15-1  切り干し大根のモチモチギョーザ

モチモチギョーザの秘密は2枚に重ねた皮にあり!肉は少なめでも切り干し大根の食感と相まって、食べごたえ十分ですよ。


  エネルギー : 90 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (切り干し大根を戻す時間は除く)

 講師: マロン


(16コ分)
・ギョーザの皮 (大判)  32枚
*直径11cmのもの。普通サイズのものを使う場合は、フライパンに敷き詰められるぐらいまで数を増やす 
・切り干し大根 (乾)  50g
・豚ひき肉 100g

 【A】 
  ・白菜キムチ (みじん切り)  30g
  ・ねぎ (白い部分/みじん切り)  1/2本分
  ・にんにく (みじん切り)  1/2かけ分
  ・しょうが (みじん切り)  1/2かけ分
  ・酒 小さじ2
  ・しょうゆ 小さじ1
・細ねぎ (小口切り)  適量
・白ごま 適量
・ラーユ 適量
・豆板醤 適量
*トーバンジャン 
・黒酢 適量
・にんにく (粗みじん切り)  適量
・酢 適量
・しょうゆ 適量
・塩 
・こしょう 
・ごま油 
・サラダ油 
・かたくり粉 
 
    

  切り干し大根はたっぷりの水に袋の表示の7割程度の時間つけて、堅めに戻す。水けをしっかり絞って、みじん切りにする。
  ボウルにひき肉を入れて、粘りが出るまで手で練り混ぜる。 、【A】を加えてさらによく混ぜる。
  塩・こしょう各少々、ごま油小さじ1を加えてさらに混ぜる。
  ギョーザの皮に指で水を塗り、もう1枚皮を重ねて貼りつける。残りの皮も同様に2枚重ねにする。
   を大さじ1ほどのせる。皮の縁に水を塗って、半分に折りたたんでとじ、折りたたんだ中央にくぼみをつけて両端の皮を中央に寄せ、水をつけてとめる。残りも同様にして、16コのギョーザをつくる。
ポイント: 半折りにしたギョーザをまな板に置き、指でくぼみをつける。
皮の両端を寄せてとめると、帽子のような形になる。
  直径24cmのフライパンにサラダ油大さじ1+1/2を中火で熱し、 を敷き詰めるように並べる。かたくり粉大さじ1を水カップ3/4で溶き、ギョーザの底面に薄く焼き色がついたら、フライパンに流し入れる。ふたをして、弱めの中火で約8分間蒸し焼きにする。
ポイント: フライパンいっぱいに敷き詰め、かたくり粉を溶いた水を注いで蒸し焼きにすると、底面がカリッと焼き上がる。
  水分がなくなったら、フライパンを揺すって底からギョーザをはずし、皿をふたにしてフライパンごと返し、皿に盛る。細ねぎ、白ごまを散らす。
  ラーユと豆板醤、黒酢とにんにく、酢じょうゆをそれぞれ小皿に入れ、好みのものをつけながら食べる。



15-1a  切り干し大根のペペロンチーノ

マロンさんイチおしの「香り黒ごまパン粉」で、うまみと香ばしさをプラスしたパスタです。切り干し大根はオリーブ油と相性バッチリですよ。


  エネルギー : 640 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (切り干し大根を戻す時間は除く)

 講師: マロン


(2人分)
・スパゲッティ 150g
・切り干し大根 (乾)  40g
・赤とうがらし 1〜2本
・にんにく (みじん切り)  1〜2かけ分

 【香り黒ごまパン粉】*つくりやすい分量。カップ1弱できる。肉や魚介のソテーにかけたり、サラダのトッピングにしても。冷蔵庫で約5日間保存可能 
  ・ベーコン 3枚
  ・たまねぎ 1/4コ
  ・パン粉 カップ3/4(30g)
  ・黒ごま 大さじ2
・パセリ (みじん切り)  適量
・オリーブ油 
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  切り干し大根はたっぷりの水に袋の表示の7割程度の時間つけて、堅めに戻す。手でしっかり水けを絞り、食べやすく切る。
  【香り黒ごまパン粉】をつくる。ベーコンとたまねぎはそれぞれみじん切りにする。フライパンにオリーブ油大さじ3を中火で熱し、ベーコンを炒める。ベーコンが色づき、脂が出てきたら、たまねぎを加えて、さらに色づくまで4〜5分間炒める。
  パン粉を加えてさらに炒め、きつね色に色づいたらごまを加えてさらに炒める。香りがたってきたら、塩小さじ1/3をふり、バットなどに取り出して冷ます。
ポイント: へらで絶えずかき混ぜながら、焦がさないようにカリカリになるまで炒める。
  鍋に湯3リットルを沸かし、塩大さじ2弱を入れ、スパゲッティを袋の表示時間どおりにゆでる。
  赤とうがらしは半分にちぎり、種を取り除く。フライパンにオリーブ油大さじ3、にんにく、赤とうがらしを入れて中火にかけ、香りがたってきたら、 のゆで汁カップ1/2を加えてなじませ、 を加えて炒め合わせる。
ポイント: にんにくの香りがついたオイルを、切り干し大根にしみこませるように炒める。
  スパゲッティを加えて全体を炒め合わせ、塩・黒こしょう各少々を加える。器に盛り、 を適量とパセリをふる。好みでオリーブ油適宜をかける。



15-1b  切り干し大根の食べるスープ

うまみを吸った切り干し大根でボリューム感たっぷり。とろみがおいしいスタミナスープです。


  エネルギー : 180 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (切り干し大根を戻す時間は除く)

 講師: マロン


(2人分)
・切り干し大根 (乾)  30g
・ねぎ (白い部分)  1/2本分
・にら 1/2ワ
・ミニトマト 6コ
・卵 1コ
・にんにく (みじん切り)  1/2かけ分
・しょうが (みじん切り)  1/2かけ分
・顆粒(かりゅう)チキンスープのもと (中国風)  小さじ1
・かたくり粉 
・サラダ油 
・塩 
・こしょう 
・ごま油 
 
    

  切り干し大根はたっぷりの水に袋の表示の7割程度の時間つけて、堅めに戻す。水けをしっかり絞って、粗みじんに切る。ねぎはみじん切り、にらは細かく刻む。
  ミニトマトはヘタを除いて横半分に切り、種をスプーンなどで取り除く。かたくり粉小さじ2は水大さじ1で溶く。卵は溶きほぐす。
  鍋にサラダ油大さじ1、にんにく、しょうがを入れて中火にかけ、香りがたつまで炒める。ねぎを加えて炒め、ミニトマトを加えてさらに炒める。
  トマトがくずれるぐらいまでしっかり炒めたら、塩少々をふり、水カップ3を加える。
  煮立ったら、チキンスープのもとを加え、切り干し大根、にらを加えて1〜2分間弱火で煮て、塩・こしょう各少々で味を調える。
   の水溶きかたくり粉を加えてとろみをつけ、溶き卵を流し入れる。卵に火が通ってきたら軽く混ぜ、火を止めて器に盛り、好みでごま油適宜をふる。



15-2 スパゲッティナポリタン

トマトの水煮と黒こしょうを加えて、甘みを抑えた上級ナポリタンに仕上げましょう。トマトケチャップに頼り過ぎない大人の味ですよ。


 エネルギー : 520 kcal
 塩分 : 3.30 g
 調理時間 : 20分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・スパゲッティ (太さ1.6mm)  160g
・ウインナーソーセージ 3本(70g)
・マッシュルーム 4コ
・ピーマン 3コ
・たまねぎ 1/2コ(100g)
・トマトの水煮 (缶詰。カットタイプ)  大さじ2
・固形スープのもと (洋風)  1/2コ
・スパゲッティのゆで汁 大さじ2
・パルメザンチーズ 適宜
・ホットペッパーソース 適宜
・オリーブ油 
・トマトケチャップ 
・塩 
・黒こしょう 
 
    

  ソーセージは5mm厚さの斜め切りにする。マッシュルームは石づきを除き、縦5mm幅に切る。ピーマンはヘタと種を取り、5mm幅の細切りにする。たまねぎは縦5mm幅に切る。鍋にたっぷりの湯(2リットルが目安)を沸かしておく。
ポイント: 材料の大きさをそろえることで食感がよくなります。
  フライパンを中火にかけ、オリーブ油小さじ1を熱して、 のソーセージの両面を焼く。
ポイント: しっかり焼いて、香ばしさを引き立たせましょう。
  残りの を加えて、炒める。
ポイント: ソーセージから出た脂で炒めます。ソーセージのうまみを全体に移しましょう。
  トマトケチャップ大さじ5を加えて炒める。
ポイント: 焼きつけるように炒めるのがポイント。ここでも香ばしさを引き立たせます。
  全体がしんなりしてきたら、トマトの水煮と砕いたスープのもとを加えて、全体を煮からめる。
ポイント: 缶詰のトマトの酸味で、ケチャップの甘みを抑えます。大人の味に仕上がります。
   で湯を沸かした鍋に塩小さじ2を入れ、スパゲッティを入れて袋の表示時間どおりにゆでる。ゆで汁は大さじ2をとっておく。ゆで上がったら、ざるにあけて、ざるをボウルに重ね、フライパンのふたなどをかぶせ、1〜2分間蒸らす。
ポイント: 蒸らして柔らかくもっちりした食感に仕上げます。
   を加えて、炒め合わせる。
  全体がからんだら、塩・黒こしょう各少々と  のゆで汁を加えて、器に盛る。好みでチーズやホットペッパーソースをかける。
ポイント: ゆで汁を加えるとパサつきが抑えられ、しっとりとします。黒こしょうでスパイシーに仕上げましょう。
具を炒めた香ばしさがうまみです!こしょうをきかせて味にメリハリを。



15-2a  ポテトサラダ

じゃがいものおいしさを最大限引き出すポテトサラダです!蒸したじゃがいもの甘みがたまりませんよ。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.90 g
  調理時間 : 40分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・じゃがいも 2コ(260g)
*品種は男爵がおすすめ。 
・にんじん 30g
・ベーコン 1枚
・たまねぎ (3cm長さの薄切り)  10g
・きゅうり (薄い小口切り)  1/2本分

 【A】 
  ・酢 小さじ1
  ・塩 小さじ1/4
  ・こしょう 少々

 【B】 
  ・マヨネーズ 40g
  ・フレンチマスタード 小さじ1
  *なければ洋がらし小さじ1/4でもよい。 
  ・砂糖 小さじ1/4
・塩 
 
    

  じゃがいもは皮をむいて四つ割りにし、2cm幅に切る。にんじんは5mm幅のいちょう形に切る。じゃがいもとにんじんを蒸し器に並べて、16〜18分間蒸す。
ポイント: 蒸すと、うまみが流れ出ません。甘みがしっかり引き出されます。
  ベーコンは1cm幅に切る。フライパンを弱火で熱し、色が変わるまでベーコンを炒めて火を止める。
ポイント: しっかり焼いて、香ばしさを引き立たせましょう。
  ボウルにじゃがいもを取り出し、熱いうちに半分をつぶして、【A】を加える。
ポイント: 半分はつぶさずにじゃがいもの食感を残しましょう。マヨネーズも少なくてすみます。下味は熱いうちにつけたほうがよくなじみます。
  さらに のベーコンを加えて混ぜ合わせる。
ポイント: 先にベーコンだけを加えて、香りをじゃがいもに移しておきます。
  混ぜ合わせておいた【B】を加えて、全体をあえる。
  別のボウルにたまねぎを入れて、塩小さじ1/4をふってなじませたら、きゅうりを加えて5分間おく。
ポイント: 先にたまねぎだけに塩をふり、辛みを抑えましょう。
  たまねぎときゅうりがしんなりしたら、布巾でくるみ、水けを絞る。
ポイント: しっかり絞りましょう。水っぽいポテトサラダにならないように!
   のにんじんと を加えて、全体を混ぜ合わせ、器に盛る。
マヨネーズは控えめに。蒸すことで、じゃがいものうまみを引き出しましょう。



15-2b  コールスロー

マヨネーズは使わずに、フレンチドレッシングでさっぱりいただきます。シャキシャキとしたキャベツの食感を楽しんで。


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.20 g
  調理時間 : 15分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・キャベツ 200g

 【フレンチドレッシング】 
  ・サラダ油 大さじ1
  ・酢 小さじ1
  ・塩 小さじ1/6
  ・こしょう 少々
・塩 
 
    

  キャベツを5cm長さ、2mm幅のせん切りにする。
ポイント: 細すぎると塩をふったときにクタクタになるので、やや太めのせん切りにしましょう。
   をボウルに入れて塩小さじ1/4をまぶし、軽くもんでなじませて、しんなりするまで5分間ほどおく。
ポイント: しんなりさせて、ドレッシングとなじみやすくします。水分は出ません。
  【フレンチドレッシング】をつくる。酢に塩、こしょうを加えて混ぜ、塩が溶けたらサラダ油を少しずつ加えて混ぜ合わせる。
  【フレンチドレッシング】で をあえて器に盛る。
キャベツは少し太めに切って、食感が残るように。



15-2c  シーザーサラダ

新鮮なレタスに、チーズをぜいたくにからめていただきます。レタスのシャキシャキとした食感を楽しんでください。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.90 g
  調理時間 : 15分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・ロメインレタス 5枚
*球形ではなくラグビーボール形をした、白菜のように結球がゆるいレタス。普通のレタスで代用してもよい 
・バゲット (5mm厚さに切る)  6枚
・にんにく 1/2かけ
・パルメザンチーズ (すりおろす)  大さじ2

 【A】 
  ・オリーブ油 小さじ2
  ・塩 少々
  ・黒こしょう (粗びき)  少々
・レモン 1/8コ
・バター 
 
    

  ガーリックトーストをつくる。バゲットの片面ににんにくの切り口をこすりつけて香りをつける。バターを薄く塗って、オーブントースターで色づくまで焼く。
ポイント: おろしたにんにくを使うと香りが強すぎるので、切り口をこすりつける程度にします。
  冷蔵庫から出したロメインレタスを洗って水けをよく拭き、食べやすい大きさに手でちぎる。
ポイント: レタスは冷蔵庫に入れて、シャキッとさせておきます。水にさらす手間が省けます。
   をボウルに入れ、【A】を順に加え、最後にレモンを搾りかける。
ポイント: 調味料を加えるたびにあえましょう。全体に味がなじみます。まず、油をレタス全体に行き渡らせることで、塩やこしょうがなじみやすくなります。
   を器に盛り、ガーリックトーストをちぎって添えて、チーズをふりかける。
レタスの水けはしっかり拭き取って。シャキッとした食感を。



15-2d  ミートソース

ソースの味を決めるベースのトマトに今回はトマトピュレをつかって仕上げます。ひき肉を香ばしく炒めるのも、大切な作業ですよ。


  エネルギー : 740 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 3.60 g
  調理時間 : 40分

 講師: 渡辺 あきこ


(2人分)
・スパゲッティ (太さ1.6mm)  200g
・トマトピュレ 200g
・合いびき肉 180g
・たまねぎ 1コ(200g)
・にんにく (みじん切り)  1かけ分
・固形スープのもと (洋風)  1コ
・ローリエ (乾)  1枚
・オレガノ (乾)  少々
・バター 
・小麦粉 
・塩 
・こしょう 
 
    

  たまねぎはみじん切りにする。
ポイント: 縦の切り込みを丁寧に入れれば、横の切り込みを入れなくても、十分細かなみじん切りができます。
  フライパンにバター15gを中火で溶かし、たまねぎを4〜5分間炒める。たまねぎが色づいたら、にんにくも加えて炒める。
ポイント: 焼きむらができてもいいので、焼きつけるように炒めましょう。
  ひき肉を3回くらいに分けて加えて、そのつど焼きつけるように炒め合わせる。
ポイント: 一度に加えると、フライパンの中の温度が下がりすぎます。あまり細かくくずしてしまわずに、食べたときにひき肉の食感が残るようにします。
  火を止めて、小麦粉大さじ1を加える。よく混ぜ合わせてから弱火にして1分間ほど炒める。
ポイント: とろみをつけてスパゲッティとからみやすくします。焦げやすいので、火を止めてから加えましょう。
  トマトピュレ、スープのもと、水カップ1+1/2、ローリエ、オレガノを加えて中火で煮立てる。
ポイント: 缶詰のホールトマトは酸味が強いので、ミートソースにはトマトピュレを使いましょう。トマトピュレのほうが味が決まりやすく、おすすめです。
  煮立ったら弱火にして、15〜20分間煮込む。塩小さじ2/3 、こしょう少々を加えてローリエを取り出す。鍋にたっぷりの湯(2リットルが目安)を沸かす。
ポイント: 焦げつかないように、時々鍋底をはがすようにして、かき混ぜましょう。
   の鍋に塩小さじ2を入れ、スパゲッティを袋の表示時間どおりにゆでる。
ポイント: スパゲッティを入れたら、スパゲッティどうしがくっつかないように、サッと混ぜましょう。
  ゆで上がったら、ざるにあけて水けをきって器に盛り、 のソースをかける。
決め手はトマトピュレ。短時間で濃厚な仕上がりに。



15-3 ぶりの照り焼き

甘辛いたれがご飯を誘う照り焼きは、覚えたい魚料理の筆頭格です。焦げやすい、身がパサつく、そんなお悩みも解消できるレシピです。


 エネルギー : 330 kcal
 塩分 : 3.10 g
 調理時間 : 10分

 講師: 野崎 洋光


(2人分)
・ぶり (切り身)  2切れ(1切れ約100g)

 【たれ】 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  ・砂糖 大さじ1
・ししとうがらし 4本
・塩 
・小麦粉 
・サラダ油 

魚に塩をしておく時間は除く。 
*エネルギーは1人分 
 
    

  ぶりの両面に塩小さじ1をふって30分間おく。水で洗い、水けを拭く。
ポイント: 塩をふることで魚に「味の道」をつけます。生臭みや余分な水けが出て、魚のうまみが凝縮し、【たれ】の味ものりやすくなります。
  小麦粉を全体に薄くふる。
ポイント: 粉をまぶしておくと、【たれ】に適度な濃度がつきます。
  【たれ】の調味料を合わせる。しょうゆ:酒:みりん:砂糖=2:2:2:1 の割合が基本。
ポイント: これが黄金比。豚肉のしょうが焼きなど、肉にも応用できます。
  フライパンにサラダ油大さじ1/2を熱し、ししとうがらしを焼いて取り出す。続いてぶりを入れ、中火で両面をこんがりと焼く。
ポイント: まだ中まで火を通す必要なし。でも焼き目も味のうち、しっかり焼き色をつけます。
  紙タオルで余分な油脂を拭き、【たれ】を加える。
ポイント: 酒とみりんはアルコール分の効果で、煮詰まるのが早い。だから、【たれ】の煮詰まりを待って焼きすぎてしまうことがないんです。黄金比を実感してください!
  少し火を強めて煮詰め、気泡が大きくなったらフライパンを傾けて、照りをつけて両面にからめる。ししとうとともに盛りつける。
ポイント: ここからは一気に。魚を泳がせるようにして【たれ】をからめて仕上げます。
照り焼きのたれは、身ふっくら、たれトロリに仕上げる黄金比。



15-3a  ほうれんそうと油揚げの白あえ

具材をきちんと下煮しておくと、あえ衣と混然一体となった、調和のとれた味わいになります。気軽につくれるお手軽レシピですよ。


  エネルギー : 110 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.60 g
  調理時間 : 20分 (ほうれんそうを水揚げする時間、具を冷ます時間は除く。)

 講師: 野崎 洋光


(2人分)
・ほうれんそう 50g
・油揚げ 1/2枚
・生しいたけ 2枚

 【あえ衣】 
  ・木綿豆腐 1/4丁(50g)
  ・練りごま (白)  15g
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・しょうゆ 小さじ1/4
・うす口しょうゆ 
 
    

  ほうれんそうは、たっぷりの水をはったボウルに20分間ほど入れて水揚げする。
  油揚げに熱湯を回しかけて油抜きをし、水けを拭いて3cm長さの細切りにする。生しいたけは軸を取って薄切りにする。ともに鍋に入れ、水カップ1/2とうす口しょうゆ小さじ1で2分間煮、ボウルに移して冷ます。
  鍋に豆腐とかぶるくらいの水を入れる。煮立ったらざるにとり、冷ます。
ポイント: 豆腐は下ゆですると水けが抜け、水きり不要です。
  もう一度湯を沸騰させ、ほうれんそうを根元から入れる。1分間ほどで氷水にとり、水けを絞って3cm長さに切りそろえる。
ポイント: たくさんの量をゆでる場合は、必ず小分けにしてシャッキリゆでます。
   のボウルに のほうれんそうを加え、味をなじませる。
ポイント: ここですべての具材に下味が入り、【あえ衣】とよく調和します。
  【あえ衣】をつくる。 の豆腐を別のボウルに入れ、泡立て器でつぶす。調味料を加えてなめらかに混ぜる。
   を布巾で包んで汁けをきり、 のボウルに移してあえる。
ポイント: 具材は余分な汁けをきって。あえたあとベシャッとしません。
具材にはしっかり下味を入れて。なめらかで濃厚な豆腐衣と、いとも簡単になじみます。



15-3b  せりと帆立ての酢みそがけ

色よくゆでたせりと帆立ての甘みに、からしをきかせた酢みそが相まって爽やかにハーモニーを奏でますよ。まさに春の兆しの味わいです。


  エネルギー : 90 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.80 g
  調理時間 : 20分 (せりを水揚げする時間は除く。)

 講師: 野崎 洋光


(2人分)
・せり 30g
・帆立て貝柱 2コ
・わかめ (塩蔵)  20g

 【たまみそ】*つくりやすい分量 
  ・みそ 100g
  ・砂糖 大さじ3
  ・みりん 大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・卵黄 1コ分
・溶きがらし 小さじ1/4
・しょうゆ 
・酢 
 
    

  せりはたっぷりの水をはったボウルに20分間つけて、水揚げする。わかめは水で戻す。
  鍋に【たまみそ】の材料を入れ、まず全体をよく混ぜる。
  鍋を中火にかけ、時々混ぜながら火を通す。やや煮詰まって粘りとつやが出てきたら火を止め、冷ます。
ポイント: あらかじめ混ぜてから火にかけること。卵黄がボソボソになりません。
  別の鍋に湯を沸かし、せりを小分けにしてゆでて氷水にとり、水けを絞る。しょうゆ少々をふってもみ、軽く絞って5cm長さに切る。わかめも同じ長さに切る。
  帆立て貝柱は手で裂いて四つ割りにする。 の湯を再度沸かして水適量を加え、指をやっと入れられるぐらいに下がったら(65℃)帆立てを入れる。表面の色が変わったらすぐ氷水にとり、水けを拭く。
ポイント: 生臭みを消す「霜降り」で、甘みが引き立ちます。
  耐熱ボウルに酢大さじ1を入れ、電子レンジ(600W)に15秒間ほどかけて煮きる。 の【たまみそ】40g、溶きがらしを加えてよく混ぜ、からし酢みそをつくる。 を器に盛り、からし酢みそをかける。
ポイント: 酢は煮きって、ツンとしすぎない「うまみ酢」に。
●便利!【たまみそ】
卵を入れてつくる練りみそは、野崎さんの店でも常備している便利調味料。みそはみそ汁用のみそでOK。ほかの素材をプラスすれば、さまざまな味わいが楽しめます。(2か月間冷蔵保存可能)
【+ごま=あえ物に】
【+木の芽(刻む)=田楽に】
【+サワークリーム=野菜のディップに】
【+豆板醤(トーバンジャン)=炒め物に】
★卵のコクを足したみそと、煮きってうまみを残した酢。あえ衣に深みが加わります。



15-3c  さわらの塩焼き

焼く直前でなく事前に塩をふっておくだけで、魚本来のうまみが生きた、満足塩焼きの完成です!身は予熱でふっくら仕上げましょう。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.50 g
  調理時間 : 10分 (魚に塩をしておく時間は除く。)

 講師: 野崎 洋光


(2人分)
・さわら (切り身)  2切れ(1切れ約80g)
・大根おろし 適量
・レモン (くし形切り)  適量
・塩 
・小麦粉 
・サラダ油 
 
    

  さわらは2つに切り、両面に塩小さじ1をふって30分間おく。水で洗い、水けを拭き取る。
ポイント: 塩味を浸透させると同時に、塩の脱水効果で余分な水けを魚から抜きます。この水けは肉でいう「ドリップ」なので、洗い流してから焼き始めて。
  小麦粉を全体に薄くふる。
ポイント: 薄い粉の効果で、パリッとした食感に。
  フライパンにサラダ油大さじ1/2を熱し、さわらを入れる。まず中火で皮を焼きつけるようにして、火を通す。
  色が変わったら裏返す。紙タオルで余分な油脂を拭き取って火を止め、そのまま2分間ほどおいて中まで火を通す。大根おろし、レモンとともに盛りつける。
ポイント: 身があまり厚くなければ、余熱で火を通すほうがふっくら仕上がります。
塩は焼く30分前に。皮はしっかり焼きつけ、身は予熱でふっくら仕上げ。



15-3d  菜の花のごまあえ

具材と衣の味の差をなくし、味を調和させましょう。青菜をゆでるコツをマスターして、ワンランクアップのおいしさに。


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.70 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分 (菜の花を水揚げする時間は除く。)

 講師: 野崎 洋光


(2人分)
・菜の花 200g

 【あえ衣】 
  ・黒ごま 大さじ4
  ・砂糖 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
・しょうゆ 
 
    

  菜の花は、たっぷりの水をはったボウルに20分間ほど入れ、水揚げする。
  鍋に湯を沸かし、片手でつかめるぐらいの量を、まず根元を30秒間浸してから全部を入れる。
ポイント: 青菜は調理前にたっぷりの水に放して水揚げをし、みずみずしく再生させて。大量に鍋に入れると湯温が上がらず、長時間ゆでることになり色が悪くなるもと。
  1分間ほどたったら氷水にとる。残りも同様にする。
  水けを絞り、4cm長さに切りそろえる。ボウルに入れ、しょうゆ小さじ1をふってもみ、軽く絞って余分なしょうゆは捨てる。
ポイント: この「しょうゆ洗い」が「味の道」づくり。青菜と【あえ衣】をつないでくれます。
  【あえ衣】をつくる。黒ごまは鍋で軽くいり、すり鉢に移してよくする。調味料を加えて混ぜ、 の菜の花を入れてあえる。
青菜は小分けにしてゆでると、短時間で色よし、食感よし。しょうゆの下味で「味の道」づくりを。



15-4 さばのみそ煮

失敗知らずの煮魚レシピ。コツを覚えれば、生臭みや、煮くずれの心配はありませんよ。


 エネルギー : 440 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 45分

 講師: 野口 日出子


(2人分)
・さば (二枚におろしたもの)  1枚(約260g)
*中骨がついたほうを使う。煮くずれしにくく、だしもよく出る 
・しょうが (大)  1かけ(15g)

 【水だし】 
  ・水 カップ1
  ・昆布 (5cm四方)  1枚

 【練りみそ】 
  ・赤みそ (辛口)  大さじ5
  ・砂糖 カップ1/2
  ・酒 大さじ2
・塩 
 
    

  さばは4つに切り、皮側に一文字の切り目を入れる。しょうがは薄切りにし、少量は飾り用にせん切りにし、水に放しておく。鍋に【水だし】の材料を入れておく。
ポイント: さばに切り目を入れると、皮が裂けにくく、火の通りがよくなり、味もしみこみやすくなります。
  さばを盆ざるにのせて、バットの上に置いて多めの塩を皮側にふり、30分間ほどおく。
ポイント: 塩をしっかりふっておくと、余分な水けが外に出て、うまみが引き出されます。
  塩が溶け、さばの表面がぬれてきたところで、目ざるに並べ、熱湯にサッとくぐらせる(霜降り)。
ポイント: 霜降りにして、魚の生臭みを取ります。
  【練りみそ】をつくる。小鍋に材料を入れてよく混ぜ合わせてから、強火にかける。沸騰し、照りが出てきたら中火にし、しゃもじで一文字がかけるくらいの堅さまで練る。
ポイント: 【練りみそ】は別につくって、さば本来のおいしさと一緒に味わいます。
   の鍋に のさばを重ならないように並べ、しょうがの薄切りを散らして強火にかける。
  沸騰したら の【練りみそ】を加え、強めの中火で煮汁を回しかけながら、さばに火が通るまで煮る。器に盛り、 の飾り用のしょうがを水けをきってのせる。
ポイント: 強めの中火で一気に煮上げれば、魚のうまみを逃がしません。
さばは、「みそ汁」で煮ない。水だしでサッと煮て、練りみそは別につくります。



15-4a  きんめだいの煮つけ

冬、寒さが厳しくなると、一段と脂がのっておいしくなるきんめだい。煮汁の味に負けない上品な味わいを生かす煮つけ方をお教えします。


  エネルギー : 220 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 野口 日出子


(2人分)
・きんめだい (切り身)  2切れ(約200g)
*できれば、中骨がついたものを使う。煮くずれしにくく、だしもよく出る。 
・しょうが 1かけ
・昆布 (15cm×5cm)  2枚

 【煮汁】 
  ・しょうゆ カップ1/4
  ・みりん カップ1/4
  *本みりんを使うとよい。 
  ・酒 大さじ2
  ・水 大さじ2
・塩 
・酒 
 
    

  しょうがは皮付きのまま薄切りにする。きんめだいは、身の厚いところに飾り包丁を入れる。皮側に塩少々をふり、3〜4分間おく。ざるに入れ、サッと熱湯を回しかける(霜降り)。
ポイント: 白身魚は臭みはないのですが、霜降りにすることで、ウロコなどが取れて、煮るときに皮も破れにくくなります。
  鍋に、水でぬらして切り目を入れた昆布を敷き、【煮汁】の材料としょうがを入れて強火にかける。
ポイント: 昆布を敷くと、きんめだいが煮くずれしにくくなります。ふだん、だしをとったあとの昆布を、捨てずに冷凍しておいて使うといいですよ。
  沸騰したら、きんめだいを並べ入れ、水でぬらした落としぶたをする。
ポイント: 魚を【煮汁】に浸すのではなく、少なめの【煮汁】で落としぶたを使って味を含ませていきます。
  強めの中火で、時々、ふたをはずして【煮汁】をかけながら4〜5分間煮て、一気に煮上げる。【煮汁】が少なくなったら、酒と水を同量で合わせたもの(玉酒)を少しずつ加えるとよい。器に盛り、敷いていた昆布を細切りにして前盛りにする。
ポイント: 魚のうまみを逃がさないよう、強めの火で一気に煮上げましょう。
白身魚の煮汁には、砂糖ではなくみりんを使い、淡泊な持ち味を生かします。



15-4b  れんこんの酒煮

根菜の煮物は煮ずにシャッキリといり煮にし、本来の歯ごたえと味を生かすのが野口流。れんこんの他に里芋やごぼうなどにも応用できますよ。


  エネルギー : 90 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 野口 日出子


(4人分)
・れんこん 400〜500g
・赤とうがらし 2本

 【A】 
  ・酒 カップ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1+1/2
・酢 
 
    

  れんこんは皮をむいて一口大に切り、酢少々を入れた水に放し、水けをきる。赤とうがらしは、5mm幅に切る。
  大きめの鍋に、 のれんこんと【A】の酒を入れ、時々、返しながら強火でいる。
ポイント: 先に酒だけでいることで、シャキッとした食感に仕上がります。火が入らないように、大きめの鍋を使うこと。
  酒がなくなってきたら、【A】の砂糖としょうゆ、赤とうがらしを順に加え、汁けがなくなるまでいる。仕上げに酢(米酢がよい)大さじ1を回しかける。
ポイント: 仕上げの酢で、さっぱりとした味にまとまります。
根菜は、強火で酒いりすることで、シャキシャキの食感に。



15-4c  うの花のいり煮

うの花はしっかりいれば、重たくならずに軽やかにでき上がります。よく炒めてうまみを引き出したねぎがアクセントです。


  エネルギー : 170 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 野口 日出子


(4人分)
・おから 200g
・ねぎ 1本(90g)
・ごぼう 1/4本(30g)
・にんじん 1/4本(35g)
・こんにゃく 1/4枚(70g)
・油揚げ 1枚
・絹さや 10枚
・だし カップ1

 【A】 
  ・砂糖 大さじ3+1/2
  ・しょうゆ 大さじ3
  ・酒 大さじ1
・塩 
・サラダ油 
 
    

  ねぎは1cm長さの小口切りにする。ごぼうは皮をこそげてささがきにし、水にさらしてアクをぬく。にんじんは2cm長さの細切りにする。こんにゃくは2cm長さの細切りにし、熱湯にくぐらせる。油揚げは熱湯でしっかりと油抜きをし、縦半分に切って細切りにする。絹さやは筋を取って塩ゆでし、水にとって細切りにする。
  鍋を中火で熱してからサラダ油大さじ1を入れ、ねぎを入れて、しんなりするまでよく炒める。
ポイント: ねぎのうまみと風味が味の決め手となるので、ここでしっかりとねぎを炒めて。
  ごぼう、にんじん、こんにゃく、油揚げを順に入れて炒め、おからを加えたら全体をよく混ぜる。
ポイント: 具材を油で炒めて、煮汁の味の吸収力をアップさせます。
  だしと【A】を順に加え、汁けがなくなるまで中火でいり煮にする。仕上げに、絹さやを散らす。
ポイント: 完全に汁けがなくなるまでいり煮にすると、軽やかな味わいになり、3〜4日間の保存もききます。
ねぎのうまみを引き出してから、しっかりいって軽やかな口当たりに。



15-4d  切り干し大根の煮物

クタクタでビシャビシャにならずに、シャキッとした歯ごたえと味になる方法をご紹介します。食感を楽しんでください。


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 野口 日出子


(4人分)
・切り干し大根 (乾)  60g
*青い部分が多いのが、鮮度のよい切り干し大根。 
・油揚げ 2枚
・にんじん 40g

 【煮汁】 
  ・だし カップ1
  ・砂糖 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・酒 大さじ1
・サラダ油 
 
    

  切り干し大根は、水にサッとくぐらせてから、手でもみ洗いし、2〜3回水をかえる。
  鍋に湯を沸かして切り干し大根を入れ、再び沸騰するまでを目安に、サッとゆでる。
ポイント: ここでゆですぎないことで、クタクタの煮上がりになるのを防ぎます。
   を、布巾を敷いたざるにあけ、ボウルにのせて、しゃもじを使って水けをよく絞る。
  油揚げは、熱湯でしっかりと油抜きをし、縦半分にしてから、細切りにする。にんじんは、3〜4cm長さの細切りにする。切り干し大根は、長ければ3〜4cm長さに切る。
  鍋に切り干し大根を入れて、中火でサッといって水けをとばし、サラダ油大さじ1+1/2を加えてよく炒める。
ポイント: 水けをしっかりとばして味を入りやすくし、さらに油で炒めて、味の吸収力をアップさせます。
  油揚げ、にんじんを順に加えて混ぜ合わせ、【煮汁】の材料を順に加えてはなじませる。強火で、【煮汁】がなくなるまで混ぜながらいり煮にする。
切り干し大根は、サッとゆでてからいり煮にし、クタクタに煮ないこと。



15-5 ギョーザ

あんの材料や混ぜ方、包み方に気を配れば、市販の皮でつくったとは思えないほどうまみの詰まった、本格的な仕上がりに。あんと皮が一体化した絶妙の味わいは、感動ものですよ!


 エネルギー : 70 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 40分

 講師: 西部 るみ


(20コ分)
・ギョーザの皮 (大)  20枚

 【あん】 
  ・豚ひき肉 250g
  ・干しえび 大さじ2
  ・キャベツ 200g
  ・細ねぎ (小口切り)  6本分
  ・しょうが (みじん切り)  小さじ2

 【A】 
  ・にんにく (みじん切り)  小さじ1
  ・サラダ油 大さじ1

 【B】 
  ・塩 小さじ2/3
  ・こしょう 少々
  ・砂糖 小さじ2
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・酒 小さじ2
  ・干しえびの戻し汁 全量
・好みの葉野菜 適宜
・酒 
・塩 
・かたくり粉 
・サラダ油 

*エネルギーは1コ分 
 
    

  干しえびは酒大さじ1に10分間以上つけて戻し、みじん切りにする。キャベツは粗みじん切りにして塩小さじ1/2、酒小さじ2をふる。水けが出るまで手でもみ、20分間ざるに上げておく。
  ガーリックオイルをつくる。フライパンに【A】を入れて弱火にかけ、にんにくが色づくまで熱し、火から下ろして冷ます。
ポイント: 生のにんにくはくせが強いので、炒めて油ごと使います。ごま油で代用も可。冷蔵庫で約2週間保存できます。
  ボウルにひき肉、干しえび、しょうがを入れて【B】を順に加えながら混ぜ、粘りが出るまでよく練り混ぜる。
   のキャベツの水けを絞り、細ねぎとともに に加える。かたくり粉小さじ2をふり、指先でつまむようにして混ぜ合わせる。ガーリックオイル小さじ2を加えてさらに混ぜ、全体がまとまったら20等分にする。
ポイント: かたくり粉は野菜の上にふり、水けを吸わせながら混ぜます。
  20等分にした【あん】をへら(またはバターナイフなど)でとり、ギョーザの皮の中央にしっかりすりつけるようにしてのせる。皮の縁に指で水をつける。
ポイント: 皮と【あん】の間に隙間ができないよう密着させることで、皮と【あん】を一体化!
  皮の中の空気を抜き、ひだを寄せながら、指先でしっかりとつぶすようにしてとじる。同様にして合計20コ分を包み、オーブン用の紙を敷いたバットに並べる。
  フライパン全体にサラダ油小さじ1をなじませて強火で熱し、 の半量を並べ入れる。熱湯カップ3/4を回し入れ、ふたをして中火にし、約5分間蒸し焼きにする。
ポイント: 蒸気がこもっている間は焦げないので、途中でふたを取ったり火を弱めたりしないこと。
  湯がなくなり、パチパチと音がしてきたらふたを取り、完全に水分をとばす。サラダ油小さじ1を鍋肌から加えて強火にし、フライパンを揺すりながらなじませ、底面がカリッとするまで焼く。残りも同様に焼いて器に盛り、葉野菜とたれを添える。

《すぐ焼かない分は冷凍庫で保存》
皮で包んだギョーザはオーブン用の紙を敷いたバットに並べ、あんから水分がにじみ出ないうちに、すぐに焼きましょう。一度に食べきれない分は、バットに並べたままラップをかけて冷凍し、凍ったら保存袋に移しておくと、冷凍庫の中で場所をとりません。焼くときは解凍せず、凍ったままで。加える熱湯の量を少々増やして、加熱時間を長めにし、同じように蒸し焼きにします。
《ギョーザの包み方》
ギョーザはひだをたくさん寄せながら包むものと思っている人が多いようですが、大切なのは「しっかりとじる」ということ。手早くやりやすい方法で包みましょう。
【全体にひだを寄せる方法】(このレシピはこの方法で包んでいます)
1. 皮にあんをのせたら、縁にグルリと指で水をつける。
2. 左手の親指で手前側の皮にひだをつくって右端に寄せる。
3. ひだを折りたたみ、厚みをギュッとつぶすようにしてとじる。
〈★メモ〉皮が重なった部分を押しつぶしてなるべく薄くしておくと、均一な食感に焼き上がります。
【中央だけにひだを寄せる方法】
1. 皮にあんをのせたら、縁にグルリと指で水をつける。
2. 半分に折り、左右の端から中央へ、しっかりととじ合わせていく。
3. 中央まできたら、余った皮を重ねてひだをつくり、指でギュッと押さえる。
《たれでギョーザをグンとおいしく!》
酢じょうゆにラーユもいいけれど、こんなたれが添えられたら、ギョーザの楽しみ方がさらに広がりますよ。
【ナムプラーだれ】
レモン汁カップ1/4、ナムプラー大さじ1、しょうゆ小さじ2、しょうが汁小さじ1/2を混ぜ合わせる。ラーユ少々を加えてピリ辛味にしたり、余ったガーリックオイルを加えても。
【かんきつ塩だれ】
かんきつ(柚子〈ゆず〉、すだち、かぼすなど)の搾り汁大さじ3に、だし大さじ3、塩・しょうゆ各小さじ1/2を加え、好みでかんきつの皮のみじん切りも加えて混ぜ合わせる。
あんは干しえびとガーリックオイルで風味づけ。焦げを恐れず、さわらず、じっくり蒸し焼きに!



15-5a  えびとれんこんのギョーザ

えびのすり身に加えたれんこんのシャキシャキ感と、ベーコンの香りがアクセントの変わりダネギョーザです。食べごたえばっちりですよ。


  エネルギー : 70 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 西部 るみ


(10コ分)
・ギョーザの皮 (大)  10枚

 【あん】 
  ・えび (殻付き)  150g(正味)
  ・れんこん 50g
  ・ベーコン 3枚
  ・ねぎ (みじん切り)  3cm分
  ・しょうが (みじん切り)  小さじ1

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・砂糖 小さじ1/2
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・ごま油 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/3弱
  ・こしょう 少々
  ・かたくり粉 小さじ3/4
・香菜(シャンツァイ) 適宜
・サラダ油 
 
    

  えびは殻をむいて背ワタを取り、包丁でたたくかフードプロセッサーにかけて、粗い粒状にする。
  れんこんは薄切りにしてサッとゆで、湯をきって粗みじん切りにする。ベーコンは粗みじん切りにし、サッと湯通しして水けをきる。
ポイント: ベーコンは炒めるよりも湯通しして脂を落としたほうが、食感も柔らかく、えびのすり身になじみます。
  ボウルに を入れて【A】を順に加え、そのつどよく練り混ぜる。さらに とねぎ、しょうがを加え、指先でもむように混ぜ合わせて10等分にする。
  皮に をすりつけてのせ、縁を水でぬらし、空気を抜いてしっかりととじる(ギョーザの包み方参照)。サラダ油小さじ1を熱したフライパンに並べ、ギョーザと同様に焼く。器に盛り、あれば香菜を添える。

●すぐ焼かない分は冷凍庫で保存
皮で包んだギョーザはオーブン用の紙を敷いたバットに並べ、あんから水分がにじみ出ないうちに、すぐに焼きましょう。一度に食べきれない分は、バットに並べたままラップをかけて冷凍し、凍ったら保存袋に移しておくと、冷凍庫の中で場所をとりません。焼くときは解凍せず、凍ったままで。加える熱湯の量を少々増やして、加熱時間を長めにし、同じように蒸し焼きにします。
●たれでギョーザをグンとおいしく!
酢じょうゆにラーユもいいけれど、こんなたれが添えられたら、ギョーザの楽しみ方がさらに広がりますよ。
【ナムプラーだれ】
レモン汁カップ1/4、ナムプラー大さじ1、しょうゆ小さじ2、しょうが汁小さじ1/2を混ぜ合わせる。ラーユ少々を加えてピリ辛味にしたり、余ったガーリックオイルを加えても。
【かんきつ塩だれ】
かんきつ(柚子〈ゆず〉、すだち、かぼすなど)の搾り汁大さじ3に、だし大さじ3、塩・しょうゆ各小さじ1/2を加え、好みでかんきつの皮のみじん切りも加えて混ぜ合わせる。
●ギョーザの包み方
ギョーザはひだをたくさん寄せながら包むものと思っている人が多いようですが、大切なのは「しっかりとじる」ということ。手早くやりやすい方法で包みましょう。
【全体にひだを寄せる方法】
1. 皮にあんをのせたら、縁にグルリと指で水をつける。
2. 左手の親指で手前側の皮にひだをつくって右端に寄せる。
3. ひだを折りたたみ、厚みをギュッとつぶすようにしてとじる。
〈★メモ〉皮が重なった部分を押しつぶしてなるべく薄くしておくと、均一な食感に焼き上がります。
【中央だけにひだを寄せる方法】(このレシピはこの方法で包んでいます)
1. 皮にあんをのせたら、縁にグルリと指で水をつける。
2. 半分に折り、左右の端から中央へ、しっかりととじ合わせていく。
3. 中央まできたら、余った皮を重ねてひだをつくり、指でギュッと押さえる。
★淡泊になりがちなえびギョーザは、れんこんとベーコンで歯ざわりとうまみをプラス。



15-5b  中国風揚げトースト

お酒のおつまみにも、おやつにもおすすめな簡単トーストです!食パンは6枚切りや8枚切りなら、厚みを半分にして使いましょう。


  エネルギー : 390 kcal (エネルギーは1枚分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 西部 るみ


(食パン2枚分)
・食パン (サンドイッチ用/みみなし)  2枚
・シューマイのあん 1/2量
*シューマイ参照 
・好みのハーブ (生)  適量
・かたくり粉 
・揚げ油 
 
    

  食パンは片面にかたくり粉適量をふり、あんを1/2量ずつ全体に塗る。あんをつけた面を下にして170℃の揚げ油に入れ、パンの縁が薄く色づいたら取り出す。油の温度を180℃に上げて、両面をサッと揚げ、油をきって食べやすく切る。あれば、ハーブを添えて器に盛る。

シューマイのあんで、こんなに目先の変わったアレンジ料理がつくれます!



15-5c  スープワンタン

たっぷりのあんとツルリとした皮が絶品な主食いらずのスープ料理です。この包み方も、ぜひ覚えて!


  エネルギー : 310 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 西部 るみ


(2人分)
・ワンタンの皮 12枚
・シューマイのあん 1/2量
*シューマイ参照。 

 【A】 
  ・スープ カップ1+1/2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープのもと(中国風)を表示どおりに湯で溶いたもの。 
  ・酒 大さじ1
  ・塩 小さじ1/2
  ・しょうゆ 小さじ1/4
  ・こしょう 少々
・水菜 (みじん切り)  適量
 
    

  あんを12等分にし、皮の中央にしっかりすりつける。縁に水をつけて三角形に折り、空気を抜いてとじる。直角の部分を下に向け、両端に水をつけて合わせる。
  【A】は小鍋に合わせて火にかけ、温めておく。別の鍋に湯をグラグラ沸かし、 をゆでる。浮き上がって1分間たったら引き上げる。
   のワンタンを器に盛って【A】をかけ、水菜を散らす。

シューマイのあんで、こんなに目先の変わったアレンジ料理がつくれます!



15-5d  揚げシューマイ

サクサクと軽快な歯ざわりのポイントは「二度揚げ」すること!蒸したシューマイとは、また違ったおいしさです。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 西部 るみ


(6コ分)
・シューマイの皮 10〜12枚
・シューマイのあん 1/2量
*シューマイ参照 
・レモン (くし切り)  適宜
・揚げ油 
 
    

  シューマイの皮は3等分の幅に切り、せん切りにしてバットに広げる。あんは6等分にして丸め、全体に皮をまぶす。
  揚げ油を170℃に熱して を入れ、浮き上がってきたらいったん取り出す。
  油の温度を180℃に上げてもう一度揚げ、皮がきつね色になったら油をきって器に盛る。好みでレモンを添える。

シューマイのあんで、こんなに目先の変わったアレンジ料理がつくれます!



15-5e  シューマイ

ひき肉ではなく、薄切り肉からあんをつくり、干し貝柱やたまねぎのすりおろしを加えて奥行きのある味に仕上げます。お店顔負けの出来栄えに、びっくりすること間違いなし!


  エネルギー : 80 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (干し貝柱を戻す時間は除く。)

 講師: 西部 るみ


(12コ分)
・シューマイの皮 12枚

 【あん】 
  ・豚肩ロース肉 (薄切り)  300g
  ・干し貝柱 (大)  1コ
  ・生しいたけ 2枚

 【A】 
  ・砂糖 小さじ2
  ・塩 小さじ2/3

 【B】 
  ・たまねぎ (すりおろす)  大さじ1+1/2
  ・しょうが (みじん切り)  小さじ1

 【C】 
  ・酒 小さじ1+1/2
  ・しょうゆ 小さじ1+1/2
  ・こしょう 適量
  ・ごま油 小さじ1/2
  ・卵白 大さじ1+1/2
  ・干し貝柱の戻し汁 全量
  ・かたくり粉 小さじ2+1/2
・好みの野菜 適宜
*クレソン、ミニトマトなど。 
 
    

  干し貝柱は小さい器に入れてヒタヒタの熱湯を加え、半日おいて戻す。堅い部分を除き、みじん切りにする。生しいたけは軸を除いてみじん切りにする。豚肉は一口大に切り、フードプロセッサーで粗みじん切り程度の細かさにする。
  ボウルに の豚肉と【A】を入れてよく練り混ぜ、粘りが出たら の干し貝柱と【B】を加えてさらに混ぜる。【C】を順に加えながら混ぜ、最後に生しいたけを加え、その上にかたくり粉をふり、指先でつまむようにして混ぜ合わせる。
  均一な状態になったらひとまとめにし、ボウルの底に2〜3回打ちつけて空気を抜く。ラップを敷いた皿などに移し、12等分にしておく。
  シューマイの皮は4つの角を切り落とす。
ポイント: 皮の角の部分は【あん】から立ち上がり、蒸し上がったあと、だんだん堅くなって食感が悪くなるので、あらかじめ切り落としてしまいます。
  片方の手の人さし指側に皮の端を合わせてのせ、12等分にした【あん】をへらですりつけながら、皮の下側を親指で受ける。口元をギュッと絞るようにして筒状に形づくりながら、【あん】の表面をすりきって整える。
ポイント: 【あん】と皮が密着していないと、蒸す間に皮がはがれてしまうので注意!
  全体に切り目を入れたオーブン用の紙をせいろ(または蒸し器)に敷き、 を並べる。
ポイント: 紙全体に細かく切り目を入れるのは、蒸気を均一に回らせるため。シューマイどうしがくっつかないよう、指1本分ほどの間隔をあけて並べましょう。
  鍋に湯をたっぷり沸かし、しっかり蒸気が上がったらせいろをのせる。ふたをして、強火で12〜13分間蒸す。
ポイント: 途中でふたを開けたり火を弱めたりせず、強火のまま蒸し続けること!
  蒸し上がったらすぐ鍋からはずし、器に盛って好みの野菜を添える。残りは網の上にのせて粗熱を取り、食べるときに蒸して温め直す。
ポイント: せいろや蒸し器に入れっぱなしにすると、皮がよれたり、紙にくっついてしまいます。全部蒸して、残った分は冷凍保存がおすすめ。
このプリプリ感は、薄切り肉でつくるからこそ。強火で一気に蒸し上げて!



15-6 ホットケーキ

甘さは控えめなので、ベーコンを添えて朝食にもおすすめ。粉っぽい、円くきれいな形にならない、焼きむらができるという悩みが解決のレシピです。


 エネルギー : 260 kcal
 塩分 : 1.40 g
 調理時間 : 25分

 講師: 舘野 鏡子


(直径約12cmのもの6枚)

 【生地】 
  ・卵 (M)  2コ
  ・砂糖 60g
  ・はちみつ 20g
  ・溶かしバター 20g
  *バターを湯煎にかけて溶かすか、電子レンジ(600W)に30〜40秒間かける 
  ・牛乳 130ml

 【A】 
  ・薄力粉 200g
  ・ベーキングパウダー 小さじ2
・バター 適量
・メープルシロップ 適量
・サラダ油 

*エネルギーは1枚分 
 
    

  ボウルに卵を溶き、砂糖とはちみつを加えて泡立て器でよく混ぜる。さらに溶かしバターを加えてよく混ぜ、牛乳を加えてサッと混ぜる。
ポイント: 溶かしバターでしっとり感を。はちみつは甘みというよりも香りの役割。バニラエッセンスを加えなくても風味が出ます!
  【A】の粉類を万能こし器で、ふるいながら加える。
ポイント: 家庭で手軽につくるものなので、1回ふるえば十分。ベーキングパウダーが古いとふくらみが悪くなるので、なるべく新しいものを。
  泡立て器でグルグルと、手早く混ぜる。
ポイント: 途中で止めるとダマになるので注意して。泡立て器を持ち上げると、リボン状に跡が残ってしばらくして消える程度の堅さが目安です。
  サラダ油少々を紙タオルにとり、フライパンに薄くなじませ、中火で温める。フライパンに手をかざし、しっかり温まったのを確認したら、再び別の紙タオルで油をしっかり拭き取る。
ポイント: 温まって浮いてきた油をしっかり拭き取るのが、むらのないきれいな焼き色をつけるコツ。
  ぬれ布巾を用意し、フライパンの底を4〜5秒間当ててから、再び弱火にかける。
ポイント: 激しいジューという音がほぼ収まるまで押し当てて冷ますと、ちょうどよい均一の温度になります。
  玉じゃくし1杯分程度の【生地】を、20cmほどの高さから流し入れ、1枚ずつ焼く。
ポイント: 玉じゃくしを動かさずに【生地】を落とすと、円くきれいな形になりますよ。
  4〜5分間焼いたら裏返す。
ポイント: 表面にポツポツと穴が現れてきたら裏返します。穴が完全に開いてからだと焼きすぎです。
  さらに弱火で3〜4分間焼いて取り出す。残りは、油をひかずに同様に焼く。皿に盛り、バターをのせ、メープルシロップをかける。
ポイント: 2枚目以降は油がなじんでいるため、油をひかなくてもOK。ただし、フライパンが熱くなりすぎたら、ぬれ布巾に当てて温度を調節しましょう。
焼くときは油をしっかり拭き取って。フライパンの温度はぬれ布巾で調整。



15-6a  かぼちゃプリン

なめらかでまったりとした食感と自然な甘みが、女性や子どもに大人気のかぼちゃプリン。大きなプリンを切り分けて食べるスタイルに、テンションも上がりますよ。


  エネルギー : 1440 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 0.10 g
  調理時間 : 40分 (粗熱を取る時間、冷蔵庫で冷やす時間は除く。)

 講師: 舘野 鏡子


(直径18cmのケーキ型1台分。底が抜けないタイプの型を使用する)
・かぼちゃ 約400g(正味250〜300g)

 【A】 
  ・砂糖 60g
  ・卵 (M)  3コ
  ・牛乳 カップ1
  ・生クリーム カップ1/2
  ・ラム酒 小さじ1
  ・シナモン (粉)  少々

 【カラメルソース】 
  ・砂糖 50g
  ・水 大さじ1強
  ・熱湯 70〜80ml
 
    

  【カラメルソース】をつくり(プリンのつくり方 参照)、ケーキ型に流し入れて、氷水をはったバットに置く(冷蔵庫で冷やしてもよい)。
  かぼちゃは種とワタをスプーンで取り除き、耐熱性の器にのせ、ラップでふんわり覆い、電子レンジ(600W)に約6分間かける。スプーンで果肉を削り取る(このとき果肉が正味250〜300gあればOK)。
ポイント: 皮まで竹串が抵抗なくスッと入るくらい柔らかくするのが、なめらかプリンのコツです。
   の果肉と【A】をミキサーにかけ、なめらかなピュレ状にする。
ポイント: ここで長くかくはんするほど、空気が入って食感が軽くなります。好みでOK。
   を万能こし器でこしながら の型に注ぐ。
ポイント: こすと口当たりがさらになめらかになります。
  蒸気の上がった蒸し器で、強めの中火で30秒間蒸し、そのあと弱火にし、15〜20分間蒸す。
ポイント: かぼちゃプリンの場合はすが入りにくいので、プリンのように蒸し器に布巾を敷いたり、スプーンをかませる必要はありません。
  竹串を刺してみて、生地がついてこなければ蒸し上がり。蒸し器から取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。型の縁に沿って底まで竹串を刺し、グルリと1周させる。皿をかぶせて返し、型から出す。
ポイント: かぼちゃの種類によっては蒸し上がりまで30分間近くかかることも。様子を見ながらしっかり蒸して。
【ミキサーなしでもつくれます!】
つくり方1256は上と同じです。ミキサーに比べてどっしりと重めの食感に。
かぼちゃの果肉に砂糖を加えて、手でよくつぶす。卵を加えて泡立て器でよく混ぜ、残りの材料も加えてよく混ぜる。万能こし器でこしてから、ざっと混ぜ、1の型に注ぐ。
★かぼちゃによって蒸し時間が大きく変わるので、焦らずじっくり蒸しましょう。



15-6b  チーズ蒸しパン

チーズの塩けと生地のほんのりとした甘みがおいしい蒸しパンです。生地とトッピング、Wチーズ使いでコクも満点。ホットケーキの生地で簡単につくれますよ!


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1コ分)
  塩分 : 0.60 g
  調理時間 : 30分

 講師: 舘野 鏡子


(6コ分)

 【生地】 
  ・卵 (M)  1コ
  ・砂糖 40g
  ・はちみつ 10g
  ・溶かしバター 10g
  *バターを湯煎にかけて溶かすか、電子レンジ(600W)に約20秒間かける。 
  ・牛乳 70ml

 【A】 
  ・薄力粉 100g
  ・ベーキングパウダー 小さじ1
・粉チーズ 大さじ2

 【トッピング】 
  ・カマンベールチーズ 適量(3切れ)
  ・ピザ用チーズ 適量(約大さじ3)
 
    

  【生地】の材料を混ぜ合わせ(ホットケーキのつくり方 参照)、粉チーズを加えて混ぜる。
ポイント: 粉チーズの塩けが甘みを引き立てます。
  プリン型に紙カップを重ねて、 の【生地】を八分目まで入れる。
ポイント: 外側のプリン型は、湯飲み茶碗わんやシリコンカップなど、支えになれば何でもOKです。
  【トッピング】のカマンベールチーズとピザ用チーズをそれぞれのせる。蒸気の上がった蒸し器で、強めの中火で12〜13分間蒸す。竹串を刺して何もついてこなければ蒸し上がり。
蒸し時間は神経質にならなくて大丈夫。トッピングのチーズは好みのものを試してみても。



15-7  シャリアピンステーキ

ヒレ肉にのせるたまねぎが味の決め手。付け合わせには、じゃがいものガレットを。


  エネルギー : 560 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 25分 (たまねぎで肉をマリネする時間は除く。)

 講師: 田中 健一郎


(2人分)

 【シャリアピンステーキ】 
  ・牛ヒレ肉 2枚
  *100gのもの。 
  ・たまねぎ (マリネ用/すりおろす)  200g
  ・たまねぎ (炒め用/みじん切り)  300g
  ・パセリ (みじん切り)  適宜

 【じゃがいものガレット】 
  ・じゃがいも (せん切り)  100g
  ・にんじん (せん切り)  20g
  ・ズッキーニ (せん切り)  20g
・バター 
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  牛ヒレ肉を2枚重ねにしたラップではさみ、肉たたき(または麺棒など)でたたいて5mm厚さにのばす。肉の筋を切り、両面に包丁で3〜5mm間隔の格子状に切り込みを入れる。
   をバットに入れ、マリネ用のたまねぎの汁けを軽くきって肉の両面を覆い、ラップを密着させてかけ、冷蔵庫に約30分間おく。
ポイント: 筋を切り、格子状に切り目を入れた肉の表裏にマリネ用のたまねぎをまんべんなく塗る。たまねぎの量は多めのほうがおいしい。
  フライパンにバター20gを溶かし、炒め用のたまねぎを強火で少し色づくまで炒め、塩・こしょう各少々をふって取り出す。
ポイント: 炒め用のたまねぎは甘みを出しすぎずに仕上げるのがポイント。あまりかき混ぜず、強めの火でしっかり焼く感じ。
   のたまねぎを取り除き、紙タオルで水分を取り、両面に塩・こしょう各少々をふる。
  フライパンにサラダ油適量を熱し、余分な油はきる。バター20gを加えて の肉を入れ、片面30秒くらいずつ手早く焼いて取り出す。一度に2枚焼けないときは、1枚ずつ焼く。そのたびに焼き汁はとっておき、 で合わせて炒める。
   のフライパンに を戻し入れ、焼き汁をからめるようにして炒める。
   の肉の表面に をのばしてのせ、へらなどで格子状に筋をつける。パセリのみじん切りを散らして皿に盛る。
  【じゃがいものガレット】をつくる。じゃがいもは水にはさらさず、にんじん、ズッキーニとともにボウルに入れて混ぜ、塩・こしょう各少々で下味をつける。
  フライパンにバター20gを入れて溶かし、 を入れてじゃがいもの粘りけが出るまで中火で炒め、取り出して粗熱を取る。
   を直径10cmほどの円形にまとめ、バター10gを溶かしたフライパンで、両面に焼き色がつくよう押し焼きにする。こんがりと焼けたら取り出し、適当な大きさに切って に添える。
【田中さんのポイント解説】
1. ホテルではランプ肉を使いますが、家庭で手に入りやすいようヒレ肉にしました。ステーキにはじゃがいものつけ合わせが定番です。
2. たまねぎの量は多めのほうがおいしいです。
3. たまねぎを焼くときはあまりかき混ぜず、強めの火でしっかり焼く感じです。



15-7a  ひらめのかにクリーム衣焼き

ホワイトソースがたまらないイギリス風の一品です。特製のタルタルソースとの相性バッチリなのでたっぷりつけてどうぞ。


  エネルギー : 310 kcal
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 田中 健一郎


(4人分)
・ひらめ (切り身/80gのもの)  4切れ

 【かにクリーム】 
  ・ずわいがに (缶詰/ほぐして水けをきる)  50g
  ・マッシュルーム (8mm角に切る)  30g
  ・たまねぎ (みじん切り)  20g
  ・白ワイン 20ml

 【ホワイトソース】*30g 
  ・バター (食塩不使用)  50g
  ・小麦粉 70g
  ・牛乳 カップ2+1/2
  ・生クリーム 大さじ2
  *乳脂肪分35%のもの。 
  ・マスタード 少々
  *または練りがらし。 
・小麦粉 適量
・溶き卵 適量
・パン粉 適量

 【タルタルソース】*適量 
  ・たまねぎ (みじん切り)  大さじ2
  ・きゅうりのピクルス (みじん切り)  大さじ2
  ・固ゆで卵 (みじん切り)  1コ分
  ・マヨネーズ カップ1
  ・パセリ (みじん切り)  小さじ1
・レモン 適量
・パセリ 適量
・塩 
・こしょう 
・バター 
・サラダ油 


 

【ホワイトソース】をつくる(つくりやすい分量) 
 鍋を火にかけてバターを溶かし、ふるった小麦粉を入れ、弱火で焦がさないよう注意しながら木べらで混ぜ合わせる。サラッとしたら火から下ろし、70〜80℃に温めておいた牛乳を3〜4回に分けて加え、泡立て器でダマにならないよう混ぜ合わせる。再び弱火で静かに煮立て、つやが出てきたら布でこす。 

【タルタルソース】 をつくる(つくりやすい分量) 
 たまねぎは塩少々をふってもみ、洗って水けを絞る。きゅうりのピクルスは汁けを絞る。たまねぎ、ピクルス、固ゆで卵、マヨネーズ、パセリを混ぜ合わせ、30分〜1時間おいてなじませる。 
    

  ひらめは厚みの半分のところに包丁を入れて開き、塩・こしょう少々をふる。
  【かにクリーム】をつくる。鍋にバター10gを入れて火にかけ、たまねぎとマッシュルームをしんなり炒め、白ワインを注いで半分ほどに煮詰めたら、かにを加えてサッと火を通す。
  【ホワイトソース】と生クリームを加え、適度な堅さになったら塩・こしょう各少々で味を調え、火を止めてマスタードを加える。粗熱を取って冷蔵庫で冷ます。
  ひらめに を適量のせてはさみ、塩・こしょう各少々をふり、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
  フライパンにサラダ油適量を熱し、バター10gを入れて を加え、両面を色よく焼く。
  余分な油をきって、180℃のオーブンで5〜6分間焼く。皿に盛り、【タルタルソース】、レモンのくし形切り、パセリを添える。



15-7b  クレーム・オ・ショコラ

ラズベリーのソースに、ふわふわの泡がのった見た目もきれいなスイーツです。ラム酒の香りがたまりませんよ。


  エネルギー : 210 kcal
  塩分 : 0.10 g
  調理時間 : 15分 (冷やし固める時間は除く)

 講師: 田中 健一郎


(10人分)
・製菓用チョコレート (ビター)  140g

 【A】 
  ・牛乳 カップ3/4
  ・生クリーム 140ml
  *乳脂肪分35%のもの。 
  ・粉寒天 4g
  ・ラム酒 小さじ2

 【B】 
  ・卵黄 (L)  1コ分
  ・生クリーム カップ1/4

 【ラズベリーソース】 
  ・ラズベリー (冷凍/ピュレ)  100g
  ・グラニュー糖 20g
  ・コーンスターチ 5g

 【C】 
  ・牛乳 カップ1/2
  ・グラニュー糖 15g
・いちごなど赤いフルーツ 適量
・チョコレート 適量
 
    

  チョコレートをボウルに入れ、湯煎で溶かす。
  【B】をボウルに合わせる。
  【A】を鍋に入れて80℃まで温める。
   を加えて混ぜ合わせ、 に加えて泡立て器でなめらかになるまで混ぜ合わせる。
  器に流し入れ、冷蔵庫で2〜3時間以上冷やし固める。
  鍋にラズベリーとグラニュー糖を入れて沸騰させ、水で溶いたコーンスターチでとろみをつけ、冷ます。
  鍋に【C】を入れて温め、ハンディプロセッサーなどで泡立てる。 、フルーツ、チョコレート、泡立てた【C】をのせる。あればセルフィーを飾る。



15-8 大根の酒かす煮

柔らかく煮た大根と、香ばしく焼いたさけの取り合わせがおいしさの決め手です。酒かすのほんのり甘い香りが絶品な冬のおばんざいの定番ですよ。


 エネルギー : 270 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 35分

 講師: 桑原 櫻子


(2〜3人分)
・大根 1/2本(約500g)
・塩ざけ (切り身)  2切れ
・せり 1/2ワ(約100g)
・酒かす 100g
・だし カップ4
・サラダ油 
・みりん 
・うす口しょうゆ 
・塩 
 
    

  大根は2cm厚さの輪切りにし、皮をむいて半月形に切る。鍋に水から入れ、竹串がスッと通るまで下ゆでする。同じ鍋でせりもサッとゆで、3〜4cm長さに切る。
  さけは半分に切る。フライパンにサラダ油少々を中火で熱し、さけの両面をこんがりとするまで焼く。
ポイント: さけは煮るのではなく、こんがり焼いて加える。この香ばしさがおいしさとなる。
  鍋にだしを注いで中火にかける。煮立ったらみりんカップ1/4、うす口しょうゆ大さじ2、塩小さじ1/4、 の大根を加えて15〜20分間煮る。酒かすを溶き入れ、5分間ほど煮る。
ポイント: 酒かすが堅い場合は、電子レンジに少しかけて柔らかくしてから、みそこしなどを使って溶き入れる。
  器に の大根を盛り、 のせり、 も盛る。 の煮汁を全体に回しかける。
ポイント: 器に盛ってから煮汁をかけることで、さけの香ばしさはそのままに味わうことができる。



15-8a  鴨(かも)鍋

かもと水菜だけ、というシンプルな組み合わせながらも、かもの脂が溶け込んだコクのある煮汁が、体を芯から温めてくれます。鍋あとには、お餅やおそばがよく合いますよ。


  エネルギー : 750 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 4.50 g
  調理時間 : 20分

 講師: 桑原 櫻子


(2人分)
・合いがもロース肉 1枚(約400g)
・水菜 2ワ(400g)

 【煮汁】 
  ・だし カップ4
  ・酒 カップ1/4
  ・みりん 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ2
  ・しょうゆ 大さじ1/2
 
    

  合いがも肉は周りについている脂身を切り取り、筋の多い部分も切り分ける。脂身は細かく切る。筋の多い部分は、筋を切るようにして細かく切る。残りの部分は5mm厚さのそぎ切りにする。
ポイント: 合いがも肉は、周囲についている脂身などを切り落として売られている場合もあるが、一枚肉の場合は、特徴のある部位ごとに切り分ける。脂身と、筋の多い部分は細かく切る。
  水菜は5〜6cm長さに切る。
  鍋に【煮汁】の材料を入れて中火で煮立てる。 の脂身を加え、2〜3分間煮る。
ポイント: 脂身を【煮汁】に加えて煮ると、コクが出て奥深い味わいになる。
  合いがも、水菜を順に加えて煮立て、肉の色が変わったら器にとり、【煮汁】も注いで食べる。



15-8b  かきの柚子(ゆず)釜焼き

かきのうまみ、白みその甘さを柚子がすっきり引き立てたおしゃれな一品です。柚子をくりぬいて器にすれば、食卓が爽やかな香りに包まれますよ。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 桑原 櫻子


(2人分)
・柚子 2コ
・かき 10コ(150g)

 【A】 
  ・白みそ 80g
  ・酒 カップ1/2
  ・みりん カップ1/4
  ・柚子の搾り汁 小さじ2
  ・砂糖 小さじ1
  ・卵黄 1コ分
・塩 
・サラダ油 
 
    

  柚子は上1/3で切り、中身をくりぬいて柚子釜をつくる。搾り汁は【A】に加える。
ポイント: 柚子の果肉や搾り汁は、浅漬けやお菓子づくりに使っても。
  かきは塩水でふり洗いし、流水でサッと洗ってざるに上げて水けをきる。
  フライパンにサラダ油少々をひいて中火にかけ、 を入れて身がふっくらとして、表面に焼き色がつくまで焼いて取り出しておく。
  小鍋に卵黄以外の【A】を入れて弱火にかけ、へらでつやが出るまで練り混ぜる。火を止めて卵黄を加え、よく混ぜる。
   の柚子釜に のかきを並べ入れ、 をかける。魚焼きグリルかオーブントースターで、表面に焼き色がつくまで焼く。



15-8c  蒸しずし

歯ごたえのよい具材としいたけの甘み、さまざまなおいしさが立ち上る湯気の中でフワリとまとまります。京都の冬の風物詩でもある蒸しずしをどうぞ。


  エネルギー : 410 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分 (きくらげ、干ししいたけを戻す時間は除く。)

 講師: 桑原 櫻子


(2人分)
・ご飯 (温かいもの)  茶椀(わん)2杯分
・ちりめんじゃこ 大さじ2

 【合わせ酢】 
  ・酢 カップ1/4
  ・砂糖 大さじ1/2
  ・塩 小さじ1/4
・干ししいたけ (小)  5枚
・きくらげ (乾/水で戻してみじん切りにする)  5g
・かまぼこ (細身のもの/2mm厚さのいちょう形に切る)  1/2本分
・卵 1コ
・絹さや (サッとゆでて斜め切りにしたもの)  適量
・紅しょうが (細切り)  適量
・砂糖 
・しょうゆ 
・サラダ油 
 
    

  しいたけはヒタヒタの水で戻し(戻し汁は捨てずに)、石づきを除いて細切りにする。鍋に、戻し汁カップ2/3、砂糖大さじ2、しょうゆ大さじ1とともに入れ、汁けがなくなるまで中火で煮る。
  ご飯はボウルに入れ、ちりめんじゃこを入れて混ぜた【合わせ酢】をふりかけ、切るようにして混ぜる。きくらげとかまぼこを加えてよく混ぜ、耐熱の茶碗に盛る。
  卵はよく溶きほぐし、サラダ油少々をひいたフライパンで中火で焼き、薄焼き卵をつくる。3〜4cm長さ、5mm幅に切る。
   の茶碗に をのせ、ふたかラップをかけて蒸気の上がった蒸し器で約15分間蒸す。蒸し上がったら絹さやを散らし、紅しょうがをのせる。



15-8d  揚げ餅のそぼろあんかけ

しょうがの風味がきいた熱々のあんを、トロリとするまで揚げ焼きにしたお餅にたっぷりかけてどうぞ。おねぎもたっぷりのせてくださいね。


  エネルギー : 780 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 桑原 櫻子


(つくりやすい分量)
・餅 2〜4コ
・鶏ひき肉 80g

 【A】 
  ・だし カップ1
  ・みりん カップ1/4
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・塩 少々
・ねぎ 1/2本
・しょうが汁 小さじ1/2
・サラダ油 
・酒 
・かたくり粉 
 
    

  フライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、餅を入れる。表面に焼き色がつき、中身が溶けて出てくるくらいまで揚げ焼きにする。
ポイント: 餅は少ない油で、フライパンを少し傾けるようにしてじっくり揚げ焼きにする。
  ねぎは4〜5cm長さに切って、せん切りにする。
  鍋にサラダ油少々を入れて中火にかけ、ひき肉と酒カップ1/4を入れて炒め、そぼろにする。
  【A】を加えてひと煮立ちさせ、しょうが汁も加える。かたくり粉大さじ1を同量の水で溶いて加え、煮立ててとろみをつける。
  器に を盛り、 をかけ、 をのせる。



15-9 鶏手羽とかぶのみぞれスープ煮

とろみでアツアツ、しょうがでポカポカ、体が芯から温まります。すりおろしたかぶが雪景色のような冬ならではの一品ですよ。


 エネルギー : 190 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 30分

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・鶏手羽中 4本
・かぶ (小)  3コ
・にんじん 40g
・しょうが (薄切り)  10g
・白ワイン 大さじ2
・固形チキンスープのもと (洋風)  1/4〜1/3コ
・ローリエ 1枚
・柚子(ゆず)の皮 (そぎ切りにする)  適宜
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
・かたくり粉 
 
    

  かぶは葉を落とし、2コは六つ割りにして皮をむき、1コは皮ごとすりおろす。
  にんじんは3cm長さに切り、四つから六つ割りにする。
  鶏手羽中は関節脇の筋を切り、骨に沿って切り込みを入れて軟骨を切り離す。裏表ともに塩・こしょう各少々をふる。
ポイント: 関節の軟骨を切り離すことで食べやすくなる。骨に沿って切り込みを入れて開くようにし、火が通りやすくする。
  フライパンにサラダ油小さじ2を中火で熱し、 を入れて両面にうっすらと焼き色がつくまで焼く。にんじん、しょうがを加え、白ワインと水カップ1+2/3、チキンスープのもと、ローリエも加えてふたをして5分間煮る。
   の六つ割りにしたかぶを加えてふたをし、15分間煮る。にんじん、かぶに竹串がスッと通るくらいになったらすりおろしたかぶを加え、サッと煮る。
ポイント: すりおろしたかぶを加えることで、スープにボリュームが出て、かぶもたっぷり食べられる。
  かたくり粉小さじ2を同量の水で溶いて加え、とろみをつける。味をみて、うすければ塩少々で調え、器に盛って柚子の皮を散らす。
ポイント: かたくり粉でとろみをつけ、冷めにくくするとともに、具材にスープがからんで食べやすくなる。



15-9a  にんじんの白みそマヨあえ

白みそにマヨネーズを混ぜた、甘さとコクが絶妙なバランスのあえ物です。ピーラーで薄切りにしたにんじんの彩りが待ち遠しい春を思わせるサラダですよ。


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 1.00 g
  調理時間 : 15分

 講師: 杉本 節子


(つくりやすい分量)
・にんじん 1/2本(約60g)
・じゃがいも (男爵)  1コ
・ゆで卵 (粗みじん切りにする)  1コ
・サラダ菜 適量

 【A】 
  ・マヨネーズ 大さじ2
  ・白みそ 大さじ1
・白ごま 小さじ2
・塩 
 
    

  にんじんはピーラーで縦に長く薄切りにする。4〜5cm長さに切り、耐熱皿に入れて塩一つまみをふる。ラップで覆って電子レンジ(600W)に1分30秒間かけ、粗熱を取る。
  じゃがいもは洗い、皮付きのままラップで覆って電子レンジに5分間かけて柔らかくする。皮をむき、2cm角に切る。
  ボウルに 、ゆで卵、よく混ぜた【A】を入れてあえ、白ごまを指でひねって加えてざっと混ぜる(白ごまは少しとっておく)。
  サラダ菜を敷いた器に盛り、白ごまをふる。



15-9b  卵と麩(ふ)のふわ焼き甘酢あん

卵のしみた麩と、しいたけ、ねぎの3つの具が、不思議なくらいに仲よくまとまる、新感覚のおばんざいです。ちょっぴり中国風な甘酢あんがたまりませんよ。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・卵 2コ

 【A】 
  ・水 大さじ1+1/2
  ・砂糖 小さじ1
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープのもと (中国風)  小さじ1/2
  ・塩 二つまみ
  ・こしょう 少々
・麩 14〜16コ(10g)
・生しいたけ (小)  2枚
・ねぎ 1本
・ねぎ (青い部分/小口切り)  適量

 【甘酢あん】 
  ・水 カップ1/2
  ・酒 大さじ1
  ・トマトケチャップ 大さじ1
  ・酢 大さじ1
  ・うす口しょうゆ 小さじ1
  ・砂糖 小さじ1
  ・顆粒チキンスープのもと (中国風)  小さじ1/2
・サラダ油 
・ごま油 
・かたくり粉 
 
    

  卵はボウルに割りほぐし、【A】を入れて下味をつける。麩を戻さずに加えて10分間おき、竹串で表面を数か所突いて、さらに10分間おく。
ポイント: 麩を戻さずに加えて10分間ほどおいたところで、竹串で突いてさらに味をしみこみやすくする。
  しいたけは石づきを除き1cm幅に切る。ねぎは3cm長さに切る。
  フライパンにサラダ油小さじ2を中火で熱し、 を入れて表面を焼きつける。 の麩を並べ入れて両面をこんがりと焼く(卵液はとっておく)。ごま油大さじ1を加え、卵液を加えて、大きく混ぜ、半熟になったらすべて皿に取り出す。
ポイント: 麩やほかの具をこんがりと焼きつけてから卵液を加える。こうすることで、卵をふんわりと仕上げることができる。
  フライパンはそのままで、【甘酢あん】の材料を混ぜて入れ、中火でサッと煮立てる。かたくり粉小さじ2を同量の水で溶いて加え、とろみをつける。
ポイント: 水溶きかたくり粉を加えたら、全体をよく混ぜてとろみをしっかりつける。
   の皿に【甘酢あん】をかけ、ねぎの青い部分を散らす。



15-9c  さわらのバターじょうゆ焼き

淡泊ながらも脂がのったさわらに、まったりとしたバターじょうゆがよく合います。ミニトマトの酸味が煮汁のコクを、ちょうどよい加減にさっぱりさせてくれますよ。


  エネルギー : 280 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分 (さわらに塩をしておく時間は除く。)

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・さわら (切り身)  2切れ(約200g)
・ミニトマト (ヘタを取って四つ割りにする)  1コ

 【A】 
  ・みりん 大さじ1
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・水 小さじ2
・ブロッコリー (サッと塩ゆでしたもの)  適量
・塩 
・こしょう 
・小麦粉 
・サラダ油 
・バター 
 
    

  さわらは両面に軽く塩をふって20分間ほどおく。表面に出てきた水分を紙タオルで拭き、こしょう少々をふって、小麦粉大さじ1を薄くつける。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、盛りつけるときに表になる面からさわらを1〜2分間焼き、ひっくり返して裏面も同じように焼く。途中出てきた脂は紙タオルで拭き取る。
  ミニトマト、よく混ぜ合わせた【A】を加え、スプーンで煮汁をさわらに回しかけながら煮詰める。とろみがついてきたらバター5gを加え、再び煮汁をさわらに回しかけて照りを出す。
ポイント: 最後にバターを加え、コクを出すと同時に、ふっくらつややかに仕上げる。
  器に盛り、ブロッコリーを添える。



15-9d  豚肉と白菜のつゆだく丼

白菜のシャキシャキとした食感をとろりとしたあんでまとめる、あったか丼です。しょうががたっぷり入った寒さ知らずの一品ですよ。


  エネルギー : 440 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 杉本 節子


(2人分)
・ご飯 (温かいもの)  茶椀(わん)2杯分
・豚ひき肉 50g
・白菜 1枚(約90g)
・えのきだけ 50g
・干しえび (水大さじ2で戻す)  5g
・しょうが (すりおろす)  15g

 【A】 
  ・水 カップ1
  ・うす口しょうゆ 大さじ1
  ・みりん 大さじ1
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと) (中国風)  小さじ1/2
・七味とうがらし 適量
・サラダ油 
・酒 
・塩 
・こしょう 
・かたくり粉 
・ごま油 
 
    

  白菜は、軸は繊維を断つように3mm幅に切る。葉は4〜5cm四方に切る。えのきだけは根元を落とし、3〜4cm長さに切る。干しえびは、戻し汁は捨てずにとっておき、粗みじんに切る。
  フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、ひき肉、干しえび、しょうがの1/3量を入れる。ひき肉が軽く色づいたら酒大さじ1、塩・こしょう各少々を加える。
  白菜の軸、えのきだけを加えて炒め合わせ、【A】と の戻し汁を加えて5分間煮る。かたくり粉小さじ2を同量の水で溶いて加え、とろみをつける。残りのしょうがの半量、ごま油小さじ1を加える。
  白菜の葉を加えてサッと煮て、器に盛ったご飯にかける。残りのしょうがを添え、七味とうがらしをふる。



15-10  だまこ&ふわふわ鶏つくねの中華あんかけ

クッキングコンテスト2011「わが家の自慢料理部門」グランプリ受賞レシピです。


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 奈良 華代


(4人分)

 【鶏つくね】 
  ・鶏ひき肉 300g
  ・豚軟骨 100g
  ・寒こうじ 小さじ1
  *米、米麹、塩でつくる発酵食品。秋田県南部地域では漬物の素として使われる。 
  ・長芋 (すりおろす)  30g
  ・溶き卵 1/2コ分
  ・しょうが汁 少々

 【だまこ】 
  ・ごはん (炊きたてのもの)  300g
  ・顆粒(かりゅう)チキンスープのもと (中国風)  小さじ1/2
  ・梅干し (種を除いてみじん切り)  1コ分
  ・青じそ (せん切り)  3枚分

 【あん】 
  ・まいたけ 150g
  ・グリーンアスパラガス 5本
  ・パプリカ (赤)  50g
  ・パプリカ (黄)  50g
  ・ねぎ 1/2本
  ・しょうが (みじん切り)  5g
  ・紹興酒 大さじ3

 【A】 
  ・湯 カップ4
  ・顆粒チキンスープのもと(中国風) 大さじ1
  ・砂糖 大さじ1
  ・オイスターソース 小さじ2
  ・うす口しょうゆ 小さじ2
  ・塩 小さじ1+1/3
  ・こしょう 少々
  ・水溶きかたくり粉 適量
  *約50gを倍量の水で溶く。 
・ごぼう 20cm
・サラダ油 適量
・酒 
・塩 
・こしょう 
・揚げ油 
・サラダ油 
 
    

  豚軟骨は寒こうじ、酒大さじ1で下味をつけ、両面をグリルで焼いて1cm角に切る。
  ボウルに鶏ひき肉、長芋、溶き卵、酒小さじ2、塩小さじ1/2、こしょう少々、しょうが汁を加えてよくこねる。
   を加えて混ぜ、スプーンで一口大にまとめて170℃の揚げ油で揚げる。
  ごぼうは包丁の背で皮をこそげ、ピーラーで薄く切って水にさらす。水けをきり、素揚げする。
  ご飯に、チキンスープのもとを混ぜてすりこぎでつぶし、梅干しと青じそを混ぜる。手に塩水をつけ、ご飯を適量とり、一口大のボール状に丸める。
   をアルミはくの上に並べて魚焼きグリルに入れ、強火で約8分間、全面を香ばしく焼く。
  まいたけは一口大に手で裂く。アスパラガスは根元の堅い部分を切って、斜め切りにする。パプリカはヘタと種を取り除いて2cm角に切る。ねぎは斜め切りにする。
  フライパンにサラダ油適量を熱し、しょうが、ねぎを炒める。香りがたったら、まいたけ、アスパラガス、パプリカの順に加えて炒め、紹興酒を加える。
  【A】を加え、煮立ったら、水溶きかたくり粉でとろみをつける。【鶏つくね】を加えて合わせる。
  器に【だまこ】を盛り、アツアツの をかけ、上に のごぼうをのせる。

このレシピは、2011/11/05にクッキングコンテストでも紹介されました。



15-11  鮭(さけ)の竜田揚げ

香ばしく揚げたさけに、だしのうまみをたっぷり含んだ青ねぎを添えたボリュームのあるおかずです。揚げる時間と油の温度に注意すればパサパサになる心配もないですよ!


  エネルギー : 300 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 35分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・生ざけ (切り身)  2切れ(180g)

 【A】 
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・柚子(ゆず)の搾り汁 1/3コ分
  ・柚子の皮のすりおろし 1/3コ分
・青ねぎ 120g
・だし カップ1/4
・かたくり粉 
・揚げ油 
・サラダ油 
・塩 
 
    

  さけはウロコを取り除き、半分に切る。青ねぎはやや厚めの斜め切りにする。
ポイント: 包丁の先を使ってウロコを取る。紙タオルの上で作業すると切り身がすべらず、まな板を汚さずにすむ。
  容器に【A】を合わせ、 のさけを入れて10〜15分間おく。表面の水けを拭き取り、かたくり粉を全体に薄くまぶして余分な粉を落とし、5分間ほどおく。
ポイント: 全体に味がつくように、ヒタヒタの状態の合わせ地に浸す。かたくり粉がさけになじむまでおくと、油で揚げたときに粉が散らず、カリッときれいに揚がる。
  160℃に熱した揚げ油に を入れ、濃いきつね色になるまで揚げる。
ポイント: 油は鍋底から1cmくらいまで入れると、切り身が浸るくらいになる。竜田揚げは焦げやすいので注意を。
  フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、 の青ねぎを入れて強火で焼く。少し焼き色がついたら火を弱めてだしを加え、塩少々で味を調える。汁けがなくなるまで3分間ほど煮詰める。
ポイント: ねぎは香ばしくなるまでよく炒め、だしの味をしっかり含ませる。
  器に を盛る。



15-11a  鮭(さけ)ひじき

定番のひじきの煮物に、さけが入ることで風味豊かになり、絹さやで彩りと食感が加わります。皮から生臭さが煮汁に出てしまうので、取り除いてから煮ましょう。


  エネルギー : 180 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (ひじきを戻す時間は除く。)

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・生ざけ (切り身)  1+1/3切れ(120g)
・ひじき (乾)  10g
・絹さや 10枚

 【A】 
  ・だし カップ1
  ・酒 大さじ4
  ・しょうゆ 小さじ2
  ・みりん 小さじ2
・一味とうがらし 適宜
・塩 
・かたくり粉 
・サラダ油 
 
    

  ひじきは湯か水で戻しておく。絹さやは筋を取り、サッとゆでて斜めに切る。
  さけは皮を除いて一口大に切り、両面に軽く塩をふって5分間ほどおく。表面の水けを拭き取り、かたくり粉を薄くまぶして5分間ほどおく。フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、中火でさけの両面を香ばしく焼いて取り出す。
ポイント: さけは8割方火を通し、表面に焼き色がついたら取り出す。
  フライパンをきれいにし、ひじきと【A】を入れて弱めの中火でおよそ10分間煮る。煮汁が減ってきたらさけを戻し、ひじきをからめて の絹さやを加える。器に盛って好みで一味とうがらしをふる。
ポイント: ひじきに味がしみてふっくらしたらさけを戻し入れる。煮すぎるとさけが堅くなるのでひじきをからめる程度に。



15-11b  鮭(さけ)キャベツ

さけのうまみとキャベツの甘みを豆乳ベースのだしでいただく和風クリーム煮です。キャベツは下ゆでしておくと青臭さもなくなりしっかりと味を含みますよ。


  エネルギー : 260 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・生ざけ (切り身)  1+2/3切れ(150g)
・キャベツ 1/4コ

 【A】 
  ・豆乳 (無調整)  90ml
  ・サラダ油 大さじ1

 【B】 
  ・みそ 大さじ2〜3
  ・みりん 大さじ1
・だし カップ1
・レモン汁 1/4コ分
・塩 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  さけはウロコを除いて一口大に切り、両面に軽く塩をふって5分間ほどおく。
  キャベツは1枚ずつはがして葉と軸に切り分ける。鍋にたっぷりの湯を沸かし、葉はサッと湯通しし、軸は2分間ゆでてざるにとり、水けをきる。
ポイント: キャベツは葉と軸では、火の通る時間が異なるので、切り分けて軸は長めにゆでる。
   のさけの水けを拭き取り、 の鍋の湯に通し、霜降りにする(全体備考参照)。
  ボウルに【A】の豆乳を入れ、サラダ油を少しずつ加えながら混ぜる。トロッとしてきたら【B】を加えて溶かし合わせる。
  鍋にだしを注いで弱火にかけ、煮立ってきたら を入れ、ひと煮立ちしたら を加える。キャベツに煮汁がからんだら塩少々で味を調え、レモン汁を加える。器に盛りつけ、黒こしょう少々をふる。
ポイント: さけのうまみが出た煮汁でキャベツの食感を損なわないようにサッと煮る。

【おいしさのコツ】
さけは独特の臭みがあるので下処理をしておくとおいしく仕上がります。下処理のしかたは調理や味つけで変え、うす味にサッと煮る場合は霜降りにして身の表面にある余分な脂を取り除きます。時間をかけて煮る場合は皮から臭みが煮汁に溶け出しておいしさを損ねてしまうので、皮は除いてから調理します。焼き物にする場合は塩をふり、揚げ物にする場合は竜田揚げのように下味をつけて、うまみを引き出します。



15-12  チーズケーキ

混ぜて焼くだけなのにおいしい、濃厚なニューヨークタイプをご紹介。レモンの酸味が爽やかな、春にぴったりのスイーツです。


  エネルギー : 2960 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 80分 (台やケーキを冷やす時間は除く。)

 講師: 島本 薫


(直径18cmの丸型1台分)
・クリームチーズ 250g
・グラニュー糖 110g
・サワークリーム 180g
・牛乳 小さじ4
・卵黄 (大)  2コ分
・卵白 (大)  1コ分
・コーンスターチ 15g
・レモン汁 小さじ2

 【台】 
  ・グラハムクラッカー 100g
  *小麦を全粒のまま製粉したグラハム粉を使ったクラッカー 
  ・バター (食塩不使用)  40g
・バター (食塩不使用)  適量(約5g)
*型に塗る用 


 

型の準備 
 バターを耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)に約40秒間かけて溶かしたら、はけで型の底と側面に塗る。 
ポイント: 底が抜けるタイプの型を使用する。 
 型に合わせて切ったオーブン用の紙を側面と底に貼り付ける(側面の巻き終わりは1cmほど重ねる)。 
 湯煎の湯が入らないように、底をアルミはくで二重に覆う(余分な部分は外側に折り返す)。 

オーブンの準備 
 オーブンは180℃に温める。 
    


台をつくる
  ジッパー付きのポリ袋にグラハムクラッカーを入れる。麺棒でたたいて砕いたら、麺棒を転がして、大きな塊がなくなるまで、さらに細かくつぶす。
  バターを耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)に約50秒間かけて溶かしたら、 に加える。軽くふってなじませたら、全体が湿るまでもむ。
   を型に移し、スプーンの背でギュッと押しつけながら敷き詰め(触ってフワフワしない程度にしっかりと)、冷蔵庫で冷やしておく。

生地をつくる
  ボウルに卵白を入れて泡立て器で泡立てる。柔らかいツノが立ってきたら、グラニュー糖の約1/3量を2回に分けて加え、ツノの先が垂れるくらいのメレンゲをつくる。
  耐熱ボウルにクリームチーズを入れて、チーズを覆うようにふんわりラップをかぶせ、電子レンジ(600W)に約1分間かける。
ポイント: 表面はまだ堅くても、角を触ると柔らかければOK。
  クリームチーズをゴムべらで練り混ぜ、なめらかになったら、 で残ったグラニュー糖を加えて泡立て器ですり混ぜる。
ポイント: ここでは多少ザラザラ感が残ってもよい。
  サワークリーム、牛乳、卵黄、コーンスターチ、レモン汁を順に加えて、そのつどなじむまでよく混ぜる。
   のメレンゲの約1/3量を加え、泡立て器で生地を持ち上げるようにして、メレンゲが見えなくなるまで混ぜる。
  残りのメレンゲを加えたら、ゴムべらに持ちかえて、生地を持ち上げてひっくり返すようにして混ぜる。

焼き上げる
  バットに型を入れ、 の生地を流し入れて表面をゴムべらでならす。
   をバットごと天板にのせ、バットの約1cm深さまで熱湯を注ぐ。180℃のオーブンで15分間、160℃に下げて約40分間焼く。
  表面はしっかり焼けていて、竹串を刺すとうっすら生地がついてくればOK。アルミはくを取り、粗熱が取れたら型ごと冷蔵庫で冷やす。
ポイント: くずれやすいので、必ず冷ましてから型をはずすこと。

※このレシピは、2011年4月19日に放送したレシピです。
◆極上ポイント◆
・湯煎焼きで乾燥を防いで、まったり柔らかな口当たりに。
・焼き上がりは中心部がやや柔らかいくらいでOK。
・冷蔵庫で1日冷やすと、生地が落ち着き、さらにしっとり。



15-13  もやしとささ身の塩炒め

シャキシャキのもやしがたまらない簡単な炒め物です。コク出しのコーヒー用ミルクが隠し味。シンプルな炒め物だからこそ、もやしとささ身の下ごしらえは丁寧にしましょう。


  エネルギー : 250 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 15分

 講師: 陳 建一


(2人分)
・もやし (ひげ根があれば取る)  150g
・鶏ささ身 2本(100g)

 【下味】 
  ・卵白 大さじ2
  ・かたくり粉 大さじ1+1/2
  ・酒 大さじ1/2
  ・サラダ油 小さじ1
  ・塩 小さじ1/4
  ・こしょう 少々

 【A】 
  ・チキンスープ 大さじ1+1/2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープのもと(中国風)を表示どおりに湯で溶いたもの 
  ・コーヒー用ミルク 1コ(4.5ml)
  ・砂糖 小さじ1/2
  ・塩 小さじ1/4
  ・昆布茶 (粉)  小さじ1/4
  ・酒 少々
  ・こしょう 少々
  ・水溶きかたくり粉 大さじ1
  *かたくり粉を同量の水で溶いたもの 
・細ねぎ (小口切り)  少々
・しょうが (みじん切り)  少々
・塩 
・サラダ油 
・揚げ油 
 
    

  たっぷりの湯を沸かし、塩適量(少し塩辛いと感じるくらい)とサラダ油少々を入れる。もやしを加えてサッとゆでてざるに上げる。【A】は順に混ぜ合わせておく。
ポイント: もやしはゆですぎると食感が悪くなるので、あくまで湯通しの感覚でサッとゆでる。
  ささ身は筋を取って細切りにし、【下味】の材料を加えてよくもみ込む。揚げ油を低温(120〜130℃)に熱し、ささ身を入れてほぐしながら火を通し、引き上げて油をきる。
ポイント: ささ身は【下味】をつけてから低めの温度で油通しすると、食感も風味もよくなる。
  中華鍋(またはフライパン)を熱し、サラダ油大さじ1をなじませて、細ねぎとしょうがを軽く炒め、もやしと を加えて軽く炒める。
  【A】を混ぜながら回し入れ、サッと炒める。仕上げにサラダ油少々を回しかける。



15-14  もやしそば

もやしとひき肉のあんが麺にまったりからんで、絶妙なおいしさですよ。ふんわりとした食感とほのかに甘い風味の秘密はすりおろした長芋です。


  エネルギー : 630 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 陳 建一


(1人分)
・中華麺 (生)  1玉
・もやし (ひげ根があれば取る)  100g
・豚ひき肉 80g
・長芋 (すりおろす)  50g

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・昆布茶 (粉)  少々
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
  ・砂糖 少々
  ・しょうが (みじん切り)  小さじ1/2
  ・オイスターソース 小さじ1/2
  ・チキンスープ カップ1/2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風)を表示どおりに湯で溶いたもの。 
・水溶きかたくり粉 大さじ1〜1+1/2
*かたくり粉を同量の水で溶いたもの。 
・ラーユ 少々

 【スープの素(もと)】 
  ・しょうゆ 大さじ1
  ・ねぎ油 大さじ1/2
  *あれば。 
  ・オイスターソース 小さじ1/2
  ・昆布茶 (粉)  少々
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
  ・ねぎ (みじん切り)  少々
  ・ごま油 ごく少々
・チキンスープ カップ1+1/4
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風)を表示どおりに湯で溶いたもの。 
・サラダ油 
 
    

  器に【スープの素】を混ぜ合わせておく。
  中華鍋(またはフライパン)を熱し、サラダ油少々をなじませ、ひき肉を入れてよく炒める。【A】の豆板醤としょうがを加え、香りが出たら、【A】の残りの材料を加える。
  長芋を加えてよく混ぜ、もやしも加えて少し煮る。水溶きかたくり粉でとろみをつけ、ラーユを加える。
ポイント: すりおろした長芋を加えたら、溶くように全体をよく混ぜる。
  鍋に湯を沸かし、中華麺を袋の表示時間どおりにゆでる。
   の器に、温めたチキンスープを加えてよく溶かし、湯をきった を入れる。 を上からかける。



15-14a  もやしとえびだんごの塩あんかけ

フワフワのえびとシャキシャキのもやしが楽しめる新食感の一品です。ベーコンのうまみがきいた上品なあんが、やさしい味のえびだんごにぴったりですよ。


  エネルギー : 130 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.90 g
  調理時間 : 25分

 講師: 陳 建一


(2人分)
・もやし (ひげ根があれば取る)  150g
・むきえび 50g

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・塩 小さじ1/3
  ・砂糖 少々
  ・こしょう 少々
  ・コーヒー用ミルク 1コ(4.5ml)
  ・かたくり粉 大さじ1/2
  ・ごま油 小さじ1/2
・卵白 1コ分

 【塩あん】 
  ・チキンスープ カップ1
  *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風)を表示どおりに湯で溶いたもの。 
  ・ベーコン (みじん切り)  30g
  ・酒 大さじ1
  ・昆布茶 (粉)  小さじ1/4
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
・水溶きかたくり粉 大さじ1
*かたくり粉を同量の水で溶いたもの。 
・かたくり粉 
 
    

  えびは包丁でよくたたき、【A】を順に加えて、粘りが出るまでよく混ぜる。
  卵白は泡立ててメレンゲにし、 のえびに加えて、ふんわり混ぜ合わせる。
ポイント: メレンゲを加えることで、口当たりがフワフワになり、ボリュームも出る。
  もやし全体にかたくり粉を薄くまぶしてから、 に加える。
  鍋に湯を沸かし、火を止めておく。 を8等分にし、細長い形に整えて湯に入れる。8コすべて入ったら再び火をつけて、2〜3分間、表面が固まるまでゆでる。
ポイント: いったん火を止め、だんごがすべて入った段階で、再び火をつければ、均一なゆで上がりになる。
  【塩あん】をつくる。鍋にチキンスープを入れて熱し、ベーコンを加えて中火で20〜30秒間煮て味を出す。残りの材料を加えたら、水溶きかたくり粉でとろみをつける。
  湯をきった を器に盛り、 をかける。



15-14b  もやしと豚バラと油揚げのピリ辛炒め

ピリッとしたみそ味で、白いご飯がすすむ炒め物です。あっさりとみずみずしいもやしと、豚バラのコク、うまみを吸った油揚げが一体になっておいしいこと間違いなしですよ!


  エネルギー : 320 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.50 g
  調理時間 : 15分

 講師: 陳 建一


(2人分)
・もやし (ひげ根があれば取る)  150g
・豚バラ肉 (薄切り/食べやすく切る)  100g
・油揚げ (短冊形に切る)  1枚
・にら (5cm長さに切る)  50g
・ねぎ (みじん切り)  5cm
・しょうが (みじん切り)  少々

 【A】 
  ・豆板醤(トーバンジャン) 大さじ1/2
  ・甜麺醤(テンメンジャン) 大さじ1/2

 【B】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・オイスターソース 小さじ1
  ・昆布茶 (粉)  小さじ1/4
  ・こしょう 少々
・水溶きかたくり粉 少々
*かたくり粉を同量の水で溶いたもの。 
・サラダ油 
・ごま油 
 
    

  中華鍋(またはフライパン)を熱し、サラダ油少々をなじませたら、豚バラ肉を強火で炒める。脂が出て香ばしくなったら、ねぎとしょうがを加えてサッと炒める。
  【A】を加えて炒めたら、油揚げを加えてサッと炒める。
ポイント: 豚肉に豆板醤と甜麺醤をよくからませてから、油揚げを加える。
  【B】を加えてサッと炒めたら、もやしをのせ、ふたをして蒸し煮にする。
  2〜3分間たって、もやしがややしんなりしたら、にらを加えて、味を全体になじませる。
ポイント: もやしの表面に、汗をかいたようにうっすら水分が出てくればOK。
  水溶きかたくり粉を回し入れて、軽くとろみをつける。仕上げにごま油少々を加えてサッと炒める。