 1/2枚
・絹さや 9枚

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 大さじ5
  ・酒 大さじ3
  ・塩 小さじ1
・酢 
 
    

  大きい鍋に水カップ2と焼き干しを入れ、一晩浸す。干ししいたけはかぶるくらいの水に浸し、落としぶたをして一晩戻す。水けを絞って軸を切り落とし、かさの裏側に十文字の切り目を入れる(隠し包丁)。結び昆布はカップ6の水に浸して20分間ほど戻し、戻し汁もとっておく。
  里芋はたわしで洗って乾かし、上下を少し切り落とす。下から上へ皮をむき、流水でこすり洗いをしてぬめりをよく取る。にんじんは皮をむき、5〜6mm厚さの輪切りにして水に放し、水けをきる。
  ごぼうはたわしで洗って3cm長さに切り、酢水に放す。水の色が変わったら、洗って水けをきる。れんこんは皮を薄くむいて5〜6mm厚さの輪切りにし、酢水に5〜6分間さらし、洗って水けをきる。
  焼き豆腐は縦長に置いて縦半分に切る。端から2cmほどのところに斜めに包丁を入れ、刃を動かしながら波状に切っていく。
  こんにゃくは水からゆで、沸騰後5分間くらいで水にとる。5〜6mm厚さに切って中央に切り目を入れ、片方の端を切り目にくぐらせてひねる。絹さやは花落ちを残してヘタを落とし、筋を取り、サッとゆでる。
   の鍋に結び昆布と戻し汁、こんにゃく、しいたけ、里芋、にんじん、ごぼう、れんこんを加える。焼き豆腐をのせ、【A】を加えて強火にかける。
  煮立ったらアクを取って弱火にし、落としぶたをして40分間ほど煮る。火を止めて粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。器に盛り、絹さやをあしらう。

【保存】
汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫で4日間ほど保存可能。
※このレシピは、2013/12/10に放送したものです。




38-6a 南部雑煮ばぁば風

青森県八戸のお雑煮は具だくさんで、すまし汁仕立て。具は温まったら汁から取り出し、ざるに上げるのがポイント。この一手間で、どのおわんにも均等で、美しく盛り分けることができます。


  エネルギー : 390 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 鈴木 登紀子


(4人分)
・大根 400g
・にんじん 50g
・ごぼう 100g
・鶏ささ身 2本
・イクラ 大さじ4
・かまぼこ (紅・白/薄切り)  各4枚
・切り餅 8コ
・だし カップ4

 【A】 
  ・塩 大さじ1/2
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
・みつば 適量
・柚子(ゆず)の皮 適量
・酢 
・酒 
 
    

  大根、にんじんは3〜4cm長さ、1cm幅の薄い短冊形に切る。ごぼうはたわしで洗って同様に切り、酢水に放す。水の色が変わったら、洗ってざるに上げる。鍋に湯を沸かし、大根、にんじん、ごぼうの順に別々にゆで、少し歯ごたえが残るくらいでざるに上げる。
  ささ身は筋を除いて薄いそぎ切りにし、酒小さじ2をふっておく。イクラは酒大さじ1をふってほぐす。柚子の皮は丸くそぎ切りにし(へぎ柚子)、4枚用意する。
ポイント: 前日にここまで準備し、密封容器に入れて冷蔵庫で保存しておくとよい。
  鍋にだしと の野菜を入れて強火にかけ、煮立ったらささ身を加えて中火にする。【A】を加えて味を調え、かまぼこを加え、温まったらすべての具を取り出してざるに上げる。
  餅は耐熱ボウルに入れて3cmほど上までぬるま湯を注ぎ、ラップをかぶせて電子レンジ(600W)に6〜7分間かけて柔らかくする。椀(わん)に の野菜を少々敷き、餅の湯をよくきってのせる。
ポイント: 野菜を敷いておくことで、餅が椀にくっつくのを防ぐ。
  残りの具とイクラをのせ、みつばを2〜3cm長さに切って添える。椀の縁から熱い汁をはり、へぎ柚子をのせる。

※このレシピは、2013/12/10にも放送。




38-7  ドライフルーツ入りなます

あえて塩もみをせず甘酢に漬けて、野菜から出る水分を丸ごといただきましょう。ドライフルーツの自然な甘みが入るので砂糖は少なめでもOK。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・大根 1/4本(300g)
・にんじん 約1/7本(30g)
・干しあんず 20g
・レーズン 20g

 【甘酢】 
  ・酢 大さじ3
  ・砂糖 大さじ2
  ・塩 小さじ1+1/2
 
    

  大根は皮をむき、皮むき器で縦にせん切りにする。にんじんも皮をむき、大根と同様に切る。
ポイント: 大根とにんじんの皮はきんぴらにするとおいしい。
  干しあんず、レーズンはざるに合わせて熱湯をかけ、水けを拭く。あんずは2〜3等分に切る。
  大根、にんじん、干しあんず、レーズンをポリ袋に入れ、【甘酢】の材料を加えて袋の上からよく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。つくってすぐに食べられるが、冷蔵庫に一晩おくと、よりおいしくなる。



38-7a  栗(くり)きんとん

くりの甘露煮のシロップにみりんを合わせ、上品でコクのある甘みをつけるのがポイント。料亭風の味わいに仕上げます。


  エネルギー : 940 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・さつまいも 1本(正味200g)
・くりの甘露煮 (市販)  1瓶(300g)

 【A】 
  ・塩 小さじ1/2
  ・みりん 小さじ1/2
 
    

  さつまいもは8mm厚さくらいの輪切りにし、皮を厚めにむく。水にサッとさらし、水けを拭く。
ポイント: さつまいもの皮は、油で揚げて砂糖をまぶした「いもかりんとう」にして楽しむとよい。
  ポリ袋(高密度)にさつまいもを入れ、くりの甘露煮をシロップごと全部加える。
  【A】を加え、よく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋(高密度)に入れて二重にし、口を結ぶ。水を入れた蒸し器に入れ、弱火で30分間ほど蒸す。
   が熱いうちに、麺棒で袋の上からさつまいもだけをつぶし、粗熱を取る。



38-7b  シンプル雑煮

雑煮もポリ袋漬けを活用! 小松菜のうまみと塩漬けにした鶏肉の食感が絶品です。相乗効果で餅のおいしさもひとしお。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (鶏肉を塩漬けにする時間、小松菜を塩漬けにする時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(2〜3人分)

 【鶏肉の塩漬け】*つくりやすい分量。冷蔵庫で3〜4日間もつもので、残りは親子丼やから揚げにするとおいしい。 
  ・鶏もも肉 1枚(250g)

 【A】 
  ・酒 小さじ1
  ・塩 小さじ1/2
  ・砂糖 小さじ1/4

 【小松菜の塩漬け】*つくりやすい分量。冷蔵庫で1週間もつもので、残りは野沢菜漬けと同様に食べる。 
  ・小松菜 250g

 【B】 
  ・塩 大さじ1/2
  ・砂糖 小さじ1/2

 【吸い地】 
  ・だし カップ4
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・みりん 大さじ1/2
  ・塩 小さじ1
・切り餅 2〜3コ
・柚子(ゆず)の皮 適量
 
    

  【鶏肉の塩漬け】をつくる。鶏肉は食べやすい大きさに切り、ポリ袋に入れる。【A】を加えて袋の上からよく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。冷蔵庫に一晩おき、なじませる。
  【小松菜の塩漬け】をつくる。小松菜は5cm長さに切ってポリ袋に入れ、【B】を加えて袋の上からよく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。冷蔵庫に一晩おき、なじませる。
  鍋に【吸い地】の材料を入れ、中火にかける。沸騰したら、鶏の塩漬けの3/5量(約150g)を入れ、弱火で10分間煮る。
  切り餅は焼き網やオーブントースターでこんがりと焼く。
  椀(わん)に の煮汁少々を入れ、焼き餅、小松菜の塩漬けの1/3量(約80g)を盛る。鶏肉を盛り、煮汁をはってから吸い口に柚子の皮を散らす。



38-7c  岩石卵

巻きすがなくてもきれいに成形できます! 道具を使わずつぶしてポリ袋でつくりましょう。


  エネルギー : 270 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・ゆで卵 (固ゆでのもの)  3コ

 【A】 
  ・砂糖 大さじ1
  ・塩 小さじ1/3
  ・かたくり粉 小さじ1
 
    

  ポリ袋(高密度)に殻をむいたゆで卵と【A】を入れて袋の口を閉じ、袋の上から手でつぶしながら、よく混ぜる。
  袋の底を手前にして広げ、卵を手前に寄せる。左側を1/3ほどあけてひとまとめにし、あけた部分を内側に折りたたむ。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、袋の上から卵を棒状に成形する。袋を手前から向こうにクルクルと巻く。
  蒸気がたった蒸し器に、 の巻き終わりを下にして入れ、弱火で5分間ほど蒸す。袋から取り出して1.5cm厚さに切る。
ポイント: 卵は長く蒸すと色が悪くなるので、水からではなく、蒸気がたってから蒸す。



38-7d  ぶりの香味焼き

味がよくしみ込むよう、空気を抜いたポリ袋で漬けるのがポイント。焼いてもパサつかず、しっとりとした口当たりです。ピリッと辛い豆板醤がおせち全体の味わいの中でメリハリをつけます。


  エネルギー : 580 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・ぶり (切り身)  2切れ

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1/4
  ・塩 小さじ1/4
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1/2
  *一味とうがらし少々で代用してもよい。 
  ・しょうが (すりおろす)  小さじ1/2
  ・白ごま 小さじ1/2
  ・ごま油 小さじ1
・みりん 
 
    

  ぶりは3等分に切る。
  ポリ袋に【A】を入れて、袋を揺すって混ぜる。
  ぶりを に加え、手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。冷蔵庫に一晩おき、なじませる。
  袋から取り出して魚焼きグリルに入れ、両面を中火でこんがりと焼く。
ポイント: つやよく仕上げたい場合は、焼き上がったら、熱いうちにみりんを両面に薄く塗るとよい。
  器に盛り、あれば南天の葉を飾る。



38-7e  鶏むね肉のマーマレード漬け

パサつきやすい鶏むね肉が、しっとり柔らかな口当たりになります。鶏肉は香ばしく焼いてすぐにポリ袋で漬け、余熱でじんわりと火を通し味を含ませるのがコツです。


  エネルギー : 590 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・鶏むね肉 1枚(250g)

 【A】 
  ・塩 小さじ1/4
  ・こしょう 少々

 【B】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・赤ワイン (または酒)  大さじ1
  ・オレンジマーマレード 大さじ1
・粒マスタード 適量
・サラダ油 大さじ1
 
    

  鶏肉に【A】をふる。
  フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、鶏肉の皮側を下にして入れ、中火で4〜5分間、こんがりと焼き色がつくまで両面を焼く。
  ポリ袋(高密度)に【B】を入れ、 の肉をアツアツのうちに加える。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋(高密度)に入れて二重にし、口を結び、冷めるまでおく。冷蔵庫に入れ、一晩おいてなじませる。
  袋から鶏肉を取り出して薄くそぎ切りにし、器に盛る。漬け汁適量をかけ、粒マスタードを添える。



38-7f  黒豆

黒豆は乾燥のまま蒸して、味を含ませながら戻します。甘さ控えめの、すっきり味に仕上げましょう。


  エネルギー : 910 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 1.00 g
  調理時間 : 125分 (粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・黒豆 (乾)  カップ1(150g)

 【A】 
  ・砂糖 大さじ4
  ・塩 小さじ1/2
  ・しょうゆ 大さじ1/2
・砂糖 大さじ4
 
    

  黒豆は洗って水けをきり、ポリ袋(高密度)に入れる。【A】を加え、50℃の湯カップ2を加える。袋の口を閉じて揺すり、よく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋(高密度)に入れて二重にし、口を結ぶ。
  水を入れた蒸し器に を入れ、弱火で1時間ほど蒸す。火を止めて粗熱を取る。
  ポリ袋の口をいったん開け、砂糖を加えて口を結ぶ。水を足した蒸し器に入れ、さらに1時間ほど弱火で蒸す。

豆の持ち味を生かし、食感を残しているので、従来の柔らかい黒豆とは、また違う味わいに仕上がる。
※ポリ袋について
ポリ袋は必ず、食品専用に市販されているものを使用してください。
食品専用ポリ袋は、半透明と透明の2種類があります。
サイズは、MまたはLが最適です。
高密度ポリエチレン/半透明
半透明の薄手のポリ袋。約120℃までの耐熱性があります(耐冷温度は約マイナス30℃)。ポリ袋蒸しには必ず、こちらのタイプを使用してください。
※ポリ袋蒸しの調理ルール
「弱火・70〜80℃で蒸す」が鉄則
ポリ袋蒸しに使用する、高密度ポリエチレン製の袋の耐熱温度は約120℃。安全のために、調理中の温度が沸点(100℃)に到達しないよう、低温でじっくりと火を通します。
袋の上からよく混ぜる。空気を抜き、口を結ぶ。
空気を抜き、口を結ぶ
材料と調味料が混ざったら、袋の上から手のひらで押さえ、空気を抜いて口を結びます。空気を抜くのは、真空に近い状態にして、全体に調味料を行き渡らせるため。ポリ袋は、万一のことを考えて、2枚重ねにしたほうが安全です。



38-7g  ミックスナッツ入り田作り

ミックスナッツは味つきのものを使ってポリ袋で調理。はちみつのすっきりした甘みで、サラッと仕上げます。


  エネルギー : 480 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・ごまめ 30g
・ミックスナッツ (市販)  50g

 【A】 
  ・はちみつ 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1/2
 
    

  ごまめはフライパンでカリッとするまでからいりするか、耐熱皿に入れて電子レンジ(600W)に1分30秒間かける。
   をポリ袋に入れ、ミックスナッツ、【A】を加えて袋の上からよく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。冷蔵庫に一晩おき、なじませる。



38-7h  数の子、ごぼう、 さきいかのごまマヨあえ

目先を変え、マヨネーズでサラダ風のあえ物にします。数の子は、ほぐして市販されているものを使ってもOK。


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (数の子の塩を抜く時間、冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・塩数の子 50g
・ごぼう 1/2本
・さきいか (市販)  30g

 【A】 
  ・すりごま (白)  大さじ2
  ・マヨネーズ 大さじ2
  ・酢 大さじ1/2
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・しょうゆ 小さじ1
 
    

  数の子はかぶるくらいの水につけ、4〜5回水をかえながら4時間ほどおいて塩けを抜く。薄皮をむいて水けを拭き、一口大に切る。
  ごぼうはささがきにし、熱湯にサッとくぐらせ、水けを拭く。さきいかは細かく裂く。
  ポリ袋に【A】を入れ、 を加えて袋の上からよく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。冷蔵庫に一晩おき、なじませる。



38-7i  自家製がんもどき

リサイクル料理とは思えない味わい!


  エネルギー : 420 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・にんじん、れんこん、大和芋の皮 (合わせて)  100g
・木綿豆腐 1/2丁(150g)
・塩 小さじ1/4
・砂糖 少々
・小麦粉 大さじ3
・しょうが (すりおろす)  適量
・揚げ油 
 
    

  にんじん、れんこん、大和芋の皮はみじん切りにする。木綿豆腐は紙タオルで軽く水けを拭く。
  ポリ袋に と塩、砂糖、小麦粉を入れ、袋の上からよく混ぜる。口を結び、底の片方の端をはさみで切り、スプーンに絞り出して成形する。
  フライパンに揚げ油を2cm深さに入れて170℃に熱し、 の両面をきつね色にカリッと揚げる。器に盛り、しょうがを添える。



38-7j  ドライフルーツ入りなます

あえて塩もみをせず甘酢に漬けて、野菜から出る水分を丸ごといただきましょう。ドライフルーツの自然な甘みが入るので砂糖は少なめでもOK。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (冷蔵庫におく時間は除く。)

 講師: 荻野 恭子


(つくりやすい分量)
・大根 1/4本(300g)
・にんじん 約1/7本(30g)
・干しあんず 20g
・レーズン 20g

 【甘酢】 
  ・酢 大さじ3
  ・砂糖 大さじ2
  ・塩 小さじ1+1/2
 
    

  大根は皮をむき、皮むき器で縦にせん切りにする。にんじんも皮をむき、大根と同様に切る。
ポイント: 大根とにんじんの皮はきんぴらにするとおいしい。
  干しあんず、レーズンはざるに合わせて熱湯をかけ、水けを拭く。あんずは2〜3等分に切る。
  大根、にんじん、干しあんず、レーズンをポリ袋に入れ、【甘酢】の材料を加えて袋の上からよく混ぜる。手のひらで押さえて袋の空気を抜き、口を結ぶ。もう1枚のポリ袋に入れて二重にし、口を結ぶ。つくってすぐに食べられるが、冷蔵庫に一晩おくと、よりおいしくなる。



38-8 鍋つゆじょうゆ

“鍋の素”の決め手は、おいしいだし。しっかりと丁寧にだしをとりましょう!


  エネルギー : 200 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 渡辺 あきこ


(つくりやすい分量。約500ml。2〜3人分の鍋が 2回分+おかず2品が目安。)
・水 カップ2+1/2
・昆布 (8cm四方)  1枚

 【A】 
  ・みりん カップ1/4
  ・しょうゆ カップ1/2
  ・塩 小さじ1/2
・削り節 20g
 
    

  鍋に水と昆布を入れて10分間おき、【A】を加えて弱火にかける。沸騰したら昆布を取り出し、削り節を加えて1〜2分間煮る。ざるに紙タオルをのせてこし、冷ます。

《保存》
保存容器に入れ、冷蔵庫で2週間保存可能。




38-8a  にんじんとれんこんのきんぴら

定番おかずのきんぴらも、「鍋つゆじょうゆ」であっという間に完成。だしのうまみがきいたさっぱり味に仕上がります。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・にんじん 1/3本(40g)
・れんこん 1節(160g)
鍋つゆじょうゆ 大さじ3
・赤とうがらし (種を除いて小口切り)  1/2本分
・サラダ油 大さじ1
 
    

  にんじんは3mm厚さの半月形に切る。れんこんは3mm厚さの半月形に切り、水にさらして水けをきる。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、にんじんをサッと炒め、れんこんを加えて、しんなりとするまで炒める。
  鍋つゆじょうゆと赤とうがらしを加え、汁けがなくなるまでいり煮にする。



38-8b  えのきの豚肉巻き

鍋で残った豚肉とえのきだけも「鍋つゆじょうゆ」で、簡単にご飯のすすむおかずに変身。青じそが、味と香りのアクセントです。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・豚ロース肉 (薄切り)  6枚(100g)
・えのきだけ 1袋(100g)
・青じそ 6枚
鍋つゆじょうゆ 大さじ2
・水菜 適量
・サラダ油 小さじ1
 
    

  えのきだけは根元を切り落とし、6等分に分ける。小さなバットなどに鍋つゆじょうゆ大さじ1を入れる。水菜は食べやすい長さに切る。
  豚肉を縦に広げ、手前に青じそをのせる。えのきだけを のバットの鍋つゆじょうゆにまぶしてから青じその上に横にして置き、手前からクルクルと巻く。
  フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、豚肉の巻き終わりを下にして並べる。焼き色がついたら転がしながら全体を焼き、火が通ったら、鍋つゆじょうゆ大さじ1を回しかけて煮からめる。器に盛り、水菜を添える。
ポイント: 半分に切ると食べやすい。



38-8c  豚肉とえのきの豆乳鍋

「鍋つゆじょうゆ」に豆乳を加えて、クリーミーでこっくりとした豆乳鍋をつくります。豚肉の甘みともぴったり!


  エネルギー : 200 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 渡辺 あきこ


(2〜3人分)

 【A】 
  ・鍋つゆじょうゆ カップ1
  ・豆乳 (無調整)  カップ1
  ・水 カップ3
・豚ロース肉 (薄切り)  160g
・えのきだけ 1袋(100g)
・水菜 100g
 
    

  豚肉は長さを半分に切る。えのきだけは根元を切り落とし、長さを半分に切って粗くほぐす。水菜は7〜8cm長さに切る。
  鍋に【A】を入れて中火にかける。煮立ったら、豚肉、えのきだけを入れ、火が通ったら、水菜を入れてサッと煮る。

《締めは「うどん」》
煮汁にうどんを入れてサッと煮て、好みで一味とうがらしをふる。



38-8d  鶏すき

「鍋つゆじょうゆ」は、砂糖を加えるだけですき焼きの割り下にも早変わりします。だしがしっかりきいているので、鶏肉と合わせるのがおすすめ!


  エネルギー : 270 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 渡辺 あきこ


(2〜3人分)

 【A】 
  ・鍋つゆじょうゆ カップ1
  ・砂糖 大さじ2
・鶏もも肉 200g
・焼き豆腐 1丁(300g)
・しらたき 1袋(200g)
・わけぎ 100g
*青ねぎでもよい。なければねぎでもよい。 
 
    

  鶏もも肉は縦半分に切り、6〜7mm厚さのそぎ切りにする。焼き豆腐は厚みを半分にし、それを6等分に切る。しらたきは食べやすい長さに切り、熱湯で1〜2分間ゆでてざるに上げ、水けをきる。わけぎは3〜4cm長さに切る。
  鍋に【A】を入れて混ぜ、中火で煮立てる。
  煮立ったら、鶏肉を広げ入れる。焼き豆腐としらたきも加え、鶏肉に火が通ったら、わけぎを加えてサッと煮る。

《締めは「餅煮」》
切り餅は4つに切り、煮汁に入れて弱火で柔らかくなるまで煮る。



38-8e  早煮だご汁

ほっこり夜食


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)

 【生地】 
  ・中力粉 50g
  ・塩 一つまみ
  ・熱湯 大さじ2

 【具】 
  ・小松菜 (3cm長さのブツ切り)  40g
  ・白菜 (2cm角に切る)  1/2枚(50g)
  ・油揚げ (2cm幅の短冊切り)  1/2枚
・だし カップ3
・みりん 小さじ1
・しょうゆ 大さじ1
 
    

  中力粉に塩を加えて混ぜ、熱湯を入れて混ぜる。こねて、麺棒で2mm厚さに伸ばし2cm幅の帯状に切る。
  鍋にだしと小松菜、白菜、油揚げを入れて煮立たせ、生地をちぎりながら入れ3分間煮る。
  みりんとしょうゆで調味する。



38-8f  炊き込みご飯

鍋の残り野菜を活用! 「鍋つゆじょうゆ」を入れてお米と炊くだけで簡単に炊き込みご飯ができ上がります。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 50分 (米を浸水させる時間は除く。)

 講師: 渡辺 あきこ


(3〜4人分)
・米 360ml(2合)
・にんじん 80g
・生しいたけ 2枚
・油揚げ 1枚
鍋つゆじょうゆ カップ1/2
 
    

  米は洗ってざるに上げて水けをきり、炊飯器の内釜に入れる。水カップ1(200ml)を加えて30分間おく。
  にんじんは3cm長さ1cm幅の短冊形に切る。しいたけは軸を取って薄切りにする。油揚げは縦半分に切ってから細切りにする。
   鍋つゆじょうゆを入れ、水を2合の目盛りまで加えて混ぜる。 の具をのせて普通に炊く。



38-9 おかかねぎ塩

アツアツの油をねぎとしょうがにかけて、香りをたたせます。ジャンルを問わずどんな鍋料理にも合うように、サラダ油でつくるのがポイント。


  エネルギー : 690 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 舘野 鏡子


(つくりやすい分量。約300g。2〜3人分の鍋が 2〜3回分+おかず2〜3品が目安。)
・ねぎ 1本(80〜100g)
・しょうが 30g
・サラダ油 大さじ5

 【A】 
  ・みりん 大さじ3〜4
  ・塩 小さじ2
  ・削り節 大さじ2
 
    

  ねぎはみじん切りにする。しょうがは皮をむき、みじん切りにする。
  耐熱ボウル(直径18cmが最適)に入れ、均一に広げる。
  小鍋にサラダ油を入れ、弱火から中火にかける。うっすらと煙が出るまで熱し、 に回しかけて全体を混ぜる。
  【A】のみりんを小鍋に入れて中火でサッと煮立てる。ほかの【A】とともに に加えて混ぜ、完全に冷ます。

《保存》
保存容器に入れ、冷蔵庫で2〜3週間保存可能。
※このレシピは、2015/01/29にも放送。




38-9a  おかかねぎ塩かまたま

「おかかねぎ塩」は、麺類にもぴったり。かまたまうどんのしょうゆ代わりに使って新鮮な味わいを楽しみましょう。


  エネルギー : 370 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 舘野 鏡子


(2人分)
おかかねぎ塩 大さじ2〜3
・うどん (冷凍)  2玉(400g)
・水菜 1/4ワ
・卵黄 2コ
・もみのり 適量
 
    

  水菜は4〜5cm長さに切る。
  うどんは袋の表示どおりに熱湯でゆで、ゆで上がる10秒前に水菜を加えて軽く混ぜる。ざるに上げ、湯をきる。
   を器に分け入れ、卵黄をのせる。おかかねぎ塩を添え、もみのりを散らす。



38-9b  たらと豆腐の鍋

シンプルな和風の魚の鍋も、仕上げに「おかかねぎ塩」を加えるだけで、味が引きしまり風味よい仕上がりに。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 舘野 鏡子


(2人分)
おかかねぎ塩 約大さじ4
*鍋の大きさや水分量の違いで味が変わってくるので、この量を目安に好みの加減に調える。 
・生だら (切り身)  2〜3切れ(約200g)

 【A】 
  ・塩 小さじ1/4
  ・酒 大さじ1
・豆腐 1丁(300g)
*木綿、絹ごしのどちらでもよい。 
・大根 1/3本(400g)
・にんじん (小)  1本(100g)
・えのきだけ 1袋(100g)
・水菜 1/2ワ

 【B】 
  ・昆布 (5cm四方)  2枚
  ・酒 大さじ3
  ・水 カップ2+1/2
 
    

  たらは大きめの一口大に切り、【A】をふる。豆腐はたらと同じくらいの大きさに切る。大根、にんじんは皮むき器で皮をむいてから、10〜12cm長さに薄く削る。えのきだけは根元を切り落とし、ほぐす。水菜は4〜5cm長さに切る。
  鍋に【B】を合わせ、大根、にんじんを入れて中火にかける。煮立ったら弱火にして1〜2分間煮る。 
  たら、豆腐、えのきだけを加えて2〜3分間煮る。
ポイント: たらは塩けがあるので、1か所にかためず、全体にまんべんなく入れる。
  おかかねぎ塩を全体にまんべんなく加え、なじませる。
  水菜を加えてサッと煮る。

《締めは「おじや」》
残った煮汁にご飯適量を加えて温める。好みで卵を加えても。
※このレシピは、2014/01/07にも放送。
《ポイント》
生だらの代わりに甘塩だらでつくる場合は、たらに塩をふらず、「おかかねぎ塩」の量を減らして塩分を調節しましょう。



38-9c  えびとれんこんのおかかねぎ塩炒め

「おかかねぎ塩」があれば、本格的な中国風炒め物も簡単につくれます。濃厚なうまみとキレのよい風味で、ご飯にもお酒にもぴったりの一品。


  エネルギー : 190 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 舘野 鏡子


(2人分)
おかかねぎ塩 大さじ2
・えび (殻付き/無頭)  150g

 【A】 
  ・酒 小さじ1
  ・かたくり粉 小さじ1
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
・れんこん 150g
・しめじ 1パック(100g)
・塩 少々
・ごま油 小さじ2
・こしょう 少々
 
    

  えびは殻と背ワタを取り、背中に1本、縦に浅く切り目を入れる。【A】をもみ込む。
  れんこんは皮をむき、縦4〜6等分に切ってから、斜めに7〜8mm厚さに切る。しめじは石づきを取り、小房に分ける。
  フライパンに水カップ2を入れて沸かし、塩小さじ1弱を入れる。れんこん、しめじを一緒に2〜3分間ゆでて、ざるに上げて水けをきる。
  フライパンをきれいにし、ごま油小さじ2を熱し、えびを強火で炒める。ほぼ色が変わったら、 を加えて全体を手早く炒める。
  おかかねぎ塩を加えて混ぜ、塩・こしょう各少々で味を調える。



38-9d  豆腐とブロッコリーのサラダ

「おかかねぎ塩」は、そのままサラダのドレッシングにもなります。豆腐は塩をしてしばらくおけば、程よく水けがきれて下味がつきます。


  エネルギー : 180 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (豆腐の水けをきる時間、ブロッコリーを冷ます時間は除く。)

 講師: 舘野 鏡子


(2人分)
おかかねぎ塩 大さじ約2
・木綿豆腐 1丁(300g)
・ブロッコリー 1コ
・塩 
 
    

  豆腐は両面に軽く塩をふり、皿などで軽いおもしをし、30分間ほどおく。その間、豆腐から水分が出てくるので、時々捨てる。おもしを取り、縦半分に切ってから2cm幅くらいに切る。
  ブロッコリーは小房に分ける。茎も堅い部分を除いて細切りにする。塩ゆでしてざるに上げ、湯をきる。バットに並べ、手早く冷ます。
   を器に盛り、おかかねぎ塩をかける。



38-9e  豚肉とにらのしゃぶしゃぶ

「おかかねぎ塩」をポン酢やごまだれの代わりに使えば、いつものしゃぶしゃぶも、中国風の新鮮な味わいに早変わりします。具にギョーザの皮を加えてボリュームアップ!


  エネルギー : 450 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 舘野 鏡子


(2人分)
おかかねぎ塩 適量
・豚薄切り肉 (しゃぶしゃぶ用)  250〜300g
・にら 1ワ(100g)
・もやし 1袋(250g)
・ギョーザの皮 (市販)  10〜12枚

 【A】 
  ・昆布 1枚(5cm四方)
  ・酒 大さじ2
  ・水 カップ2+1/2〜3

 【好みのトッピング】 
  ・粉ざんしょう 適量
  ・レモン 適量
  ・黒こしょう (粗びき)  適量
 
    

  にらは6〜7cm長さに切る。もやしはひげ根をざっと取る。ギョーザの皮は半分に切る。これらを器にのせる。豚肉は1枚ずつ広げて別の器にのせる。
  鍋に【A】を合わせて中火にかけ、煮立ったら、 の具を湯にくぐらせて火を通し、おかかねぎ塩をつけて食べる。
ポイント: 湯が足りなくなったら、差し湯する。

《締めは「ラーメン」》
残った煮汁は豚のうまみがたっぷり。インスタントラーメン1袋(約100g)を加えて温め、器に盛る。おかかねぎ塩適量をトッピングし、好みで黒こしょう適量をふる。



38-9f  水菜とえのきのパスタ

ほっこり夜食


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 舘野 鏡子


(1人分)
・スパゲッティ 50g
・水菜 50g
・えのき 50g
・バター 小さじ2
・しょうゆ 小さじ1/2
・みりん 小さじ1/2
・黒こしょう (粗びき)  適宜
・塩 適宜
 
    

  パスタを半分に折り、水菜を長さ半分に切る(えのきと長さをそろえる)。
  熱湯に塩を加えてパスタをゆでる。
  ボウルにしょうゆ、みりん、ちぎったバターを入れる。
  パスタゆであがり30秒前に、水菜とえのきを入れて一緒にゆでる。
  ゆでたて熱々をボウルに入れ、よく混ぜる。盛りつけて好みで黒こしょうをかける。



38-9g  鶏肉とブロッコリーのカレー鍋

2種類の鶏肉のうまみがたっぷり詰まったスープカレー風の洋風鍋。「おかかねぎ塩」でパンチを加えて奥の深い風味に仕上げます。


  エネルギー : 360 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 舘野 鏡子


(2人分)
おかかねぎ塩 大さじ約3
*鍋の大きさや水分量の違いで味が変わってくるので、この量を目安に好みの加減に調える。 
・鶏もも肉 (小)  1枚(約250g)
・鶏むね肉 (小)  1枚(約250g)

 【A】 
  ・おかかねぎ塩 大さじ1
  ・カレー粉 大さじ1〜1+1/2
  ・かたくり粉 小さじ2
  ・白ワイン 大さじ2
  ・砂糖 小さじ2
  ・塩 小さじ1/2強 
  ・黒こしょう (粗びき)  少々
・ブロッコリー 1コ
・エリンギ 1パック(100g)
 
    

  鶏もも肉、むね肉は好みで皮を取り、一口大のそぎ切りにする。ボウルに入れ、【A】をもみ込む。
  ブロッコリーは茎を長めに切り、小房に分ける。残った茎は堅い部分を除き、細切りにする。エリンギは縦4〜6等分に切り、長さを半分に切る。
  鍋に水カップ2+1/2〜3を入れて中火にかける。煮立ったら を加え、弱火から中火で3〜4分間煮る。
   を加えて2〜3分間煮て、おかかねぎ塩を加える。

《締めは「春雨」》
春雨50〜60gを湯で戻して食べやすい長さに切り、残った煮汁に加えて温める。仕上げにナムプラー適量をふる。



38-10 カリカリベーコンみそ

おいしさの素は、みそとベーコンが醸し出す独特なうまみ。ベーコンの余分な脂と水分を除くのがコツです。


  エネルギー : 1560 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 藤野 嘉子


(つくりやすい分量。約450g。2〜3人分の鍋が2回分+おかず1品分が目安。)
・ベーコン (薄切り)  200g

 【A】 
  ・みそ 300g
  *信州みそなどあっさりした味で、粒のないもの。 
  ・酒 80ml
  ・みりん 80ml
  ・砂糖 大さじ4
・サラダ油 
 
    

  ベーコンは2〜3mm幅に切る。
  フライパンにサラダ油小さじ1を弱めの中火で熱し、ベーコンをカリカリになるまで炒める。紙タオル3枚を敷いたバットに広げて油を取る。
  鍋に【A】を入れて混ぜ、中火にかける。沸いてきたら弱火にし、底からフツフツとするまで練りながら、アルコール分をとばす。 を加え、さらに2〜3分間練る。
ポイント: みそがはねやすいので注意。

《保存》
保存容器に入れ、冷蔵庫で約3週間保存可能。




38-10a  みそバターパスタ

「カリカリベーコンみそ」とバターでパスタソースに変身! ゆでたパスタや野菜とあえるだけと簡単。黒こしょうで味を引きしめるのがポイントです。


  エネルギー : 550 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 藤野 嘉子


(2人分)
・スパゲッティ 160g
・キャベツ 2枚
・しめじ 50g

 【A】 
  ・カリカリベーコンみそ 大さじ4
  ・バター 大さじ2
  ・コーン (缶詰/ホールタイプ/汁けをきる)  大さじ3
・塩 大さじ1
・黒こしょう (粗びき)  少々
 
    

  キャベツはザク切りにし、軸は斜め薄切りにする。しめじは石づきを取り、長いものは半分に切る。
  大きめのボウルに【A】を入れて混ぜておく。
  鍋に1.5〜2リットルの湯を沸かし、塩大さじ1を入れ、スパゲッティを加える。袋の表示の3分前にキャベツとしめじを加え、時間どおりにゆで上げる。
   の水けをよくきり、 のボウルに加えて混ぜ、黒こしょう少々をふる。



38-10b  かきのみそ鍋

「カリカリベーコンみそ」を使った鍋は、かき特有のくせが消え、煮汁のうまみがより濃厚になります。淡泊な野菜や豆腐にもそれぞれの味がしっかりしみて、美味しいですよ。


  エネルギー : 290 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 藤野 嘉子


(2〜3人分)
カリカリベーコンみそ 200g
・かき 200g
・絹ごし豆腐 1丁(300g)
・小松菜 100g
・もやし 200g
・ねぎ 1本
・塩 
 
    

  かきは塩水の中でふり洗いし、水けをきる。豆腐は6〜8等分に切る。小松菜は4cm長さに切る。もやしはひげ根を取る。ねぎは1cm厚さの斜め切りにする。
  鍋にカリカリベーコンみそを入れ、水カップ2+1/2〜3を加えてよく溶く。
  中火にかけ、温まってきたら豆腐、小松菜、もやしを加える。しんなりしたら、かきとねぎを加え、アクを取りながら、ふたをして沸くまで煮る。

《締めは「ご飯にかけて」》
茶碗わんに温かいご飯を盛り、煮汁をかける。もんだ焼きのり、おろしわさびをのせる。



38-10c  ピリ辛火鍋

「カリカベーコンみそ」に、豆板醤、にんにく、しょうがで、ピリッとした辛みと香りをプラスします。豚肉のうまみも加わって、ひと味違う鍋が楽しめます。


  エネルギー : 340 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 藤野 嘉子


(2〜3人分)

 【煮汁】 
  ・カリカリベーコンみそ 200g

 【A】 
  ・にんにく (すりおろす)  2かけ分
  ・しょうが (すりおろす)  1かけ分
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1〜2
  ・水 カップ2+1/2〜3
・豚肉 (しゃぶしゃぶ用)  150〜200g
・白菜 1/4コ
・エリンギ 1パック(100g)
・細ねぎ 1ワ
 
    

  白菜は10cm長さに切り、軸は縦に1cm幅、葉は4cm四方に切る。エリンギは縦半分に切り、手で細く裂く。細ねぎは5cm長さに切る。
  鍋に【煮汁】のカリカリベーコンみそと【A】を入れて混ぜ、分量の水を加えて溶く。
  中火にかけ、温まってきたら白菜の軸を加える。沸いたら、エリンギ、白菜の葉を加え、豚肉を軽く丸めて加える。アクを取り、煮えたところで細ねぎを加える。

《締めは「煮込みラーメン」》
中華麺(生)をゆで、冷水で洗って水けをきる。煮汁に加えて2〜3分間煮る。



38-10d  温やっこ




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 藤野 嘉子


(2人分)
・だし 400ml
・かにかまぼこ 2〜3本
・しいたけ 2枚
・豆腐 1丁
・みつば 適量
*またはせり。 
・のり 適宜
・しょうゆ 大さじ1
・塩 小さじ1/2
 
    

  だしに、うまみの出るかにかまぼことしいたけを加えて煮立たせる。
  豆腐をすくい入れて、しょうゆと塩で味を調える。
  みつば(またはせり)を刻んで加える。
  仕上げにお好みで焼きのりをちぎり入れる。



38-10e  ごまみそしょうが鍋

「カリカリベーコンみそ」に練りごまのコクと、しょうがの香りをプラス。鶏肉だんごから出るうまみと溶け合って、深みのある味わいに仕上がります。


  エネルギー : 360 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 藤野 嘉子


(2〜3人分)

 【A】 
  ・カリカリベーコンみそ 200g
  ・練りごま (白)  大さじ2
  ・しょうが (せん切り)  1かけ分

 【鶏肉だんご】 
  ・鶏ひき肉 150g
  ・ねぎ (みじん切り)  10cm分
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
  ・パン粉 大さじ2
  ・塩 小さじ1/3
  ・水 大さじ2
・キャベツ 5枚
・にんじん 1本
・柚子(ゆず)こしょう 適宜
 
    

  ボウルに【鶏肉だんご】の材料を順に入れ、粘りが出るまで練る。
  キャベツは5cm四方にちぎり、軸の部分は薄切りにする。にんじんは4cm長さの短冊形に切る。
  鍋に【A】を入れて混ぜ、水カップ2+1/2〜3を加えて溶く。
  中火にかけ、温まってきたらキャベツ、にんじんを加え、5〜6分間煮る。 を水でぬらしたスプーンですくって落とし、沸いたらアクを取りながら煮る。好みで柚子こしょうを添える。

《締めは「にゅうめん」》
そうめんはゆでて冷水で洗い、水けをきり、煮汁に加えてサッと煮る。細ねぎの小口切り、白ごまを散らす。



38-10f  みそチャウダー

「カリカリベーコンみそ」は牛乳やバターなど乳製品とも好相性です。野菜を弱火で煮て甘みを引き出してから溶かすのがポイント。


  エネルギー : 320 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 藤野 嘉子


(2人分)
・じゃがいも 1コ
・たまねぎ 1/2コ
・ブロッコリー 1/2コ
カリカリベーコンみそ 大さじ4
・牛乳 カップ1〜1+1/4
・バター 大さじ1
・塩 少々
・こしょう 少々
 
    

  じゃがいもは1cm角に切り、水にさらして水けをきる。たまねぎは1cm四方に切る。ブロッコリーは小さめの小房に分ける。
  鍋にバター大さじ1を中火で溶かし、たまねぎをしんなりするまで炒める。じゃがいも、ブロッコリーを加えて炒め合わせる。
   に水カップ1+1/2を加え、ふたをして弱火で10分間ほど煮る。じゃがいもが柔らかくなったら、カリカリベーコンみそを加えて溶き、牛乳を加えて5分間ほど煮る。味をみて塩・こしょう各少々をふる。



38-10g  ねぎ、トマト、アボカドのみそドレッシング

「カリカリベーコンみそ」に酢や油を加えれば、コクと酸味のバランスがよいドレッシングのでき上がり! 好みの野菜をあえていただきましょう。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (ねぎを冷ます時間は除く。)

 講師: 藤野 嘉子


(2人分)
・ねぎ 1本
・トマト 1コ
・アボカド 1コ
カリカリベーコンみそ 大さじ3

 【A】 
  ・酢 大さじ1
  ・サラダ油 大さじ1/2
  ・練りがらし 小さじ1/2
・塩 少々
 
    

  ねぎは2cm長さに切って耐熱皿に入れる。塩少々をふり、ラップをしてしんなりするまで電子レンジ(600W)に約1分間かける。そのまま冷ましておく。
  トマトは横半分に切り、ヘタと、種の大きいものは取り、1cm角に切る。アボカドは縦半分に切って種を取り、皮をむいて1cm角に切る。
  カリカリベーコンみそに、【A】を加えて混ぜる。
  ボウルに を入れ、 のドレッシングを加えてあえる。



38-11 しらたきの“あえめん”弁当

低カロリーなのに満足感のある、うれしいお弁当。だしのうまみをしっかり含ませたしらたきに、2種類のたれをお好みの量かけてどうぞ。


  エネルギー : 190 kcal (エネルギーはたれのエネルギーは除く。)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 栗原 はるみ


(2人分)

 【しらたきのうす味煮】 
  ・しらたき 2袋(360g)
  ・削り節 1パック(5g)

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・水 大さじ2
・鶏ささ身 4本
・ねぎ (青い部分)  5cm
・しょうが 1かけ
・きゅうり 1本
・もやし 1袋
・卵 1コ

 【B】 
  ・砂糖 小さじ1
  ・塩 少々
・紅しょうが 適宜
・からし 適宜
・しょうゆだれ 適量
・ごまだれ 適量

 【しょうゆだれ】*つくりやすい分量 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・酢 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・鶏のゆで汁 大さじ1

 【ごまだれ】*つくりやすい分量 
  ・練りごま (白)  大さじ3
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酢 大さじ1
・酒 
・サラダ油 
 
    


しらたきのうす味煮をつくる
  しらたきは水けをきり、食べやすい長さに切る。沸騰した湯に入れ、3分間ほどゆでてアクを抜き、ざるに上げて水けをよくきる。
  削り節は、だし用の不織布パックなどに入れる。
   を鍋に戻し、2〜3分間からいりして水けをとばす。
   と【A】を順に加え、汁けがほとんどなくなるまで混ぜながら煮る。
ポイント: 粗熱が取れたら、保存容器に入れて冷蔵庫で3日間ほど保存できます。だしパックは一晩たったら取り出してください。

しらたきの“あえめん”をつくる
  ささ身は筋を除く。ねぎは縦半分に切る。しょうがは軽くたたいてつぶす。
  鍋に水カップ1/2を沸かし、ささ身、ねぎ、しょうが、酒大さじ1を入れて1分間ゆでる。ささ身を裏返してふたをし、弱火で1〜2分間蒸し煮にして中まで火を通す。火を止めてそのままおいて粗熱を取る。
   のささ身を取り出し、食べやすくほぐす。
ポイント: 鍋に残ったゆで汁は、【しょうゆだれ】に使用するのでとっておきます。
  きゅうりは斜めに切ってから細切りにする。もやしはひげ根を除き、熱湯でサッとゆでてざるに上げ、水けをよく絞る。
  ボウルに卵を割りほぐし、【B】を加えて混ぜる。
  小さなフライパンにサラダ油少々を熱し、卵液を一度に流し入れて焼き、厚めの薄焼き卵をつくる。取り出して粗熱を取り、細切りにする。
  【しょうゆだれ】と【ごまだれ】の材料をそれぞれ順に混ぜ合わせる。
  【しらたきのうす味煮】を器に盛り、ささ身、きゅうり、もやし、卵をのせる。好みで紅しょうがやからしを添え、【しょうゆだれ】または【ごまだれ】をかけて、あえながらいただく。




38-11a  しらたきの酢の物

「しらたきのうす味煮」を使ったアレンジ料理です。



  エネルギー : 50 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 栗原 はるみ


(2〜4人分)
・しらたきのうす味煮 全量
・わかめ (塩蔵)  30g
・みつば 1ワ
・ちくわ 2本
・しょうが (せん切り)  1かけ分
・甘酢 大さじ5
*下準備参照 


 

甘酢をつくる 
 甘酢(つくりやすい分量)みりんカップ1を小鍋で煮立て、弱火で3分間煮詰めて火を止める。砂糖大さじ1、塩小さじ2を混ぜて溶かし、酢カップ1を加える。 
    

  わかめは水に5分間ほどつけて戻す。水けをよくきり、食べやすい大きさに切る。みつばは3〜4cm長さに切り、熱湯でサッとゆでて冷水にとり、水けをよく絞る。ちくわは3mm幅の小口切りにする。
  ボウルにしらたきのうす味煮と 、しょうがを入れ、甘酢を加えてサッと混ぜる。



38-11b  鶏南蛮風しらたきそば

「しらたきのうす味煮」を使ったアレンジ料理です。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 栗原 はるみ


(2人分)
・しらたきのうす味煮 全量
・鶏むね肉 1枚(230g)
・ねぎ 1本

 【A】 
  ・だし カップ4
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・酒 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
・七味とうがらし 適宜
・すだち 適宜
 
    

  ねぎは5〜6cm長さに切り、縦に薄切りにする。鶏肉は斜めに薄くそぎ切りにする。
  鍋に【A】を熱し、煮立ったら鶏肉を加える。火が通ったらねぎを加える。
  器にしらたきのうす味煮を入れ、 を具ごと注ぐ。好みで七味とうがらしをふり、すだちを添える。



38-11c  玄米大豆ご飯

しっかりとした歯ごたえが、しみじみおいしいご飯。柔らかめがお好きな方は、浸水時間を長めにするとよいでしょう。


  エネルギー : 370 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分 (大豆、玄米を水につける時間、炊く時間は除く。)

 講師: 栗原 はるみ


(4人分)
・玄米 400ml(カップ2)
・大豆 (水で戻したもの)  カップ1
*カップ1/2の大豆を水で戻すと、およそカップ1になる。 

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・塩 小さじ1/2
 
    

  大豆は洗って多めの水につけ、4〜5時間おく(時間があれば一晩おく)。
  玄米は洗って多めの水に約1時間つけてからざるに上げ、水けをよくきる。
  【A】の酒に水を加えてカップ2にし、塩を加えてよく混ぜる。
  炊飯器に玄米と大豆を入れ、 を注いで普通に炊く。



38-11d  しらたきのうす味煮

だしのうまみがきいているから、うす味でも味気なくなりません。まとめて多めにつくって、いろいろとアレンジを楽しみましょう。


  エネルギー : 20 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 栗原 はるみ


(2人分)
・しらたき 2袋(360g)
・削り節 1パック(5g)

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・水 大さじ2
 
    

  しらたきは水けをきり、食べやすい長さに切る。沸騰した湯に入れ、3分間ほどゆでてアクを抜き、ざるに上げて水けをよくきる。
  削り節は、だし用の不織布パックなどに入れる。
   を鍋に戻し、2〜3分間からいりして水けをとばす。
   と【A】を順に加え、汁けがほとんどなくなるまで混ぜながら煮る。
《保存》
粗熱が取れたら、保存容器に入れて冷蔵庫で3日間ほど保存できます。だしパックは一晩たったら取り出してください。



38-11e  牛すじスープ




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 栗原 はるみ


(約カップ6分)
・牛すじ肉 500g
・酒 カップ1/4
 
    

  鍋に多めの湯を沸かす。牛すじ肉をきれいに洗って鍋に入れ、再び沸騰したら2分間ほどゆでる。ざるに上げ、よく水で洗う。これをもう一度繰り返す。
  深めの鍋に水カップ12(2.4リットル)を沸かし、 の牛肉と酒を入れて強火にする。再び沸騰したらふたをして弱火にし、時々アクを取りながら肉が柔らかくなるまで約1時間30分間煮る。そのままおいて冷まし、表面に浮いた脂をできるだけ取り除く。

《保存》
冷蔵庫で3日間保存可能。
だしをとったあとの牛すじ肉は、一口大に切って鍋に入れ、しょうゆ大さじ2、みりん・砂糖各大さじ1を加えていり煮にします。この状態で冷凍しておくとちょっとお肉が欲しいときに重宝します。



38-11f  しょうゆだれ




  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 3分

 講師: 栗原 はるみ


(つくりやすい分量)
・しょうゆ 大さじ2
・酢 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・鶏のゆで汁 大さじ1
 
    

  材料を順に混ぜ合わせる。



38-11g  ごまだれ




  エネルギー : 340 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 3分

 講師: 栗原 はるみ


(つくりやすい分量)
・練りごま (白)  大さじ3
・砂糖 大さじ1+1/2
・しょうゆ 大さじ1
・酢 大さじ1
 
    

  材料を順に混ぜ合わせる。



38-11h  チキンスープ




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 : 75分

 講師: 栗原 はるみ


(約カップ6分)
・鶏ガラ 2羽分(約600g)
・酒 カップ1/4
・ねぎ (青い部分)  10cm
・しょうが (つぶす)  1かけ分
 
    

  鶏ガラは水でよく洗い、水けをよくきる。
  鍋に多めの湯を沸かし、 を入れて再び沸騰したらそのまま2分間ほどゆでる。ざるに上げ、よく水で洗う。
  深い鍋に水カップ10(2リットル)を沸かし、 と酒を入れて強火にする。アクを取り、ねぎ、しょうがを加える。少しずらしてふたをし、時々アクを取りながら弱火で約1時間煮る。紙タオルを敷いたざるでこす。

《保存》
冷蔵庫で3日間保存可能。



38-12 ねぎ鶏

ねぎをたっぷり使った鶏肉のボリュームおかず。「蒸しねぎ」と「白髪ねぎ」のダブル使いで、ねぎを楽しみましょう。


  エネルギー : 350 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 小林 まさみ


(2人分)
・ねぎ 2本(200g)
・鶏もも肉 1枚(250g)

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・しょうが汁 小さじ2
  ・砂糖 小さじ1/4
・赤とうがらし (種を除き、 はさみで縦に細く切る)  1本分
・香菜(シャンツァイ) 適宜
・塩 
・こしょう 
・酒 
・ごま油 
 
    

  鶏肉は厚い部分に切り込みを入れて開き、筋と余分な脂肪を除く。塩小さじ1/2とこしょう少々をすり込んで10分間おく。【A】は混ぜておく。
  ねぎ1/2本は5cm長さに切り、切り目を入れて芯を取る。せん切りにし、水にさらして水けをきり、白髪ねぎにする。芯は縦半分に切る。
  残りのねぎ1+1/2本は、青い部分も一緒に1cm幅の斜め切りにする。
  フライパンに のねぎと の縦半分にした芯を広げ、鶏肉を皮を上にしてのせる。酒大さじ2をふり、強火にかける。フツフツしてきたらふたをして弱火にし、12〜15分間蒸す。
  鶏肉を取り出し、1cm幅のそぎ切りにする。器に蒸したねぎ、鶏肉、白髪ねぎ、赤とうがらしの順に盛り、【A】をかける。
  フライパンをきれいにし、ごま油大さじ1を入れてアツアツに熱する。 の上にかけ、好みで香菜をのせる。

※このレシピは、2014/01/13に放送したものです。




38-12a  甘辛ねぎ飯

辛みを生かしてご飯に混ぜたねぎと、トロリと温めた甘辛味の焼き豚は、最高のコンビネーションです。おかわり間違いなしの一品!


  エネルギー : 420 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 小林 まさみ


(2人分)
・ねぎ 1+1/2本(150g)
・焼き豚 (7mm厚さ/市販)  4枚(120g)

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・みりん 大さじ1+1/2
  ・酒 大さじ1+1/2
  ・砂糖 大さじ1/2
・ご飯 (温かいもの)  茶碗(わん)2杯分(300g)
・練りがらし 適宜
 
    

  ねぎ1本は、青い部分を除いて粗みじんに切る。
ポイント: 表面に厚みの半分まで細かく斜めに切り込みを入れる。反対側も同様に斜めに切って蛇腹にし、端から小口切りにするとよい。
  残りのねぎ1/2本は薄い小口切りにし、水でサッと洗って水けを絞る。
  ご飯をボウルに入れ、 のねぎを加えて混ぜる。
  フライパンに【A】を合わせ、焼き豚を入れて中火にかける。ひと煮立ちしたら、スプーンで煮汁をかけながら1分間ほど煮て温める。
   を器に盛り、焼き豚をのせる。 のねぎをのせ、 の煮汁を回しかける。好みで練りがらしを添える。



38-12b  ねぎと豚しゃぶのサッと煮

豚肉と油揚げのコクをプラスした、ホッとする味の煮物です。名前どおり「サッと」煮るだけで、ねぎがたくさん食べられます。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 小林 まさみ


(2人分)
・ねぎ 2本(200g)
・豚バラ肉 (しゃぶしゃぶ用)  100g
・油揚げ 1枚

 【A】 
  ・だし カップ1+1/2
  ・酒 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 小さじ2/3
・粉ざんしょう 適量
 
    

  油揚げは熱湯をかけて油抜きし、冷めたら水けを絞って5mm幅に切る。
  ねぎは青い部分を除き、縦半分に切ってから斜め薄切りにする。
  鍋に【A】を合わせ、油揚げを加えてひと煮立ちさせる。豚肉を加え、軽くほぐして火を通し、アクを取る。
  ねぎを加えてひと煮立ちしたら火を止める。器に盛り、粉ざんしょうをふる。



38-12c  ねぎのポンデケージョ

ブラジルのパン、ポンデケージョにねぎをプラスします。焼きたては、外がモチモチ、中はトロ〜リ。手が止まらないおいしさ!


  エネルギー : 55 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 小林 まさみ


(18コ分)
・ねぎ (青い部分を除いて粗みじん切り)  1本分(100g)
・ベーコン (粗みじん切り)  2枚分

 【A】 
  ・白玉粉 120g
  ・ベーキングパウダー 小さじ1/4
  ・塩 小さじ1/4
・溶き卵 1/2コ分(25g)
・牛乳 カップ1/4
・パルメザンチーズ (すりおろす)  40g
*粉チーズでもよい。その場合は【A】の塩小さじ1/4を少々にする。 
・バター 
 
    

  フライパンにバター大さじ1を中火で熱し、半分溶けたらベーコンを炒める。香りが出たらねぎを加えてしんなりするまで炒め、取り出して粗熱を取る。
  フードプロセッサーに【A】を入れ、細かくなるまでかくはんする。溶き卵、牛乳を加えてかくはんし、ポロポロの状態にする。
   をボウルに移し、パルメザンチーズと を加え、手で練り混ぜる。18等分して丸め、オーブン用の紙を敷いた天板に並べる。180℃に温めたオーブンで15分間ほど焼く。



38-12d  ホットゆずネード 〜クリームチーズクラッカー添え〜




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 小林 まさみ


(1人分)

 【ホットゆずネード】 
  ・ゆず 1/2コ
  ・湯 適量
  ・はちみつ 適量

 【クリームチーズクラッカー】 
  ・クラッカー (塩味)  適量
  ・クリームチーズ 適量
  ・黒こしょう (粗びき)  適量
 
    

  ゆずは横半分に切る。カップに手で果汁を搾って皮ごと入れる。
   に湯を注ぎ、はちみつを好みの量加える。
  スプーンでゆずをつぶしながら、全体を混ぜ合わせる。
  クラッカーにクリームチーズを好みの量塗り、黒こしょうをふる。【ホットゆずネード】に添える。
ポイント: ゆずをつぶしながら、湯、はちみつを加えて2〜3杯飲むのがおすすめ。



38-13 しょうがたっぷりピラフ

フワーッとしょうがが香りたつ絶品ピラフ。鶏肉の脂やうまみと合わさると、しょうがの辛みがとんで食べやすくなります。お餅を加えて炊くので、もっちりおこわ風です。


  エネルギー : 430 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 50分 (鶏肉に塩をふっておく時間、米を浸水させる時間は除く。)

 講師: 井澤 由美子


(3〜4人分)
・しょうが (皮ごとすりおろす)  2かけ分
・米 360ml(2合)
・鶏もも肉 1枚(250g)
・粗塩 小さじ1

 【A】 
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープのもと (中国風)  大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・酒 大さじ1
・切り餅 (薄切り)  2枚(約15g)
・みつば (ザク切り)  適量
・バター 
 
    

  鶏肉に粗塩をふって全体になじませ、30分間おく。出てきた水分は紙タオルで拭く。
ポイント: 粗塩は控えめにふり、足りなければ炊き上がったあとで調整するとよい。粗塩をふっておくと余分な水分が出て臭みが取れ、肉も柔らかくなる。
  米は洗って30分間浸水させ、ざるに上げて水けをきる。
  炊飯器の内釜に米を入れ、【A】を加える。水を目盛りまで注ぎ、しょうがを加えてひと混ぜする。
   に鶏肉、餅、バター大さじ1をのせ、普通に炊く。
  炊き上がったら、しゃもじで鶏肉を皮ごとほぐしながら、サックリと混ぜる。器に盛り、みつばを添える。




38-13a  とろろ餅(もち)




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 井澤 由美子


(1人分)
・切り餅 2コ
・長芋 (すりおろす)  適量
・大根おろし 適量
・しょうゆ 適量
・刻みのり 適量
 
    

  鍋に湯を沸かして餅を入れ、柔らかくなるまでゆでる。
  椀に盛り、長芋と大根おろしをのせ、刻みのりとしょうゆをかけていただく。
ポイント: 刻みのりの代わりにとろろ昆布や、削り節にしょうゆを混ぜたものでもおいしい。



38-13b  しょうが蒸しパン

お茶によく合う懐かしい味わい。甘さはほのかなので、チャーシューなどのおかずをはさんでもおいしい!


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 井澤 由美子


(直径4cmのアルミカップ8コ分)

 【A】 
  ・しょうが 2かけ
  ・きび糖 大さじ1
  *普通の砂糖でもよい。 
・卵 3コ
・きび糖 70g
*普通の砂糖でもよい。 

 【B】 
  ・薄力粉 150g
  ・ベーキングパウダー 大さじ1
 
    

  【A】のしょうがはたわしで皮をこすり洗いし、皮ごと細かいあられ状に切り、きび糖と混ぜておく。
  ボウルに卵を溶きほぐし、きび糖を加えてもったりするまで泡立て器で混ぜる。【B】をふるいながら加え、さらに混ぜる。
   の生地をアルミカップに流し入れ、 を均等に散らし、耐熱皿にのせる。
  フライパンにカップ2の湯を沸かし、 をのせてふたをし、中火で10分間蒸す。



38-13c  卵のしょうが焼き

卵としょうがの相性のよさに驚きます。栄養も食べごたえもあり、これだけで十分メインのおかずに。たれや卵の余熱でしっとりとしたキャベツもおいしい!


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 井澤 由美子


(2人分)
・卵 4コ

 【しょうがだれ】 
  ・しょうが (皮ごとすりおろす)  大さじ1
  ・めんつゆ (3倍濃縮)  大さじ3+1/2
  ・水 大さじ2
・キャベツ 適量
・トマト 適量
・ごま油 大さじ1/2
・マヨネーズ 少々
 
    

  キャベツはせん切りにし、トマトはくし形に切り、器に盛っておく。
  【しょうがだれ】の材料は混ぜ合わせておく。
  フライパンを中火にかけて温め、ごま油大さじ1/2を入れてなじませる。十分に温まったら、卵2コを溶きほぐして一気に流し入れ、30秒間そのままおく。
  木べらで大きく2〜3回かき混ぜて端に寄せる。
  【しょうがだれ】の半量を鍋肌から加え、卵の表面にサッとからめる。
  キャベツの上に をたれごとのせる。好みでマヨネーズ少々を添える。もう1つも同様につくる。



38-13d  しょうがともやしのとろみスープ

最初にしょうがだけをじっくり煮出して香りをぐんと高めます。シャキシャキしたもやしと、とろっとしたスープの食感のコントラストが楽しめます。


  エネルギー : 40 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 井澤 由美子


(2人分)
・しょうが 1かけ
・もやし 1/2袋

 【A】 
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)  大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1

 【B】 
  ・くず粉 大さじ1
  *なければかたくり粉でもよい。 
  ・水 大さじ2
 
    

  しょうがはたわしで皮をこすり洗いし、皮ごと繊維に沿って薄切りにする。
  もやしは洗ってざるに上げ、水けをきる。
  鍋に水カップ3と を入れ、強火にかける。沸騰してきたら弱火にし、10分間ほど煮出す。
  【A】を加え、混ぜ合わせた【B】を少しずつ加える。とろみがついたら、もやしを加えて歯ざわりが残る程度にサッと煮る。



38-13e  しょうが焼きそば

オイスターソースのうまみに、しょうがをきかせて大人味に。しょうがは2段階に分けて加えるのがポイント。最初のしょうがで香りを生かし、次のしょうがで食感を楽しみます。


  エネルギー : 380 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 井澤 由美子


(2人分)
・しょうが 2かけ
・にら 1/2ワ
・中華麺 (蒸し)  2玉

 【A】 
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)  小さじ1
  ・水 大さじ2

 【B】 
  ・オイスターソース 大さじ1
  ・しょうゆ… 大さじ1
・ごま油 大さじ1
 
    

  しょうがはたわしで皮をこすり洗いし、皮ごと細切りにする。にらは4cm長さに切る。
  フライパンにしょうがの半量とごま油大さじ1を入れ、弱火にかけて香りをたたせる。
  香りがたったら中火にし、麺をほぐしながら加える。にらの茎の部分を入れ、【A】を加えてふたをし、1分間蒸らす。
  【B】とにらの葉の部分、残りのしょうがを加えて炒め合わせ、全体になじませる。器に盛り、皮ごと細切りにしたしょうが適量(分量外)をのせる。



38-13f  サーモンのしょうが蒸し

しょうがは蒸すと辛みは抜けますが、体を温める作用は残り、サーモンの臭みも気になりません。うまみたっぷりの蒸し汁は、パンに浸して食べると美味。


  エネルギー : 390 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 井澤 由美子


(2人分)
・しょうが 2かけ
・サーモン (生/切り身)  2切れ
・ブロッコリー 1コ
・赤とうがらし (種を除いて小口切り)  適宜
・酒 大さじ1
・オリーブ油 大さじ3
・塩 適量
 
    

  サーモンに酒大さじ1をふる。ブロッコリーは小房に分ける。茎の部分は厚めに皮をむき、食べやすく切る。
  しょうがはたわしで皮をこすり洗いし、皮ごと繊維に沿って薄切りにする。
  耐熱皿にオリーブ油大さじ3を入れて を並べ入れ、全体に塩適量をふる。 のしょうがをサーモンにのせ、好みで赤とうがらしを散らす。
  フライパンに水カップ2と を入れ、ふたをして中火にかける。サーモンに火が通るまで7〜10分間蒸す。
ポイント: 耐熱皿のまま食卓に出すと、アツアツが楽しめる。



38-14 とろとろにんにくのスープ煮

にんにくをとろっと柔らかくなるまで煮込んだスープは、体の芯から温まる、やさしい味わいです。寒い冬にピッタリな一品。


  エネルギー : 310 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: ほりえ さわこ


(2人分)
・にんにく 3〜4かけ
・干ししいたけ 2〜3枚
・韓国春雨 (乾)  50g
*緑豆春雨でもよい。 
・白菜 300〜400g
・鶏手羽先 5〜6本

 【A】 
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープのもと (中国風)  小さじ1
  ・酒 大さじ2

 【たれ】 
  ・にんにく 1/2かけ
  ・ねぎ (みじん切り)  大さじ1
  ・いりごま (白)  大さじ1
  ・粉とうがらし (中びき)  小さじ1/2〜1
  *韓国産がおすすめ。 辛さの中に甘みが感じられる。 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・砂糖 小さじ1/2
 
    

  干ししいたけはポリ袋に入れて水カップ1を注ぎ、空気を抜くようにして口を閉じ、柔らかくなるまで戻す。軸を除いて半分に切る。戻し汁はとっておく。
  春雨は約3分間ゆでてザク切りにする。白菜は5cm長さに切る。
  にんにくは薄皮をむく。
ポイント: 最初に根元と先端を切ると、むきやすい。
  しいたけの戻し汁と水を合わせてカップ3にし、【A】とともに鍋に入れる。にんにく、しいたけ、白菜の軸、手羽先を入れてふたをし、中火にかける。沸騰したら火を弱めて15分間煮る。
  白菜の葉と春雨を加えてさらに5〜10分間煮込む。
  【たれ】のにんにくをみじん切りにし、ほかの材料と混ぜ合わせる。 を器に盛り、【たれ】をかける。
ポイント: にんにくは、最初に縦と横に切り込みを入れ、端から切ると簡単にみじん切りにできる。




38-14a  ゆで野菜のにんにくソース

オリーブ油で香りを引き出したソースと、電子レンジでつくるまろやかな食感のソースです。にんにくのうまみで野菜がたくさん食べられます。


  エネルギー : 770 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: ほりえ さわこ


(つくりやすい分量)

 【にんにくアンチョビソース】 
  ・にんにく 2〜3かけ
  ・アンチョビ (フィレ)  2〜3枚
  ・オリーブ油 大さじ3

 【にんにくヨーグルトソース】 
  ・にんにく 1コ(約50g)
  ・プレーンヨーグルト (無糖)  カップ1
  ・顆粒(かりゅう)スープの素(もと) (洋風)  小さじ1+1/2
  ・オリーブ油 大さじ1
・好みの野菜 (かぶ、にんじん、 カリフラワーなど)  適量
 
    

  【にんにくアンチョビソース】をつくる。にんにくはみじん切りにし、オリーブ油とともにフライパンに入れてから弱火にかける。香りがたってきたら火を止めてアンチョビを入れ、へらでつぶしながら混ぜる。
ポイント: にんにくは熱した油に入れると焦げやすいので、火にかける前に油の中に入れておく。
  【にんにくヨーグルトソース】をつくる。にんにくは皮付きのまま丸ごと電子レンジ(600W)に1分30秒間かけ、柔らかくなったら皮と薄皮をむいてフォークでつぶす。ヨーグルトは紙タオルを敷いた万能こし器に入れて10分間ほどおき、水けをきる。すべての材料をよく混ぜ合わせる。
ポイント: 電子レンジにかけたにんにくは、薄皮がツルンと簡単にむける。にんにくの重さによって加熱時間は調整する。
  野菜は食べやすく切ってゆでる。器に盛り合わせ、 をつけて食べる。
◆にんにくソースのバリエーション◆
《にんにくはちみつみそソース》
つくり方2を参照し、にんにく1コ(約50g)を電子レンジにかけてつぶす。みそ大さじ2、はちみつ大さじ1を加えてよく混ぜる。
《にんにく明太マヨソース》
つくり方2を参照し、にんにく1コ(約50g)を電子レンジにかけてつぶす。からし明太子(薄皮を切ってこそげ出す)30gとマヨネーズ大さじ2を加えてよく混ぜる。



38-14b  にんにくはちみつスペアリブ

にんにくやはちみつをもみ込んで焼いたスペアリブは、ジューシーでうまみたっぷりです。一緒に焼いた丸ごとのにんにくは、つぶして肉や野菜につけていただくのもおすすめです。


  エネルギー : 2010 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: ほりえ さわこ


(つくりやすい分量)
・にんにく 1コ
・豚スペアリブ 600g
・れんこん 2cm
・長芋 4cm
・ピーマン 2コ

 【つけ込みだれ】 
  ・にんにく 1かけ
  ・コチュジャン 大さじ3
  ・はちみつ 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ2
 
    

  【つけ込みだれ】のにんにくは薄皮をむいてすりおろし、ほかの材料と混ぜ合わせておく。
ポイント: おろしたにんにくは、しょうゆをかけてようじでかき出すと取りやすい。
  厚手のポリ袋にスペアリブを入れ、 を加えて口を閉じ、全体になじむまで手でもむ。
  れんこんは皮をむき、1cm厚さの半月形に切る。長芋はたわしでよく洗い、皮ごと1cm厚さに切る。
  天板にオーブン用の紙を敷き、 をのせる。 のポリ袋に とピーマンを丸ごと入れ、残ったたれをまぶして同じ天板にのせる。
  丸ごとのにんにくも皮付きのまま隙間にのせ、230℃に温めたオーブンで25〜30分間焼く。

《保存》
焼いたスペアリブは、ジッパー付きの保存袋に入れ、冷凍庫で約1か月間保存できる。食べるときは、電子レンジで温めるとよい。



38-14c  にんにくご飯

和風味の炊き込みご飯に、にんにくは意外によく合います。ホクホクとした食感がやみつきに。好みで仕上げに粉ざんしょうをふるのもおすすめです。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 50分

 講師: ほりえ さわこ


(2人分)
・にんにく 3〜4かけ
・米 180ml(1合)
・しょうが 1かけ
・ちりめんじゃこ 大さじ2

 【【A】】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・顆粒(かりゅう)だしの素(もと) 小さじ1/2
 
    

  米は洗ってざるに上げ、水けをきる。炊飯器の内釜に入れ、普通に水加減する。
  にんにくは薄皮をむいて横半分に切る。しょうがは皮をむいてせん切りにする。
   に、 とちりめんじゃこ、【A】を入れて炊く。
  炊き上がったら、しゃもじでサックリと混ぜて器に盛る。



38-14d  梅昆布せんべい汁




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: ほりえ さわこ


(1人分)
・梅干し 1コ
・切り昆布 適量
・せんべい (好みの味)  適量
 
    

  梅干し、切り昆布、水適量を耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)に2分間かける。
  せんべいを割り入れる。



38-14e  にんにくカレーフリット

にんにくとカレーの香りが食欲をそそります。おつまみにも、主菜にもなる一品!


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: ほりえ さわこ


(2人分)
・にんにく 3〜4かけ
・帆立て貝柱 150g
・ブロッコリー 1/2コ

 【衣】 
  ・牛乳 大さじ4
  ・小麦粉 大さじ3
  ・かたくり粉 大さじ1
  ・マヨネーズ 大さじ1
  ・カレー粉 小さじ1
  ・顆粒スープの素 (洋風)  小さじ1
・かたくり粉 小さじ1
・揚げ油 
 
    

  にんにくは薄皮をむき、大きければ半分に切る。
  帆立て貝柱は半分に切ってポリ袋に入れ、かたくり粉小さじ1をまぶす。ブロッコリーは小房に分ける。
  【衣】の材料を混ぜ合わせ、帆立て貝柱をくぐらせる。180℃に熱した揚げ油に入れ、色づくまで約2分間揚げる。
  にんにくとブロッコリーも衣にくぐらせ、ともに色づくまで約3分間揚げる。



38-14f  にんにくごまごまクッキー

カリカリのクッキーに、にんにくの風味が絶妙にマッチします。甘さ控えめな味わいで、おつまみにもぴったり。ポリ袋で簡単につくれるのも嬉しい!


  エネルギー : 490 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: ほりえ さわこ


(つくりやすい分量)
・にんにく 2かけ(約10g)
・薄力粉 50g
・砂糖 大さじ2
・いりごま (白)  大さじ2
・オリーブ油 大さじ1
・牛乳 小さじ1
・塩 少々
 
    

  にんにくを電子レンジ(600W)に30〜40秒間かけ、柔らかくなったら薄皮をむく。
ポイント: にんにくの重さによって加熱時間は調整する。
  ポリ袋に を入れて手でよくつぶし、そのほかの材料をすべて入れ、手でもむようにしてよく混ぜる。
  袋のまま麺棒で2〜3mm厚さにのばし、オーブン用の紙を敷いた天板にのせる。ポリ袋をはさみで切って取り除く。
  包丁で棒状に切り目を入れ、170℃に温めたオーブンで15〜20分間、うっすら色づくまで焼く。粗熱が取れたら、切り目に沿って手で割る。
分量にカレー粉小さじ1を加えると、カレー味のクッキーになります。



38-15  ぶりの鍋照り

厚めのぶりの切り身をフライパンで照り焼きにします。昭和の台所では、「ぶりのビステキ」なんて呼ばれることもありました。ふっくら香ばしく仕上がれば、ご飯のお供にピタリ。


  エネルギー : 360 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 土井 善晴


(2人分)
・ぶり (切り身)  2〜3切れ
*1切れ100〜110gのもの。 2切れでも3切れでも、たれの分量は同じでよい。 

 【たれ】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  *なければ省き、砂糖を大さじ3に増やす。 
・サラダ油 
 
    

  ぶりは表面の水けを紙タオルで押さえる。フライパンにサラダ油大さじ1/2を中火で熱し、ぶりの表側を下にして並べる。
ポイント: 表裏を考えて、盛り付けたとき上になる側を先に焼きます。
  焼き色がついたら裏返し、フライパンに残った脂を紙タオルで拭き取る。
ポイント: 脂を除いておけば、魚独特のにおいも気にならず、たれの「のり」もよくなるんです。
  いったん火を止めて、【たれ】の調味料を加え、軽く混ぜて再び火をつける。
ポイント: 調味料を加えるときは、火を止めれば慌てることもありません。
  【たれ】がやさしく煮立つ程度の、ごく弱火にし、ふたをして5分間ほど火を通す。
ポイント: 蒸し焼きにするので、身がふっくら。火が強いと身が縮むこともあります。
  ふたを取って中火にし、切り身を裏返し、【たれ】をすくってかける。上下を返し、【たれ】がトロリとしたら器に盛る。
ポイント: 焼けてくると身が割れやすくなるので、そっと裏返しましょう。




38-15a  かす汁

かす汁の土台になるのは、塩ざけならではのうまみとコクです。具がたっぷりなので、おかずになる汁物です。少し煮詰まった翌日もまたおいしいですよ。


  エネルギー : 1260 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 土井 善晴


(つくりやすい分量/約8杯分できる。翌日温め直すときは、水適量を加えて味を調える)
・塩ざけ (辛塩/切り身)  2切れ(160g)
*焼くと白くなるほど塩けの強いものは、うすい塩水につけて塩抜きをするとよい。 
・酒かす 150g
・煮干しだし カップ6
*下準備参照。 
・大根 150g
・にんじん 90g
・里芋 3コ(230g)
・油揚げ 1枚
・こんにゃく 1/2枚
・青ねぎ 2本
・白みそ 100g
*関西地方でよく使われる、「西京みそ」という甘口の白みそ。 
・みそ 30g
*ここでは信州みそを使用。 


 

煮干しだしをとる 
 煮干し(20g)は頭と内臓を取って鍋に入れ、水カップ6+1/2を注ぐ。 
 中火にかけ、煮立ったらアクを取る。弱火にし、10分間ほど煮て煮干しを取り出す。 
ポイント: かす汁には、かつおと昆布の上等なだしよりも、素朴で力強い煮干しだしがよく合います。あらかじめ煮干しを水に30分間以上浸しておいた場合は、煮出す時間は4〜5分間で十分。煮干しの種類や好みによっては、頭と内臓を取らずに煮出してもいいですよ。 
    

  酒かすはちぎってボウルに入れ、分量の煮干しだしからカップ1/2をとり分けて加える。ざっと混ぜてほぐし、5〜10分間ほどおいて柔らかくする。
  塩ざけは一口大に切る。大根、にんじんは、大きさをそろえて厚めの短冊形に切る。油揚げも同様に切る。里芋は皮をこそげて1cm厚さの輪切りにする。
  こんにゃくは短冊形に切り、熱湯で30秒間ほどゆでて湯をきる。
  鍋に煮干しだし、さけ、里芋を入れて中火にかけ、煮立ったらアクを取り、残りの の材料を加える。
  再び煮立ってから5分間ほど煮、 の酒かすと2種類のみそを合わせて溶き入れる。
ポイント: 里芋が「堅ゆで」程度に煮えたくらいが、酒かすとみそを加えるタイミング。
  やや火を弱め、さらに10分間ほど煮て全体をなじませる。青ねぎを2cm長さに切って加え、サッと混ぜて火を止める。

《酒かすとみそ》
酒かすは、米と米こうじを発酵させた「もろみ」から、酒を搾り取ったあとの固形物。主役の酒よりも栄養価が高く、コクと甘みがあります。かす汁は、これと白みそをベースにして普通のみそで味を調えると、まろやかで、どなたにも飲みやすく仕上がります。
《塩ざけ》
塩ざけは、昔ながらの辛塩を。甘塩や、切ってから塩をふった「ふり塩」のものよりも、熟成したうまみがあります。ここでは手軽に切り身でつくりましたが、かまや頭を使うと値段も安く、さらにだしが出て豊かな味わいに。その場合は切り身より塩けが強いので、切ったあと、うすい塩水に15分間ほどつけて塩抜きをしましょう。



38-16  もやしの牛肉巻き

切り口からもやしがのぞくユニークな「牛肉巻き」。うまみのある豆もやしを使って見た目よく仕上げます。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 村田 吉弘


(2人分)
・豆もやし (ひげ根と豆を取った正味)70〜80g
・牛薄切り肉 2枚(80g)
・のり (牛肉の大きさに合わせて切る)  2枚

 【煮汁】 
  ・水 カップ2
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・塩 小さじ1/3
・細ねぎ (小口切り)  適量
・小麦粉 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  豆もやしはひげ根と豆を取る(ひげ根と豆はとっておく)。【煮汁】を鍋に入れて火にかけ、60℃(鍋肌がフツフツと小さく泡立つくらい)になったらもやしを入れて1分間ほど温度を保ちながら加熱する。
  もやしを、ボウルで受けたざるにあけて冷ます。煮汁は鍋に戻し、 のひげ根と豆を入れて火にかける。ひと煮立ちしたらざるでこし、煮汁をとっておく。
  のりにもやしの1/2量をのせてクルクルと巻く。牛肉を広げて小麦粉をふり、のりで巻いたもやしをのせ、クルクルと巻く。もう1本も同様につくる。
  鍋に の【煮汁】を入れて火にかけ、沸騰したら を入れて火を止める。ふたをして10分間おいたら取り出し、3等分して器に盛る。
   の煮汁は塩少々で味を調えて温め、 の器に適量を注ぐ。細ねぎを散らし、黒こしょう適量をふる。




38-16a  豆もやしのブロッコリーあえ

シャキシャキのもやしを、うまみたっぷりのあえ衣でいただきましょう。もやしの白に、ブロッコリーの緑、柚子の黄色が映える色鮮やかな一品。


  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 村田 吉弘


(2人分)
・豆もやし (ひげ根を取った正味)  200g
・ブロッコリー 1/2コ

 【煮汁】 
  ・水 カップ4
  ・うす口しょうゆ 大さじ1+1/3
  ・塩 小さじ2/3
・柚子の皮 (あられ切り)  適量
・オリーブ油 大さじ1
・うす口しょうゆ 小さじ2
 
    

  豆もやしはひげ根を取る。ブロッコリーは小さめの小房に分け、茎の堅い部分は薄切りにする。房をさらに細かくしたものを飾り用に少々とりおく。
  鍋に【煮汁】を入れて火にかけ、沸いたら豆もやしを入れて1分間ほどゆで、ボウルで受けたざるにあけて冷ます。
   の【煮汁】は鍋に戻して火にかけ、沸騰したらブロッコリーの茎と房を順に入れる。2分間ほどゆで、ボウルで受けたざるに上げて冷ます。【煮汁】もとっておいて冷ます。
  あえ衣をつくる。ブロッコリーをフードプロセッサーにかけ、オリーブ油大さじ1を少しずつ加えてかくはんする。さらに【煮汁】120mlとうす口しょうゆ小さじ2を加えてかくはんする。
ポイント: 白っぽいもやしを、鮮やかな色と合わせてごちそうに。ブロッコリーの色を生かしたあえ衣には、野菜のうまみが出た煮汁も加えます。
  ボウルに豆もやしと を入れてよくあえ、器に盛って柚子の皮と の飾り用のブロッコリーの房をあしらう。



38-16b  もやしのあんかけ雑炊

鶏肉のうまみで、だしいらずのあんかけ雑炊をつくります。ご飯に見立てたもやしの食感が楽しい一品です。


  エネルギー : 230 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 村田 吉弘


(2人分)
・もやし (ひげ根を取った正味)  150g
・鶏もも肉 100g
・ご飯 100g

 【煮汁】 
  ・水 カップ2
  ・うす口しょうゆ 大さじ1+1/3
  ・塩 小さじ1/3
・しょうが汁 少々
・みつばの軸 (小口切り)  適量
・しょうが (すりおろす)  適量
・塩 適量
・かたくり粉 大さじ2
 
    

  もやしはひげ根を取り、3mm幅に切る。鶏もも肉は5mm角に切る。
ポイント: もやしはご飯粒の大きさに合わせて切ります。色も形もそっくりなもやしを、ご飯だと思って食べると、シャキシャキの食感にびっくりするはずです。
  鍋に【煮汁】と鶏肉を入れて火にかけ、沸騰したらアクを取る。もやしとご飯を加え、サッと火を通したら、ボウルで受けたざるにあける。
   の煮汁は鍋に戻して火にかけ、沸騰したら塩適量で味を調える。かたくり粉大さじ2を同量の水で溶いて加え、とろみをつける。しょうが汁を加えて混ぜる。
  器に のもやし、ご飯、鶏肉を盛り、 をかける。みつばの軸としょうがをあしらう。



38-17  柚子こしょう

爽やかな香りとピリリとした辛みがおいしい柚子こしょうは、簡単に手づくりできるんです。冬の温かい料理にぴったりです。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: ワタナベ マキ


(つくりやすい分量)
・柚子 6コ
・赤とうがらし 15〜20本
*大きいもので15本が目安。 
・柚子の搾り汁 少々
・塩 
 
    

  赤とうがらしはヘタと種を除き、ぬるま湯で10〜15分間柔らかくなるまで戻す。
   をざるに上げて水けをよくきり、紙タオルなどで水けを拭いて、粗みじん切りにする。
  柚子は洗って水けをよく拭き、皮だけをおろし金ですりおろす。
ポイント: 白いワタの部分が入ると苦くなるので、すりすぎないように気をつける。
  すり鉢に を入れ、すりこ木でペースト状になるまでする。
   を加えてさらに軽くすり合わせる。
   を器に移して重さを量り、12%の塩を加える。
  ゴムべらで全体を混ぜ合わせる。
  最後に、香りづけに柚子の搾り汁数滴を加えて混ぜる。

《保存》
保存瓶に7割程度に入れ、冷凍庫で約1年間保存可能。



38-17a  柚子の皮のはちみつづけ




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: ワタナベ マキ

・柚子の皮 (細切り)  3コ分
・はちみつ 100g
 
    

  柚子の皮を、はちみつに10分間つける。
  5〜6分間煮て水分をとばす。

《保存》
冷蔵庫で1か月間保存可能。



38-17b  かきとチンゲンサイの柚子こしょう炒め

かきを炒めると、うまみがギューッと凝縮します。そこに柚子こしょうが加われば、香りも味わいも倍増。かきの代わりに、えびやゆで帆立てを使っても。


  エネルギー : 110 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: ワタナベ マキ


(2人分)
・かき 200g
・チンゲンサイ 2株
・しょうが (せん切り)  1/2かけ分

 【A】 
  ・酒 小さじ2
  ・柚子こしょう 小さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
・塩 適量
・ごま油 小さじ2
 
    

  ボウルにかきを入れ、塩適量をふってやさしくもみ、洗う。これを2〜3回繰り返してかきの汚れを取り、紙タオルで水けをよく拭く。
  チンゲンサイは長さを3等分にし、さらに根元の部分は縦に3等分に切り分ける。【A】は合わせておく。
  フライパンにごま油小さじ2を中火で熱し、しょうがを炒める。香りがたったら のかきを加える。かきが少し縮んできたら強火にし、チンゲンサイを加えてサッと炒める。【A】を加えて全体にからめる。



38-17c  里芋と豚肉の柚子こしょう煮

白みそのコックリとした甘みに、柚子こしょうの辛みと香りが加わって、里芋も豚肉も、おいしさが倍増します。身も心も温まる、冬にぜひ食べたい一品!


  エネルギー : 400 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: ワタナベ マキ


(2人分)
・里芋 6コ
・豚肩ロース肉 (塊)  200g
・ねぎ 1/2本
・だし カップ2+1/2
・白みそ 大さじ3
・柚子こしょう 小さじ1+1/2
・柚子の皮 (せん切り)  適量
・酒 大さじ1
・しょうゆ 小さじ1
 
    

  里芋は皮をむき、横半分に切る。ねぎは斜め薄切りにする。豚肉は1cm幅に切る。
  鍋に里芋とかぶるくらいの水を入れ、中火にかける。沸騰してから約5分間ゆでて冷水にとり、ぬめりを取る。
   の鍋を洗い、だしと を入れて中火にかける。煮立ったら、ねぎ、豚肉、酒大さじ1を入れて、アクを取る。再び煮立ったら弱火にしてさらに15分間煮る。
  ボウルに白みそを入れ、 の煮汁少々で溶いてから鍋に加える。全体がなじんだら、しょうゆ小さじ1と柚子こしょうを加えてサッと煮る。器に盛り、柚子の皮を散らす。



38-17d  柚子こしょうみそ

柚子こしょうを練りみそにすると、甘みが加わって使い道が広がります。アツアツの湯豆腐にのせるだけでもおいしい一品に。


  エネルギー : 470 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: ワタナベ マキ


(つくりやすい分量)
・みそ 大さじ4
・ねぎ (みじん切り)  1/3本分

 【A】 
  ・白ごま 大さじ2
  ・みりん 大さじ3
  ・ごま油 大さじ1
・柚子こしょう 小さじ1
 
    

  小鍋にみそとねぎ、【A】を入れてよく混ぜる。
   を弱火にかける。焦がさないように、全体がフツフツとしてモッタリとするまでよく練り混ぜる。
  火を止め、柚子こしょうを加えて混ぜる。

《保存》
密封容器に入れ、冷蔵庫で約2か週間保存可能。
柚子こしょうみそは、湯豆腐にのせるほか、焼きおにぎりにしたり、素揚げした根菜に添えたり、ねぎやもやしとあえて春巻の中身にするなど、幅広く使える。



38-17e  塩柚子




  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: ワタナベ マキ

・柚子 4コ分
・塩 小さじ1/4
 
    

  柚子を搾って塩を入れる。
ポイント: しょうゆやだしを足して、ポン酢しょうゆやポン酢だしじょうゆに。

《保存》
冷蔵庫で約2週間保存可能。



38-17f  大根の柚子こしょうサラダ

オリーブ油+柚子こしょうで、あっという間にドレッシングが完成。旬の大根を、香り豊かにご賞味ください。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: ワタナベ マキ


(2人分)
・大根 1/3本

 【ドレッシング】 
  ・柚子こしょう 小さじ1
  ・オリーブ油 小さじ2
・細ねぎ 3本
・塩 小さじ1/2
 
    

  大根は繊維に沿ってせん切りにし、塩小さじ1/2を加える。軽くもんでから約5分間おき、出てきた水分をギュッと絞る。
  【ドレッシング】の材料を合わせ、 に加えてあえる。
  器に盛り、1cm幅の斜め切りにした細ねぎを散らす。



38-18  おさつのみたらし餅

餅の食感に、さつまいもの彩りと風味を加え、上品で食べごたえのあるスイーツに仕立てました。お正月に残ってしまった餅が大変身の技ありレシピです。


  エネルギー : 350 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 桑原 櫻子


(2人分)
・さつまいも 1/2本(100g)
・切り餅 2コ(100g)
・グラニュー糖 大さじ2
*なければ砂糖でもよい。 
・きな粉 大さじ2

 【みたらしあん】 
  ・水 カップ1/2
  ・グラニュー糖 大さじ4
  *なければ砂糖でもよい。 
  ・しょうゆ 小さじ1

 【水溶きかたくり粉】 
  ・かたくり粉 小さじ1+1/2
  ・水 小さじ1+1/2
 
    

  切り餅は1cm角に切る。さつまいもは皮付きのまま1〜1.5cm角に切り、サッと水にさらしてアクを抜く。

蒸し煮にする
  鍋にさつまいもを入れ、水をヒタヒタに注ぎ、中火にかける。3〜4分間ゆでて柔らかくなったら、約2mm深さを残して湯を捨てる。
  さつまいもの上全体にグラニュー糖をふり、餅をのせて、ふたをする。弱火にかけ、3分間ほど蒸し煮にする。
ポイント: グラニュー糖をふると、餅が鍋にくっつきません。焦げそうになったら水を加えましょう。

きな粉をからめる
  餅が柔らかくなり、水分がなくなったら火を止め、へらなどでさつまいもをくずし、餅と混ぜ合わせる。
ポイント: 水分が残ると、べちゃっとした食感になるので、よくとばします。
  バットにきな粉を広げ、熱いうちに を加える。きな粉をスケッパーなどで全体にからめて12等分し、器に盛る。

みたらしあんをつくる
  あんの材料を小鍋に入れ、中火にかける。煮立ったら【水溶きかたくり粉】を加えてひと煮立ちさせ、 にかける。
ポイント: かたくり粉を加えて、ひと煮立ちさせると、濁らず透明なあんに仕上がります。




38-18a  キャラメルバター餅

りんごの酸味がカラメルの甘さを引き立てます。餅とりんごの食感の違いも楽しい! りんごの代わりに、梨やバナナ、すりごまの代わりに、シナモンを使ってもOK。


  エネルギー : 180 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 桑原 櫻子


(2人分)
・切り餅 1コ(50g)
・りんご 1/2コ(100g)
*ふじなど、酸味があり果肉がしっかりしたものがよい。 
・グラニュー糖 大さじ2
*なければ砂糖でもよい。 
・すりごま (白)  適量
・バター 大さじ1
 
    

  切り餅は1cm角に切る。りんごは皮付きのまま4等分のくし形に切る。芯を除き、さらにそれぞれ4〜5等分にする。
  フライパンにバター大さじ1を中火で熱し、溶けたら を入れ、グラニュー糖を加える。
  グラニュー糖がカラメル状になったら、全体にからめながら焼く。
ポイント: カラメルが焦げてきたら、火を弱めます。
  餅とりんごに焼き色がつき、カラメルが全体にからんだら器に盛り、すりごまをふる。




38-18b  おかき2種

餅をしっかり乾かして、ひびを入れるのが大切なポイント。ひびが多いほど揚げたときに花が咲いたように弾けて、サクサクのおかきになります。


  エネルギー : - (エネルギーはしそおかき460kcal(全量)/七味おかき380kcal(全量))
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (餅を乾かす時間は除く。)

 講師: 桑原 櫻子


(つくりやすい分量)

 【しそおかき】 
  ・切り餅 2コ(100g)
  ・グラニュー糖 大さじ2
  *なければ砂糖でもよい。 
  ・赤じそふりかけ 小さじ1/2

 【七味おかき】 
  ・切り餅 2コ(100g)
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・七味とうがらし 適量
・サラダ油 
 
    

  切り餅は1cm角に切り、バットに広げる。巻きすをかけたり、ポリ袋の中に入れたりし、最低1週間は外に置き、乾かす。
ポイント: よく乾かしてひびを入れます。巻きすやポリ袋は鳥から守るため。雨の日は室内に取り込みます。
  フライパンにサラダ油を3cm深さに注ぐ。冷たい油に を入れて中火にかけ、7〜8分間揚げる。ふくらんで、きつね色になったら、火を強めてからりと揚げ、紙タオルを敷いたバットに取り出す。
  【しそおかき】→グラニュー糖と赤じそふりかけを全体にまぶし、器に盛る。【七味おかき】→しょうゆをはけなどで塗り、七味とうがらしを全体にまぶし、器に盛る。

《保存》
乾かした餅は、密封できる缶や保存瓶に入れると、常温で半年間から1年間保存できる。