20-1  きつねのいなりずし

しっかり味の油揚げと、さっぱり味のすし飯のバランスがおいしさの秘けつです。どこか懐かしい味の一品ですよ。


  エネルギー : 230 kcal (エネルギーは俵形1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 70分 (米を水につけておく時間は除く。)

 講師: 鈴木 登紀子


(つくりやすい分量)
・油揚げ 6枚(約300g)
・だし カップ1+1/2
・米 400ml(カップ2)
・昆布 (10cm四方)  1枚

 【合わせ酢】 
  ・酢 カップ1/4強
  ・砂糖 大さじ2
  ・塩 小さじ2/3
・白ごま 大さじ3
・たくあん 適宜
・しょうがの梅酢漬け 適宜
・砂糖 
・みりん 
・しょうゆ 
・酢 
 
    

  油揚げを煮る。油揚げは横半分に切り、まな板に縦長に置いて手前から縦方向に菜箸を転がし、開きやすくする。ざるに並べ、たっぷりの熱湯を油揚げの表と裏にかけて油抜きをする。
  底の広い浅鍋に、鍋底の真ん中をあけて油揚げを並べる(こうすると焦げることがなく、煮汁のまわりもよい)。だしを静かに注いで火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、砂糖大さじ4を加えて3〜4分間煮る。みりん大さじ2+1/2、しょうゆ大さじ2を加えて落としぶたをし、時々上下を返しながら、煮汁がなくなるまで煮る。バットに取り出して冷まし、すし飯を詰めやすいように袋の上を少し折り返しておく。
  ご飯を炊く。米は手早く洗って鍋に入れ、水カップ2強を注いで2〜3時間おく。昆布を入れて強火にかけ、煮立ったら手早く昆布を取り出し、あとは普通に炊き上げる。
  ご飯を炊いている間に【合わせ酢】の材料を合わせ、砂糖と塩が溶けて透明になるまでよく混ぜる。炊き上がったご飯を山をくずさずに盤台にあける。しゃもじを伝わらせながら、【合わせ酢】を手早く回しかける。
  しゃもじを平らにねかせて、右から左になでるように動かして手早く【合わせ酢】を行き渡らせ、うちわであおぐ。あおぎながら、ご飯を横にきるようにすると、つやが出る。
  白ごまを散らし、まんべんなく混ぜる。人肌くらいになったら、酢水少々で手をしめらせ、軽く握って12コにまとめる。
   の油揚げに のすし飯を入れる。親指の腹を使って両隅まできっちり詰め、形を整える。好みでたくあんやしょうがの梅酢漬けを添える。

《分量について》
俵形で12コ分。三角形の場合は関西風の正方形の油揚げを斜め半分に切って使う。
※このレシピは、2012/08/15に放送したものです。



20-2  焼きそば

夏休みの家での“定番お昼ごはん”といえば焼きそば。おいしくつくるコツを覚えて、お店の味をおうちでもどうぞ!


  エネルギー : 500 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 多々納 千恵子


(2人分)
・中華麺 (蒸し。市販)  2袋(300g)
・豚バラ肉 (一口大に切る)  2枚
*しょうが焼き用くらいの厚さのものがよい 
・キャベツ (葉の部分/2〜3cm四方に切る)  100〜120g
・ウスターソース 小さじ4
・ミックスソース 大さじ4強
*ウスターソースと中濃ソースを適量ずつ合わせたもの 
・揚げ玉 一つかみ
・青ねぎ (小口切り)  一つかみ
・紅しょうが (細かく刻む)  一つかみ
・青のり粉 適量
・紅しょうが (細かく刻む)  適量
・削り節粉 適量
*ソースの味に負けない、うるめいわしやさばなどがおすすめ 
・サラダ油 
・塩 
・こしょう 
 
    

  ホットプレートを高温にし、サラダ油少々を入れ、紙タオルなどで薄く広げる。豚肉を炒めて脂が出てきたらキャベツを加え、木べらなどで押しながら炒める。
  中華麺はサッと水にくぐらせてから加え、ほぐしながら炒める(油のコーティングが強い場合は、サッと水洗いする)。
  中華麺が完全にほぐれたら、ウスターソースを加えて炒め合わせる。揚げ玉、青ねぎ、紅しょうがを加えて炒め、仕上げにミックスソース、塩・こしょう各少々を加えて全体を炒め合わせる。
  青のり粉と削り節粉をふり、紅しょうがをのせて完成。

※このレシピは2012/08/16に放送したものです。



20-3 とうがんと鶏肉の煮物

夏においしいとうがんに、だしのうまみを含ませます。美しい薄い緑色と食感を生かすには、丁寧な下ごしらえがポイントですよ。


  エネルギー : 180 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 高橋 英一


(2人分)
・とうがん 約300g(正味200g)
・鶏もも肉 120g(約1/2枚)
*1枚を縦半分に切ったもの 
・八方だし カップ2

 【A】 
  ・うす口しょうゆ 小さじ2
  ・みりん 小さじ2
  ・しょうゆ 小さじ1
・しょうが (すりおろす)  適量
・かたくり粉 


 

八方だしのつくり方(つくりやすい分量) 
 鍋に水2リットル、昆布10g、削り節(かつお)30g、酒カップ1/2、みりんカップ1/4を入れて強火にかける。沸騰してきたらアクを取り、中火で約10分間煮立たせてアルコール分をとばす。 
 こし器に不織布の紙タオルを敷いて1をこし、よく絞る。 
    

  鶏肉は余分な脂を除く。フライパンを温め、鶏肉の皮を下にして入れ、皮側だけを焼く。香ばしい焼き色がついたら取り出す。
  とうがんは約4cm幅の扇形に切り、種とワタを除く。
  緑色を残すように皮を薄くむく。皮側に斜め格子状に浅い切り目を細かく入れ、さらに約1cm厚さに切る。
  鍋に八方だし、 のとうがんを入れて中火で煮る。
   の鶏肉の粗熱が取れたら1cm幅に切る。
   のとうがんを1切れ取り出し、皮の近くに竹串を刺してみて、スッと通るくらいになったら、【A】を加えてさらに約5分間煮る。
   の鶏肉にかたくり粉をはけでまぶしつける。 のとうがんに味がしみたら、鶏肉を加えて煮る。
  鶏肉に十分火が通ったら火から下ろし、器に盛る。しょうがをのせる。



20-4 抹茶寒天 黒みつきな粉かけ

抹茶風味に黒みつのコクときな粉の香ばしさがよく合います。ポイントは寒天を冷やし固める前に、抹茶液とよく混ぜておくことです。


  エネルギー : 100 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (寒天を戻す時間、冷やし固める時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(3〜4人分)

 【寒天】 
  ・糸寒天 2g
  ・水 280ml

 【抹茶液】 
  ・抹茶 小さじ1
  ・砂糖 大さじ2
  ・ぬるま湯 小さじ2
・黒みつ 適量
*材料とつくり方は「あんみつ」参照。 
・きな粉 適量
 
    

  【抹茶液】の材料を混ぜて、抹茶と砂糖をよく溶かす。
  あんみつの「寒天をつくる」の と同様にして糸寒天を戻し、煮溶かして火を止める。
   を加えて混ぜる。目の細かいざるで流し函かんにこし入れ、粗熱を取る。
ポイント: 流し函は容量400mlが最適。
  全体を箸で混ぜ、表面にラップを貼りつけて冷蔵庫で冷やし固める。
ポイント: ラップを貼りつける前に混ぜるのは、冷やし固める間に抹茶液が沈むのを防ぐため。
  寒天を流し函からはずし、ひし形に切る。器に盛り、黒みつをかけ、きな粉をふる。



20-4a  あんみつ

プリッとかみごたえのある寒天、ふんわり柔らかな白玉、赤えんどう豆のほっこり感に、なめらかなこしあんが最高のハーモニーを奏でます。仕上げにかける黒みつのコクがたまりませんよ。


  エネルギー : 220 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 50分 (寒天を戻す時間、冷やし固める時間、赤えんどう豆を戻す時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(4人分)

 【寒天】 
  ・糸寒天 5g
  ・水 700ml
  ・砂糖 大さじ1

 【黒みつ】 
  ・黒砂糖 (粉末)  50g
  ・きび糖 50g
  ・水 50ml
・赤えんどう豆 (乾)  100g
*つくりやすい分量。このうち1/4量を使用する 

 【白玉】 
  ・白玉粉 50g
  ・砂糖 小さじ1
  ・絹ごし豆腐 60〜70g
・こしあん (市販)  適量
・塩 
 
    


寒天をつくる
  糸寒天はたっぷりの水につけて30分間ほどおき、白っぽくなるまで戻す。
  糸寒天の水けを絞る。鍋に分量の水を入れ、糸寒天をちぎって加え、中火にかける。
  箸で混ぜながら寒天を煮溶かす。寒天が箸にひっかからなくなるまで、しっかり溶かす。
  寒天が完全に溶けたら火を止め、砂糖を加えて混ぜる。
ポイント: 寒天が溶ける前に砂糖を加えると、固まりが悪くなるので注意。
  流し函(かん)に を目の細かいざるでこし入れ、粗熱を取る。
ポイント: 流し函は容量800mlが最適。バットなどでもよい。
  寒天の表面にラップを貼りつけ、冷蔵庫で冷やし固める。

赤えんどう豆を煮る
  鍋に水カップ3を入れて沸かす。サッと洗った赤えんどう豆を入れて火を止め、ふたをして1時間おき、戻す。
  ざるに上げて水けをきり、豆を鍋に戻し入れる。水カップ3を注ぎ、中火にかける。煮立ってから3分間ゆでてざるに上げ、湯をきる(渋抜き)。
  鍋に豆を戻し入れ、新たに水カップ3を入れて弱火で30分間ほどゆでる。
  豆をざるに上げて湯をきり、盆ざるに広げる。塩一つまみをふってまぶす。

黒みつをつくる
  【黒みつ】の材料を小鍋に入れ、耐熱性のゴムべらでよく混ぜる。弱火にかけ、1分間ほど混ぜながら煮溶かし、火を止める。
  さらに混ぜて溶け残った砂糖を余熱で溶かし、3分間ほどおく。アクが浮いてきたらスプーンですくい取り、目の細かいざるでこす。

白玉をつくる
  白玉粉と砂糖をボウルに入れ、絹ごし豆腐を様子を見ながら加えて練る。耳たぶくらいに柔らかくなったら直径2cmに丸める。
  白玉の中央を指で少しくぼませて熱湯に入れる。浮き上がってから1分間ほどゆで、網じゃくしなどですくって氷水にとる。

仕上げる
   を冷蔵庫から取り出し、寒天を流し函からはずして2cm角に切る。赤えんどう豆、白玉とともに器に盛る。
  こしあんに水適量を加えて好みの柔らかさに溶きのばす。 にのせ、黒みつをかける。

《黒みつ》
保存瓶に入れて冷蔵庫で約1か月保存可能。保存中に結晶ができる場合もあるが、気になるようなら再び火にかけて溶かすとよい。
《残った豆の活用方法》
ゆで上がりをそのまま食べてもおいしい。ご飯やアイスクリームに混ぜて楽しむのもおすすめ。すぐに活用しない場合はジッパー付き保存袋に入れて冷凍するとよい(約1か月間保存可能)。
《棒寒天でつくる場合》
棒寒天も糸寒天と同様に戻して使う。棒寒天5gは水に一晩つけて戻し、水で洗って水けをよく絞る。分量の水にちぎって加え、中火にかけて、つくり方36と同様にしてつくる。
《粉寒天でつくる場合》
戻す手間のない粉寒天は水に直接加えて煮溶かせばよい。鍋に分量の水を入れ、粉寒天大さじ3/4(4g)をふり入れて混ぜ、中火で混ぜながら煮溶かす。つくり方46と同様にしてつくる(ただし、ざるでこす必要はない)。



20-4b  ミルク寒天

すっきりした甘さのこしあんソースがおいしい。牛乳は一気に加えると、寒天と分離して固まるので気をつけて。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1コ分 )
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (寒天を戻す時間、冷やし固める時間は除く。)

 講師: 大原 千鶴


(容量約70mlのグラス4〜5コ分)

 【寒天】 
  ・糸寒天 2g
  ・水 100ml
・牛乳 カップ1
・砂糖 大さじ2

 【こしあんソース】 
  ・こしあん (市販)  50g
  ・水 大さじ1
・甘納豆 適宜
*あれば。 
 
    

  あんみつの「寒天をつくる」の と同様にして糸寒天を戻し、煮溶かす。牛乳の1/4量を加える。箸で混ぜてなじませ、1分間ほど煮る。
  火を止め、残りの牛乳と砂糖を加えて箸で混ぜ、目の細かいざるでこして粗熱を取る。
  グラスに分け入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
  こしあんを分量の水で溶いてソースをつくる。
   を注ぎ、甘納豆をのせる。



20-5  梅はちみつ&梅じょうゆ

梅酒用の梅をつかった簡単調味料です。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 津端 修一、津端 英子


(つくりやすい分量)

 【梅はちみつ】 
  ・梅酒用に焼酎に漬けておいた梅 適量
  ・はちみつ 適量

 【梅じょうゆ】 
  ・小梅 適量
  ・だしじょうゆ (市販)  適量
 
    


梅はちみつをつくる
  梅酒用に焼酎に漬けておいた梅を10月ごろ取り出す。保存瓶にいっぱいに入れ、はちみつをヒタヒタになるまで加え、1年間ねかせる。

梅じょうゆをつくる
  収穫した小梅を一晩、水にさらす。保存瓶にいっぱいに入れ、市販のだしじょうゆをヒタヒタになるまで加え、1年間ねかせる。



20-5a  もてなしポタージュ

じゃがいものおいしさが詰まったポタージュ。おもてなしにもぴったりです。


  エネルギー : 150 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 3分

 講師: 津端 修一、津端 英子


(2人分)
・じゃがいも 4コ
・バター 40g

 【A】 
  ・牛乳 160ml
  ・塩 適量
  ・こしょう 適量
・とうもろこし (芯から実をそぎ落とす)  適量
・塩 
・こしょう 
 
    

  マッシュポテトをつくる。じゃがいもはたっぷりの水に入れて、竹串がスッと通る柔らかさになるまでゆでる。取り出して皮をむいたら、ボウルに入れてつぶす。温かいうちにバターを加えて混ぜ合わせ、【A】を加えてさらに混ぜ合わせる。
  鍋に水カップ1とマッシュポテト250g、とうもろこしを入れて中火にかけ、混ぜ合わせる。塩・こしょう各少々で味を調えひと煮立ちしたら器に注ぐ。



20-5b  昆布のつくだ煮

手間が味わいを生む一品です。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 津端 修一、津端 英子


(つくりやすい分量)
・昆布 適量適量
・しょうゆ 少々
・梅はちみつの梅 10粒
・かつおだし 適量
・梅じょうゆ 適量
・梅はちみつ 適量
 
    

  昆布は約1.5cm四方に切って土鍋に入れる。しょうゆ、梅はちみつの梅、かつおだし:梅じょうゆ:梅はちみつを2:2:1の割合で加え、一晩おく。
  翌日、1時間ほど弱火にかけ火を止める。
  さらにまた翌日、同様に火にかけ、数日かけて汁けがなくなるまで煮詰める。



20-6  うどんの冷やだれ

風味豊かな冷やだれを、たっぷりかけてどうぞ。うどんも打ちたて、ゆでたてなら味も格別です!


  エネルギー : 460 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (うどんをねかせる時間は除く。)

 講師: 野崎 洋光


(4〜5人分)

 【うどん】 
  ・薄力粉 500g

 【A】 
  ・塩 30g
  ・水 250ml

 【冷やだれ】 
  ・えごま (黒/または白ごま)  50g
  ・みそ 70g
  ・水 500ml
  ・きゅうり 1本
  ・ねぎ 1/2本
  ・青じそ 10枚
  *あれば赤じそ。 
・かたくり粉 (打ち粉用)  
・塩 
 
    


うどんを打つ
  【A】をよく混ぜて塩をしっかり溶かす。大きなボウルに薄力粉を入れ、【A】の塩水を様子を見ながら少しずつ加え、指先で円を描くように混ぜて、塩水を行き渡らせてまとめていく。
  手のひらの付け根の広い面で押し込むようにしながら、10分間ほど生地をこねる。手にもボウルにも生地がつかなくなり、表面がなめらかになり、つやが出てくればOK。
  まとまった生地が空気に触れないようにポリ袋で包み、室温で約1時間おく。
ポイント: 室温が高い場合は、生地がだれたり、傷まないよう、冷蔵庫で約2時間おく。 
  作業台に打ち粉のかたくり粉をふり、麺棒で生地を薄くのばす。 
  薄くのばした生地の表面に軽くかたくり粉をふり、ふとんをたたむように折り返す。 
  たたんだ生地を端から約5mm幅に切る。切り終わったらかたくり粉をふってほぐしておく。
ポイント: 太さにばらつきがあると、ゆで上がりに差が出るので注意。
  大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、うどんをほぐしながら入れ、約4〜5分間ゆでる。
  うどんがゆで上がったらざるに上げ、流水で洗う。粗熱が取れたら、氷水の中でもみ洗いする。表面のぬめりが取れて、うどんがキュッとしまったらでき上がり!

冷やだれをつくる
  フライパンにえごまを入れて、ごく弱火にかけて、揺すりながらいる。
ポイント: 強火でいりすぎると、苦みが出て風味が失われるので注意。
   のいりたてのえごまをすり鉢に入れ、しっとりしてくるまですりこ木で半ずりにする。みそを加え、全体がなじむまで丁寧によくすり合わせる。
  水を少しずつ加えて、なめらかに溶きのばす。
  きゅうりは小口切りにして、塩小さじ1を加えてもむ。ねぎはみじん切りにする。青じそは粗くちぎる。すべてをボウルに入れて、水でサッと洗い、アクと塩けを抜く。ざるに上げて水けをギュッと絞る。
   の薬味をすり鉢に加えて、全体を混ぜる。 のゆでたてのうどんにからめて、さぁ召し上がれ!
【“じゅうねん”と呼ばれて愛される福島の“えごま”】
えごまはシソ科の一年草。福島の特産で“じゅうねん”と呼ばれています。ご当地では、ごまあえも普通のごまではなく、えごまを使うのが一般的。黒と白がありますが、黒のほうがより独特の風味があります。フライパンでごく軽くいって、塩を混ぜてご飯にかけても。



20-6a  じゃがいものみそ炒め

小さめのじゃがいもを皮付きのままゆでてから油で炒め、みそをからめます。日もちもするので、たっぷりつくって常備菜として楽しんで。


  エネルギー : 170 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 野崎 洋光


(4〜5人分)
・じゃがいも (小)  500g
*新じゃがなど 

 【A】 
  ・みそ 100g
  ・砂糖 30g
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
・青じそ (粗くちぎる)  10枚
・ねぎ (みじん切り)  1本分
・サラダ油 
 
    

  じゃがいもは皮付きのまま、柔らかくゆでる。【A】は混ぜ合わせておく。
  フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、じゃがいもを入れ、全体に油が回って、じゃがいもの表面に照りが出てきたら、青じそとねぎを加えて炒め合わせる。
  【A】を加えて、じゃがいもにからめる。



20-6b  トマトご飯

大きめに刻んだしょうがの風味と食感がアクセント。かき込むようにして豪快に食べてください。


  エネルギー : 290 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 5分

 講師: 野崎 洋光


(2人分)
・トマト 2コ(300g)
・しょうが 30g
・ご飯 
・塩 
 
    

  トマトは1.5〜2cm角に切る。しょうがは大きめの粗みじん切りにする。
  ボウルに を入れ、塩小さじ1/2〜1弱を加えて混ぜ、水分が出てくるまでしばらくおく。
  炊きたてのご飯を器によそい、 をのせる。



20-7  魯肉飯(ルーロウファン)

枝元なほみさんがおいしいものを求め、台湾をぶっつけ本番で旅した時に出会った屋台グルメをアレンジしました!


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 枝元 なほみ


(つくりやすい分量。約4〜5人分)
・豚バラ肉 (塊)  約500g
・サラダ油 大さじ1/2

 【A】 
  ・黒砂糖 大さじ2〜3
  ・酒 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・水 カップ2
  ・オイスターソース 大さじ1
  ・五香粉(ウーシャンフェン) 小さじ1/3〜1/2
  *好みで加減する 

 【揚げたまねぎ】 
  ・たまねぎ 1/2コ
  ・小麦粉 適量
  ・サラダ油 適量
・卵 4〜5コ
・ご飯 (温かいもの)  適量
・漬物 適量
 
    

  豚肉は1cm×2cm角の大きさに切る。卵はかぶるくらいの水からゆではじめ、沸騰したら8分間ゆでて水にとり、殻をむく。
  厚手の鍋にサラダ油を入れて中火でよく熱し、豚肉を入れる。2分ほどおいて、肉の縁の色が変わり始めたら混ぜる。再び2〜3分焼き、全体の色が変わってきたら、紙タオルで余分な脂をとりながら、色づくまで炒める。
  黒砂糖を加え、全体になじんだら、酒を入れてアルコールをとばすように炒める。しょうゆを加えて混ぜ、水を足す。沸騰したらアクを取り、ゆで卵を入れて、紙タオルで余分な脂をとりながら、40分ほど煮る。
  煮込んでいる間に【揚げたまねぎ】をつくる。たまねぎは縦半分切って薄切りにする。さらに長さを半分に切り、薄力粉をまぶす。フライパンにサラダ油を1cm深さほど入れて170℃に熱し、たまねぎを入れる。途中2回ほどざっと混ぜながら7分を目安に揚げる。薄く色づきはじめたら、引き上げて油を切り、煮込んでいる鍋に加える。

ポイント: 揚げたまねぎを入れることで、とろみが加わり、煮込む時間が短くても本場の味に仕上がる!
  オイスターソースと五香粉も入れ、なじむまで4〜5分煮る。温かいご飯を器に盛り、煮玉子と肉を煮汁とともにかけ、漬物(きゅうりの即席甘酢しょうが漬けなど)があれば添える。

※このレシピは2012/08/13に放送したものです。



20-8  えびと魚のビア・フリット

『きょうの料理 夏スペシャル』エダモンのメシタビ!枝元なほみさんが台湾の夏祭りに潜入。知られざる伝統料理に迫りました。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 枝元 なほみ


(約4人分)
・えび(殻付き) 8〜10匹
・切り身魚 (さわらなど)  2切れ
・薄力粉 カップ1
・かたくり粉 大さじ3
・塩 小さじ1/3
・ビール (飲み残しでもよい)  カップ3/4
・レモン (またはライム)  1/2コ
・スイートチリソース (市販)  適量
*好みで 
・塩 
・こしょう 
・薄力粉 
・揚げ油 
 
    

  えびは殻つきのまま塩水の中で洗い、水けをきって殻をむき、背ワタをとる。魚は1切れを3〜4等分に切リ、塩こしょう各少々をふる。
  薄力粉、かたくり粉、塩をボウルに入れて泡だて器でよく混ぜ、量を加減しながらビールを少しずつ注ぎ、さっくりと混ぜる。
ポイント: ビールの炭酸で衣がカリッと仕上がり風味もアップ!
  フライパンに揚げ油を2cm深さほど入れ、170℃に熱する。魚とえびに薄力粉をまぶし、 の衣をつける。魚は3分、えびは2分半〜3分を目安に揚げる。あればえびの頭や殻にも、薄力粉、衣の順につけて6〜7分揚げると良い。
  くし形に切ったレモンまたはライムを添え、好みでスイートチリソースや塩などをつける。

※このレシピは2012/08/14に放送したものです。



20-9  サーモンのハーブサラダ

【健脳レシピ】水きりしたヨーグルトの、チーズのようなコクを楽しんで。


  エネルギー : 180 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (ヨーグルトの水けをきる時間は除く。)

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・生ざけ (切り身)  1切れ(130g)
*またはサーモン。 

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・レモン汁 大さじ1
・ローズマリー (生)  1枝
・プレーンヨーグルト 150g
・きゅうり 1/2本
・たまねぎ 30g
・トレビス 15g
*葉が赤紫色で、独特のほろ苦さがある。 
・しょうが 5g
・パセリ (みじん切り)  少々
・塩 
・ごま油 大さじ1/2
 
    

  生ざけは塩少々をふって耐熱容器に入れ、【A】をふって、ローズマリーをのせる。ラップをして電子レンジ(600W)に2分間かける。粗熱が取れたら骨と皮を除いてほぐし、蒸し汁も残しておく。
  ヨーグルトに塩小さじ1/2強をふり、紙タオル(不織布タイプ)を敷いたざるに移し入れ、10〜15分間ほどおいて水けをきる。
  きゅうり、たまねぎ、トレビスは5mm角に切る。しょうがはみじん切りにする。
  ボウルに のさけと蒸し汁、 、ごま油大さじ1/2を合わせ、サッとあえる。器に盛り、パセリを散らす。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・さけの赤い色素・アスタキサンチンは高い抗酸化作用をもつ。DHA・EPAも豊富。
・ローズマリーの香り成分、シネオールには、集中力を高める効果や抗炎症作用も。
・抗酸化作用が高いごま油を使って。
・たまねぎ、きゅうり、しょうが、トレビスもフィトケミカルが豊富。



20-9a  チキンのカレー煮

【健脳レシピ】スパイスを上手に使って脳を活性化!焼き野菜と玄米を添えればパーフェクトです!


  エネルギー : 460 kcal
  塩分 : 4.10 g
  調理時間 : 35分

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・鶏手羽先 6本
・たまねぎ 1コ
・かぼちゃ 50g
・まいたけ 30g
・トマトの水煮 (缶詰)  1缶(400g)
・ローリエ 1枚

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・カレー粉 大さじ1
  ・しょうが (すりおろす)  30g
・発芽玄米ご飯 200g
・パセリ (みじん切り)  少々
 
    

  たまねぎは1cm厚さのくし形に切る。かぼちゃは薄切りにする。まいたけはほぐす。
  フライパンを熱し、手羽先を両面がきつね色になるまで中火で香ばしく焼く。
  鍋に の手羽先を移し、たまねぎ、トマトの水煮、ローリエ、水カップ4を入れて中火にかける。
  沸騰したら火を弱め、【A】を加えて20分間ほど煮る。
  別のフライパンを熱し、かぼちゃとまいたけをこんがりと焼く。
  皿に発芽玄米ご飯を盛り、 をかけ、 を添える。パセリを散らす。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
●カレー粉に含まれるターメリックはアルツハイマー病予防に効果的なクルクミンが豊富。
●フィトケミカルたっぷりのたまねぎとかぼちゃ、免疫力アップに効果的なまいたけ、抗炎症作用のあるしょうがもプラス。
●鶏肉に含まれるカルノシンには、抗酸化作用がある。
●かみごたえのある発芽玄米で脳に刺激。



20-9b  さばのごま揚げ

【健脳レシピ】たっぷり・びっしりのごまで、香ばしさ抜群!


  エネルギー : 350 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (さばに下味をつける時間は除く。)

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・さば (三枚におろしたもの)  1枚(170g)

 【下味】 
  ・酒 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・カレー粉 大さじ1/2
・卵白 1コ分
・白ごま 大さじ2〜3
・黒ごま 大さじ2〜3
・ピーマン 少々
・パプリカ (赤)  少々
・パプリカ (黄)  少々
・小麦粉 
・揚げ油 
 
    

  さばは食べやすい大きさに切り、【下味】に20分間ほどつける。白ごまと黒ごまは混ぜ合わせておく。
   の汁けを拭き、小麦粉を全体にまぶし、卵白、 のごまの順につけ、中温(170℃)の揚げ油でカラリと揚げる。
  ピーマンとパプリカは細切りにして耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジ(600W)に20秒間ほどかける。
  器に を盛り、 を添える。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・DHA・EPAが豊富なさばをから揚げに。
・カレー粉に含まれるターメリックは、アルツハイマー病予防に効果的なクルクミンが豊富。
・抗酸化作用が高いごまをたっぷりと。



20-9c  えびとブロッコリーの黒こしょう炒め

【健脳レシピ】シンプルなのに、スパイスの刺激で食欲アップ!


  エネルギー : 190 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・えび (無頭/殻付き)  8匹
・ブロッコリー 1/2コ(150g)
・赤とうがらし (ヘタと種を除く)  2本
・ねぎ (みじん切り)  5cm
・しょうが (みじん切り)  10g
・ごま油 大さじ2
・塩 少々
・黒こしょう (粗びき)  
*約1gが目安。 
 
    

  えびはよく洗い、殻をむかずに背に切り込みを入れ、あれば背ワタを取る。
  ブロッコリーは小房に分けて耐熱皿に入れ、ラップをして電子レンジ(600W)に1分30秒間ほどかける。
  フライパンにごま油大さじ2と赤とうがらしを入れて中火で熱し、えびを並べる。塩少々をふって火を通す。
  ブロッコリー、ねぎ、しょうがを加え、黒こしょうを多めにふって(約1gが目安)、サッと炒めて器に盛る。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・えびの赤い色素・アスタキサンチンは高い抗酸化作用をもつ。
・ブロッコリーはフィトケミカル、抗酸化ビタミン、食物繊維が豊富なスーパー食材。
・抗酸化作用が高いごま油で炒める。
・赤とうがらしのカプサイシンやしょうがのジンゲロールは抗炎症作用あり。



20-9d  タンドリーチキン

【健脳レシピ】隠し味のみそで、ご飯にもパンにもよく合う味に。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (鶏もも肉をつけ込む時間は除く。)

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・鶏もも肉 1枚(150g)

 【A】 
  ・プレーンヨーグルト 50g
  ・みそ 50g
  ・カレー粉 大さじ1/2
  ・しょうが (すりおろす)  10g
・キャベツ 1枚(30g)
・青じそ 2枚
・らっきょうの甘酢漬け 5〜6コ
 
    

  【A】を混ぜ合わせてジッパー付き保存袋や保存容器に移し、鶏肉を入れる。冷蔵庫で一晩つけ込む。
  キャベツ、青じそ、らっきょうはせん切りにして、合わせておく。
  鶏肉を200℃のオーブンで20分間焼く。

ポイント: フライパンにオーブン用の紙を敷き、油をひかずにふたをして、蒸し焼きにしてもよい。
  器に を敷き、食べやすく切った を盛る。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・カレー粉に含まれるターメリックはアルツハイマー病予防に効果的なクルクミンが豊富。
・鶏肉に含まれるカルノシンには、抗酸化作用がある。
・抗炎症作用のあるしょうがをきかせて。
・フィトケミカル豊富なキャベツや青じそ、らっきょうと一緒に。



20-9e  ラムとナッツのスパイスライス

【健脳レシピ】かみしめるほどにうまみを感じる一品。


  エネルギー : 520 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・ラム肩肉 100g
*薄切りではなく、厚みのあるもの。 
・発芽玄米ご飯 360g

 【A】 
  ・カレー粉 小さじ2
  ・しょうが (みじん切り)  30g
  ・塩 小さじ1
・アーモンド 30g
・レーズン 4粒
*飾り用/あれば。 
 
    

  ラム肉は1cm角に切る。アーモンドは飾り用の4粒を残して粗く刻む。フライパンを中火で熱し、ラム肉を炒める。
  ラム肉に火が通ったら、発芽玄米ご飯、【A】、 の刻んだアーモンドを加え、全体が混ざるまでよく炒める。
  器に盛り、飾り用のアーモンドとレーズンをのせる。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・カレー粉に含まれるターメリックはアルツハイマー病予防に効果的なクルクミンが豊富。
・ラム肉に含まれるカルニチンは、脳の神経物質の合成に必要。記憶力や学習能力を高める効果も。
・アーモンドのビタミンEも高い抗酸化作用をもつ。
・抗炎症作用のあるしょうがを使って。



20-9f  いわしのハーブマリネ

【健脳レシピ】酢とハーブの効果で、さっぱりいただけます。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分 (いわしに塩をしておいておく時間、マリネ液につける時間は除く。)

 講師: 堀 知佐子


(2人分)
・いわし 2匹

 【マリネ液】 
  ・酢 大さじ3
  ・ごま油 大さじ3
  ・ローズマリー (生)  1枝
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・レモン汁 大さじ1
・紫たまねぎ 20g
・パセリ (みじん切り)  少々
・塩 大さじ1
・白こしょう (粗びき)  適量
 
    

  いわしは三枚におろして骨を除き、全体に塩大さじ1をふり、30分間ほどおく。
  鍋に【マリネ液】の酢・ごま油・ローズマリーを入れて火にかけ、全体が温まったら火を止める。粗熱が取れたら残りのしょうゆとレモン汁を加える。
   にいわしを入れ、20分間ほどつける。たまねぎは薄切りにする。
  いわしを器に盛り、たまねぎを【マリネ液】にサッとくぐらせていわしの上にのせる。パセリを散らし、ローズマリーを飾り、白こしょう適量をふる。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・青背の魚の代表格、いわしは、生で食べてDHA・EPAをまるごと摂取。
・フィトケミカル豊富なたまねぎも一緒に。
・ローズマリーの香り成分、シネオールには、集中力を高める効果や抗炎症作用も。
・抗酸化作用が高いごま油をマリネ液に使って。



20-9g  カレーみそ

【健脳レシピ】かすかなカレー風味でうまみがアップ。野菜につけたり、みそ汁に使うのも。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 堀 知佐子


(つくりやすい分量)
・赤みそ 50g
・酒 大さじ1
・みりん 小さじ2
・カレー粉 小さじ1
・砂糖 小さじ1
 
    

  材料を混ぜ合わせる。

【カレー粉をもっと活用】
健脳スパイスの代表・カレー粉はほかの調味料とも相性抜群。材料を混ぜ合わせるだけ!



20-9h  カレー塩

【健脳レシピ】フライや天ぷらのほか魚や肉の下味にもどうぞ。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 堀 知佐子


(つくりやすい分量)
・カレー粉 小さじ1
・塩 小さじ1
 
    

  材料を混ぜ合わせる。

【カレー粉をもっと活用】
健脳スパイスの代表・カレー粉はほかの調味料とも相性抜群。材料を混ぜ合わせるだけ!



20-9i  カレードレッシング

【健脳レシピ】蒸し野菜と相性抜群!焼いた魚や肉にかけてもおいしい。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 堀 知佐子


(つくりやすい分量)
・オリーブ油 大さじ3
・酢 大さじ1
・カレー粉 小さじ1
・塩 小さじ1/2弱
 
    

  材料を混ぜ合わせる。

【カレー粉をもっと活用】
健脳スパイスの代表・カレー粉はほかの調味料とも相性抜群。材料を混ぜ合わせるだけ。



20-10  オクラとトマトの目玉焼きサラダ

半熟卵と粉チーズをからめていただきます。


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・オクラ 4本
・ミニトマト 5コ
・レタス 4枚(80g)
・コーン (缶詰)  50g
・卵 2コ
・粉チーズ 大さじ1
・オリーブ油 少々
・塩 少々
・黒こしょう (粗びき)  少々
 
    

  オクラはヘタを落として色よくゆで、斜めに1cm幅に切る。ミニトマトはヘタを取って半分に切る。レタスは食べやすい大きさにちぎる。
  フライパンにオリーブ油少々を熱して卵を落とし、半熟の目玉焼きをつくる。塩・黒こしょう各少々をふる。
  器に 、汁けをきったコーンを盛り、 をのせ、粉チーズをふる。黄身をつぶし、全体を混ぜて食べる。

【健脳ポイント】
●トマトのリコピン、オクラのβ-カロテンで抗酸化力をアップ。
●オクラとコーンに含まれる食物繊維は血糖値を上げにくくする。
●卵のたんぱく質を組み合わせ、栄養バランスのよい一皿に。



20-10a  アボカドサラダ納豆ドレッシング

混ぜて食べるとさらにおいしさがアップします。


  エネルギー : 330 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・アボカド 1コ
・トマト 1コ
・水菜 2株

 【納豆ドレッシング】 
  ・ひき割り納豆 2パック
  ・ポン酢しょうゆ (市販)  大さじ2
  ・オリーブ油 大さじ1
・刻みのり 適量
 
    

  アボカドは縦半分に切り目を入れ、ねじって半割りにする。種を除いて皮をむき、横に5mm厚さに切る。トマトは半月形に切り、水菜はザク切りにする。
  納豆にポン酢しょうゆを加えて混ぜ、オリーブ油を少しずつ加えて混ぜる。
  器に水菜を敷いて、アボカド、トマトを交互に盛り合わせる。 の【納豆ドレッシング】をかけのりをのせる。

【健脳ポイント】
●アボカドには老化予防に役立つオレイン酸、ビタミンEが含まれる。
●トマトのリコピン、水菜のビタミンC、β-カロテンを組み合わせて抗酸化力アップ。
●納豆のネバネバ成分・ムチンには、血糖値の上昇を抑える働きがある。



20-10b  ブロッコリーとパプリカのスープ

火の通りが早い食材でササッと調理できるレシピです。


  エネルギー : 110 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
スープベース 200g
・パプリカ (黄)  1/2コ
・ブロッコリー 4房(60g)
・鶏ささ身 2本
・顆粒スープの素 (洋風)  大さじ1/2
・塩 少々
・こしょう 少々
 
    

  パプリカは1.5cm四方に切り、ブロッコリーは小さめに分ける。ささ身は筋を取って観音開きにし、そぎ切りにする。
  鍋にスープベース、水カップ2+1/2、顆粒スープの素を入れて強火にかけ、煮立ったらささ身を加える。
  ささ身の色が変わったらパプリカ、ブロッコリーを加えて中火で2〜3分間煮る。塩・こしょう各少々で味を調える。

【健脳ポイント】
●「スープベース」に、抗酸化力の高い野菜と高たんぱく質食材をプラス。
●ブロッコリーはフィトケミカル、抗酸化ビタミン、食物繊維が豊富なスーパー食材。
●スープに溶け出したビタミンCまで丸ごととれる。



20-10c  雑穀とねぎのトマトスープ

雑穀ミックスの栄養素に高たんぱく質の卵でコクをプラス!体の中から健康になれるスープです。


  エネルギー : 210 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分 (雑穀を水につけておく時間は除く。)

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・雑穀ミックス 1袋(30g)
・ベーコン (薄切り)  1枚
・ねぎ 1/2本
・トマトジュース (食塩無添加)  カップ1
・卵 2個
・オリーブ油 小さじ1
・塩 小さじ1/6
・こしょう 少々
 
    

  雑穀ミックスは水カップ1に一晩つけておく。ベーコンは細切りにし、ねぎは斜め薄切りにする。
  鍋にオリーブ油小さじ1を熱してベーコン、ねぎを炒め、ねぎがしんなりしたら雑穀をつけた水ごと加える。煮立ったら弱火で約15分間煮る。
  トマトジュースを加え、塩小さじ1/6、こしょう少々で味を調える。卵を割り入れ、好みの堅さに火を通す。

【健脳ポイント】
●トマトのリコピンは油脂と一緒にとると吸収率がアップ。
●ねぎのアリシンとベーコンのビタミンB1は効率のよい組み合わせ。
●雑穀ミックスの色素成分やビタミン、ミネラルに健脳効果が期待できる。



20-10d  7色のみそ汁

【健脳レシピ】朝の脳は最も栄養を欲しています!カラフル野菜と豚肉で、うまみたっぷりのみそ汁を朝食にどうぞ。


  エネルギー : 240 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
スープベース 150g
・さつまいも 50g
・こんにゃく 1/4枚
・まいたけ 1/2パック
・豚こま切れ肉 80g
・しょうが (みじん切り)  1/2かけ分
・だし カップ2+1/2
・オリーブ油 小さじ1
・みそ 大さじ1+1/2
 
    

  さつまいもはよく洗い、皮付きのまま1cm角に切る。こんにゃくは1cm角に切り、下ゆでする。まいたけは一口大にほぐし、豚肉は食べやすい大きさに切る。
  鍋にしょうが、オリーブ油小さじ1を入れて弱火で炒め、香りがたったらさつまいも、こんにゃくを加えて炒める。
  油が回ったら、だしを加え、ふたをしてさつまいもが柔らかくなるまで煮る。
  まいたけ、スープベースを加え、煮立ったら豚肉を少しずつ加えてひと煮立ちさせ、みそ大さじ1+1/2を溶き入れる。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
●7色の野菜でさまざまなフィトケミカルをとる。
●食物繊維が豊富な野菜の汁物で血糖値の上昇をゆるやかに。
●食材をよくかんで食べると、脳の血流量が増えて活性化。



20-10e  バナナとほうれんそうジュース

【健康脳レシピ】子どもの脳のエネルギーチャージにも。バナナの甘みで飲みやすい。


  エネルギー : 120 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・バナナ 1本
・サラダほうれんそう 1袋(45g)
・牛乳 カップ1
 
    

  バナナは一口大に切る。ほうれんそうは根元を落とし、ザク切りにする。
  ミキサーにすべての材料を入れてかくはんする。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
即効エネルギー源になるバナナとβ-カロテン豊富なほうれんそうの最強コンビ。



20-10f  りんごトマトオレンジジュース

【健脳レシピ】子どもの脳のエネルギーチャージにも。はちみつで甘みのバランスをとって。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・りんご 1コ
・トマト 1コ
・オレンジ (果汁)  1コ分
・はちみつ 大さじ1〜2
*好みで入れなくてもよい。 
 
    

  りんごはよく洗い、四つ割りにして芯を取り、皮ごとザク切りにする。トマトもザク切りにする。
  ミキサーにすべての材料を入れてかくはんする。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
りんごの食物繊維、トマトのリコピン、オレンジのビタミンCを丸ごと摂取。



20-10g  にんじんとりんごのジュース

【健脳レシピ】すっきり目覚める大人向きの味わい。しょうがをピリッときかせましょう。


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・にんじん 1本
・りんご 1コ
・はちみつ 大さじ2
・しょうが汁 小さじ2
 
    

  にんじんは皮をむいて乱切りにする。りんごはよく洗い、四つ割りにして芯を取り、皮ごとザク切りにする。
  ミキサーにすべての材料と水カップ3/4を入れてかくはんする。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
にんじんのβ-カロテン、りんごの食物繊維、しょうがのジンゲロールを効率よく。



20-10h  小松菜とりんごのジュース

【健脳レシピ】すっきり目覚める大人向きの味わい。レモンで爽やかな酸味をプラスして。


  エネルギー : 140 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分

 講師: 牧野 直子


(2人分)
・小松菜 2株
・りんご 1コ
・レモン汁 大さじ2
・はちみつ 大さじ2
 
    

  小松菜は根元を落としてザク切りにする。りんごは洗い、四つ割りにして芯を取り、皮ごとザク切りにする。
  ミキサーにすべての材料と水カップ1/4を入れてかくはんする。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
小松菜に含まれるイソチオシアネート、β-カロテン、ビタミンCを手軽に補給。



20-10i  スープベース

【健脳レシピ】フィトケミカルを含む3つの野菜を蒸し煮にしてストックしておけば忙しいときにもしっかり栄養補給!サッと使えて、味つけのアレンジも自由自在です。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 10分

 講師: 牧野 直子


(つくりやすい分量/でき上がりは約670g)
・たまねぎ 1コ
・にんじん 1本
・キャベツ (大)  1/4コ(300g)
・オリーブ油 
 
    

  たまねぎ、にんじん、キャベツは1cm四方に切る
  オリーブ油大さじ1で を炒め、油が回ったら、ふたをして弱火で約5分間蒸し煮にする。

【保存】
保存容器に入れ、冷蔵庫で約3日間保存できる。



20-11  洋風塩麹(こうじ)チキン&野菜スープ

【健脳レシピ】おかずとスープの2品が、ひと鍋ででき上がり。


  エネルギー : 200 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (鶏肉をつけておく時間、余熱で火を通す時間は除く。)

 講師: 村田 裕子


(2〜3人分)
・鶏むね肉 (皮付き)  2枚(400g)

 【A】 
  ・塩麹 (市販)  大さじ4
  ・はちみつ 小さじ1
  ・オリーブ油 小さじ1
  ・にんにく (たたいてつぶす)  1かけ分
  ・ローリエ 1枚
  ・こしょう 少々
  ・好みのハーブ 3〜4枝
  *タイム、ローズマリーなど/あれば。 
・にんじん (せん切り)  1/3本分
・セロリ (せん切り)  1/3本分
・たまねぎ (薄切り)  1/4コ分
・白ワイン カップ1/2
・ベビーリーフ 適量
・ミニトマト 適量
・塩麹 適宜
・粒マスタード 適宜
・パセリ (みじん切り)  適宜
・オリーブ油 大さじ1/2
・塩 少々
・こしょう 少々
 
    

  鶏肉は余分な脂があれば取る。ジッパー付き保存袋に【A】を混ぜ、鶏肉を加えてもみ込む。空気が入らないように口を閉じ、冷蔵庫に入れて一晩おく。
  鍋にオリーブ油大さじ1/2を中火で熱し、にんじん、セロリ、たまねぎを2〜3分間炒める。水カップ2+1/2、白ワインを加え、沸騰したら鶏肉をつけ汁ごと加える。再び沸騰したら弱火で3〜4分間煮て、火を止める。ふたをして20〜30分間おき、余熱で火を通す。
  鶏肉、にんにく、ハーブ類は取り出す。鶏肉は皮を除き、そぎ切りにする。野菜の入った鍋を中火にかけ、沸騰したらアクを取り、味をみて塩・こしょう各少々で調える。
  器に鶏肉を盛り、ベビーリーフ、ミニトマト、塩麹、粒マスタードを添える。 のスープを器に盛り、パセリをふる。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・塩麹に含まれるビタミンB6は脳内伝達物質の合成に欠かせない。
・鶏肉に含まれるカルノシンには抗酸化作用がある。
・にんじん、セロリ、たまねぎに含まれるフィトケミカルで抗酸化。



20-11a  塩麹(こうじ)の雑穀炊き込みご飯

【健脳レシピ】具だくさんの炊き込みご飯。風味も栄養価も抜群!


  エネルギー : 360 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 55分

 講師: 村田 裕子


(3〜4人分)
・米 360ml(2合)
・雑穀ミックス (小)  1袋(25g)
・蒸し大豆 (ドライパック/小)  1袋(50g)
・油揚げ 1/2枚
・こんにゃく 1/4枚
・にんじん 1/4本
・ごぼう 1/3本

 【A】 
  ・だし カップ2
  ・塩麹 (市販)  大さじ3
  ・酒 大さじ1
 
    

  米は洗ってざるに上げる。
  油揚げは熱湯をかけて油抜きし、こんにゃく、にんじんとともに細切りにする。ごぼうは包丁の背で皮をこそげ、ささがきにして水に5分間さらす。
  炊飯器の内釜に米、雑穀ミックス、蒸し大豆、 、【A】を加えて軽く混ぜ合わせ、普通に炊く。炊き上がったら、サックリと混ぜて器に盛る。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・塩麹に含まれるビタミンB6は脳内伝達物質の合成に欠かせない。
・雑穀ミックスの色素成分やビタミン、ミネラルに健脳効果が期待できる。
・根菜や大豆に含まれる食物繊維で腸内環境を整える。
・大豆のイソフラボンは血管をきれいにし、脳を健やかに保つ。



20-11b  甘酒スムージー 〜抹茶きなこ〜

【健脳レシピ】すっきり目覚めたい朝におすすめです。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分 (甘酒を凍らせる時間は除く。)

 講師: 村田 裕子


(2人分)
・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  カップ1
・豆乳 (無調整)  カップ1
・きな粉 大さじ2
・抹茶 大さじ1
 
    

  ジッパー付き保存袋に甘酒を入れて薄く平らにし、金属製のバットにのせる。冷凍庫に入れて凍らせる。
  抹茶ときなこを合わせ、熱湯大さじ3を少しずつ加えてよく混ぜる。
  ミキサーにすべての材料を入れて、なめらかになるまでかくはんする。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・抹茶に含まれるカテキン、ビタミンEで抗酸化。
・大豆製品のイソフラボンは血管をきれいにし、脳を健やかに保つ。
・甘酒に含まれるブドウ糖は脳のエネルギー補給に最適。



20-11c  手づくり塩麹

米麹の体にいい成分がとれる塩麹。意外と簡単に手づくりできます。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 村田 裕子


(つくりやすい分量/約600g)
・米麹 (乾燥)  200g
・塩 55g
・水 カップ1+1/2
*水道水。熱殺菌してあるミネラルウォーターは不可。 
 
    

  保存瓶はたっぷりの熱湯をかけて消毒し、逆さまにして水けをきり、粗熱を取る。
  ボウルに米麹を入れて手でほぐし、半量の水を加えて麹の粒をつぶしながらよく混ぜ、塩、残りの水を加えて混ぜる。
  保存瓶に を入れてラップでふたをし、常温におく。1日1回、清潔なスプーンなどで粒をつぶすように混ぜて発酵させる。夏場は3〜5日間、冬場は7〜10日間が目安。塩味がまろやかになり、甘酒のような香りがすれば完成。

【保存】
ふたをして冷蔵庫で約6か月間保存可能。



20-11d  豚ヒレの塩麹(こうじ)焼き

【健脳レシピ】米麹の成分は、すばやく脳のエネルギー源になります。さらに肉がしっとり柔らかく、うまみもアップするので一石二鳥!


  エネルギー : 240 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (豚肉をつけておく時間は除く。)

 講師: 村田 裕子


(2人分)
・豚ヒレ肉 (塊)  200g

 【A】 
  ・塩麹 (市販)  大さじ3
  ・しょうが (すりおろす)  大さじ1/2
  ・にんにく (すりおろす)  小さじ1/2
  ・酒 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ1/2
・キャベツ 2枚
・こしょう 
・小麦粉 
・オリーブ油 
 
    

  豚肉は1cm厚さに切り、両面にこしょう少々をふる。
  ジッパー付き保存袋に【A】を入れ、豚肉を加えてもみ込む。空気が入らないように口を閉じ、冷蔵庫に入れて一晩おく。
  バットなどに豚肉を調味液ごと出し、調味液をスプーンでぬぐい、小麦粉大さじ1をまぶす。調味液はとりおき、水大さじ2を混ぜる。キャベツは軸を取ってザク切りにし、器に盛る。
  フライパンにオリーブ油大さじ1を弱めの中火で熱し、豚肉を並べる。2〜3分間焼いて焼き色がついたら返し、さらに2〜3分間焼いて火を通し、 の器にのせる。
  とりおいた調味液をフライパンに入れ、中火でひと煮立ちさせ、 にかける。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
●塩麹に含まれるビタミンB6は脳内伝達物質の合成に欠かせない。
●豚肉には糖質の分解をサポートするビタミンB1が豊富。
●しょうが、にんにくと一緒にとるとビタミンB1の吸収力が高まる。
●抗酸化作用のあるキャベツをたっぷり添える。



20-11e  豚肉と豆苗の塩麹(こうじ)炒め

【健脳レシピ】豆苗ともやしは手早く炒めて歯ごたえよく仕上げましょう。


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 村田 裕子


(2人分)
・豚もも肉 (薄切り)  180g

 【A】 
  ・塩麹 (市販)  大さじ1
  ・かたくり粉 小さじ2
  ・酒 大さじ1/2
  ・ごま油 小さじ1
  ・こしょう 少々
・豆苗(トーミャオ) 1パック(100g)
・豆もやし 1/2袋(100g)
・しょうが (せん切り)  1/2かけ分
・塩麹 (市販)  大さじ1
・ごま油 
・こしょう 少々
 
    

  豚肉は脂身があれば除いて5mm幅に切り、混ぜた【A】に加えてもみ込む。豆苗は根元を切り、長さを半分に切る。
  フライパンにごま油大さじ1/2を弱火で熱し、 の豚肉を箸でほぐしながら3〜4分間炒める。
  しょうが、豆もやし、豆苗、塩麹を順に加えて炒める。ごま油大さじ1/2を回しかけてこしょう少々をふり、強めの中火にして手早く炒め合わせる。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・塩麹に含まれるビタミンB6は脳内伝達物質の合成に欠かせない。
・豚肉には糖質の分解をサポートするビタミンB1が豊富。
・豆苗、豆もやしなどの新芽野菜には抗酸化作用のあるフィトケミカルが豊富。



20-11f  甘酒パンケーキ 〜サーモンチーズ〜

【健脳レシピ】麹(こうじ)の効果でしっとり感が持続します。


  エネルギー : 650 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 :  (パンケーキ20分。サーモンチーズ5分。)

 講師: 村田 裕子


(2人分)

 【パンケーキ】*直径15cm4枚分 
  ・ホットケーキミックス (市販)  150g
  ・卵 1コ
  ・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  カップ1/2
  ・牛乳 カップ1/2
・スモークサーモン 4枚
・たまねぎ (薄切り)  1/6コ分
・クリームチーズ (室温で柔らかくする)  80g
・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  大さじ2
・レモン (薄切り)  2枚
・ケイパー 適宜
 
    


【パンケーキ】をつくる
  ボウルに卵を入れて泡立て器でほぐし、甘酒、牛乳を加えて混ぜる。ホットケーキミックスを加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
  フッ素樹脂加工のフライパンを中火で熱し、ぬれ布巾の上に置いて底を冷ます。 の生地1/4量を流して丸く広げる。
  再び弱火にかけて2〜3分間焼き、プツプツと穴が開いてきつね色になったら返し、同様に焼く。あと3枚も同様に焼く。
  たまねぎは水に2〜3分間さらし、水けをよくきる。
  クリームチーズに甘酒を加えてよく練り混ぜる。
  器に【パンケーキ】1枚をのせ、 を適量塗る。【パンケーキ】1枚、 を順に重ね、サーモン、たまねぎ、レモンを等分にのせ、あればケイパーを散らす。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
サーモンのアスタキサンチン、たまねぎのアリシンで抗酸化作用を高める。



20-11g  厚揚げの甘酒みそ田楽

【健脳レシピ】厚揚げに、ほんのり甘い甘酒みそを塗って香ばしく。


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 村田 裕子


(2人分)
・厚揚げ 1枚(280g)
・ねぎ 1/2本
・ししとうがらし 6本

 【甘酒みそ】 
  ・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  大さじ2
  ・みそ 大さじ2
  ・すりごま (白)  大さじ1
 
    

  厚揚げは6等分に切る。ねぎは1cm厚さの斜め切り、ししとうは縦に1本切り目を入れる。
  【甘酒みそ】の材料を混ぜる。
  魚焼きグリルの網に厚揚げを並べ、中火で2〜3分間焼いて温める。いったん火を止めて、厚揚げの上下を返して端に寄せる。
   にねぎ、ししとうを並べ、それぞれに【甘酒みそ】をのせる。再び火をつけ、焼き色がつくまで3〜4分間焼く。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・甘酒に含まれるビタミンB6は脳内伝達物質の合成に欠かせない。
・大豆製品には、脳細胞をつくるのに欠かせない良質なたんぱく質が豊富。
・大豆製品のイソフラボンは血管をきれいにし、脳を健やかに保つ。
・ねぎ、ししとうがらしに含まれるフィトケミカルで抗酸化。



20-11h  甘酒スムージー 〜バナナヨーグルト〜

【健脳レシピ】すっきり目覚めたい朝におすすめです。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 5分 (甘酒を凍らせる時間は除く。)

 講師: 村田 裕子


(2人分)
・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  カップ1/2
・牛乳 カップ1/2
・プレーンヨーグルト カップ1/2
・バナナ (小/一口大に切る)  2本分
・ミント 少々
*あれば。 
 
    

  ジッパー付き保存袋に甘酒を入れて薄く平らにし、金属製のバットにのせる。冷凍庫に入れて凍らせる。
  ミキサーにすべての材料を入れて、なめらかになるまでかくはんする。グラスに注ぎ、ミントを飾る。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・甘酒に含まれるブドウ糖は脳のエネルギー補給に最適。
・バナナに含まれるオリゴ糖は、ヨーグルトの乳酸菌の餌となって腸内環境を整える。



20-11i  甘酒パンケーキ 〜ブルーベリーソース〜

【健脳レシピ】麹(こうじ)の効果でしっとり感が持続します。


  エネルギー : 590 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 :  (パンケーキ20分。ブルーベリーソース5分。)

 講師: 村田 裕子


(2人分)

 【パンケーキ】*直径15cm4枚分 
  ・ホットケーキミックス (市販)  150g
  ・卵 1コ
  ・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  カップ1/2
  ・牛乳 カップ1/2

 【ブルーベリーソース】 

 【A】 
  ・ブルーベリー 100g
  ・砂糖 大さじ1
  ・レモン汁 大さじ1/2
  ・甘酒 (市販/濃縮タイプ)  大さじ2
・バター 大さじ1
 
    


【パンケーキ】をつくる
  ボウルに卵を入れて泡立て器でほぐし、甘酒、牛乳を加えて混ぜる。ホットケーキミックスを加えて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
  フッ素樹脂加工のフライパンを中火で熱し、ぬれ布巾の上に置いて底を冷ます。 の生地1/4量を流して丸く広げる。
  再び弱火にかけて2〜3分間焼き、プツプツと穴が開いてきつね色になったら返し、同様に焼く。あと3枚も同様に焼く。

【ブルーベリーソース】をつくる
  耐熱性のボウルに【A】を入れて軽く混ぜ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)に約1分間かける。取り出してよく混ぜ、甘酒を加えて混ぜる。
  器に【パンケーキ】を盛り、1人分にバター大さじ1をのせ、 の【ブルーベリーソース】半量をかける。

【健脳ポイント】監修:白澤卓二
・ブルーベリーに含まれる色素、アントシアニンには強力な抗酸化作用がある。



20-12 いか豆腐

いかから出るうまみをしっかり含んだ豆腐がたまらないおいしさ。ポイントをおさえれば簡単にできますよ。


  エネルギー : 250 kcal
  塩分 : 3.50 g
  調理時間 : 20分 (冷ます時間は除く。)

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・するめいか 1ぱい
・木綿豆腐 1丁(300g)
・わけぎ 2本
・しょうが 1かけ

 【煮汁】 
  ・水 カップ3/4
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・酒 大さじ1
 
    

  いかは胴から足をワタごと引き抜き、軟骨も引き抜く。エンペラも取りはずす。足は目の下から切り離して、くちばしを除く。
ポイント: 1か所を切り離せば、スルッと抜ける。墨袋を破らないように注意して。
   を洗って水けを拭き、胴は7〜8mm幅の輪切りにする。足は1本ずつ切り分け、エンペラも7〜8mm幅に切る。豆腐は縦半分に切り、端から2cm幅に切る。
ポイント: いかは細く切ると煮汁がよくからみ、食感も柔かくなる。
  わけぎは5cm長さの斜め薄切りにする。しょうがは皮をむいてせん切りにし、水にさらして水けをきる。
  鍋に【煮汁】を入れて火にかける。煮立ったら豆腐といかを入れる。
ポイント: 水:しょうゆ:砂糖:酒=20:4:3:2が煮汁の割合。豆腐からたっぷり水分が出るので、煮汁は濃いめに。水分が出た分、しっかり煮汁を吸ってくれる。
  【煮汁】をかけながら弱火で5分間煮て、わけぎを加える。1分間煮て火を止める。
ポイント: 魚介は長く火を入れると、堅くなって、パサつきの原因に。短い時間で、ほどよく煮詰まるように、煮汁の量は少なめにするのがコツ。火を止める前の味見も忘れずに。
  10分間ほどおいて、器に盛りしょうがをのせる。
ポイント: おいて冷ますことで、豆腐といかに煮汁がしみ込む。

【ここをマスター】
●煮汁の割合を覚えるべし。
●いかを煮る時間は短くするべし。
●火を止めてからしばらくおいて、味を含めるべし。



20-12a  酒塩いかの五目炒め

和風八宝菜といった雰囲気の一品。酒塩いかを加えて、ワンランク上の味に仕上げましょう。


  エネルギー : 230 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・酒塩いか 1ぱい分
・白菜 2枚(160g)
・にんじん 40g
・ゆでたけのこ 40g
・生しいたけ 3枚

 【A】 
  ・水 カップ1/2
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・酒 小さじ1
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)  小さじ1

 【水溶きかたくり粉】 
  ・水 大さじ2
  ・かたくり粉 大さじ1
・サラダ油 
・ごま油 
 
    

  いかは胴を開いて、縦に3等分にし、それぞれ3cm幅の短冊切りにする。エンペラは1cm幅、足は5cm長さに切る。【A】は合わせておく。
  白菜は縦半分に切って、3cm幅のそぎ切りにする。にんじんとたけのこは1cm幅、4cm長さの薄い短冊形に切る。しいたけは軸を除き、薄切りにする。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、 を入れる。全体がしんなりしたら、 のいかを加えてサッと炒め、【A】を加える。
ポイント: いかに火を通しすぎないように。いかは火を通しすぎると堅くなるので、最後に加える。
  煮立ったら、【水溶きかたくり粉】を加え、混ぜながらひと煮立ちさせる。仕上げにごま油小さじ1を回し入れ、器に盛る。
ポイント: ごま油で風味を加える。最後にごま油で風味とコクを加える。

【ここをマスター】
・いかは火を通しすぎないようにすべし。
・ごま油で風味よく仕上げる。



20-12b  酒塩いか

そのまま焼いても、レモンを搾るだけでもおいしく食べれます。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 渡辺 あきこ

・するめいか 1ぱい

 【A】 
  ・酒 大さじ2
  ・塩 小さじ1/3
 
    

  いかはいか豆腐と同様に下ごしらえをし、保存袋に【A】とともに入れる。

【保存】
冷蔵庫で1〜2日間保存。



20-12c  いわしの煮つけ

自分のものにしたい定番の魚料理。煮汁の割合さえ覚えてしまえば簡単です。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・いわし 4匹(1匹80〜90g)
・しょうが (皮付き/薄切り)  1かけ分

 【煮汁】 
  ・水 カップ3/4
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・酒 大さじ1
 
    

  いわしはウロコを取って胸ビレごと頭を切り落とし、切り口からスプーンの柄で内臓をかき出し、洗って水けを拭く。身の厚いところに、2本切り目を入れる。
ポイント: 腹を切らずに筒状を保つ。腹を切って内臓を取り出すと、煮ているうちに皮が縮み、腹の部分が開いて見苦しくなる。
  浅い鍋に【煮汁】を入れて火にかける。煮立ったらいわしを並べ入れて、しょうがを加える。
ポイント: いわしは動かさない。いわしは盛りつけたときに表になるほうを上にして入れる。身がくずれるので、ひっくり返さずに煮ること。浅い鍋や小さいフライパンを使うと、すくいやすく、盛るときに身がくずれない。
  いわしに【煮汁】を一かけして、水でぬらした落としぶたをのせる。中火で10分間ほど煮たら、器に盛り、しょうがを添える。上から【煮汁】をかける。
ポイント: 煮汁をかけてから落としぶたを。煮汁をかけるといわしの表面が固まり、落としぶたがくっつかなくなる。煮汁がトロリとしたら完成。

【ここをマスター】
・いわしは腹を切らずに筒状を保つべし。
・いわしは鍋に入れたら、動かさない。



20-12d  銀だらのみそかす漬け

焦がさないように弱火でじっくり火を通して。西京みそなどを使ったアレンジを楽しんでみましょう。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (冷蔵庫でおく時間は除く。)

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・銀だら 2切れ(200g)

 【漬け床】 
  ・酒かす 30g
  ・みそ 大さじ2
  ・みりん 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1
・ししとうがらし 4本
・塩 小さじ1/3
 
    

  【漬け床】の酒かすは湯に浸して10分間ほどおいて、柔らかくなったら水けをきる。
  銀だらは塩小さじ1/3をふって10分間ほどおき、水けを拭く。
ポイント: ふる塩の量は銀だらの1%を。みそにそのまま漬けると、みそがゆるくなる。塩をふって水分を出しておく。
   をボウルに入れ、ほかの【漬け床】の調味料を加えてよく練り混ぜる。
ポイント: 【割合は2:1:1】みそ:みりん:砂糖=2:1:1が漬け床の調味料の割合。
  ラップの上に の半量を塗って、 をのせる。 の上に残りの を塗ったら、ラップで包んで、冷蔵庫で2〜3日間おく。
  ラップをはずして銀だらを取り出し、水で洗って、水けを拭く。
ポイント: 表面のみそは洗い流して。みそが表面についていると、焦げやすくなります。洗い流しておく。
  フライパンにオーブン用の紙を敷き、 とししとうがらしを並べ入れ、ふたをして弱火にかける。ししとうがらしは2分間ほど焼いて先に取り出す。 は焼き色がついたら裏返して合計6〜7分間焼き、ししとうがらしとともに器に盛る。

【ここをマスター】
・漬ける前に、塩をふって水分を出すべし。
・漬け床の割合を覚えるべし。
・みそは洗い流して、焦がさないように。
【漬けるなら身が柔らかい魚を】
みそに漬けると水分が出て、身がしまって堅くなる。さけやたらなどの身が柔らかい魚がおすすめ。豚肉も同じ漬け床でおいしく漬けられるので、チャレンジしてみて。



20-13 さけのアクアパッツァ

イタリアの伝統料理をお手軽に切り身魚でつくります。あさりやトマト、オリーブからもだしが出るから、水で煮るだけでこんなにも豊かな味わいに!


  エネルギー : 270 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (あさりを砂出しする時間は除く。)

 講師: 脇 雅世


(2人分)
・生ざけ 2切れ(200g)
・塩 小さじ1/3強(2g)
*魚の重さの1%が目安 
・あさり (殻付き)  200g
・ミニトマト 5コ
・黒オリーブ 10コ
・にんにく 1かけ
・イタリアンパセリ (みじん切り)  大さじ1
*なるべく仕上げる直前に切ると、新鮮な香りが生きる。 
・塩 
・オリーブ油 
・こしょう 
 
    

  あさりは海水程度(約3%)の塩水をヒタヒタに加えて半日間ほど砂出しをし、殻をこすり合わせて洗う。さけは両面に分量の塩をふり、5〜10分間おいてなじませる。ミニトマトはヘタを除き、大きければ半分に切る。にんにくは芯を除いてみじん切りにする。
ポイント: 切り身魚は表面に塩をふってしばらくおくと、余分な水けとともに臭みも引き出されます。それと同時にここできちんと室温に戻しておくことで、短時間でふっくらと加熱することができます。
   のさけに塩がなじんで水けが出てきたら、紙タオルで拭き取る。
ポイント: 塩をふったあと表面に浮いてくる水分には、魚の臭みも出ているので、紙タオルで押さえるように拭き取りましょう。
  フライパンにオリーブ油小さじ2を中火で熱し、さけの皮側を下にして並べる。焼き色がついたら裏返し、反対側はサッと焼く。
ポイント: まずは盛りつけたとき上になる皮側から焼きます。アクアパッツァの場合は、あとで蒸し煮にするので、ここでは中まで火を通す必要はありません。
  フライパンのあいたところでにんにくを炒め、香りが出たら、あさり、ミニトマト、黒オリーブを加える。水カップ1/2を注ぎ、こしょう少々を加え、ふたをして強火にする。
  煮立ったら弱めの中火にして2分間ほど蒸し焼きにし、火を止めて約3分間蒸らす。ふたを取ってオリーブ油大さじ1を回し入れ、イタリアンパセリを散らし、味をみて足りなければ塩少々で調える。
ポイント: 火を止めて蒸らすことで、パサつかず中までふっくらと火が通ります。仕上げだけでも良質のオリーブ油を使い、できれば加える直前に切ったイタリアンパセリをふると、香りが断然違ってきます。
【ここをマスター】
●魚の切り身は塩をふって余分な水けを引き出し、くせを抑える。
●焼くときは皮側を下に。皮に香ばしい焼き色をつけよう。
●加熱しすぎはパサつきのもと。最後は余熱でふっくらと。
●仕上げのオリーブ油は良質なものを使うとワンランクアップ!
→さわら、すずきの切り身でつくっても。



20-13a  きんめだいのポワレ

ポワレとは、少量の油でカリッと焼く、フランス料理の調理法。いつもと同じ魚、同じフライパンでもグッと印象が変わります!


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 脇 雅世


(2人分)
・きんめだい (切り身)  2切れ(200g)
・塩 小さじ1/3強(2g)
*魚の重さの1%が目安。 

 【付け合わせ】 
  ・生しいたけ 2枚
  ・しめじ (大)  1/2パック
  ・カリフラワー (小)  1/2コ
・塩 
・こしょう 
・オリーブ油 
 
    

  きんめだいは両面に分量の塩をふり、5〜10分間おく。【付け合わせ】のしいたけは軸を除いて7mm幅に切り、しめじは根元を切

ポイント: きんめだいは塩をふり、室温に戻しておく。
  小さめの鍋にしいたけ、しめじ、カリフラワーを順に入れ、塩小さじ1/4、こしょう少々、水大さじ3〜4をふる。ふたをして中火にかけ、煮立ったらサッと混ぜて弱めの中火にし、再びふたをして10分間ほど蒸し煮にする。
   の魚は、焼く直前に紙タオルで水けを拭く。フライパンにオリーブ油小さじ2を中火で熱し、皮側を下にして1切れずつ入れる。
  すぐにターナーなどで上から軽く押さえ、身が反り返らないようになったら、残りの1切れも同様にして入れる。弱めの中火にし、時々持ち上げて皮の下に熱い油を行き渡らせながら、8分間ほど焼く。
ポイント: 上から押さえて反り返りを防止。熱したフライパンに入れるとすぐに皮が縮んで身が反ってくる。このままでは焼きムラができてしまうので、上から軽く押さえて皮を密着させて。焼き縮みが収まったところで、もう1枚の切り身を加える。
  皮がパリッとして身が8割がた白っぽくなったら裏返し、反対側も1分間ほど焼く。器に盛って を添え、好みでオリーブ油少々をふりかける。
ポイント: 皮側をじっくり。裏返したら手早く!弱めの中火なら焦げる心配はないので、ひっくり返したりせず、上の面まで熱が伝わって白っぽくなるまでじっくりと待つ。これでほとんど火が通っているので、反対側は焼きすぎないこと。

【ここをマスター】
・魚の切り身は塩をふって余分な水けを引き出し、くせを抑える。
・身が反らないよう、最初は軽く押さえて鍋肌に密着させよう。
・焼き時間は皮側8割、身が2割。皮をパリッと!
たい、いさき、すずきでつくっても。皮の面が大きい切り身を使って!



20-13b  フリット・ミスト

イタリア語で「フライの盛り合わせ」。細かいパン粉の衣だから揚げ上がりが軽く、えびも野菜も、どんどん食べられます。


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 脇 雅世


(2人分)
・えび (殻付き/無頭)  8〜10匹
・パプリカ (赤)  1/2コ
・なす 1コ
・ズッキーニ 1/2本
・小たまねぎ 3コ
・レモン (くし形切り)  適量

 【衣】 
  ・小麦粉 適量
  ・パン粉 (乾)  適量

 【卵液】*つくりやすい分量 
  ・卵 1コ
  ・サラダ油 大さじ1
  ・塩 小さじ1/3
  ・こしょう 少々
・揚げ油 
 
    

  えびは、頭がついていた側から見て、背ワタがあれば引き抜く。胴の殻を脱がすようにしてむき、続いて尾を引っ張って取り除く。
ポイント: えびは尾の先まで殻をむく。すっかり殻をむいておけば食べやすく、揚げるときも水けがはねる心配がない。殻は捨てずに冷凍しておくのがおすすめ。
  パプリカはヘタと種を除く。【衣】がつきやすいようにピーラーで皮をむき、一口大の乱切りにする。
  なすはヘタを切り落とし、しま目に皮をむいて縦半分、長さを半分に切る。ズッキーニはヘタを切り落として1cm厚さの輪切りにする。小たまねぎは皮をむいて横半分に切る(中央に少し間隔をあけてようじを2本ずつ刺してから切ると、形がくずれない)。
  【衣】のパン粉はポリ袋に入れ、麺棒などを押しつけたり、袋の上から手でもんだりして細かく砕く。【卵液】の材料はボウルに混ぜ合わせる。
ポイント: 衣のパン粉は細かくし、卵液は塩と油を混ぜ合わせる。細かく砕いた乾燥パン粉を使うと、吸油量が少なくなるので揚げ上がりが油っぽくならない。卵液には塩と油を混ぜておくと、まんべんなく味がつき、素材の表面についた油の効果で温度が上がりやすくなるので、カラリと揚がる。
   の材料に小麦粉を薄くまぶし、【卵液】にくぐらせてパン粉をつける。揚げ油を170℃に熱し、1種類ずつ順番に揚げて取り出す。
ポイント: 先に野菜を揚げ、最後にえびを。野菜を先に、魚介や肉などは最後に揚げるようにすると揚げ油が汚れにくく、野菜によけいな風味が移らない。
  油をきって器に盛り、レモンを添える。

【ここをマスター】
・えびは尾の先まで殻をむいて食べやすく。
・むいた殻は捨てずに冷凍。ほかの料理のだしに使おう。
・細かく砕いたパン粉を使うと、揚げ上がりが軽くスマートに。
・衣の卵液は塩とサラダ油で濃いめの味に。まんべんなく塩味がつき、油の効果でカラリと揚がる。
【えびの殻は冷凍してためておこう】
えびの殻は、油で炒めると、身よりもいい香りがたつ。これに香味野菜と水を加えて煮出せば、上質のスープに。えびをよく洗って殻をむいたら、すぐにジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しておくとよい。ある程度の量がたまったら、ブイヤベースなどに利用して。炒めるときは解凍せず、凍ったままでOK。



20-13c  クイックブイヤベース

魚のアラやえびの殻をつかって、濃厚なスープをつくります。


  エネルギー : 550 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (アラを水にさらす時間は除く。)

 講師: 脇 雅世


(2人分)
・たいのアラ 800g
・えびの殻 8〜10匹分
*全体備考参照。 
・ねぎ 50g
・たまねぎ 50g
・セロリ 50g
・トマト 2コ
・トマトペースト 大さじ1
*トマトピュレより濃く、コクがある。小分けタイプが便利。 

 【A】 
  ・水 カップ3
  ・白ワイン カップ1/2
  ・ローリエ 1枚
  ・にんにく (つぶす)  2かけ
  ・パセリの茎 2〜3本
  ・タイム (生)  少々
  ・オレンジの皮 1/4コ分
  *全体備考参照。 
  ・アニス酒 小さじ2
  *あれば。 

 【にんにくソース】 
  ・一味とうがらし 小さじ1/2
  ・熱湯 小さじ1
  ・マヨネーズ 70g
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
・バゲット (薄切り/トースターで焼く)  適宜
・塩 
・オリーブ油 
・こしょう 
 
    

  たいのアラは身の多い部分(具)と少ない部分(だし用)に分け、具のほうは全体に塩少々をふる。だし用はたっぷりの水につけ、時々水をかえながら30分間ほどさらして水けをきる。
ポイント: アラは具とだし用に分ける。アラといっても身の多い部分と、ほとんど骨と皮の部分があるので、料理ばさみで切り分ける。身の少ない部分は血抜きをして、だしをとるのに使いましょう。
  具に使うアラにふった塩が溶けてなじんだら、たっぷりの熱湯にくぐらせて、冷水にとる。皮に残っているウロコを水の中でこすり落とし、水けを拭き取る。
ポイント: 「霜降り」をして身をきれいに!この下処理は日本料理の手法で「霜降り」という。残っていたウロコや汚れを水の中で落とせば、魚臭さが軽減。和食のテクニックでフランス料理のおいしさをアップ!
  ねぎ、たまねぎ、セロリは5mm幅の薄切りにする。トマトはヘタを取ってザク切りにする。
  中火で熱し、えびの殻を入れ、赤くなって香りが出るまで炒める。ねぎ、たまねぎ、セロリ、塩小さじ1/3を加えて炒める。
ポイント: えびの殻で香りを出す。炒めたえびの殻でスープやソースのだしとるのは、西洋料理でよく使われる手法。殻は冷凍したまま加えてOK。
  だし用のアラを加えて炒め、身が白っぽくなったら、トマトペーストを加えて混ぜ合わせる。
  トマトと【A】を加えて強火にし、煮立ったら弱めの中火にして5分間ほど煮る。アクを取り、さらに15分間煮る。
  ボウルにのせた万能こし器に移し、木べらで押しつけるようにしてこす。鍋に戻して再び中火にかけ、塩小さじ2/3、こしょう少々を加えて味を調える。
ポイント: しっかりこして、おいしいだしを絞り取る。万能こし器で汁を取り分けるだけでなく、こし器に残った骨や殻をしっかり押しつけるようにして余さずだしを集める。
  沸騰したら のアラを加え、弱めの中火で8分間ほど、煮立てないように静かに煮る。
  【にんにくソース】の一味とうがらしに熱湯を加えて溶き、マヨネーズ、にんにくを加えて混ぜ合わせる。 を器に盛り、【にんにくソース】とバゲットを添える。

【ここをマスター】
・魚のアラは具とだし用に分けて下処理をしよう。
・おいしいだしの出る、えびの殻を賢く活用するべし!
・煮込んだ骨や殻に残っただしも、余さずしっかり絞り取ろう。
・スープでアラを煮るときは、煮立てず弱めの火加減で。
【アニス酒とオレンジの皮で南仏風の香りに】
アニスというスパイスで香りづけしたリキュール(アニス酒やパスティス)は、南フランス地方の名産。薬草のような強い香りが特徴。ブイヤベースには、このリキュールと、丁寧に洗って薄くむいたオレンジの皮を加えると、清涼感のある香りのおかげで、濃厚なスープがとても食べやすくなる。ミニチュアボトルでも売られているので、ぜひ使ってみて。
【えびの殻】
えびの殻は、油で炒めると、身よりもいい香りがたつ。これに香味野菜と水を加えて煮出せば、上質のスープに。えびをよく洗って殻をむいたら、すぐにジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しておくとよい。炒めるときは解凍せず、凍ったままでOK。
カリカリに焼いたバゲットを浸し、赤とうがらし風味のにんにくソースをつけたり少しずつ溶いて食べるのが、ブイヤベースの本場・南フランス式。



20-14  蒸し魚 ねぎ油がけ

ねぎをたっぷりのせ、アツアツの油をかけた蒸し魚はごちそうです。切り身でも十分、その魅力が味わえますよ。


  エネルギー : 460 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・ぶり (約1cm厚さのもの)  2切れ(240g)
・ねぎ 1/4本
・パプリカ (赤)  10g
・パプリカ (黄)  10g
・レタス 2枚
*または白菜 

 【たれ】 
  ・砂糖 大さじ2
  ・ナムプラー 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1
・香菜(シャンツァイ) 適宜
・塩 
・酒 
・ごま油 
 
    

  ぶりは1切れを半分に切り、両面に塩小さじ1/2をふって5分間ほどおく。
ポイント: 魚に塩をふっておくと、浸透圧で水分とともに臭みが引き出されます。塩がなじんで水けが出るまで待ち、拭き取ってから調理しましょう。
  ねぎは縦半分に切り、4cm長さの斜め薄切りにして水にさらす。パプリカは4cm長さの薄切りにする。
   のぶりの水けを拭き取り、酒大さじ1をふる。
ポイント: 酒には魚の臭みを抑えるとともに、身をふっくらさせたり、うまみを引き立てる効果があります。
  皿にレタスを敷いてぶりを重ならないようにのせ、蒸気の上がったせいろで6分間ほど、強めの火加減で蒸す。
ポイント: じわじわ加熱すると時間がかかり、うまみが抜けたり、臭みがこもったり。強火で蒸気を上げてから皿をのせ、その蒸気を逃がさないよう、ふたを開けずに短時間で蒸し上げます。
  蒸している間に、 のねぎの水けをよくきり、パプリカと合わせておく。【たれ】の調味料はボウルなどに混ぜ合わせる。
   が蒸し上がったら取り出し、 の野菜を等分にのせる。フライパンにごま油大さじ2を入れて中火にかけ、煙がたつまでじっくりと熱する。引火に注意。
ポイント: フライパンを傾け、油を一か所に集めて加熱します。油がぬるいと魚が油っぽくなってしまうので、煙がたつくらいまでじっくりと。
  ごま油が熱いうちに、盛りつけた野菜の上に半量ずつ回しかけ、全体に【たれ】を適量かける。あれば、香菜を添える。
【ここをマスター】
●切り身魚は塩をふっておき、臭みを外に引き出す。
●水にさらしてシャキッとさせたねぎをたっぷりと!
●酒をふって臭みを抑え、一気にふっくら蒸し上げよう。
●仕上げの油はアツアツに。ぬるいと油っぽくなるのでじっくり加熱。
→白身魚や、かんぱち、いなだなどでも。



20-14a  塩ざけの黒酢煮

焼くとパサつきがちな塩ざけも、煮ればふっくら仕上がります。塩味はついているので、「香り」を加えて。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・さけ (切り身/甘塩)  2切れ(240g)
・もやし 40g

 【煮汁】 
  ・ねぎ 10cm
  ・しょうが 1かけ
  ・赤とうがらし 2〜3本
  ・黒酢 大さじ5
  ・酒 大さじ3
  ・水 大さじ3
・香菜(シャンツァイ) 適宜
 
    

  もやしはひげ根を取る。
  【煮汁】の準備をする。ねぎは6〜7等分の小口切りにし、しょうがは皮をこそげて薄切りにする。赤とがらしはヘタを切って種を除く。
ポイント: 香味野菜と黒酢で香り高く!さけに塩分があるので、煮汁に塩やしょうゆは不要。ねぎ、しょうがや黒酢など、香りのよい素材を使う。
  さけは半分に切り、フッ素樹脂加工のフライパンに、油をひかずに並べる。中火でじっくりと焼き、焼き色がついたら裏返す。
ポイント: まずは魚の表面だけを焼き固める。あとで水分を加えて煮るので、ここでは中まで火を通さなくてもOK。表面をじっくり焼いて焼き目をつけ、魚のうまみをとじ込める。
  反対側も同様に焼き、【煮汁】の材料を順に加える。
  ひと煮立ちして汁けが少しとんだら、もやしを加え、手早く混ぜ合わせて器に盛る。あれば、香菜を添える。
ポイント: 煮立てて酢の酸味と魚臭さをとばす。加熱して煮立てると、黒酢の酸味がとんでコクのあるうまみが残る。さけともやしに煮汁がからめばよいので、長時間煮すぎないこと。

【ここをマスター】
・香味野菜と黒酢の煮汁で、香り豊かな煮物に。
・さけは表面だけを焼き固め、うまみをとじ込めてふっくら煮るべし。
・サッと煮立てて黒酢の酸味と魚臭さをとばし、コクを深めよう。
【黒酢を使ってまろやかに】
玄米や大麦などを原料とし、長期(1〜3年間)にわたって発酵・熟成させた黒酢は、アミノ酸やミネラルが豊富でコクがあり、酸味もまろやか。中国料理では、今回のような煮物のほか、炒め物の味つけ、ギョーザなどの点心のたれにもよく使われる。



20-14b  さばの高菜漬け煮

肉厚なさばに高菜漬けのうまみと塩けがぴったり。セロリの香りが絶妙なアクセントに。箸がどんどんすすむ一品です。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・さば (半身/骨付き)  1枚(230g)
・セロリ 20〜30g

 【煮汁】 
  ・高菜漬け 1枚(約80g)
  *刻んで調味料を加えた味つき高菜ではなく、塩漬けにして乳酸発酵させた伝統的な高菜漬けを使用。 
  ・酒 大さじ2
  ・水 カップ3/4
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  さばは皮側に1〜1.5cm間隔の切り目を入れながら、4等分に切る。塩適量(1切れにつき一つまみ)、こしょう少々をふり、5分間ほどおいて水けを拭く。
ポイント: 切り目を入れて火の通りをよく。さばは身が厚いので、短時間で加熱したい場合は切り目を入れておくと安心。骨付きの身は火が通りにくい場合もあるが、煮るとおいしいだしが出るので、この下ごしらえをして、ぜひ使ってみて。
  セロリは斜め薄切りにし、塩一つまみをまぶす。塩が溶けてなじんだら、水けを絞る。
ポイント: 塩もみセロリを加えてさっぱりと。脂ののったさば、うまみの濃い高菜漬けに、セロリの風味と歯ざわりを加えると、さっぱりとして食べやすくなる。
  高菜漬けは細切りにし、水でサッと洗って水けをよく絞る。
ポイント: 高菜漬けは塩けを落として使う。高菜漬けは、そのまま使うと塩けが強すぎるので、刻んでから水で洗い、ギュッと絞る。水に長時間つけておくと塩けが抜けすぎてしまうので、サッと洗えば十分。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、 のさばを皮側を下にして並べ入れ、じっくりと焼く。焼き色がついたら裏返し、反対側も同様に焼く。
ポイント: まずは魚の表面だけを焼き固める。
  【煮汁】の材料を加え、煮立ったらふたをして5分間ほど蒸し煮にする。
ポイント: ふたをして蒸気を回し、短時間でふっくらと。長時間じわじわと加熱していると、身がパサついたり、煮汁が煮詰まったり。ふたをして効率よく蒸気を回せば、ふっくらと火が通る。煮汁もおいしいソースになるので、煮詰めすぎず、汁けを少し残して仕上げる。

【ここをマスター】
・火の通りにくいさばも、切り目を入れておけば安心。骨付きの身を使ってみよう。
・焼く前に塩をふっておき、余分な水けと臭みを除くべし。
・魚の表面だけを焼き、水分を加えてふっくら火を通す。
※高菜漬けのほか、広島菜や野沢菜、白菜の漬物を加えても。
【高菜漬けの代わりに白菜漬けで】
高菜漬けがなければ広島菜や野沢菜など、身近で手に入りやすい野菜の漬物を使ってみて。秋冬なら、もちろん白菜漬けでも。加熱すると水分がとんで、味わいがギュッと凝縮。白菜漬けはさっぱりとしているので、セロリを加えずに仕上げる。



20-14c  焼きさんまのチリトマトソース

脂ののったさんまとトマトは相性抜群!トマトの甘みと酸味をきかせたフレッシュなチリソースで!


  エネルギー : 410 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 吉田 勝彦


(2人分)
・さんま 2匹

 【チリトマトソース】 
  ・トマト 1コ(約150g)
  ・ねぎ 3cm
  ・にんにく 5g
  ・しょうが 5g
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1

 【A】 
  ・酒 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1
  ・酢 小さじ1
  ・塩 小さじ1/2
  ・水 カップ1/4
・細ねぎ (小口切り)  少々
・塩 
・酒 
・サラダ油 
 
    

  さんまは腹側に長めに切り目を入れ、包丁で内臓をかき出す。
  洗って水けを拭き、頭と尾を切り落として3等分に切る。
  バットに並べて塩約小さじ1/2を両面にふり、酒小さじ1をふって5分間ほどおく。
ポイント: 塩と酒で下味をつけ、魚の臭みを抑える。
  トマトはヘタを除いて8等分のくし形に切り、皮をむいて、さらに半分に切る。ねぎ、にんにく、しょうがはみじん切りにする。
ポイント: トマトは皮を除いて口当たりよく。チリソースはトマトケチャップを使わず、生のトマトで。皮は加熱すると口に残るので、除いて使う。
  フライパンにサラダ油大さじ1、ねぎ、にんにく、しょうがを入れて弱火で炒め、香りが出たらトマトを加えて炒める。豆板醤を加えてなじませるように炒め、【A】を加え、中火にして混ぜながらとろみが出るまで火を通す。
  別のフライパンにサラダ油少々を中火で熱し、 の水けを拭いて並べ入れる。出てきた脂を紙タオルで吸い取りながら、両面にじっくりと焼き色をつける。
ポイント: 出てきた脂を除き、こんがりと焼く。焼いている間に出てくる脂が多いと焼き上がりが脂っぽく、ソースもからみにくくなるので、紙タオルなどに吸わせる。
  器に並べ、 のソースをかけ、細ねぎを散らす。

【ここをマスター】
・塩と酒をふり、魚の臭みを抑えてふっくらと焼こう。
・フレッシュなトマトのピリ辛ソースで、青背の魚をさっぱりと。
・余分な脂を除きながら焼き、ソースの味を引き立てよう。
※いわしやあじ、切り身のさばでつくっても。



20-15 さばのキムチ煮

キムチの発酵したうまみ、酸味が青背の魚のクセをを抑えて食べやすくします。酸味が出た古漬けだと、より相性良し!


  エネルギー : 280 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・さば (切り身)  2切れ(200g)
・白菜キムチ (市販)  150g
・白菜キムチの漬け汁 大さじ1
・にら 3〜4本
・粉とうがらし (中びき)  大さじ1/2

 【煮汁】 
  ・水 カップ1
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ1
  ・酒 大さじ1
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  さばは皮側に十文字の切り目を入れて、塩・黒こしょう各少々をふる。白菜キムチは食べやすい大きさに切る。にらは5cm長さに切る。
ポイント: こうすることで下味もよくなじみ、【煮汁】も中までしっかりとしみ込みます。
  鍋(またはフライパン)に【煮汁】の材料を入れて強火にかける。煮立ったら弱めの中火にし、さばを皮側が上になるようにして入れる。
  白菜キムチの漬け汁をさばの上から回し入れる。続いて白菜キムチをさばの間に入れる。
ポイント: キムチは漬け汁ごと利用するのが鉄則!うまみと酸味がさばの臭みを抑えて食べやすくします。
  粉とうがらしを全体に行き渡るようにふる。
ポイント: 粉とうがらしの辛みとうまみを【煮汁】に移してパンチをつけることで、さらにさばの臭みを抑えて食べやすくします。
  オーブン用の紙を鍋より一回り小さいサイズに切って16等分に折りたたみ、頂点と各辺2か所ずつに穴をあけて広げ、落としぶたにする。時々【煮汁】を回しかけながら、弱火で10分間ほど煮る。にらを加えてサッと混ぜる。
ポイント: 【煮汁】が均等に回り、パサつかずにしっとりと煮上がります。
【ここをマスター】
●白菜キムチは漬け汁ごと加え、うまみを最大限に生かす。酸味が出た古漬けだと、より相性よし!
●粉とうがらしの辛みとうまみで、さらに魚をおいしく!
●落としぶたをして時々煮汁を回しかけることが、よく味をしみ込ませるコツ。



20-15a  さけときのこのピリ辛焼き

韓国で食べたホルモン料理をさけでアレンジ。酢の酸味がきいたコチュジャンだれと、えごまの葉がポイントです。


  エネルギー : 380 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・生ざけ (切り身)  2切れ(200g)
・生しいたけ 2枚
・まいたけ 1パック(100g)
・えごまの葉 2〜3枚
*シソ科の一年草。青じそより一回り大きくて肉厚で弾力があり、独特の風味がある。 

 【コチュジャンだれ】 
  ・コチュジャン 大さじ3
  *韓国産のとうがらし、もち米、こうじ、麦芽粉などを混ぜて発酵熟成させた、韓国の甘辛いみそ。 
  ・酒 大さじ3
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
  ・砂糖 大さじ1+1/2
  ・酢 大さじ1
  ・にんにく (すりおろす)  1/2かけ分
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・小麦粉 
・サラダ油  
 
    

  【コチュジャンだれ】の材料を混ぜ合わせる。
ポイント: コチュジャンはゆるめに溶いて、酢をきかせる。さけにからみやすいように、コチュジャンはゆるめに溶きます。酢が甘辛いたれを引き締め、さっぱり感をプラス。
  さけは一口大のそぎ切りにし、塩・黒こしょう各少々をふって小麦粉を薄くまぶす。しいたけは石づきを切り落とし、薄切りにする。まいたけはほぐす。
ポイント: そぎ切りにして、たれをからみやすくする。垂直に切るより面積が広いので、たれがからみやすくなります。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、さけの両面をこんがりと焼いて取り出す。さけから出た脂を紙タオルで拭いてサラダ油大さじ1を足し、しいたけ、まいたけをサッと炒める。
  さけを戻し入れて【コチュジャンだれ】を加え、強火でサッと全体にからめる。
  火を止め、えごまの葉をちぎって加え、混ぜる。
ポイント: えごまの葉は、必ず火を止めてから。葉がしんなりしすぎずに、香りがたちます。独特の風味が魚のくせを抑える働きも。



20-15b  たちうおのスープ

たちうおのやさしいうまみのスープです。


  エネルギー : 340 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分 (昆布だしをつくる時間は除く。)

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・たちうお (切り身)  2切れ(200g)
・にんにく (芯を取って横に薄切り)  2かけ分
・白菜 1〜2枚(約100g)
・かぼちゃ 80g
・赤とうがらし (生/種を取って斜め薄切り)  1/2本分

 【昆布だし】 
  ・昆布 (10?四方)  1枚
  ・水 カップ4
・酒 
・塩 
 
    

  【昆布だし】の材料を鍋に入れて30分間ほどおく。白菜は3cm幅に横に切る。かぼちゃは5mm幅に切り、食べやすい大きさに切る。
   の鍋を強火にかけ、煮立ったら昆布を取り出す。酒カップ1/2、にんにくを加えて煮立たせ、塩小さじ2/3、白菜、たちうおを順に入れ、アクを取りながら弱めの中火で5分間ほど煮る。
ポイント: たちうおは野菜の上にのせる。
  かぼちゃを加えて赤とうがらしを散らし、7〜8分間煮て塩少々で味を調える。
ポイント: 生のとうがらしの辛みで魚のうまみを引き立てる生ならではのフレッシュな辛みが魚のくせを抑え、うまみを引き立てます。



20-15c  さんまの韓国風炊き込みご飯

さんまの香ばしい風味を含んだご飯が絶品です。


  エネルギー : 630 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 60分

 講師: コウ ケンテツ


(2〜3人分)
・さんま 2匹
・米 360ml(2合)

 【A】 
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・ごま油 大さじ1
・しょうが (せん切り)  2かけ分
・細ねぎ (小口切り)  3〜4本分
・白ごま 大さじ2
・塩 
 
    

  さんまは内臓を取り除いて洗い、半分に切って塩少々をふる。魚焼きグリルで両面をこんがりと焼く。
ポイント: 焼き色がつくまで、こんがりと焼く炊くときに、さんまの香ばしい風味が米に移る。
  さんまを焼く間に米の準備をする。米を洗ってざるに上げ、30分間おく。鍋に入れ、【A】を加えて混ぜ、なじませる。水カップ1+1/2(新米の場合は水280ml)を加えて軽く混ぜ、しょうがを散らす。
ポイント: 米に調味料をまぶして、水を加える米に調味料の味をしっかりと吸わせてから水を加えて炊く。
  さんまが焼き上がったらすぐに にのせ(やけどに注意。スプーンなどを使うとよい)、ふたをして強火にかける。吹きこぼれてきたら弱火にし、10〜12分間炊く。火を止めて10分間おいて蒸らし、細ねぎ、白ごまを散らす。さんまを取り出して頭と骨を取り、身をほぐして鍋に戻し入れ、ご飯と混ぜて器に盛る。
ポイント: 炊飯器の場合は、つくり方2の鍋を内釜にする。また、水の分量を2合の目盛りに変えること以外は同様にし、さんまをのせて普通に炊く。

● さんまはパリッと香ばしく焼く。
● 米に調味料をまぶす→水を加える、の順番を覚えよう。



20-15d  たらの辛み煮

フライパンでできる、野菜たっぷりの韓国風たらの煮物です。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: コウ ケンテツ


(2人分)
・たら (切り身)  2切れ(200g)
・たまねぎ 1/2コ
・豆もやし 1袋(200g)
・ししとうがらし 10本
・煮干しだし カップ1+1/2
*鍋に水カップ2、腹ワタを取った煮干し10gを入れて30分間ほどおき、強火にかける。煮立ったら弱火にし、10分間ほど煮て、ざるでこしたもの。 

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・粉とうがらし (中びき)  大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1
  ・ごま油 大さじ1
  ・にんにく (すりおろす)  1かけ分
  ・しょうが (すりおろす)  1かけ分
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
・かたくり粉 
 
    

  たらは1切れを3等分に切り、塩・黒こしょう各少々をふり、かたくり粉をしっかりとまぶす。たまねぎは1?幅のくし形に切る。豆もやしはひげ根が気になるようなら取る。ししとうがらしは切り目を縦に1本入れる。
ポイント: かたくり粉をまぶす三つの目的。粉をまぶすことでうまみを閉じ込め、煮くずれを防ぎます。また、煮汁にとろみもつくので、味がからみやすくなります。
  フライパンに煮干しだしを入れて強火にかける。煮立ったら中火にし、たまねぎ、豆もやしを加えて2分間ほど煮る。
  たらを野菜の上に間隔をあけてのせ、その上にししとうがらしをのせる。
ポイント: たらは野菜の上にのせて煮るたらのうまみが野菜にしみ込み、たらは野菜の風味が出た煮汁を含んでおいしく煮上がります。
  【A】を加え、全体にとろみがつくまで煮詰める。
ポイント: 粉とうがらしの辛みとうまみが魚の臭みを抑える。

【ここをマスター】
●たらにまぶすかたくり粉は、しっかり、たっぷりと。
●おいしく煮上げるための、野菜と魚の重ねる順番を覚えておこう。
●粉とうがらしが臭み消しになり、淡泊な味にパンチをつける!