25-1 アルザス風ポトフ

肉と野菜のおいしさが混然一体となった、やさしく深みのある味。食材を入れて煮るだけの手軽さがうれしい一品です。


  エネルギー : 3240 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 90分

 講師: 大宮 勝雄


(つくりやすい分量)
・牛すね肉 (塊)  400g
・豚肩ロース肉 (塊)  400g
・鶏もも肉 400g
・たまねぎ 1+1/2コ
・にんじん (皮をむく)  1+1/2本
・セロリ (筋を取る)  1本
・じゃがいも (皮をむく)  2コ
・タイム (生)  12本
・ジュニパーベリー 18〜21粒
*ねずの実。ヒノキ科の植物で、洋酒のジンの香りづけに使用。臭みのある肉料理によく合う。 
・ローリエ 1+1/2枚
・白ワイン カップ1
*リースリングワインが好ましい。 
・パセリ (刻む)  適量
・粒マスタード 適量
・塩 
・黒こしょう 
 
    

  肉類は3〜4等分の大きさに切り分け、全体量を3等分にする。
  たまねぎは薄切り、にんじんとセロリは斜め薄切り、じゃがいもは約1cm厚さの輪切りにし、全体量を4等分にする。
  厚手の鍋の底面が隠れるように野菜の1/4量を敷き、塩・黒こしょう各少々をふる。肉の1/3量を広げてのせ、塩・黒こしょう各少々、タイム3本、ジュニパーベリー6〜7粒、ローリエ1/2枚をのせる。これを2回繰り返し、最後に野菜とタイムをのせる。
ポイント: 底面に敷いた野菜が焦げを防ぎ、3種類の肉が味に深みを出す。野菜と肉を交互に重ねることで、うまみがなじむ。
  白ワインと水カップ3/4を入れ、ふたをする。
ポイント: 味と香りを閉じ込めるために、厚手の重いふたを使い、開けずに煮込む。蒸し煮感覚でうまみが閉じ込められ、味が凝縮する。
  強火にかけ、沸いたら弱火にし、1時間煮込む。
  器に盛ってパセリを散らし、粒マスタードを添える。



25-1a  ロールポーク

豚肉の塊を豪快に調理。しっとりとした肉とフルーツの甘みが見事なバランスです。ボリュームの一品はおもてなしにぴったり。


  エネルギー : 3550 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 90分

 講師: 大宮 勝雄


(つくりやすい分量)
・豚ロース肉 (塊)  1.2kg
・りんご 1/2コ
・プルーン (乾/種なし)  10コ
・クローブ 10粒
・グラニュー糖 大さじ1+2/3
*三温糖でもよい。 

 【付け合わせ】 
  ・バター (食塩不使用)  1かけ(5g)
  ・りんご (薄切り)  1/4コ分
  ・グラニュー糖 少々
・りんご (飾り用)  適量
・プルーン (飾り用)  適量
・クレソン (飾り用)  適量
・塩 
・黒こしょう 
 
    

  豚肉は、上側にある脂身と赤身の間から包丁を入れ、(ロールポークの写真を参考に)うず巻き状に切り進みながら、平らに広げる。りんごは3等分に切って芯を除き、薄切りにする。プルーンは2〜3等分にちぎる。
  広げた豚肉に塩・黒こしょうを強めにふり、りんごとプルーンを散らす。ロール状に丸めて元の形に戻し、表面の脂身全体に深めの切り込みを入れる。たこ糸で縛り、オーブン用の天板にオーブン用の紙を敷いて脂身を上にして置く。脂身にクローブを刺し込み、塩・黒こしょう各少々をふる。仕上げにグラニュー糖をふりかける。
ポイント: 丸めることでフルーツと肉をなじませる。脂身が上にくることで赤身に火が柔らかく入り、しっとりとした仕上がりに。また、切り目を入れると肉が縮まない。グラニュー糖をふりかけることでうまみと柔らかさが増す。
  170℃のオーブンに入れ、50分間焼く。取り出して15分間休ませる。
ポイント: 焼いて香ばしさを出す。肉を休ませることで中まで火が通り、しっとりする。
  【付け合わせ】をつくる。フライパンを強火にかけてバターを溶かし、りんごを入れ、グラニュー糖をふりかける。りんごを返しながら、両面に焼き色がつくように焼く。
   のたこ糸をはずし、輪切りにして皿に盛り、 を添える。りんごとプルーンをようじに刺して飾り、クレソンを添える。



25-1b  ミルフィーユ風ロールキャベツ

ミルフィーユ状に重ねた食材が味の決め手です。キャベツのおいしさと肉のふんわり感が美味!煮込んだスープが濃厚ソースに変身します。


  エネルギー : 2280 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分

 講師: 大宮 勝雄


(つくりやすい分量)
・キャベツ 1コ

 【肉ダネ】 
  ・牛ひき肉 200g
  ・豚ひき肉 200g
  ・たまねぎ (みじん切り)  1コ分
  ・溶き卵 1コ分
  ・塩 二つまみ
  ・黒こしょう 少々

 【スープ】 
  ・トマトジュース (食塩無添加)  カップ2+1/4
  ・水 カップ3/4
  ・塩 小さじ2
  ・黒こしょう 少々
  ・バター (食塩不使用)  120g
  ・ローリエ (半分に折る)  1+1/2枚
・塩 
・サラダ油 
・黒こしょう 
 
    

  湯に3%の塩を入れ、芯をくりぬいたキャベツを入れる。キャベツの芯の半分を細かく刻む。キャベツの葉がはがれてきたら、1枚ずつ氷水にとる。中心部分は、透明感が出てきたら引き上げ、氷水にとる。
  フライパンにサラダ油少々を強火で熱し、【肉ダネ】のたまねぎを炒める。火を弱め、あめ色になるまでじっくり炒める。
  ボウルにひき肉、 のキャベツの芯、 、溶き卵、塩、黒こしょうを入れ、混ぜる。
  【肉ダネ】を2等分にする。ボウル(直径22cm)を用意し、長めに切ったラップを十文字に置き、ボウルの形にくぼませる。水けを拭いたキャベツ5〜6枚を、葉先がボウルからはみ出るように全面に敷き、【肉ダネ】を広げる。同様にボウル半分の高さまで二〜三層に重ねたら、はみ出したキャベツをたたみ、ラップで形を整える。同様にもう1つつくる。
ポイント: ボウルは好みの大きさでOK。重ねたキャベツと【肉ダネ】が味をなじませ、うまみをつくる。
  鍋に の1つ、【スープ】の材料を半量入れる。ふたをして強火にかけ、30分間煮込む。
ポイント: 肉に火が入ると、きれいな形が保てる。キャベツと【肉ダネ】からうまみが出るので、このまま煮るだけ。ローリエは半分に折ると香りが増す。
  鍋から取り出し、食べやすい大きさに切って皿に盛る。
  【スープ】はそのまま強火にかけ、少しとろみがつくまで煮詰める。塩・黒こしょう各少々で味を濃いめに調え、 にかける。同様にもう一つつくる。



25-1c  根菜のマリネ

素材それぞれの違う食感が楽しめるマリネは、強めの酸味であと味すっきり。箸休めにぴったりです。


  エネルギー : 400 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (マリネ液につける時間は除く。)

 講師: 大宮 勝雄


(つくりやすい分量)
・ごぼう 1/2本
・れんこん 1/4節
・にんじん 1本
・大根 1/6本
・セロリ 2本
・カリフラワー 1コ
・ラディッシュ 5コ

 【マリネ液】 
  ・米酢 カップ4
  ・グラニュー糖 大さじ6
  ・赤とうがらし 2本
  ・タイム (生)  1本
  ・コリアンダーシード 20粒
  ・塩 大さじ1強
・タイム (飾り用)  1〜2本
 
    

  ごぼうは皮をこそげて5〜6cm長さに切り、縦半分にする。れんこんは皮をむいて1cm厚さの輪切りにし、二〜四つ割りにする。にんじんは皮をむいて大きめの拍子木形に切り、大根は1〜2cm角に切る。セロリは筋を取って斜め切りにし、カリフラワーは小房に分ける。ラディッシュは茎を少し残して切る。
  鍋にマリネ液の材料を入れて強火にかける。グラニュー糖が溶けて沸いたらラディッシュ以外の野菜を順番に入れる。全体を混ぜ合わせ、ひと煮立ちしたら火を止める。
ポイント: 生の野菜を直接入れるので、火が通りすぎず風味も残る。
  ラディッシュは保存容器に入れ、 の野菜と熱いマリネ液を入れ、すぐにふたをする。
ポイント: あとは余熱だけでOK。すぐに食べても2〜3日後でも好みで。
  皿に盛り、タイムを飾る。



25-1d  魚の包み焼き

魚一匹を使った豪華な一品。ほんのりとした塩けとハーブの香りが上品な白身のおいしさを引き立てます。


  エネルギー : 730 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分

 講師: 大宮 勝雄


(つくりやすい分量)
・たい (内臓、エラ、ウロコを除く)  1匹
*今回は50cmの尾長だいを使用したが、 季節の白身魚であればよい。 

 【生地】 
  ・小麦粉 (強力粉)  500g
  ・溶き卵 2コ分
  ・塩 250g
  ・バジル (乾)  10g
  ・タイム (乾)  10g
・レモン 2〜3コ
・パセリ 適量
・打ち粉 (強力粉)  
 
    

  【生地】をつくる。ボウルに材料を入れて混ぜ合わせ、水180〜200mlを少量ずつ加えながら、耳たぶくらいの堅さになるまでまとめる。5分間くらいこねたら取り出し、2等分にする。台に打ち粉をし、それぞれを魚が入る大きさまで麺棒で広げる。
  【生地】を1枚広げ、はけなどで水を塗り、真ん中にたいを置く。たいの表面にも水を塗り、もう1枚の【生地】をのせてたいを包む。魚の形に沿って【生地】をはりつけたら、ヒレのある魚形に切る。ワインのキャップなどでウロコを描き、余った【生地】で目やエラをつける。
ポイント: 【生地】で包むことでうまみを閉じ込め、塩けとハーブの香りを加える。魚の皮が塩分の入りすぎを防ぎ、火の通りを柔らかくする。描いたウロコは空気の抜け道をつくるため。
  【生地】の表面にはけなどで水を塗り、200℃のオーブンで20分間焼く。取り出して10〜15分間休ませる。
ポイント: 焼き上がり後に休ませることで、中まで火が入り、身がしっとりする。
  【生地】を開いて身を取り分け、皿に盛り、半分に切ったレモンとパセリを飾る。



25-2  しっとり煮豚

“ゆでる”“煮る”“汁ごと冷ます”の3段階で、しっとりと柔らかく上等な味に仕上げます。時間がおいしくしてくれる「ほったらかしレシピ」です。


  エネルギー : 3900 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 2.40 g
  調理時間 : 60分

 講師: 山本 麗子


(つくりやすい分量)
・豚バラ肉 (塊)  2本(1kg)
・しょうが 2かけ
・ねぎ (青い部分)  2本分

 【A】 
  ・しょうゆ カップ1+1/2
  ・紹興酒 カップ1
  *または酒。 
・ゆで卵 6コ
・ねぎ (白い部分)  1本分
・香菜(シャンツァイ) 適量
・溶きがらし 適量
 
    

  豚肉は長さまたは厚みを半分に切る。しょうがは皮付きのまま5mm厚さくらいに切る。ねぎの青い部分は適当な大きさに切る。
  鍋に を入れ、ヒタヒタの水を加えて強火にかける。煮立ったら弱火にして30分間ほどゆで、アクを取る。
ポイント: 香味野菜と一緒に下ゆですることで、豚肉の臭みが抑えられる。
  別の鍋に【A】と、 の豚肉のゆで汁カップ2を合わせ、ゆで上がった豚肉の湯をきって加え、強火にかける。煮立ったら弱火にし、20分間ほど煮る。
ポイント: 豚肉は下ゆでをしているので、ほったらかしにしておいても、調味料の味がしっかり入る。
  ゆで卵の殻をむき、 に加えて弱火で 分間煮る。火から下ろし、そのまま冷ます。
ポイント: ゆで卵を豚肉とともに煮汁につけたまま冷ませば、しっかり味がついた煮卵ができる。
  ねぎの白い部分は5cm長さに切って芯を抜き、縦に細切りにして水にさらし、水けをきる(白髪ねぎ)。香菜は食べやすく切る。
  鍋から煮豚を取り出し、7〜8mm厚さに切る。煮卵は半分に切る。
  器に煮豚と煮卵を盛り、白髪ねぎ、香菜、溶きがらしを添える。
ポイント: 煮豚と煮卵は煮汁をきって密封容器に入れ、冷蔵庫で約1週間保存可能。



25-2a  鶏手羽先のオレンジ煮

相性がよい鶏肉&オレンジを中国風の煮物に。豆板醤は炒めずに辛みを穏やかにして、オレンジの香りをたたせましょう。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分 (鶏手羽先に下味をつける時間は除く。)

 講師: 山本 麗子


(2人分)
・鶏手羽先 6本

 【下味】 
  ・紹興酒 (または酒)  大さじ1/2
  ・しょうゆ 大さじ1/2

 【A】 
  ・オレンジジュース (果汁100%)  カップ1
  ・オレンジマーマレード (またはレモンマーマレード)  30g
  ・紹興酒 (または酒)  大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1強
・ブロッコリー 1/4コ
・サラダ油 
 
    

  【下味】の材料をバットに合わせる。鶏手羽先は先の部分を切り落とし、両面に縦1本ずつ骨に沿って切り込みを入れ、バットに並べて30分間おく。途中、上下を返す。
ポイント: 手羽先に切り込みを入れておくと、【下味】も煮汁もしみ込みやすくなる。
  鍋にサラダ油大さじ1を強火で熱し、手羽をきつね色になるまで、こんがりと焼きつける。
  手羽に焼き色がついたら水カップ1/4を入れ、【A】を加えて中火で15分間煮る。
ポイント: オレンジジュースにオレンジマーマレードを加えることで香りに深みが出て、爽やかな酸味と甘みのバランスがよくなる。
  手羽が煮上がる5分前に、小房に分けたブロッコリーを加え、一緒に煮上げる。



25-2b  炊飯器でつくる中国風おこわ

煮豚をおいしく活用するアイデアレシピ。もち米と米を混ぜるので浸水は短時間でOK。炊飯器でできるので簡単です!


  エネルギー : 400 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (米ともち米を浸水させる時間、干ししいたけを冷ます時間、 炊く時間は除く。)

 講師: 山本 麗子


(3〜4人分)
・米 180ml(1合)
・もち米 180ml(1合)
しっとり煮豚 80g
・干ししいたけ 2枚
・干しえび 20g
・ぎんなん (水煮)  30g
・帆立て貝柱 (缶詰/小)  1/2缶(35g)

 【A】 
  ・顆粒スープの素 (中国風)  小さじ1
  ・しっとり煮豚の煮汁 大さじ2
  ・塩 少々
  ・ごま油 少々
  ・紹興酒 (または酒)  大さじ1
  ・しょうが (みじん切り)  小さじ1
 
    

  米ともち米は合わせて洗い、たっぷりの水につけて30分間おく。
ポイント: もち米だけだと浸水に一晩かかるが、米と半々にすれば短時間ですむので、スピーディーにできる。
  干ししいたけはサッと洗い、耐熱容器に入れて水をヒタヒタに加え、電子レンジ(600W)に1〜2分間かけて戻し、冷ます。軸を取り、7〜8mm角に切る。干しえびはヒタヒタの熱湯に5分間ほど浸して戻す。しっとり煮豚はしいたけと同じくらいの大きさに切る。
  炊飯器の内釜に の水けをきって入れ、干ししいたけと干しえびの戻し汁、水を合わせてカップ1+1/2にして加える。【A】を加え、煮豚、干ししいたけ、干しえび、ぎんなん、帆立て貝柱をほぐして缶汁ごとまんべんなく散らすようにのせ、普通に炊く。
  炊き上がったら、よく混ぜて器に盛る。



25-2c  煮豚サンドイッチ

煮豚はパンとも相性抜群!サンドイッチにして、朝食やお弁当にどうぞ。


  エネルギー : 450 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 山本 麗子


(2人分)
・食パン (サンドイッチ用)  4枚
・しっとり煮豚 150g
・レタス 2枚
・フレンチマスタード 適量
・マヨネーズ 適量
・ミニトマト 適宜
・セロリの葉 適宜
 
    

  食パンはみみがあれば取る。煮豚は薄切りにする。レタスは食パンの大きさに合わせて切る。
  パンの片面にマスタードを薄く塗る。
  パン1枚のマスタードを塗った面を上にして置き、マヨネーズを薄く塗ってレタスの半量をのせ、その上に煮豚の半量を並べる。パンをもう1枚、マスタードを塗った面を下にして重ねる。残りも同様につくり、食べやすい大きさに切る。
  器に盛り、好みで、ヘタを取ったミニトマト、食べやすい長さに切ったセロリの葉を添える。



25-2d  中国風肉じゃが

主役の牛すじ肉は安価でコラーゲンたっぷり。五香粉の香りで、一気に中国風の味わいに。


  エネルギー : 510 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 220分

 講師: 山本 麗子


(4人分)
・牛すじ肉 800g
・じゃがいも 600g
・たまねぎ (大)  1コ
・しらたき 150g
・紹興酒 (または酒)  カップ1/4
・しょうゆ 大さじ4+2/3
・五香粉(ウーシャンフェン) 少々
*八角、シナモン、クローブなど 約5種類のスパイスを ミックスした中国の香辛料。 
 
    

  牛すじ肉は大きめの一口大に切り、鍋に入れる。たっぷりの水を加えて強火にかける。沸騰したら弱火にし、柔らかくなるまで2時間30分ほどゆでる。途中、水分が少なくなったら、水を足す。火を止め、アクと脂をしっかりと取り除く。
ポイント: 牛すじ肉は弱火でじっくりゆでることで、柔らかくなる。ゆで上がったら、アクと脂を丁寧に取り除き、すっきりとした味にする。
  じゃがいもは大きめの一口大に切る。たまねぎは縦半分に切り、1cm幅に横に切る。しらたきは5〜6cm長さに切り、熱湯でサッとゆでる。
   のゆで汁を、すじ肉がヒタヒタになるように加減する(足りなければ水を加える)。じゃがいも、たまねぎ、しらたき、【A】を加えて強火にかける。煮立ったら弱火にし、落としぶたをして30分〜1時間煮る。
ポイント: すじ肉は下ゆでで柔らかくなっているので、野菜に火が通って調味料の味がしみ込むまで煮ればよい。
  仕上げに五香粉をふって混ぜ、器に盛る。



25-2e  中国風サバラン

紅茶ではなく中国茶でつくるアレンジレシピ。パンをシロップに浸してほったらかす間に、まるでケーキのような口当たりになります。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (冷ます時間、冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 山本 麗子


(4人分)
・フランスパン 1/2本
*堅くなったパンでもよい。 

 【A】 
  ・砂糖 100g
  ・水 カップ2
・ウーロン茶の茶葉 大さじ1
*ジャスミン茶やプーアール茶など好みの中 国茶葉でもよい。 
・レモン汁 大さじ1/2
・ラム酒 大さじ2
・バニラアイスクリーム 適量
・ミントの葉 適量
 
    

  【A】を鍋に入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にし、ウーロン茶の茶葉を加えて1〜2分間煮る。香りが出たら火を止め、レモン汁とラム酒を加える。
ポイント: レモン汁とラム酒は香りがとびやすいので、火を止めてから加える。
  フランスパンは3cm幅に切ってバットに並べ、 のシロップが熱いうちに茶こしを通してたっぷりとまんべんなくかけ、冷ましながらしみ込ませる。冷蔵庫に入れて、しっかりと冷やす。
ポイント: 冷やす間にシロップの風味がじんわりとしみ込み、しっとりした口当たりになる。
   を器に盛り、バニラアイスクリームをのせてミントの葉を添える。



25-2f  煮豚にぎり

煮豚をにぎりずし風に楽しむアイデア料理。酢飯を使わないので、楽にできます。


  エネルギー : 370 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 山本 麗子


(2人分)
・しっとり煮豚 100g
・ご飯 (温かいもの)  180g
・青じそ 3枚
・溶きがらし 適量
・甘酢しょうが (市販)  適宜
 
    

  煮豚は薄切りにする。青じそは縦半分に切る。
  ご飯を6等分にし、俵形に握る。その上に、青じそ、煮豚の薄切りを順にのせ、溶きがらし少々をのせる。
  青じそ3枚(分量外)を器に敷き、煮豚にぎりを盛る。好みで甘酢しょうがを添える。



25-2g  蒸しきんめだいの香味ソース

風味よく蒸し上げたきんめだいにアツアツの油をジャッとかけて。ポイントはしょうがとねぎのダブル使い。蒸すときと仕上げのときにのせて香り良く。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 山本 麗子


(4人分)
・きんめだい (切り身)  4切れ(400〜450g)
・しょうが (せん切り)  1かけ分
・ねぎ (白い部分)  1本分

 【A】 
  ・トーチ 大さじ1強
  *蒸した大豆に小麦粉や塩、こうじなどを混ぜて 発酵・塩漬けにした中国の調味料。 大徳寺納豆に似ており、風味づけなどに使われる。 
  ・紹興酒 (または酒)  大さじ2
  ・オイスターソース 大さじ1
・塩 
・サラダ油 
 
    

  きんめだいは皮側に十文字の切り目を入れる。ねぎは5?長さに切って芯を抜き、縦に細切りにして水にさらし、水けをきる(白髪ねぎ)。
  耐熱性の器にきんめだいを並べて塩小さじ1をふり、しょうが・白髪ねぎ各1/2量をのせ、混ぜ合わせた【A】をふりかける。
ポイント: トーチは香りが強いので、風味づけとともに魚の臭み消しにもなる。
  蒸気の上がったせいろまたは蒸し器に、ガーゼや布巾を敷いて を入れ、中火で12分間ほど蒸す。
ポイント: 香味野菜と調味料が魚の臭みを抑えながら、香りよく蒸し上げる。
  きんめだいをガーゼごと取り出し(やけどに注意)、ねぎとしょうがを取り除く。
   を盛り付け用の器に蒸し汁ごと移し、残りのしょうがと白髪ねぎをのせ、アツアツに熱したサラダ油大さじ3をジャッとかける。



25-3  鶏もも肉の漬け焼き ゆず風味

塩辛と柚子(ゆず)の風味が絶妙で、鶏肉は柔らかく、冷めても美味しいですよ。ぶりやさわらなど魚にも応用できます。


  エネルギー : 1050 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (漬け込む時間は除く。)

 講師: 村田 吉弘


(つくりやすい分量)
・鶏もも肉 1枚(300g)

 【漬け地】 
  ・いかの塩辛 150g
  ・煮きり酒 大さじ3+1/3(50ml)
  *日本酒を火にかけ、アルコール分をとばしたもの。 
  ・柚子の皮 (白い部分も含む/みじん切り)  1/2コ分
  ・一味とうがらし 1g

 【ディップソース】 
  ・漬け地 150g
  ・みそ 5g
  ・オリーブ油 大さじ2
  ・柚子の搾り汁 大さじ1

 【A】 
  ・大根 (皮をむく)  1/8本
  ・にんじん (皮をむく)  1/4本
  ・きゅうり 1/2本
  ・セロリ (筋を取る)  1本
・柚子の皮 (せん切り)  適量
・サラダ油 
 
    

  【漬け地】をつくる。いかの塩辛をフードプロセッサーにかけ、ペースト状にする。他の材料も順に加え、混ぜ合わせる。
ポイント: いかの塩辛でうまみをプラス。臭みを抑えるために柚子の白い部分も加える。香りだけでなく、味に深みを与えてくれる。
  鶏肉は厚みのある部分に切り目を入れ、厚みをそろえる。
  ジッパー付きの保存袋に の【漬け地】の半量を入れ、鶏肉を加える。残りの【漬け地】を鶏肉にのせ、空気を抜いて袋を閉じる。冷蔵庫で12時間おき、鶏肉を取り出し、【漬け地】はきれいにぬぐう。
ポイント: 【漬け地】をのせたら、味や香りをムラなくしみ込ませるために袋の空気は抜く。
  【ディップソース】をつくる。鍋に の【漬け地】を入れて強火にかけ、水分がほとんどなくなり、トロッとした状態になるまで煮詰める。みそ、オリーブ油を入れて混ぜ、火を止める。冷めたら柚子の搾り汁を加えて合わせる。
  フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油少々を入れて火にかけ、 の鶏肉を皮側から焼く。焼き色がついたら返して弱火にし、ふたをして両面を焼く。
  こんがり焼けたら鶏肉を取り出し、食べやすい大きさに切る。乱切りにした【A】、 の【ディップソース】とともに盛り付け、柚子の皮をのせる。



25-3a  明太子いわしのお好み焼き風

「なれずし」から発想を得た料理です。ボリューム感があって、とても香ばしく、さばやさんまでも美味ですよ。


  エネルギー : 510 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (いわしの水分を抜く時間、漬け込む時間は除く。)

 講師: 村田 吉弘


(つくりやすい分量)
・いわし 2匹

 【漬け地】 
  ・からし明太子 (薄皮を取り除く)  65g
  ・ご飯 120g
  ・水 カップ1
  ・塩 1〜3g
・焼きのり 2枚(4×9cm)
・七味とうがらし 適量
・塩 
・小麦粉 
・サラダ油 
 
    

  いわしは頭と内臓を除き、流水で洗って水けを拭く。手開きにして中骨を取り除き、いわしの重さの0.5%の塩をふり、冷蔵庫に半日ほどおいて水分を抜く。
  【漬け地】をつくる。鍋にご飯と水、塩を入れて火にかける。かゆ状になるまで炊き、冷めたら明太子を加えて混ぜ合わせる。
ポイント: いわしと明太子の組み合わせは、味わいに満足感を与え、ボリューム感を出してくれる。
  ジッパー付きの保存袋に【漬け地】の半量を入れ、いわしを広げて置く。残りの【漬け地】をいわしにのせ、空気を抜いて袋を閉じる。冷蔵庫で12時間おき、いわしを取り出し、【漬け地】をきれいにぬぐう。
ポイント: いわしの水分はしっかり拭き取り、空気を抜いてから閉じる。身が柔らかいので傷つけないように注意。
   の【漬け地】150gと小麦粉10gを混ぜる。半量を小判形に整え、ラップに置いて平らにし、いわしの皮側を上にしてのせる。
  フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油大さじ1〜2を熱し、いわしの皮側が下になるように置き、その上にのり1枚をのせる。弱火〜中火でじっくり両面を焼く。同様にもう1枚焼く。
  こんがりと焼き上がったら皿に盛り、七味とうがらしをふる。



25-3b  豚肩ロースの変わり漬け焼き

野菜のやさしい風味が加わった柔らかい肉と、シャキシャキの小松菜はご飯のおかずにぴったりです。余った漬け地は野菜炒めやチャーハンに使えますよ。


  エネルギー : 800 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (野菜の水けをきる時間、 漬け込む時間は除く。)

 講師: 村田 吉弘


(つくりやすい分量)
・豚肩ロース肉 4枚(240g)

 【漬け地A】 
  ・白菜の軸 75g
  ・大根のヘタ、皮 50g
  ・キャベツの外葉、芯 50g
  ・にんじんのヘタ、皮 25g
  ・塩 4g

 【漬け地B】 
  ・プレーンヨーグルト 100g
  ・赤みそ 15g
  ・しょうゆ 大さじ1
・小松菜 1ワ
・しょうが (すりおろす)  1かけ
・白ごま 適量
・サラダ油 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  漬け地をつくる。【A】をフードプロセッサーにかけて混ぜる。ざるに上げ、自然に水けがきれたら100g分を量り、【B】と混ぜ合わせる。
ポイント: 野菜とヨーグルトは臭みを抑え、さらにヨーグルトは肉の柔らかさを保つ。
  ジッパー付きの保存袋に漬け地の半量を入れ、豚肉を加える。残りの漬け地を豚肉にのせ、袋を閉じる。冷蔵庫で12時間おく。豚肉を取り出し、漬け地はきれいにぬぐう。
ポイント: 酸化を防ぎ、まんべんなく漬かるように、袋の空気は抜いて閉じる
  小松菜は根元を切り落とし、3cm長さに切る。フッ素樹脂加工のフライパンにサラダ油少々を熱し、小松菜をサッと炒める。油が回ったら の漬け地大さじ5を加え、なじませるように炒め、器に敷く。
   のフライパンをきれいにし、サラダ油少々を熱し、豚肉の両面を焼く。仕上げにしょうがを加えてなじませる
   の小松菜の上に豚肉を盛り、黒こしょう少々と白ごまをふる。

村田吉弘さんの技ありほったらかし術〜“漬ける”ことで新しい味を発見〜
漬けるということは、本来、保存性を高めるものですが、おいしさを感じるうまみ成分の働きで、そのおいしさは2倍にも3倍にも、想像以上の効果を生みま」す。今回は、ふだん使いの食材や常備調味料を使って、いつもの料理をごちそう感ある料理に変えました。
料理に深みとコクをプラスし、しかも、漬け地は利用価値大。むだなく使えることにこだわりました。保存性が高く、漬ける時間がおいしさを生んでくれるので、前日や前々日からの準備も効果的。忙しい人にも、おもてなし料理にもぴったりです。



25-3c  ぶりの生ハム風 みりん柿添え

ブランデーに漬けたような大人の味で、もっちりしたぶりと柿の甘みが好相性です。余ったみりんは煮詰めてホットケーキやアイスクリームのソースにしても合います。


  エネルギー : 340 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (漬け込む時間は除く。)

 講師: 村田 吉弘


(つくりやすい分量)
・ぶり (刺身用/サク)  100g
・柿 1/2コ
・みりん カップ1/2
・しょうゆ 大さじ4
・柚子の皮 (せん切り)  1/4コ分
 
    

  みりんを用意する。
ポイント: みりんが漬け地となる。アルコールの香りやうまみを柿に加える。
  柿は皮をむいて6等分のくし形に切り、ジッパー付きの保存袋にみりんと一緒に入れる。空気を抜いて袋を閉じ、冷蔵庫で24時間おく。
ポイント: 酸化させないように、袋はしっかり閉じること。
  ぶりは皮をひいて、紙タオルで包み、別のジッパー付きの保存袋に入れる。全体になじませるようにしょうゆを注ぎ、空気を抜いて袋を閉じ、冷蔵庫で12時間おく。
ポイント: 紙タオルで包むことで、ムラなくむだなくしょうゆが行き渡る。塩分が加わり、生ハムのようなしっとり感が出てくる。
  ぶりを取り出して薄く切り、汁けをきった柿にのせる。皿に盛り、柚子の皮を添える。



25-3d  キャベツの酢漬け ごま風味

大きく切ったキャベツは食べごたえ十分!相性抜群のスッキリとしたマリネ酢と練りごまは、南蛮漬けや他の生野菜を漬けてもおいしいですよ。


  エネルギー : 740 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 村田 吉弘


(つくりやすい分量)
・キャベツ 1/4コ

 【マリネ酢】 
  ・昆布 5g
  ・米酢 カップ1
  ・水 カップ3
  ・砂糖 大さじ4
  ・うす口しょうゆ 大さじ5+1/3(80ml)
  ・削り節 (かつお)  10g

 【ごまだれ】 
  ・練りごま (白)  100g
  ・マリネ酢 カップ1/2
  ・レモン汁 大さじ2/3
  ・塩 1g
・ピンクペッパー 適量
 
    

  マリネ酢をつくる。昆布と米酢、水を合わせ、半日ほどおく。鍋に入れ、砂糖、しょうゆを加えて火にかける。沸く直前に火を止め、削り節を入れる。このまま冷まし、冷めたら不織布の紙タオルを敷いたざるなどでこす。昆布はそのまま入れておく。
ポイント: 甘酢に昆布と削り節を入れることでうまみが増し、味わい深くなる。
  キャベツは厚みを半分にする。ジッパー付きの保存袋に入れ、マリネ酢を加え、空気を抜いて袋を閉じる。冷蔵庫で24時間おく。
ポイント: 空気を抜いて閉じることで味の浸透をよくする。
   のキャベツを取り出し、汁けをきって皿に盛る。ごまだれの材料を混ぜ合わせてかけ、ピンクペッパーを散らす。



25-4  さばのハーブレモン焼き

ハーブや野菜の切れ端をさばにたっぷりのせて、オーブンで焼くだけの簡単レシピ。独特のくせが抜けて、香りよく上品な味わいに!


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 飯塚 宏子


(2人分)
・さば (半身)  1枚
・にんにく (すりおろす)  1かけ分

 【A】*ハーブはあるものだけでよい。また好みのハーブで代用してもよい。野菜は外葉や皮、切れ端、青い部分などでよい 。 
  ・ローズマリー 1〜2本
  ・セージ 1〜2本
  ・タイム (生)  1〜2本
  ・パセリの軸 1〜2本分
  ・セロリの葉 1〜2本分
  ・白菜 適量
  ・にんじん 適量
  ・ねぎ 適量
・レモン (国産)  1コ
・白ワイン 大さじ2
・かぶ 2コ
・ラディッシュ 2コ
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・エクストラバージンオリーブ油 
 
    

  かぶは茎を2〜3cm残して切り落とし、縦半分に切る。レモンは横半分に切り、半分は厚めの輪切りにし、半分は縦4等分に切る。
  さばは皮側を上にして天板にのせ、塩・黒こしょう各少々をふり、にんにくを表面全体に塗る。さばの上に【A】、切り落としたかぶの葉をのせ、さばが隠れるように、すっぽりと覆う。その上に、輪切りにしたレモンを搾り、搾ったあとの皮をのせる。
ポイント: にんにくを塗って、たっぷりのハーブや野菜で覆うことで、さばの臭みが抑えられる。
   に白ワイン、エクストラバージンオリーブ油適量を順に回しかける。かぶを脇にのせ、200℃に温めたオーブンで20分間焼く。
ポイント: 焼いている間にハーブや野菜の風味がさばに移り、さらに、さばのうまみが逃げず、パサつかずにしっとりと仕上がる。
  さばを覆った野菜やハーブを取り除き、半分に切って器に盛る。かぶを半量ずつ、ラディッシュを1コずつ、残りのレモンを半量ずつ添える。さばに塩・黒こしょう各少々をふり、エクストラバージンオリーブ油適量を回しかけ、レモンを搾る。



25-4a  鶏肉とレンズ豆の煮込み

味がよく出る骨付きの鶏肉と、戻す手間のないレンズ豆で、ほったらかしでも、うまみたっぷりの一品に!ドライトマトやアンチョビが、風味出しの隠し味になりますよ。


  エネルギー : 1480 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 50分

 講師: 飯塚 宏子


(つくりやすい分量)
・鶏肉 (骨付き/ブツ切り)  1/2羽分
・レンズ豆 カップ1/2
・ドライトマト 4コ
・アンチョビ (フィレ)  3〜4枚
・にんにく 1かけ
・チキンスープ カップ2
*固形チキンスープの素もと(洋風)を袋の表示どおりに湯で溶く。 
・白ワイン カップ1/2
・ローリエ 3〜4枚
・塩 
・黒こしょう (粗引き)  
・オリーブ油 
 
    

  鶏肉は塩・黒こしょう各少々をふる。レンズ豆はサッと洗って水けをきる。ドライトマトは細切りにする。にんにくは粗みじん切りにする。
  鍋にオリーブ油大さじ2、アンチョビ、にんにくを入れて中火で炒め、香りが出たら鶏肉を入れて炒める。
  肉の表面の色が変わったら、レンズ豆、ドライトマト、チキンスープ、白ワイン、ローリエを加え、ふたをして30分間ほど煮る。
ポイント: レンズ豆は戻す手間がなく、短時間で柔らかくなるので、スピーディーに煮上がる。
  レンズ豆を食べてみて、柔らかくなっていたら、塩・こしょう各少々で味を調える。
ポイント: レンズ豆が柔らかくなる前に煮汁がすくなくなったら、白ワインまたは水適宜を加えて煮るとよい。つくってしばらくおき、豆に煮汁を含ませてもおいしい。

飯塚宏子さんの技ありほったらかし術〜香りのよい食材や調味料で調理〜
ほったらかしレシピは、ほったらかしにする間に、食材の短所を抑えて長所を引き出し、そしていかに味を回すかが重要です。くせのある肉や魚は、ハーブや香味野菜、オリーブ油など香りのよい食材や調味料と一緒に調理するのが、おいしく仕上げるコツ。また、鶏肉を選ぶなら骨付きにするなど、うまみの出やすい食材を選ぶのもポイントです。ワインやバルサミコ酢、トマトの水煮などは、じっくり火を通すと、うまみが凝縮されて豊かな風味とコクが出るので、煮込みなどのほったらかし料理におすすめです。



25-4b  牛肉のぶどうソース

ぶどうの甘みと牛肉のうまみが溶け合ったソースが絶品です!薄切りの牛肉でもおいしい、ワインによく合う一品ですよ。


  エネルギー : 490 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 飯塚 宏子


(2人分)
・牛厚切り肉 (ランプまたはロース/ステーキ用)  2枚(約200g)
・ぶどう 1房
*ぶどうは、粒が大きいものであれば、好みの種類でよい。 
・赤ワイン 大さじ2〜3
・スープ カップ1/2
*固形スープの素もと(洋風)を 袋の表示どおりに湯で溶く。 
・バルサミコ酢 大さじ3
・生クリーム 大さじ2
・塩 
・黒こしょう 
*粗びき 
・オリーブ油 
 
    

  牛肉は半分に切り、塩・黒こしょう各少々をふる。ぶどうは洗って水けを拭き、枝ごと1粒ずつ、料理ばさみで切る。皮は付けたままでよい。
  フライパンまたは鍋にオリーブ油大さじ2を強火で熱し、牛肉とぶどうを炒める。
ポイント: ぶどうは枝をつけたままだと、加熱しても皮がはがれず、きれいに仕上がる。
  肉の色が変わったら、赤ワイン、スープ、バルサミコ酢を順に加え、中火でトロリとするまで10分間ほど煮る。
ポイント: 肉に火が通り、ソースにとろみがつくまで煮ればよい。あまり煮すぎると肉が堅くなるので注意。
  器に半量ずつ盛り、生クリームを等分にかける。



25-4c  豚肉のナポリ風煮込み

マリネして煮込んだ豚肉は、くどさがなく、しっとりとジューシーに仕上がります。イタリアでは、余った肉を翌日ポークソテーなどで楽しみます。


  エネルギー : 1650 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分 (マリネ液につける時間は除く。)

 講師: 飯塚 宏子


(つくりやすい分量)
・豚肩ロース肉 (塊)  500〜600g
・にんにく (すりおろす)  1かけ

 【マリネ液】 
  ・たまねぎ (粗みじん切り)  1/2コ分
  ・セロリ (薄い小口切り)  1/2本分
  ・にんじん (みじん切り)  1/2本分
  ・にんにく (みじん切り)  1かけ分
  ・ローズマリー (生)  2本
  ・ローリエ 2枚
  ・レモン汁 大さじ1
  ・レモンの皮 (国産/レモン汁を搾ったもの)  適量
  ・白ワイン 大さじ2
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ3
  ・塩 少々
  ・黒こしょう (粗ひき)  少々
・トマトの水煮 2缶(800g)
*缶詰/ホールタイプ 
・赤ワイン カップ1/2
*または白ワイン 
・柚子こしょう 適量
・粒マスタード 適量

 【にんにくじょうゆ】 
  ・にんにく 少々
  ・しょうゆ 適量
・セルフィーユ 適宜
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  豚肉に塩・黒こしょう各少々をふり、にんにくを全体に塗る。
  マリネ液の材料をボウルに合わせ、豚肉を入れる。肉全体をマリネ液で覆い、ラップをして冷蔵庫に半日以上おく。
ポイント: 半日以上マリネすることで肉の臭みを抑えて風味をつけ、肉質を柔らかくする。
  別のボウルにトマトの水煮を缶汁ごと入れる。トマトの缶に水を約1/4量入れ、缶に残った汁をゆすいでボウルに加える。もう1缶も同様にする。ボウルの中のトマトを手でつぶす。
   の豚肉のマリネ液をぬぐい、鍋に入れて中火で表面を焼きつける。 、赤ワインを加え、ふたはせずに30〜40分間、煮汁にとろみがついて肉に火が通るまで煮る。味をみて塩・黒こしょう各少々で調える。
ポイント: トマトの水煮と赤ワインを煮詰め、うまみと香りを豚肉に含ませる。肉が液面から出る場合は、途中、上下を返してもよい。
  器に煮汁を敷いてソースにし、豚肉を盛る。あればセルフィーユを添える。食べやすい厚さに切ってソースとともにとり分ける。柚子こしょう、粒マスタード、にんにくじょうゆを添え、好みでつけて食べる。
ポイント: 鍋に残ったソースは、冷まして密封容器やジッパー付き保存袋に入れ、保存するとよい(冷蔵庫で約1週間、冷凍庫で3週間保存可能)。パスタのソースにするとおいしい。



25-4d  根菜のアンチョビ蒸し

アンチョビ&にんにくのパンチのあるうまみが、野菜の蒸し物だけでも十分に満足できる味に仕上げます。根菜は薄めに切ると、早く火が通って柔らかくなりますよ。


  エネルギー : 150 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 飯塚 宏子


(2〜3人分)
・大根 10cm(200g)
・にんじん 10cm(150g)
・れんこん 1/2節
・ごぼう 10cm
・里芋 (小)  5コ
・アンチョビ (フィレ)  3枚
・にんにく (すりおろす)  1かけ分
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・エクストラバージンオリーブ油 
 
    

  大根、にんじんは縦に5mm厚さに切って、さらに2cm幅くらいに縦に切る。れんこんは縦半分に切り、縦1cm幅に切る。ごぼうは皮をこすって洗い、皮付きのまま縦に5mm幅に切る。里芋は洗い、皮付きのまま半分に切る。
  アンチョビは包丁でたたき、にんにくとともにボウルで混ぜ、 を加えてあえ、耐熱皿に並べる。
ポイント: アンチョビとにんにくを野菜全体にまんべんなくからめておく。
  蒸気が上がった蒸し器に布巾を敷いて をのせ、ふたをする。鍋からはみ出た布巾はふたの上で結んでとめ、中火で10分間ほど蒸す。
ポイント: 蒸す間に、アンチョビとにんにくのうまみが野菜に回る。
  器に盛り、塩・黒こしょう・エクストラバージンオリーブ油各適量を添える。



25-5  竜眼巻き

中国料理の前菜のひとつで、うずらの卵を竜の眼に見たてた、おめでたいときの料理です。見た目よりも簡単につくることができるので、ふだんのおかずやお弁当にもおすすめですよ。


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 有元 葉子


(6本分)
・鶏ささ身 6本
・うずらの卵 12コ
・焼きのり 1+1/2枚
*全形 
・小麦粉 
・しょうゆ 
・揚げ油 
 
    

  うずらの卵はゆでて殻をむき、紙タオルで水分を拭く。焼きのりは四つ切りの大きさにする。ささ身は紙タオルで水分を拭き、筋を取って、ラップの短辺が焼きのりの短辺の長さと同じになるようにラップで包む。
ポイント: ラップの中央にささ身を置き、左、右、手前の順に折って包む(ふろしき包みという)。こうすると、ささ身をのばしてもラップからはみ出ない。
  麺棒などで軽くたたいてから、端まで均一の厚さになるように薄くのばす。
  ラップを広げ、ささ身に焼きのりをのせ、手前にうずらの卵2コを少し間隔をあけて横に並べる。ラップを使って、手前からきっちり巻いていく。同様にあと5本つくる。
  ラップをはずし、まんべんなく薄く小麦粉をふる。切る際の目印に、うずらの卵の間にギュッとくぼみをつけてピーナツの殻のような形にする。
  バットにしょうゆ適量を入れ、菜箸をバットの下に置いて斜めにする。揚げ油を170℃に熱し、 をこんがりとするまで揚げ、揚げたてをバットに入れて転がしながらしょうゆをからめる。

ポイント: バットを斜めにすれば、少量のしょうゆでもからめることができる。
  盛り付けるときに、両端を少し切り落とし、くぼみの部分とうずらの卵の黄身の中心を切って、全部で4つに切り分ける。

【保存】完全に冷めたら切らずにしょうゆごと密封容器に入れ、冷蔵庫へ。



25-5a  お多福豆の抹茶揚げ

おせちに緑色の彩りを添える一品です。お多福豆の甘さと抹茶のほろ苦さがよく合った絶品!おせちの箸休めにもいいですよ。


  エネルギー : 40 kcal (エネルギーは1コ分 )
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 有元 葉子


(10コ分)
・お多福豆の甘煮 10コ
*市販 
・抹茶 小さじ1弱
・小麦粉 
*できれば強力粉がよい。 
・揚げ油 
 
    

  お多福豆は、紙タオルを広げた上に並べ、水けを取る。
  ボウルに小麦粉大さじ6と抹茶を合わせ、水大さじ2くらいを様子を見ながら少しずつ混ぜ入れて衣をつくる。ねっとりとして、柔らかくツノが立つくらいが目安。

ポイント: まぶしているうちに衣が黒くなってしまうので、衣は少量ずつつくり、足りなくなったらそのつど足すとよい。
  お多福豆に小麦粉をまぶし、衣にくぐらせ、160〜170℃に熱した揚げ油でカリッとするまで揚げて油をきり、粗熱を取る。

【保存】完全に冷めたら、紙タオルを敷いた密封容器に入れて冷蔵庫へ。



25-5b  揚げかまぼことねぎのあえ物

おせちの中でも、ついつい残ってしまうかまぼこ。揚げると、まったく違う味わいと食感になりますよ。シャキシャキの白髪ねぎとの組み合わせも抜群!


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 有元 葉子


(つくりやすい分量)
・かまぼこ (薄切り)  適量
・ごま油 
・しょうゆ 少々
・ねぎ (せん切り)  適量
 
    

  かまぼこは1〜2mmの薄切りにし、170℃に熱したごま油でカリッと揚げ、しょうゆ少々で味をつける。
  ねぎは5cm長さ程度に切り、縦に切って芯を除いてせん切りにし、水にさらして水けをきる(白髪ねぎ)。
  揚げかまぼこと白髪ねぎを合わせる。



25-5c  だて巻き

甘さ控えめでだしの味をきかせただて巻き。ふんわり仕上げるコツは、卵液の泡がこわれないうちにオーブンで焼き始めることです!


  エネルギー : 760 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 有元 葉子


(1本分)
・卵 5コ
・甘だいの切り身 120g
*皮と骨を除いた正味。生だらでもよい。 

 【A】 
  ・だし カップ1/2
  ・砂糖 大さじ4
  ・みりん 大さじ2+1/2
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・塩 (一つまみ)
・サラダ油 
 
    

  あらかじめオーブンを200℃に温めておく。ボウルに卵を割り、【A】を入れる。甘だいはブツ切りにしてボウルに加える。オーブン対応の卵焼き器(約18×18×高さ3cmのものを使用)にサラダ油をたっぷり入れて熱し、側面にもよくなじませてから、油をきり、弱火にかけておく。
  ミキサーに のボウルの卵液と甘だいを入れ、なめらかになって泡立つまで1〜2分間ほどしっかりかくはんする。十分に温めた卵焼器に、すぐに卵液を流し入れ、オーブンに入れて200℃で5分間、さらに180℃で15分間焼いて取り出す。
  すぐに鬼すだれを卵焼きにかぶせてひっくり返す。巻きやすいように、鬼すだれの目に沿って2?間隔に包丁で浅く切り目を入れる。
  鬼すだれの両端を持ち、左右を交互に動かして少しずつ寄せ、どちらかを内側に入れ込んで丸めてから鬼すだれできっちりと巻いていく。
  輪ゴムでとめ、バットなどに立てて冷ます。こうすると、冷めるにつれて出てくる汁けが下から外に出る。盛り付けるときに真ん中で2等分し、さらにそれぞれを4等分に切る。

【保存】完全に冷めたら、鬼すだれをはずし、切らずにラップで包んで冷蔵庫へ。



25-5d  八幡巻き

ごぼうの産地だった京都の八幡にちなんで名前がついたといわれる八幡巻き。美しく仕上げるポイントは、にんじんとごぼうの角をぴったり合わせて巻くことです。ごぼうを多めに下煮して、卵とじにしても美味しいですよ。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1本分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 有元 葉子


(4本分)
・ごぼう (太めのもの)  2本
・にんじん 2本
・牛もも肉 (薄切り/すき焼き用)  300〜400g
*大判の巻き肉用を4枚でもよい。 

 【A】 
  ・だし カップ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・メープルシロップ 大さじ1
  *風味の軽いエクストラライトがよい。 またはみりん大さじ2。 
  ・酒 大さじ2
  ・塩 小さじ1/3

 【B】 
  ・メープルシロップ 大さじ1+1/2〜2
  *風味の軽いエクストラライトがよい。 またはみりん大さじ3〜4。 
  ・しょうゆ 大さじ3〜4
・酢 
・サラダ油 
・酒 
 
    

  ごぼうはたわしで洗い、10cm長さに切って酢水に15分間ほどつける。にんじんは柔らかく変形しやすいので、ごぼうよりやや太めの10cm長さの拍子木形に切る。鍋に【A】を合わせて火にかけ、煮立ったらごぼう、にんじんの順に入れ、落としぶたをして、歯ごたえが残る程度に煮る。火から下ろして冷まし、それぞれを縦四つの棒状に切る。
ポイント: ごぼうは同じ太さが2本必要なので、太いほうから10?分を2本使う(細い部分はたたきごぼうなどにする)。にんじんとごぼうは多めに煮て、卵とじなどにするとよい。
  牛肉を広げ、ごぼうとにんじんを2本ずつ角を合わせてまとめ、手前から巻く。肉の幅が狭い場合は、斜めに置いて巻くとよい。
  フライパンを温めてサラダ油大さじ1を熱し、【2】を巻き終わりを下にして並べ入れる。トングで転がしながら、強めの中火で焼き色がつくまで焼く(油が足りないときは適宜足す)。
  牛肉から出た脂を紙タオルなどで拭き、酒大さ3を加えて強火にし、アルコール分をとばす。
  弱めの中火にして【B】を加え、煮汁が少なくなってトロッとするまで煮詰める。バットに煮汁ごとあけて冷ます。盛り付けるときに一口大に切る。

【保存】完全に冷めたら切らずに煮汁ごと密封容器に入れ、冷蔵庫へ。



25-5e  きんとんシャンテリーのサンドイッチ

おせちの余りでつくる一品。残り物とは思えないリッチな味わいで美味しいですよ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 有元 葉子


(つくりやすい分量)
・栗きんとん 
・生クリーム 
・パン 
*サンドイッチ用 
 
    

  栗きんとんと、堅めに泡立てた生クリームを2対1の割合で合わせ、ゴムべらでふんわりと混ぜる。
  サンドイッチ用のパンにたっぷりはさんで食べる。



25-6  ぶりの塩こうじ焼き

塩こうじにつければ、厚切りのぶりでも中まで味がしみ込みます。身もしっとりして美味しいですよ。


  エネルギー : 950 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (ぶりを塩こうじにつける時間は除く。)

 講師: 浅利 妙峰


(つくりやすい分量)
・ぶり (切り身)  5切れ(350g)
塩こうじ 大さじ2弱
・サラダ油 
 
    

  ぶりは水けを拭いてジッパー付きの保存袋に入れ、塩こうじをまぶす。冷蔵庫で1時間から一晩おく。
  フライパンにサラダ油小さじ1を熱し、 の汁けを拭いて、盛り付けたときに上になる面を下にして並べ入れる。中火にして、薄い焼き色がついたら裏返し、弱火にして中まで火を通す。



25-6a  根菜と鶏肉のラタトゥイユ風

定番の煮しめもトマト味になると、グッと新鮮!塩こうじで調味すると、だしいらずで味に深みも出ますよ。


  エネルギー : 1250 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (鶏肉を塩こうじにつける時間は除く。)

 講師: 舘野 真知子


(つくりやすい分量)
・鶏もも肉 (大)  1枚(約300g)
塩こうじ 大さじ1
・干ししいたけ (大/水適量で戻す)  2枚
・こんにゃく 1枚(200g)
・れんこん 1節(200g)
・ごぼう 1本
・にんじん 1本
・ゆでたけのこ 150g
・にんにく (みじん切り)  1かけ
・トマトの水煮 (缶詰/カットタイプ)  1/2缶

 【A】 
  ・塩こうじ 大さじ4
  ・酒 大さじ1
  ・砂糖 小さじ2
・ブロッコリー (ゆでる)  1/2コ
・オリーブ油 
 
    

  鶏肉は一口大に切ってジッパー付きの保存袋に入れ、塩こうじをまぶす。冷蔵庫で一晩以上おく。
  干ししいたけは軸を除いて一口大に切り、戻し汁はとっておく。こんにゃくは麺棒でたたいて一口大にちぎり、下ゆでする。れんこんは半月形に切り、穴に沿って皮をむき、水にさらす。ごぼうは包丁の背で皮をこそげ、麺棒で軽くたたいて乱切りにし、水にさらす。すべて水けをきっておく。
  にんじんは5mm厚さの輪切りにし、あれば梅型で抜く。ゆでたけのこは乱切りにする。
  鍋にオリーブ油大さじ1とにんにくを入れて中火で炒め、汁けを拭いた を順に加えて炒める。干ししいたけの戻し汁と水を合わせてカップ1にして加え、ふたをして中火で10分間煮る。
  トマトの水煮、【A】を加え、水分が半量になるまで煮る。ブロッコリーを加えて盛る。



25-6b  塩こうじえびの蒸し煮

フライパン1つで、あっという間に出来上がります。えびが塩こうじの威力でプリプリの食感になって、冷めてもパサつきにくいですよ。


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (えびを塩こうじにつける時間は除く。)

 講師: 浅利 妙峰


(つくりやすい分量)
・有頭車えび 5匹
*車えびなど 
塩こうじ 大さじ1+1/2

 【蒸し汁】 
  ・塩こうじ 大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・水 カップ1/2
 
    

  えびは背ワタを取り、料理ばさみでひげと頭の先を切る。水けを拭き、殻付きのままジッパー付きの保存袋に入れ、塩こうじをまぶす。冷蔵庫で1時間から一晩おく。
  フライパンにえびを並べ、蒸し汁を合わせてかける。強火にかけ、煮立ったらふたをして弱火にし、約3分間蒸し煮にする。冷めたら汁けをきって器に盛る。



25-6c  塩こうじかぶらなます

塩こうじを使えば、かぶの下づけもおもしいらずですぐにしんなりします。甘酢もツンとくる酸味がなく、まろやかな仕上がりになりますよ。


  エネルギー : 210 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: 浅利 妙峰


(つくりやすい分量)
・かぶ 4コ(正味400g)
・かぶの茎 5本(約20g)
塩こうじ 大さじ1
・クコの実 15粒

 【甘酢】 
  ・みりん 大さじ2弱
  ・塩こうじ 大さじ1
  ・酢 大さじ2
 
    

  かぶは皮をむいて縦半分に切り、切り口を下にして置く。格子状に細かく、深めの切り目を入れ、裏返して4等分に切る。かぶの茎は5mm幅に切る。
   塩こうじをまぶし、しんなりとするまで20〜30分間おいて水けを絞る。クコの実はヒタヒタの水につけて、柔らかく戻し、水けをきる。
  甘酢のみりんは小鍋に入れて煮立て、粗熱が取れたら塩こうじと酢を混ぜる。
   のかぶを入れて混ぜ、少しおいて味をなじませる。汁けをきって盛り付け、クコの実をのせる。



25-6d  塩こうじ卵の詰め物

日の出のような彩りが、おせちをパッと華やかにしてくれます!塩こうじの保存効果で、早めに準備ができて助かりますよ。


  エネルギー : 500 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (塩こうじにつける時間は除く。)

 講師: 舘野 真知子


(つくりやすい分量)
・固ゆで卵 4コ
塩こうじ 大さじ2
・たまねぎ 1/8コ(30g)
・生クリーム 大さじ2
・とびこ 適量
*イクラなどでもよい 
・ブロッコリースプラウト 適量
*貝割れ菜などでもよい 
 
    

  固ゆで卵は殻をむいてジッパー付きの保存袋に入れ、塩こうじをまぶして3〜7日間、時々上下を返してつける。
  たまねぎは細かいみじん切りにして水にさらし、水けを絞る。
   の汁けを拭いて横半分に切り、黄身を取り出してざるでこし、 と生クリームを加えて混ぜる。これを白身にふんわりと詰め、とびこ、根元を落として短く切ったブロッコリースプラウトを添える。



25-6e  塩こうじローストポーク

塩こうじの実力が最も発揮される塊肉。うまみが濃縮され、もも肉でもとても柔らかくなります。柚子こしょうの風味も爽やかに香ります。


  エネルギー : 460 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (豚肉を塩こうじにつける時間、冷ます時間は除く。)

 講師: 舘野 真知子


(つくりやすい分量)
・豚もも肉 200g
*塊 
塩こうじ 大さじ2
・柚子こしょう 適量

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・水 カップ1/2
・サラダ用野菜 適量
*ミックスリーフやトレビスなど 
・ごま油 
 
    

  豚肉は形を整えながらたこ糸で巻く。ジッパー付きの保存袋に入れて塩こうじと柚子こしょう小さじ1をまぶし、時々上下を返して冷蔵庫に3〜5日間おく。
  フライパンにごま油小さじ1を熱し、 の汁けを拭いて入れ、全体に焼き目をつける。余分な油を拭き取って【A】を加え、ふたをして弱めの中火で約10分間、途中で1〜2度上下を返して蒸し焼きにする。
  汁けがほぼなくなったらバットに取り出し、アルミはくをかぶせて冷めるまでおく。
  たこ糸を除き、5mm厚さに切って器に盛る。サラダ用野菜や好みで柚子こしょう少々を添える。



25-6f  ごまきな粉餅

甘さ控えめでも大満足間違いなし!ごまのコクときな粉の香りが食欲をそそりますよ。


  エネルギー : 410 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 舘野 真知子


(2人分)
・切り餅 4コ
塩こうじ 小さじ2

 【A】 
  ・きな粉 大さじ2
  ・グラニュー糖 大さじ1

 【B】 
  ・すりごま 大さじ2
  *黒 
  ・グラニュー糖 大さじ1
・ゆで小豆 大さじ4
*市販 
 
    

  餅はそれぞれ4等分に切り、熱湯で2〜3分間ゆでる。取り出して水けをきり、塩こうじをまぶす。
  【A】、【B】はそれぞれ混ぜ合わせ、**1**の半量ずつにまぶす。
  器に盛り、ゆで小豆を添える。

米からできる塩こうじだから、餅との相性は抜群。甘みを引き出し、いつもより「あれっ? おいしい」と思わせる、隠し味になります。



25-6g  鶏雑煮

塩こうじをまぶした鶏肉をじっくりと煮て、うまみを出します。シンプルな具で、餅のなめらかな味わいを楽しみましょう。


  エネルギー : 280 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (鶏肉を塩こうじにつける時間、 鶏のだしをとる時間は除く。)

 講師: 浅利 妙峰


(2人分)
・丸餅 4〜6コ

 【鶏のだし】*つくりやすい分量 
  ・鶏手羽先 300g
  ・鶏むね肉 1枚(200g)
  *小 
  ・塩こうじ 大さじ3
  ・水 1.5リットル
・春菊 1/2ワ
・かまぼこ (紅)  2切れ分
・うす口しょうゆ 
 
    

  鶏のだしをとる。鶏手羽先、むね肉は洗って水けを拭き、ジッパー付きの保存袋に入れて塩こうじをまぶす。冷蔵庫に1時間から一晩おく。
   と分量の水を鍋に入れてふたをし、煮立ったら弱火にして1時間煮込み、火から下ろして粗熱を取る。
   の汁をこし、カップ2を鍋に移して温め、うす口しょうゆ小さじ2弱で味を調える。鶏むね肉は薄切りにする。
  春菊は葉を摘んでゆで、食べやすい長さに切る。餅はふっくらと焼く。
  椀わんに の鶏むね肉適量、 、結びかまぼこを入れ、 の汁を注ぐ。

※だしをとったあとの鶏手羽先は、サラダ油少々で焼き、黒こしょう(粗びき)少々をふって食べるとよい。
かまぼこ(結びかまぼこにするなら、6〜7mm厚さに切ったかまぼこの上下 から、それぞれ5〜6mm幅で、一方は右、もう一方は左から元を2cmほど残して切り目を入れる。中央に も切り目を入れ、そこに上下の切った端をそれぞれ反対側から通す。)
米からできる塩こうじだから、餅との相性は抜群。甘みを引き出し、いつもより「あれっ? おいしい」と思わせる、隠し味になります。



25-6h  手づくり塩こうじ

材料もつくり方もシンプル。この塩こうじの塩分は約13%ですが、市販の塩こうじを料理に使う場合は塩分がさまざまなので、適宜加減するのが大切です。


  エネルギー : 570 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 浅利 妙峰


(つくりやすい分量)
・米こうじ 200g
*生 
・塩 70g
・水 250ml
 
    

  米こうじをボウルに入れ、手のひらにはさんでこすり合わせ、1粒ずつにほぐす。
  塩を混ぜ、手でギュッと握る。手のぬくもりで、こうじの香りがたち、全体がしっとりとするまでもむ。握った指の跡が残るくらいが目安。
  水を注ぎ、手のひらで米こうじをはさんでこすり合わせる。とろみが出て、全体がミルク状になるまでなじませる。
  ふた付きの保存容器に移して常温におき、1日1回混ぜて1週間ほどおく。全体がトロリとして、ほんのりと甘みを感じるようになればよい。

【保存】
ふたをして冷蔵庫に入れ、6か月を目安に使いきる。長期保存したい場合は、冷凍庫に入れ、冷蔵庫で解凍して使用する。
【乾燥米こうじを使う場合】
表示どおりに戻し、200gを同様に使う。
【ミキサーにかけてなめらかにしても】
こうじの粒が気になる場合は、塩こうじをミキサーやフードプロセッサーにかけてなめらかにしてもよい。食材にムラなくなじみやすくなる。



25-7  黒豆こんにゃく ラム酒風味

「マメで達者」を願う黒豆には、内臓脂肪の蓄積を抑え、老化防止に役立つアントシアニンが豊富です。そこに血糖値上昇の抑制に役立つ食物繊維が豊富なこんにゃく&昆布を合わせると、一挙両得の一品になりますよ。


  エネルギー : 90 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (昆布を戻す時間は除く。)

 講師: 本多 京子


(4人分)
・黒豆 100g
*煮豆/市販品。 
・こんにゃく 1/2枚(120g)
*黒 
・昆布 (5~6cm四方)  2枚(5g)

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1
・ラム酒 大さじ2
・金箔 少々
*あれば。 
 
    

  昆布はぬれ布巾で拭き、1cm四方に切る。水カップ1/2とともに鍋に入れ、30分間ほどおいて戻す。
  こんにゃくはフォークで全体に穴を開け、7〜8mm角に切って約3分間下ゆでする。ざるに上げて水けをきる。
ポイント: フォークで穴を開けると、アクが抜けて味がしみやすくなる。
   のこんにゃくと【A】を加え、落としぶたをして10〜12分間煮る。黒豆を加えて、揺すりながら煮汁がなくなるまで煮る。熱いうちにラム酒を加えてサッと混ぜ、器に盛る。あわば金箔を飾る。



25-7a  七福雑煮

あられのようにコロコロ切った7種の食材が入ったおめでたい雑煮。いわばパーフェクト雑煮です!


  エネルギー : 190 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 本多 京子


(4人分)
・大根 150g
・にんじん 50g
・れんこん 50g
・ごぼう 1/4本(40g)
・こんにゃく 1/4枚(60g)
・里芋 (大)  2コ(100g)
・なめこ 1/2袋(50g)
・だし カップ5

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 小さじ1/2
・切り餅 4切れ(200g)
・せり (ザク切り)  少々
・柚子(ゆず)の皮 (みじん切り)  適量
 
    

  大根、にんじんは皮をむいて1cm角に切る。れんこんは皮をむいて1cm角に切って酢水にサッとさらす。ごぼうは包丁の背で皮をこそげて、5mm厚さの半月形に切って酢水にサッとさらす。
  こんにゃくは1cm角に切って、熱湯で2〜3分間下ゆでする。里芋は皮をむいてcm角に切り、熱湯でサッとゆでてぬめりを取る。なめこはサッとゆでる。
  鍋にだし、水けをきった とこんにゃく、里芋を入れて中火にかけ、ふたをして10〜15分間煮る。
  野菜に火が通ったら、なめこと【A】を加えて、サッと煮る。
   を椀(わん)によそい、焼いた餅(ゆでてもよい)を入れ、柚子の皮とせりを添える。



25-7b  カラフル数の子なます

子孫繁栄を願う数の子はおせちの常連。ただしコレステロールが高めなので、メタボ予防に役立つ酢でマリネにしましょう。緑黄色野菜のパプリカや食物繊維豊富な大根を合わせればボリュームや歯ごたえも出て、少量でも満足で華やかな一品に仕上がります。


  エネルギー : 45 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 本多 京子


(4人分)
・大根 200g
・パプリカ (赤・黄)  各1/4コ(各30g)
・数の子 (味つき/市販)  3本(60g)

 【A】 
  ・米酢 (または酢)  大さじ3
  ・砂糖 大さじ1+1/2
・塩 
 
    

  大根は皮をむき、4〜5cm長さのせん切りに、パプリカも4〜5cm長さの細切りにする。
  ボウルに を合わせて塩小さじ1/2をふり、7〜8分間おいて水けをしっかり絞る。
  【A】を合わせて、 、一口大に切った数の子を加えてあえる。



25-7c  えびとれんこんのマリネ 柚子(ゆず)しょうが風味

アスタキサンチンを含むえびもおせちの常連。食物繊維豊富なれんこんを合わせればボリュームや歯ごたえも出て、少量でも満足なうえ、華やかな一品になります。


  エネルギー : 45 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (つける時間は除く。)

 講師: 本多 京子


(4人分)
・芝えび (殻付き/無頭)  8匹(正味50g)
・れんこん (太めのもの)  50g
・甘酢しょうが (または紅しょうが/市販)  30g

 【A】 
  ・米酢 (または酢)  大さじ3
  ・砂糖 大さじ2
  ・柚子の搾り汁 大さじ1
  ・塩 少々
  ・柚子の皮 (せん切り)  少々
・酢 
 
    

  えびは背ワタがあれば竹串で除き、殻付きのまま、竹串を尾から頭に向かって刺す。熱湯でゆで、ざるに上げて熱いうちに竹串をクルッと回しておく(こうしておくと竹串がきれいに抜ける)。そのまま冷まし、殻をむいて竹串を抜く。尾は残す。
  れんこんは8枚の薄切りにし、酢水にサッとさらし、酢少々を入れた熱湯でサッとゆでて水けをきる。
  れんこんの中央に甘酢しょうが適量をのせ、その上にえびを置いて巻く。巻き終わりを下にして容器に並べる。
  合わせた【A】を回しかけ、約1時間つけ、器に盛る。



25-7d  ごぼうとひき肉のよろ昆布巻き

「よろこぶ(こんぶ)」にも通じる昆布で、「根を張って頑張る」ための根菜(ごぼう)とビタミンB1豊富な豚肉を巻いて、かんぴょうで結ぶ縁起のよい一品。腸内環境を整える食物繊維が豊富な昆布・ごぼう・かんぴょうに、豚肉のうまみが加わり、控えめの味つけでも十分満足できますよ。


  エネルギー : 880 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (昆布を戻す時間は除く。)

 講師: 本多 京子


(つくりやすい分量)
・早煮昆布 (約12cm×15cm)  2枚
・かんぴょう (乾)  約150cm
・ごぼう 12cm(50g)
・豚ひき肉 200g

 【A】 
  ・溶き卵 大さじ1
  ・かたくり粉 大さじ1
  ・酒 小さじ2
  ・しょうゆ 小さじ1/2

 【B】 
  ・酒 大さじ3
  ・みりん 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ2+1/2
  ・黒酢 大さじ2
  *または酢。 
  ・砂糖 1+1/2
・塩 
・酢 
・かたくり粉 
 
    

  昆布はぬれ布巾で拭いて鍋に入れ、水カップ2を注いで30分間おいて戻す。
  かんぴょうはしばらく水につけて戻し、塩適量をまぶしてもんでから、熱湯でサッとゆでる。粗熱が取れたら、水けを絞る。
  ごぼうは包丁の背で皮をこそげ、長いまま縦四つ割りにし、酢少々を入れた熱湯で7〜8分間ほど柔らかくゆでる。
  豚ひき肉に【A】を加え、粘りが出るまでよく練る。
   の昆布を取り出し(だしは鍋に残しておく)、表面の水けを拭き、片面にかたくり粉を茶こしで薄くふる。 の肉ダネの半量を、手前側2/3に広げる。手前寄りに のごぼう2本をのせて巻き、かんぴょうで3か所を縛る。同様にもう1本昆布巻きをつくる。
   の昆布だしの入った鍋に を入れ、【B】を加えて中火にかける。沸騰したら弱火にし、落としぶたをして15〜20分間、煮汁がなくなるまで煮る。粗熱が取れたら1本を3等分に切る。



25-7e  さつまいも餅

切り餅に食物繊維豊富なさつまいもときな粉をプラス。自然な甘さがあとをひく一品です。


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 本多 京子


(4コ分)
・さつまいも (大)  1本
・切り餅 1切れ(50g)

 【A】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・うぐいすきな粉 大さじ2
・うぐいすきな粉 (仕上げ用)  適量
 
    

  さつまいもは2cm厚さの輪切りにし、皮を厚めにむいて水にサッとさらし、アクを抜く。
   を皿に並べ、蒸気の上がった蒸し器で強火で10分間蒸す。竹串がスッと通ったら、さつまいもの上に餅をのせ、さらに2〜3分間、餅が柔らかくなるまで蒸す。
   をボウルに移し、すりこ木などでつぶす。【A】を加え、耳たぶの柔らかさになるくらいまで練る。4等分にして丸め、表面に茶こしでうぐいすきな粉をふる。



25-7f  紅ざけと豆腐のあけぼの蒸し

「ます(さけ)」は、「ぶりのように出世できなくても、ますますよくなりますように」との願いを込めて用いられます。女性ホルモンの働きを助ける豆腐のイソフラボンとともに味わいましょう。


  エネルギー : 650 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (豆腐の水けをきる時間は除く。)

 講師: 本多 京子


(長さ18cm・400mlの型1コ分)
・さけ (缶詰)  200g(正味)
・絹ごし豆腐 1/2丁(150g)

 【A】 
  ・卵 1コ
  ・だし 大さじ2
  ・かたくり粉 大さじ1
  ・みりん 小さじ1
・イクラ 大さじ2
・あさつき 適量
 
    

  さけは缶汁をきり、皮を除く。豆腐はざるに入れ、10分間おいて水けをきる。
   と【A】をフードプロセッサーにかけ、ペースト状にし、型に流す(型にラップを敷くと取り出しやすい)。
   を蒸気の上がった蒸し器で、12〜13分間蒸す。
  粗熱が取れたら型から取り出し、6等分に切り分け、イクラを等分にのせる。3〜4cm長さの斜め切りにしたあさつきを飾る。



25-8  かぶの彩り炊きあわせ

ふっくらと仕上げた炊きあわせは、これからの季節にうれしい一品。彩りが美しく、柚子(ゆず)の香りに気持ちまで癒やされます。かぶは繊細なので、丁寧な下処理をして、素材のおいしさを味わいましょう。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (かぶを煮て冷ます時間は除く。)

 講師: 高橋 英一


(2人分)
・かぶ (大)  1コ(200g)
・米 一つまみ

 【A】 
  ・八方だし カップ1+1/2
  *下ごしらえ参照。 
  ・昆布 (4cm四方)  1枚
  ・みりん 大さじ4
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・塩 小さじ1/4
・えび (有頭/殻付き)  2匹
・青ねぎ 1〜2本(60g)

 【B】 
  ・八方だし カップ3/4
  *下ごしらえ参照。 
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・みりん 小さじ1/2
・柚子の皮 (せん切り)  適量
・かたくり粉 


 

八方だしのつくり方(つくりやすい分量) 
 鍋に水2リットル、昆布10g、削り節(かつお)30g、酒カップ1/2、みりんカップ1/4を入れて強火にかける。沸騰してきたらアクを取り、中火で約10分間煮立たせてアルコール分をとばす。 
 こし器に不織布の紙タオルを敷いて1をこし、よく絞る。 
    

  かぶは葉を切り落とし、6等分のくし形に切る。皮をむき、面取りをする。
  鍋にかぶと米、かぶるくらいの水を入れて強火にかける。沸騰したら弱めの中火にし、竹串がスッと通るまで約10分間ゆでる。ゆで上がったら取り出し、水にさらし、ざるに上げる。
  鍋に【A】の八方だしと昆布、かぶを入れて強火にかける。沸騰したら火を弱め、残りの【A】を加えて5分間煮て、そのまま冷ます。半日間おくと味がなじむ。
  えびは頭、背ワタを除き、尾を残して殻をむき、腹側を開く。尾は先端を切って形を整える。かたくり粉をまぶし、余分な粉をはたく。
   の鍋を温め直し、昆布を取り出し、器にかぶを盛る。同じ鍋にえびを入れ、火が通ったらすぐに取り出し、かぶに添える。
  青ねぎは細長い斜め切りにする。別の鍋に【B】を入れて強火にかけ、沸騰したら青ねぎを入れ、しんなりするまで煮る。 の器に盛り、汁を回しかけ、仕上げに柚子の皮のせん切りを添える。



25-9  豚肉と根菜の黒酢漬け

冬においしくなる旬の野菜もたっぷり!豚肉を先に揚げて、そのうまみを油に移してから、野菜を揚げるのがポイントです。


  エネルギー : 590 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (漬け込む時間は除く。)

 講師: パン・ウェイ


(2人分)

 【A】 
  ・大根 3cm(100g)
  ・にんじん 1/2本(90g)
  ・さつまいも 6cm(90g)
  ・かぼちゃ 1/16コ(90g)
  ・生しいたけ (軸を取る)  2枚(40g)
  ・エリンギ 1〜2本(40g)
・豚バラ肉 (塊)  100g
・にんにく (5mm厚さの薄切り)  1かけ分

 【B】 
  ・おろししょうが 小さじ1
  ・紹興酒 大さじ1

 【黒酢漬けだれ】 
  ・黒酢 大さじ6
  ・しょうゆ 大さじ4
  ・黒砂糖 大さじ3
  ・ごま油 大さじ1
  ・五香粉(ウーシャンフェン) 二〜三つまみ
  *好みで。 
・松の実 適量
・クコの実 (水で戻す)  適量
・香菜(シャンツァイ) 適量
・かたくり粉 
・揚げ油 
 
    

  【A】の野菜はそれぞれ5cm長さ、1.5cm幅を目安に切る。皮が付いているものは、むかずに切る。また、バットに立てて並べ、漬けだれを注いだとき、均等に漬かるように、高さも同じくらいに切りそろえる。
ポイント: 野菜は、長さ、幅、高さをそろえて切る。
  豚バラ肉は5cm長さ、1.5cm幅に切って筋を切り、【B】を順に加えてもみ込む。豚肉は、赤身と脂の層がきれいに出ているものを選ぶとよい。
ポイント: 下味をつけることで臭みが取れ、保存性もアップ。
  【黒酢漬けだれ】の材料をボウルに入れて、よく混ぜ合わせる。好みで五香粉を加えて混ぜる。
ポイント: 漬けだれの調味料を先に合わせ、お好みで五香粉をプラス。
  豚肉にかたくり粉をまぶし、180℃に熱した揚げ油で揚げる。こんがり色づくまで揚げてしまうと、豚のおいしい脂が出てしまうので、中にしっかり火が通り、周りが固まるくらいになったら引き上げ、油をしっかりきる。肉を揚げ終えたら、にんにくを除く野菜を堅いものから順に油に入れ、竹串がスッと通るくらいまで素揚げする。きのこ類は表面がカラッとなるくらいでOK。揚がったものから順に引き上げ、油をしっかりきる。
ポイント: 豚肉は揚げすぎに注意周囲が固まったらOK。
  深さがある容器に、揚げたての肉と野菜を立てて並べ入れる。 の漬けだれを上からまんべんなく回しかけ、野菜の隙間ににんにくをはさむ。上に松の実、クコの実、香菜を散らし、20〜30分間漬ける。冬なら常温で4〜5日間は保存可能だが、その場合は味がしみすぎて酸っぱくならないように、漬けだれから引き上げておくとよい。暖かい時期は、冷蔵庫で保存する。
ポイント: 肉と野菜を彩りよく詰めればそのまま食卓に出してもOK。



25-9a  きくらげのしょうが炒め

体をいたわる北京の代表的な冬の味覚、きくらげ。皮付きのまま、せん切りより少し太めに切ったたっぷりのしょうがと一緒に炒め合わせれば、体もポカポカに。サラダ油を鶏油(チーユ)かラードに変えればさらに風味がアップ。本場では饅頭(マントウ)にはさみますが、カリッと焼いたフランスパンなどを添えてもおいしくいただけます。


  エネルギー : 80 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (きくらげをゆでる時間は除く。)

 講師: パン・ウェイ


(2人分)
・きくらげ (乾)  15g
・しょうが 30g
・顆粒(かりゅう)チキンスープの素もと (中国風)  小さじ2
・紹興酒 大さじ1
・香菜(シャンツァイ) 少々
・サラダ油 
 
    

  深めの鍋に水を多めに注ぎ、きくらげを入れてふたをして、中火で1時間ゆでる。湯が少なくなってきたら、適宜水を足す。急ぐ場合は熱湯につけて10分間くらいおいてもよいが、しっかりゆでることで味のしみ込みがアップする。
  きくらげがゆで上がったら、ざるに上げて、しっかり水けをきる。水きりをきちんとしないと、味がぼやけるので注意して。
  石づきなどの堅いところは取り除く。味がからみやすいように食べやすい大きさに手でちぎる。
  しょうがは皮をむかず、太めのせん切りにする。皮と実の間に風味と栄養があるので、皮は必ず付いたままで。
  鍋にサラダ油大さじ1を強火で熱し、しょうがを炒める。少し色づくくらいに、しっかり炒めるのがコツ。
  しょうがの香りが出たら、きくらげを入れてざっと炒め、顆粒チキンスープの素、紹興酒を加えて香りよく炒める。器に盛り、香菜の葉をちぎって散らす。



25-9b  黒酢にんにく

にんにくの風味がきいた黒酢は、ギョーザのたれには欠かせない調味料。これさえあれば、冬もかぜ知らずで過ごせる、パンさんとっておきの?元気の素(もと)?でもあります。ぜひ、たっぷりつくってみて。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: パン・ウェイ


(つくりやすい分量)
・にんにく 6〜8コ
・黒酢 360〜400ml
 
    

  にんにく6〜8コは、粒に分けて薄皮をむく。
  清潔な瓶に を入れ、黒酢360〜400mlをヒタヒタに注ぎ、常温で漬け込む。

漬け込んでから2週間前後でにんにくが緑色に変色するが、そのまま漬けておく。ギョーザのたれ用とする場合の漬け込み期間は約3週間でOK。にんにくそのものを食べる場合は、3か月間以上漬ける。
漬けてから4か月以上たったころには、にんにくそのものの臭みや辛みも抜け、パクパク食べられるほどにまろやかに。



25-10  キャベツとアンチョビのパスタサラダ

キャベツとアンチョビはゴールデンコンビ。簡単でおしゃれ、あと1品欲しいときの強い味方です。


  エネルギー : 480 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 谷原 章介


(つくりやすい分量)
・ショートパスタ (マカロニなど)  200g

 【A】 
  ・アンチョビ (フィレ)  4〜5枚
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
  ・オリーブ油 (スプレッドタイプ)  大さじ1
  *オリーブ油がペースト状になったもの。なければオリーブ油で代用可。 
・キャベツ 2〜3枚
・レモン 1/4コ
・オリーブ油 
・塩 
・しょうゆ 
・こしょう 
 
    

  ボウルに【A】を入れて混ぜる。
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、オリーブ油適量と塩一つかみ(湯の2%が目安)を入れ、ショートパスタをゆでる。袋の表示のゆで時間の2分前にキャベツをちぎって入れる。
  表示のゆで時間より少し早めにアルデンテでざるに上げて水けをきり、 に加えてあえ、しょうゆ小さじ1/2で味を調える。
  器に盛り、レモンの搾り汁をかける。好みでこしょうをふる。



25-10a  豚とにら玉もやしのしらたき鍋

野菜をいっぱい食べられるヘルシーメニュー。しらたきは切らずに麺風に食べるのが谷原さん流です。



  エネルギー : 830 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 谷原 章介


(つくりやすい分量)
・しらたき 1袋
・豚こま切れ肉 150g

 【A】 
  ・しょうが (すりおろす)  1かけ分
  ・みりん 大さじ3
  ・酒 大さじ2
  ・うす口しょうゆ 大さじ2
・にら 1ワ
・もやし 1袋
・きくらげ (水で戻す)  20枚
*なくても可。 
・卵 (溶きほぐす)  2コ
・だし カップ1
・ごま油 
・塩 
 
    

  小鍋に湯を沸かし、しらたきを入れてアクを抜き、軽く沸騰したらざるに上げる。
  豚こま切れ肉は細かく切り、【A】をまぶして下味をつける。
  にらは5cm長さに切る。
  フライパンにごま油小さじ1を熱して の豚肉を入れ、色が変わったらもやし、きくらげを入れ、ふたをして蒸し焼きにする。もやしが透き通ってきたら火を止める。
  土鍋にしらたきを入れて を上にのせる。だしを加え、ふたをして中火にかける。
  ひと煮立ちしたら、塩小さじ1/2を加えて味を調え、にらをのせてふたをする。
  にらがしんなりしたら火を止め、溶き卵を回し入れ、ふたをして少し蒸らす。



25-10b  里芋の梅煮

里芋と梅干しの相性は抜群! はちみつを入れて少し甘く仕上げるのがコツです。


  エネルギー : 170 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 35分

 講師: 谷原 章介


(2人分)
・里芋 5〜6コ
・梅干し 1コ
・だし カップ1強

 【A】 
  ・酒 大さじ3
  ・うす口しょうゆ 大さじ3
  ・みりん 大さじ3
  ・はちみつ 大さじ1
・塩 
 
    

  里芋は皮をむき、塩適量でもんでぬめりを取る。鍋に入れ、水を加えて火にかけ、沸騰したら数分間ゆでてざるに上げ、水で洗う。
  鍋に と梅干し、だしを入れ【A】を加えて弱火で煮て、里芋に味を含ませる。
  里芋が柔らかくなったら火を止める。



25-11  ブッシュ・ド・ノエル

ふんわり焼き上げた木目調のビスキュイ生地で甘酸っぱ〜いババロアを包み込んだ、個性的なブッシュ・ド・ノエル。冷凍庫で冷やし固め、クリスマス当日まで保存できるところもうれしいですね。ぜひご家族で、手づくりに挑戦してみてください!


  エネルギー : 2240 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 120分 (型紙をつくる時間、冷凍庫で冷やし固める時間は除く。)

 


(縦8×横22×高さ8cmの切り株形1台分)

 【ビスキュイ】*ビスキュイは、ブッシュ・ド・ノエルをつくる、ぎりぎりの分量。 
  ・卵白 (L)  2コ分
  ・グラニュー糖 65g
  ・卵黄 (L)  2コ分
  ・薄力粉 30g
  ・強力粉 25g
  ・ピスタチオナッツ (製菓用/スライス)  4〜5枚
  *手に入らなければ、冷凍の枝豆を砕いて使ってもよい。 
  ・ラズベリー (冷凍)  3コ
  ・粉砂糖 適量
  ・ココアパウダー 少々

 【いちごのババロア】 
  ・板ゼラチン 7g
  ・生クリーム 180ml
  *乳脂肪分35〜40%のもの。 

 【ベリーのビュレ】*いちごは190g、ラズベリーは35g、合計225gのピュレを使用。 
  ・いちご 200g
  ・ラズベリー (冷凍)  50g

 【アングレーズソース】 
  ・卵黄 (L)  2コ分
  ・グラニュー糖 65g
  ・牛乳 大さじ2
  ・生クリーム 大さじ2+1/3
  *乳脂肪分35〜40%のもの。 
  ・レモン汁 1/5コ分

 【飾り用】 

 【ホイップクリーム】 
  ・生クリーム 50ml
  *乳脂肪分35〜40%のもの。 
  ・グラニュー糖 小さじ1
  ・バニラエッセンス 少々
  *あれば。 
  ・いちご 適量
  ・ラズベリー (生)  適量
  ・ブルーベリー 適量
  ・粉砂糖 適量


 

下準備 
 薄力粉と強力粉は合わせてふるっておく。 
 オーブンを200℃に予熱しておく。 
 絞り袋に直径1cmの丸口金をつける。 
 板ゼラチンは冷水につけてふやかしておく。 
 ババロア用の生クリーム(180ml)は八分(ぶ)立てに泡立て、冷蔵庫で冷やしておく。 
    


型をつくる
  ボール紙を切り抜き、【ビスキュイ】を納める枠と生地の型紙をつくる。
  【A】の枠を組み立て、しっかりとテープで固定する。【B】〜【E】の型紙はオーブンの天板に並べ、オーブン用の紙をのせる。
ポイント: 【A】の枠には、山折り線に浅く切り込みを入れておくと、きれいに組み立てられる。

【ビスキュイ】をつくる
  ボウルに卵白とグラニュー糖少々を入れ、氷水に当てながらハンドミキサーで泡立てる。全体がしっかり泡立ってきたら残りのグラニュー糖を少しずつ加えながら泡立て、ピンとツノの立ったメレンゲをつくる。
ポイント: グラニュー糖が溶け、量が8倍に増えるのが目安。しっかり泡立てておかないと生地がだれ、かさも減るので注意。
  卵黄を溶いて加え、泡をつぶさないように、ゴムべらで軽く混ぜ合わせる。少し黄色い筋が残る程度でOK。
  ふるった小麦粉を2〜3回に分けて加え、そのつどサックリと混ぜる。
ポイント: 泡がつぶれてかさが減らないよう、手早く、軽く合わせること。
  口金をつけた絞り袋に入れ、 の型紙の上に絞り出す。

ポイント: 真下に向けると生地がつぶれてしまう。口金を横に向け、絞り袋を寝かせるように絞ると生地に厚みが出る。
少々間があいても、焼けばふくらんでくっつく。【ビスキュイ】はぎりぎりの分量なので、絞りすぎないように!
  【B】の生地に、ピスタチオナッツとラズベリーをちぎって散らす。茶こしで全体に粉砂糖をふる。
ポイント: きのこのかさにはたっぷりと粉砂糖をふり、ココアパウダーを手でつまんでふる。
  型紙を抜き取り、200℃に予熱したオーブンで10分間焼く。乾燥しないよう、すぐ天板からはずしてラップで覆う。
ポイント: 2段で焼く場合は、5分間焼いたら上下の天板を入れ替え、さらに5分間焼く。
焼きすぎると水分がとんで堅くなり、【ビスキュイ】が割れやすくなるので注意!

【いちごのババロア】をつくる
  【ベリーのピュレ】をつくる。いちごはヘタを取ってハンディープロセッサーなどでつぶし、重さを量り、190gを使う。
  ラズベリーもピュレ状につぶし、茶こしでこして種を除く。重さを量り、35gを と混ぜ合わせる。
ポイント: 合わせたピュレのうち190gをババロアに使い、残りの35gは【ビスキュイ】に塗る分としてとり分けておく。
  【アングレーズソース】をつくる。ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、泡立て器で手早くすり混ぜる。
ポイント: 卵黄にグラニュー糖を加えたらすぐに混ぜないと、固まってダマができるので手早く!
  牛乳と生クリームを加えて厚手の鍋に移し、ごく弱火にかける。木べらで絶えず混ぜながら温め、傾けたとき、底にうっすら膜が張るくらいとろみが出たら、火から下ろす。
ポイント: 温める適温は80℃程度。焦げやすいので、湯気が上がったら火からはずして混ぜ、再び火にかける作業を繰り返すとよい。
  【アングレーズソース】が熱いうちに、ふやかしておいたゼラチンの水けを絞って加える。完全に溶けるまで混ぜ、こし器でこしてダマを除く。
  【ベリーのピュレ】190gを3回に分けて加え、そのつどゴムべらで混ぜる。ボウルを氷水に当てて混ぜ、レモン汁を加えて混ぜる。
ポイント: ピュレに熱が入って色が悪くならないよう、氷水で手早く冷やす。
  八分立てにして冷やしておいた生クリームを冷蔵庫から出し、泡立て器で大きく混ぜ合わせ、泡立て器でやっとすくえるくらいの堅さにする。
ポイント: 泡立てておいた生クリームは油分が分離しているので、均一に混ぜてから使う。
   の生クリームのボウルに を3回に分けて加え、そのつどボウルを回しながら大きく混ぜ合わせる。

枠に入れて冷やし固める
  とり分けておいた【ベリーのピュレ】(35g)を【C】と【D】の【ビスキュイ】の裏面に塗る。
  【B】の【ビスキュイ】は、周囲のオーブン用の紙を切り離してから上に型紙を当て、はみ出した部分を切り落とす。上にラップを2枚、中央で5cmほど重ねてかぶせる。
ポイント: このラップでケーキ全体を覆うので、ラップの1辺が【ビスキュイ】の1辺の2倍くらいになるように。
  ラップごと上下を返してオーブン用の紙をはがし、型紙ごと、組み立てておいた枠に納める。
ポイント: 【ビスキュイ】の下の型紙をカーブさせて納めると、上下を返したときドーム状になる。
  左右の端に【E】の【ビスキュイ】を1枚ずつ、年輪の模様を外側に向けてはめる。
ポイント: 【B】の【ビスキュイ】を少し手前に引き、隙間をつくったところに納めるようにするとよい。
  ババロアの1/2量弱を別のボウルにとり分け、氷水に当てながら混ぜる。ゴムべらですくって、もったりと落ちるくらいにとろみがついたら、 に流し入れる。
  表面を平らにならし、ピュレを塗った【D】の【ビスキュイ】をのせる。残りのババロアも氷水で冷やしてとろみをつけ( よりも少しゆるめでよい)、上に流す。
  【C】の【ビスキュイ】を、ピュレを塗った側を下にしてかぶせる。枠をしっかり押さえて中身を中央に寄せ、ラップを引っ張りながらぴったりと覆って形を整える。
  さらに枠ごと外側からラップで包み、冷凍庫で半日以上(冷蔵庫なら1日)冷やし固める。きのこのかさの【ビスキュイ】は、別のラップで包み、同様に冷やして保存する。
ポイント: 冷凍した場合は、飾り付けをする前日の夜から冷蔵庫に移して解凍する。

飾り付けをする
  【飾り用】の【ホイップクリーム】の材料をボウルに入れ、八分立てに泡立てる。直径1cmの丸口金をつけた絞り袋に入れ、一方の端に絞り出し、好みのベリー類や市販の飾りなどをあしらう。
  きのこを飾りたい場所に【ホイップクリーム】を絞り、きのこのかさの【ビスキュイ】をのせる。上から雪を降らせるように、粉砂糖をふる。
ポイント: 表面のところどころにババロアがしみ出て固まっても、ピンク色のきれいな模様になる。



25-12  ねぎのスープ

風邪の予防にもぴったりな、寒さを迎え撃つスープです。「ねぎのヴルーテ」を丁寧につくることがポイント。これさえあれば、毎日のスープが時間的にも合理化されますよ。


  エネルギー : 30 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 90分

 講師: 辰巳 芳子


(つくりやすい分量)

 【ねぎのヴルーテ】 
  ・ねぎ 10〜15本(正味600g)
  ・オリーブ油 カップ1/4
  ・しょうが汁 大さじ1
  ・鶏のブイヨン カップ2+1/2
  ・塩 小さじ1

 【鶏のブイヨン】*材料は5人分 
  ・鶏手羽先 5本
  ・鶏の首骨 5本
  *なければ鶏手羽先を2〜5本増やす。 
  ・レモン (国産/輪切り)  2枚

 【A】 
  ・たまねぎ (皮をむいて丸ごと)  1コ分(150g)
  ・にんじん (皮をむいて丸ごと)  たまねぎの半量(75g)
  ・セロリ (縦半分に切る)  たまねぎの半量(75g)
  ・パセリの軸 1本
  ・ローリエ 1枚
  ・白こしょう (粒)  10粒
  ・昆布 (5cm四方)  5枚
  ・干ししいたけ (大)  3枚
  ・水 カップ13
・塩 
・みそ 


 
 〈A〉の昆布としいたけは、ヒタヒタの水に1時間浸す。 
 鍋に湯を沸かし、レモン、鶏手羽先と首骨を入れる。再び煮立ったら鶏を引き上げ、首骨の脂と汚れをしごき取り、手羽先とともに冷水でよく洗う。出刃などの重い包丁でたたき、味を出しやすくする。 
 深めの鍋に手羽先と首骨、〈A〉の材料を1の水ごと入れ、分量の水を注ぎ、中火の強の火にかける。 
 煮立ったら弱火にし、アクを取る。30分間たったら昆布、しいたけ、野菜類を除き、さらに30分間コトコトと煮出す。 
 火を止め、すぐに紙タオル(不織布タイプ)を敷いたこし器でこす。 
 「ねぎのスープ」に使用する場合は、やや煮詰めて濃いめにすること。また、液体状の濃縮チキンスープを使うなら、濃いめに希釈すること。 
ポイント: 冷凍保存用ポリ袋に入れ、冷凍庫で1か月間保存可能。 
    

  ねぎは3〜5mm厚さの小口切りにする。厚手の鍋にねぎを入れ、まず加熱せずにオリーブ油を全体に木べらでからめる。
ポイント: 野菜に油をからめてから火をつける。こうすると全体にまんべんなく油が行き渡る。
  火力全開を10とすると、4の火にかけてふたをし、木べらで時々混ぜて蒸らし炒めにする。しんなりするまでしっかり炒める。
  しょうが汁を入れて蒸らし炒めにし、【鶏のブイヨン】を注いで塩を加え、煮詰める。
  ぽってりとした、ペースト状になれば、ねぎのヴルーテの完成。1人分はヴルーテ約大さじ1をティーカップに入れ、熱湯カップ3/4〜1を注ぐ。塩少々で味を調える。
  【ねぎのヴルーテ】は、煮沸消毒した瓶に入れ、冷蔵庫で約5日間保存可能。または、小分けにして冷凍用保存容器に入れ、冷凍庫で約3か月間保存可能。



25-12a  にんじんのポタージュ

「蒸らし炒め」で材料のうまみを引き出したポタージュ。米でとろみをつけ、幼児から老人まで食べやすくしてあります。


  エネルギー : 150 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 90分

 講師: 辰巳 芳子


(5〜10人分)
・にんじん 500g
・たまねぎ 150g
・トマト (皮と種を除く)  300g
・米 60g
・にんにく (小/薄切り)  1かけ分
・オリーブ油 大さじ3
・ローリエ 1〜2枚
・鶏のブイヨン カップ4〜6
・牛乳 カップ1+1/2〜2
・塩 小さじ2
*この分量は、味を調える目安。 
・ミックスシリアルのおかゆ 適量
 
    

  まず、米は洗い、ざるに上げておく。にんじんは皮をむいて3〜4mm厚さの半月形、細い部分は輪切りにし、10分間ほど水にさらす。たまねぎは縦2つ割りにし、縦に薄切りにする。トマトは湯むきして輪切りにし、種を除いて5mm角に切る。
  厚手の鍋にたまねぎとにんにくを入れてオリーブ油を回しかけ、木べらで油を全体に行き渡らせる。火力全開を10とすると、3の弱火にかけてふたをし、木べらで時々混ぜ、たまねぎの刺激臭が消えるまで、蒸らし炒めにする。
  にんじんを加えてふたをする。弱火で4〜5分間に一度ふたを取り、木べらでにんじんを返し、再びふたをする。にんじんに透明感が表れ、五分(ぶ)どおり火が通るまで続ける。ローリエ、米の順に加え、蒸らし炒めにする。
  米が半透明になったら、トマトを加えて蒸らし炒めにし、全体がつややかになったら鶏のブイヨンをヒタヒタに注ぐ。塩小さじ1弱を加えて中火の強の火にし、煮立ったら弱火で煮る。にんじんと米が柔らかくなったら火から下ろす。
  ローリエを除き、温かいうちにミキサーに少しずつ入れ、かくはんする。徐々に加えて全体になめらかにする。
ポイント: 冷めてからミキサーにかけると、米の粘りが出すぎて味が悪くなる。
  こし器でこして鍋に戻し入れる。鍋を火にかけ、鶏のブイヨン適量を注いで塩小さじ1強で味を調え、牛乳を加えて濃度を調節する。器にミックスシリアルのおかゆを1人分約大さじ3を入れ、ポタージュを注ぐ。
ポイント: シリアルと合わせることで、栄養が飛躍的に充実したポタージュになる。なお、このおかゆはスプーンですくい、ポタージュをまとわせて食べるとよい。
●「蒸らし炒め」とは、厚手の鍋でふたを用いつつ、野菜に汗をかかせ、素材の持ち味を引き出す手法。にんじんを例にすれば、木べらを前後に最小限の動きでにんじんの上下を返し、ふたをします。米も同様。これにより、にんじんや米のうまみがにじみ出るのです。
●米はとろみづけの役割も果たします。しかも、米をつなぎにしたポタージュは冷凍ができるのです。これにより、大量につくって冷凍し、子ども、病気の方、介護が必要な方などに差し上げられます。



25-12b  ミックスシリアルのおかゆ




  エネルギー : 390 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 辰巳 芳子


(つくりやすい分量)
・ミックスシリアル カップ1
*ミックスシリアル以外なら、オートミールを同様に煮てもよい。 
・湯 カップ2強
・塩 一つまみ
 
    

  鍋に分量の湯を火にかけ、煮立ったらミックスシリアルと塩を入れて混ぜる。
  再び煮立ったら弱火にし、かゆ状になるまで木べらで混ぜる。

【保存】
冷蔵庫で2〜3日間保存可能。
【辰巳さんオリジナルのミックスシリアル】
燕(えん)麦(オートミール)、白ごま、きな粉、小麦胚芽、玄米胚芽、そば粉、小豆粉。以上7種類を配合している。玄米以上にたんぱく質、脂質、糖質、食物繊維、カルシウム、鉄分、ビタミンB1、B2が多く含まれ、スポーツ選手などのスタミナ食や非常食におすすめ。
●おかゆ以外の食べ方
ミックスシリアル、同量のプレーンヨーグルト、半量の牛乳を混ぜ、前夜に冷蔵庫に入れておく。ヨーグルトの酵素の力で、前日より格段になめらかになる。



25-13  白菜とひげしんじょの鍋仕立て

だしを含んだ柔らかい白菜は体にやさしく、身も心も温まる逸品と申しましょう。ごぼうやにんじん入りの特製鶏つくねもおいしいですよ。


  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (昆布を水につけておく時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(4人分)
・白菜 400g

 【ひげしんじょ】 
  ・鶏ひき肉 200g
  *できれば皮と脂を除いて二度びきしたものがよい 
  ・ごぼう 40g
  ・にんじん 40g
  ・生しいたけ 3枚
  ・細ねぎ 約10本
  ・溶き卵 1/2コ分
  ・たまねぎ (すりおろす)  大さじ2
  ・酒 大さじ1/2
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
  ・砂糖 小さじ2
  ・塩 少々
・昆布 1枚(15cm)

 【A】 
  ・酒 大さじ2
  ・うす口しょうゆ 大さじ2
  ・塩 小さじ1+1/2
・酢 
 
    

  鍋に水カップ5と昆布を入れ、1時間ほどつけておく。白菜は葉の部分は3cm四方に、軸の部分は繊維に沿って3〜4cm長さ、1cm幅の短冊形に切る。
  【ひげしんじょ】をつくる。ごぼうは縦に切り目を数本入れて、短めのささがきにして酢水に放し、水で洗う。にんじんはせん切りにする。しいたけは軸を除いて薄切りにする。細ねぎは小口切りにする。
ポイント: ごぼうは酢水でサッとアク抜きを。酢は1〜2滴で十分ですよ。
  大きめのボウルに鶏ひき肉と溶き卵、たまねぎを入れて、指先でよく混ぜる。
ポイント: たまねぎのすりおろしを加えると、ひき肉のくせがやわらぎ、ふっくらした食感になりますよ。
  残りの調味料を加えてさらによく混ぜ、 の野菜をすべて加え、軽く混ぜる。
   を一口大ほど手にとり、指ではさんで、軽く押して形を整える。
ポイント: ざっと平たくまとめる感じね。きれいに形が整ってなくても大丈夫。全部で15〜16コできるかしら。
   の鍋に白菜の軸を入れて強火にかけ、煮立ったら中火にして透き通るまで煮る。【A】を加えてサッと混ぜ、白菜を脇に寄せて の【ひげしんじょ】を加える。アクを丁寧にすくい、白菜の葉も加え、火が通ったものから食べる。



25-13a  白菜とむしり鶏のごま酢あえ

野菜は生のまま立て塩にすると、色も美しく、歯当たりも楽しめます。ごま酢は下に敷き、やさしく混ぜながら食べるのも一興です。


  エネルギー : 100 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (白菜とにんじんを塩水につけておく時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(2〜3人分)
・白菜 100g
・にんじん 30g
・鶏ささ身 1本
・生しいたけ 3枚
・せり 少々

 【ごま酢】 
  ・練りごま (白)  大さじ2
  ・砂糖 大さじ1強
  ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
  ・塩 少々
  ・酢 大さじ1強
・白ごま 適量
・塩 
・こしょう 
・酒 
・うす口しょうゆ 
 
    

  白菜の葉と軸は、それぞれ繊維に沿って3cm長さのせん切りにする。にんじんは3cm長さ、5mm幅の薄い短冊形に切る。ボウルに水カップ2+1/2と塩大さじ1を合わせ、白菜とにんじんを入れて20〜30分間おく(立て塩)。布巾で包んできつく絞る。
  ささ身は、厚みに切り目を入れて開き、塩・こしょう各少々をふり、小鍋に入れる。酒大さじ1+1/2をふり、アルミ箔(はく)をかぶせて弱火で蒸す。火が通り、汁けがなくなったら冷まし、細くむしる。  
  生しいたけは、きつく絞った布巾でかさを拭き、軸を除く。コンロの上に焼き網を置き、中火で両面を香ばしく焼く。酒・うす口しょうゆ各小さじ1に軽く浸し、薄切りにして汁けを絞る。  
  せりはサッと塩ゆでして水にとり、2cm長さに切り、きつく絞る。
  ボウルにごま酢の材料を順に入れ、なめらかになるまで混ぜる。
   を器に敷き、合わせた をつんもりと盛る。白ごまを指先でひねりながらふる。



25-13b  白菜と牛肉の嶺岡(みねおか)煮

その昔、乳牛が初めて飼育されたという土地の名をとったお煮物。くず粉でとろみをつけると、冷めにくく、上品な口当たりになります。


  エネルギー : 240 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 鈴木 登紀子


(2〜3人分)
・白菜 150g
・にんじん 1/2本
・牛ロース肉 (薄切り)  100g
・だし カップ1
・牛乳 カップ2

 【A】 
  ・西京みそ 大さじ1強
  ・酒 大さじ1
  ・塩 小さじ1/2

 【B】 
  ・くず粉 大さじ1強
  *なければかたくり粉でもよい。 
  ・水 大さじ1強
・みつば 少々
 
    

  白菜は3〜4cm四方に切る。にんじんは3〜4mm厚さに切り、梅型で抜いて水にサッとさらす。牛肉は食べやすい大きさに切る。
  鍋にだし、白菜、にんじんを入れ、煮立つまでは強火、煮立ったら弱めの中火で白菜が透き通るまで煮る。牛乳は軽く温めておく。
  【A】を加えて混ぜ、牛肉も加えてアクを除きながらサッと煮る。
  牛乳を加え、軽く煮立ったら合わせた【B】を少しずつ加えてとろみをつける。器に盛り、サッと塩ゆでしたみつばを結び、飾る。



25-13c  白菜とごぼうのミートソースグラタン

どっさり白菜もペロリと食べられてしまう、トマト味の野菜のグラタンです。みじん切りのごぼうがボリュームと味わいアップの立て役者としてよい仕事をしてくれますよ。


  エネルギー : 270 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 寺田 真二郎


(4人分)
・白菜 1/4コ(約500g)
・合いびき肉 200g
・ごぼう 1/2本(80g)
・たまねぎ 1/2コ
・トマトの水煮 (缶詰/カットタイプ)  1缶(400g)

 【A】 
  ・中濃ソース 大さじ2
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (洋風)  小さじ2
  ・塩 小さじ1/2
・ピザ用チーズ 適量
・パセリ (みじん切り)  適量
・オリーブ油 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  白菜は繊維を断つように、1cm幅のザク切りにする。
  ごぼうは縦に数本切り目を入れて、みじん切りにする。たまねぎもみじん切りにする。
ポイント: ごぼうは風味を生かしたいので、水にさらさなくてもOK!ひき肉になじむくらいの細かさを目指して。
  大きめのフライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、ひき肉、 を入れ、ひき肉に焼き色がつくまで中火でしっかり炒める。
ポイント: 水分がとんで、脂がジワジワと出てくるまで炒めましょう。
  トマトの水煮と【A】を加え、フツフツとしてきたらふたをして、時々混ぜながら、弱火で5分間煮る。
ポイント: 程よいフルーツの甘みとスパイスがきいた中濃ソースが、コク出しの役目!
   の白菜を加えてざっと混ぜ、ふたをしてしんなりするまで中火で約3分間煮る。塩・黒こしょう各適量で味を調える。
  耐熱皿に を移し、チーズをのせて200℃のオーブンでチーズが溶けるまで約5分間焼く。仕上げにパセリを散らす。



25-13d  白菜のチャプチェ風炒め

チャプチェとは韓国の春雨を使った炒め物。春雨のように細切りにした白菜を使って、見た目も味もチャプチェ風に仕上げました。合わせ調味料にかたくり粉を混ぜておけばとろみづけも失敗なしです。


  エネルギー : 100 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 寺田 真二郎


(3〜4人分)
・白菜 1/8コ(約250g)
・にんじん 5cm
・ピーマン 1コ
・たまねぎ 1/4コ
・にんにく (みじん切り)  1かけ分

 【A】 
  ・コンビーフ (缶詰)  1/2缶(50g)
  ・しょうゆ 大さじ1強
  ・酒 大さじ1
  ・はちみつ 大さじ1
  ・かたくり粉 小さじ2
・白ごま 適量
・ごま油 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  白菜は軸の部分は繊維に沿って細切り、葉の部分も細切りにする。にんじんは細切りにする。ピーマンはヘタと種を除いて細切りにする。たまねぎは薄切りにする。
ポイント: 一体感を出すために、野菜の長さや細さはできるだけそろえて!
  【A】を混ぜ合わせる。
ポイント: はちみつで甘みをプラス。コンビーフは具材でありながら、調味料感覚で。
  フライパンにごま油大さじ1を熱し、にんにくをサッと炒める。にんじん、たまねぎ、ピーマン、白菜の軸を加えて30秒間ほど炒めたら、弱火にして を加える。  
  とろみがついてきたら、白菜の葉を加え、塩・黒こしょう各適量で味を調える。器に盛り、白ごまをふる。



25-13e  白菜とりんごのシーザーサラダ風

シャキシャキの白菜とりんごが実に爽やか。ごま油を回しかけて全体をコーティングすれば、水けが出るのを防げます。


  エネルギー : 90 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 寺田 真二郎


(3〜4人分)
・白菜 1/8コ(約250g)
・りんご 1/2コ
・春菊 1/4ワ(30g)

 【A】 
  ・粉チーズ 大さじ2
  ・塩 小さじ1/4
  ・黒こしょう (粗びき)  適量
・松の実 適量
・酢 
・ごま油 
 
    

  白菜は食べやすい大きさにちぎる。りんごは芯を除き、皮ごと細切りにする。春菊は堅い部分を除いて、3〜4cm長さに切る。
  ボウルにりんごを入れ、酢大さじ1を回しかけ、全体にまぶす。
   に白菜、春菊、ごま油大さじ1+1/2を加えて混ぜる。
  【A】を加えて混ぜ、器に盛り、松の実を散らす。好みでさらに黒こしょうと粉チーズをふっても。



25-14  たたき大根のサムゲタン風鍋

じっくり煮込んだトロットロの鶏肉、極上の鶏のエキスを含んだホロホロのたたき大根に舌鼓。しょうがやにんにくで体もポカポカ。寒い冬にはもってこいです。


  エネルギー : 320 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 60分

 講師: 寺田 真二郎


(4人分)
・大根 1/2本(600g)
・大根の茎 適量
・ごぼう 1/2本
・ねぎ 1/4本
・鶏手羽先 6本
・鶏手羽元 6本

 【A】 
  ・しょうが (みじん切り)  2かけ分
  ・にんにく 2かけ
  ・米 (サッと洗う)  大さじ3
  ・甘ぐり (むいたもの/市販)  8コ
  ・クコの実 適量

 【B】 
  ・酒 カップ1/4
  ・塩 小さじ2
  ・ごま油 小さじ1
・薬味 各適量
*全体備考参照 
 
    

  大根は皮をむいて1.5〜2cm厚さに切り、厚手のポリ袋に並べ入れる。麺棒などでたたいて割れ目を入れ、手でおおまかにくずす。
ポイント: 大根は少し力を入れてたたいて。麺棒で完全に砕こうとせずに、亀裂から手で大きめにほぐすように。
  ごぼうは皮むき器で3〜5cm長さの薄切りにし、サッと水にさらす。ねぎは斜め薄切りにする。
  鶏手羽先は縦に1本切り目を入れ、鶏手羽元と一緒に水で洗う。沸騰した湯に入れ、表面が白くなるまでゆで、ざるに上げる。
ポイント: 鶏の臭みやアクを除くためには、手間でも下ゆでは欠かさないでくださいね。
  土鍋に水900mlと の鶏肉を入れて中火にかけ、沸騰したらアクを除く。
ポイント: たたき大根が入るとアクがまとわりついて除きにくいので、ここで丁寧に取り除くのもポイントです。
   に大根、ごぼう、ねぎ、【A】、【B】を加え、ふたをして弱火で40分間煮る。刻んだ大根の茎を散らし、好みで薬味をのせながら食べる。

《薬味イロイロ!》
まずはそのままシンプルに鶏のうまみを味わって。薬味で味の変化をつけると、いくらでも食べられちゃいますよ。
梅肉、柚子(ゆず)の皮、からし明太子(白ごまをふる)、刻みのり、黒こしょう(粗びき)、白菜キムチ、柚子こしょうなど



25-14a  大根そば

そばとせん切り大根のとり合わせは、素朴なごちそう。ばぁばの故郷、青森・南部地方の味です。冷たい大根とそばの心地よいのどごしを楽しみましょう。


  エネルギー : 410 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 鈴木 登紀子


(2人分)
・大根 1/4本(300g)
・そば (乾)  200g
・そばつゆ 適量
*下記参照 

 【ばぁばのそばつゆ】*660kcal (全量) 
  ・水 カップ3
  ・削り節 大きく一つかみ(15g)
  ・煮干し (頭とワタを除く)  20匹
  ・しょうゆ カップ1
  ・みりん カップ1
  ・砂糖 大さじ2
・もみのり 適量
・ねぎ (小口切り)  適量
・わさび 適量


 

【ばぁばのそばつゆ】をつくる 
 鍋に【ばぁばのそばつゆ】の材料をすべて入れ、強火にかける。 
 煮立ったら弱火で3〜4分間クツクツと煮て火を止める。 
 冷めたら万能こし器でこす。 
    

  大根は皮をむき、繊維に沿って3〜4cm長さのせん切りにする。水から3〜4分間、少し歯ざわりが残る程度にゆでる。ざるに上げて流水で冷まし、水けをきる
  鍋にたっぷりの湯を沸かし、そばを袋の表示時間どおりゆでる。ざるに上げ、ボウルで受けながら流水でもみ洗いをする。
  そばの水けをきり、大根と手早く混ぜる。ざるに盛り、もみのりをのせ、そばつゆとねぎ、わさびを添える。



25-14b  大根といかのワタ煮

大ぶりにそぎ切りにした大根に、いかのうまみがしみ込んだ、豪快でありながら、滋味あふれる煮物です。いかのワタも煮込めばくせもなく、余分な調味料は一切必要なし!


  エネルギー : 150 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 75分

 講師: 鈴木 登紀子


(4人分)
・大根 1/2本(600g)
・大根の茎 適量
・いか 2はい

 【A】 
  ・酒 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ4
  ・塩 少々
・塩 
 
    


いかをさばく
  いかは胴の中に指を入れ、胴と足がつながっている部分をはずし、ワタごと足をゆっくり引き抜く。胴の中に残った透明な軟骨も引き抜く。胴の中を水で洗い、1.5cm幅の輪切りにする。
  ワタの中央に付いている墨袋をそっと引きはがし、ワタを薄皮から取り出して冷蔵庫に入れておく。
ポイント: ワタは薄皮にくるまれているので、丁寧に取り出して。
  足を逆さまにし、中央に付いている口を切り離す。目玉は水の中で取り除く。目の下で足を切り離す。
ポイント: 水の中なら、目玉の黒い汁が飛び散るのを防げます。
  足は先端を切り落とし、吸盤の堅い殻をしごき取るようにして水で洗う。軽く包丁でたたいてから、2本ずつ切り離す。
ポイント: たたくと、軽く切り目が入って柔らかくなりますよ。
  大根は皮をむいて、包丁を斜めに当てながら、大きめのそぎ切りにする。水に放し、すぐにざるに上げる。
ポイント: 大根も必ずサッと水に放して、アクを抜きましょう。
  鍋に大根を入れ、いかの胴と足をのせ、かぶるくらいまで水を加える。【A】を加えてざっと混ぜ、落としぶたをして強火にかける。
  煮立ったら強めの中火にし、ワタに1本切り目を入れて、箸でしごくようにして加える。落としぶたをして、40分間ほど煮る。
ポイント: 大根がまだ堅いのに水が少なくなったら適量の差し水をして煮てくださいね。
  鍋底から大きく混ぜ、落としぶたをし、さらに10分間煮る。大根が柔らかくなったら器に盛り、塩ゆでして刻んだ大根の茎を散らす。



25-14c  雪見南天

おろし大根を雪に、イクラを南天の実に、干し菊を福寿草に見立てた上品なおつまみ。大根おろしは汁ごと召し上がれ。「冷たさもごちそうのうち」です。


  エネルギー : 60 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 鈴木 登紀子


(4人分)
・大根おろし カップ1
・イクラ 大さじ3
・干し菊 少々
*食用菊を蒸して乾燥させ たもの。独得の甘み、苦み、 香りがある。 
・せり 少々

 【A】 
  ・酢 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1
  ・塩 小さじ1/4
・酒 
・塩 
 
    

  イクラに酒小さじ1をふり、軽く混ぜる。
ポイント: 酒は臭みを取って、うまみを与えてくれますよ。
  干し菊は粗くちぎり、熱湯でサッとゆでてざるに上げて冷まし、よく絞る。せりはサッと塩ゆでする。冷水にとって水けをよく絞り、1cm長さに切り、さらに水けを絞る。  
  ボウルに大根おろしを汁ごと入れ、【A】を加えてよく混ぜる。
   を加えてやさしく混ぜて、器に盛る。



25-14d  大根と牛肉のトマおろしスパ

ガッツリとした見た目ですが、甘酸っぱいトマトおろしとパスタに混ぜた大根の歯ざわりのよさで、さっぱり食べられます。


  エネルギー : 680 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 寺田 真二郎


(2人分)
・大根 1/4本(300g)
・牛切り落とし肉 150g
・スパゲッティ 160g
・トマト (横半分に切ったもの)  1/2コ分
・たまねぎ 1/4コ
・にんにく (みじん切り)  1かけ分
・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・はちみつ 大さじ1
  ・酒 大さじ1
・刻みのり 適量
・酢 
・塩 
・オリーブ油 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  大根の2/3量は皮ごと細切りにし、1/3量は皮を厚めにむいてすりおろし、残った皮は細切りにする。たまねぎは薄切りにする。
  トマトの種を除き、断面を下にしてすりおろす。軽く水けを絞った大根おろしと合わせ、酢小さじ1と塩小さじ1/4を加える。
  鍋に湯2リットルを沸かして塩大さじ1を入れ、スパゲッティを袋の表示時間どおりゆで始める。
  フライパンにオリーブ油大さじ1を中火で熱し、牛肉、にんにく、豆板醤を炒め、肉の色が変わったら、大根、たまねぎを加えてしんなりするまで炒め、【A】を加える。
  全体がなじんだら、ゆで上がったスパゲッティとゆで汁大さじ3を加え、塩・黒こしょう各適量で味を調える。器に盛り、 をのせ、刻みのりを散らす。



25-14e  カリッとベーコンの大根フライ

揚げた大根のみずみずしさと、凝縮された甘みにびっくり!カレー塩をつけると、スナック感が増して、後引くうまさです。


  エネルギー : 45 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 寺田 真二郎


(16コ分)
・大根 8cm
・ベーコン 8枚
・にんにく (すりおろす)  小さじ1
・カレー粉 適量
・塩 適量
・レモン (くし形に切る)  適量
・小麦粉 
・揚げ油 
 
    

  大根は長さを半分に切り、縦に八つ割りにする。ベーコンは長さを半分に切る。
  大根をボウルに入れ、にんにくをまぶす。
  大根にベーコンをきつめに巻き、ようじでとめ、小麦粉を薄くまぶす。
  揚げ油を180℃に熱し、大根が薄く色づき、ベーコンがカリッとしてくるまで揚げる。
  カレー粉と塩を混ぜ合わせレモンとともに添える。