12-1 魚介のトマトスープ煮

イタリアの定番スープ!低エネルギー・低脂肪の魚介を組み合わせて、トマトと煮詰めた「免疫力強化レシピ」です。


 エネルギー : 308 kcal
 塩分 : 4.60 g
 調理時間 : 25分

 講師: 落合 務


(2人分)
・あさり (砂抜きしたもの)  250g
・いか (足、エンペラ)  80g
・むきえび 80g
・きんめだい (切り身/小)  2切れ(80g)
・たまねぎ 40g
・セロリ 40g
・トマトの水煮 (缶詰/食塩不使用)  1缶(400g)
・タイム (生)  2本
・ローズマリー (生)  1本
・イタリアンパセリ (生/粗みじん切り)  適宜
・オリーブ油 
・塩 
・こしょう 

*エネルギーは1人分 
 
    

  あさりは殻と殻をこすり合わせて洗い、いかは食べやすく切る。えびは背ワタがあれば除く。たまねぎは繊維を断つように薄切りにし、セロリはたたいてつぶしてからみじん切りにする。トマトの水煮は手でつぶして芯を除く。
  タイムとローズマリーはたこ糸で縛る。
  鍋にオリーブ油大さじ2を強めの中火で熱し、たまねぎ、セロリを透き通るまで炒める。きんめだい、えびを加えて炒め、えびは色が変わったら取り出す。あさりを加え、水カップ1/2を注ぎ、ふたをして口が開いたら取り出す。鍋を揺すりながら、軽く煮詰める。
  トマトの水煮を加え、煮立ったらきんめだいを取り出す。鍋を揺すりながら、水分を蒸発させるように煮詰める。トロリとしたら、 を加え、えびとあさり、きんめだいを戻し入れ、いかを加えてサッと煮る。水適量を加えてとろみを加減する。
  塩小さじ1/3、こしょう少々をふって器に盛り、あればイタリアンパセリをふる。

塩分2.2g
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【低エネルギー・低脂肪の魚介を取り合わせる】
あさり、えび、いかに含まれるタウリンは肝細胞の修復に役立つ。魚介類は順々に炒めながら、だしを引き出し、うまみを凝縮させていく。
【ハーブの香りで減塩効果】
魚介と相性のよいタイムとローズマリーで風味づけ。香りの効果で、塩分控えめでも味わい深く満足感のある味に仕上がる。
【温かい煮汁ごと食べて体を温める】
うまみが凝縮して、トロリとなった煮汁に、魚介類を戻し入れる。温まったところで器に盛り、煮汁ごと食べれば、食後は体が芯からポカポカに。



12-1a  春菊と豆腐のサラダ

ビタミンA・C・Eを含む春菊と、豆腐と組み合わせた「免疫力強化レシピ」です!アンチョビとニンニク入りのドレッシングでどうぞ!


  エネルギー : 313 kcal
  塩分 : 0.80 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 落合 務


(2人分)
・木綿豆腐 (大)  1/2丁(200g)
・春菊 60g
・パルメザンチーズ (すりおろす)  適量

 【ドレッシング】 
  ・エクストラバージンオリーブ油 大さじ3
  ・レモン汁 大さじ1
  ・塩 少々
  ・こしょう 少々
  ・アンチョビ (フィレ/みじん切り)  1枚分(3g)
  ・にんにく (すりおろす)  少々
・こしょう 
・バター 
 
    

  豆腐は軽く水きりして横に約1cm幅に切り、こしょう少々をふる。春菊は葉を摘み、茎は縦2〜4等分に切ってともに水にさらす。
  【ドレッシング】をつくる。ボウルにレモン汁、塩、こしょうを入れて混ぜ、アンチョビ、にんにくを加えて混ぜる。エクストラバージンオリーブ油を加えて混ぜる。
  フライパンにバター大さじ1を溶かして豆腐を入れ、両面をこんがりと焼く。器に盛ってパルメザンチーズ少々をふり、春菊の水けをきって、【ドレッシング】とあえ、のせる。さらにパルメザンチーズ少々をふる。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【良質たんぱくと抗酸化ビタミンで!】
良質たんぱくの豆腐をバターで焼き、パルメザンチーズをふってコクを出す。抗酸化ビタミンを含む春菊は生のままたっぷりのせて香りよく仕上げる。



12-1b  帆立てと桜えびのパスタ

肝臓の働きを助けるタウリンが豊富な帆立てが入った「免疫力強化レシピ」です。桜えびのだしとドライトマトのうまみだけで、味つけの塩は不要です!


  エネルギー : 637 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.70 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分

 講師: 落合 務


(2人分)
・スパゲッティ 160g
・帆立て貝柱 200g
・桜えび 10g
・ねぎ 2/3本
・にんにく 2かけ
・赤とうがらし (種を除く)  1/2本
・ドライトマト 20g
*完熟トマトを干したもの。 
・すりごま (白)  大さじ1
・白ごま 適量
・オリーブ油 
・塩 
 
    

  桜えびは香ばしくなるまでからいりし、水カップ1+1/2を加え、煮立ったら弱火で約1分間煮る。ざるでこしてだしをとり、60mlをとりおく。だしの残りはスープや煮物などに。
  帆立て貝柱は厚みを半分に切る。ねぎは斜め薄切りにし、にんにくは1かけを横3つに切って芯を除く。ドライトマトは5mm幅に切る。
  フライパンにオリーブ油大さじ2を入れ、フライパンを傾けてにんにくを加える。強めの中火にかけ、にんにくから小さな泡が出てきたら弱火にし、ようじがスッと通るようになったら、にんにくを取り出す。火を止め、赤とうがらしを加え、15〜20秒間転がし、取り出す。
  たっぷりの熱湯に1%の塩(水1リットルにつき塩10g)を入れ、スパゲッティを袋の表示より1分間短めにゆでる。ゆで上がる直前にねぎを加える。
   のフライパンに帆立て貝柱を加え、半生の状態でドライトマトを加えて炒める。火を止めて、フライパンの底をぬれ布巾に当てて冷ます。 のだしを加えて中火にかけ、フライパンを揺すりながら水分をとばし、トロリとしたソースをつくる。
  ゆで上げて湯をきった を加えてあえ、すりごまも加えてあえる。器に盛り、白ごまをふる。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【桜えびでうまみの濃いだしをとり、塩分控えめに】
桜えびを水で煮出してこし、コクと香りの高いだしをとる。これをスパゲッティのソースに使えば、塩けを控えても味がまとまる。
【にんにく、ねぎ、とうがらしで血行促進】
にんにくのにおい成分、とうがらしの辛み成分には、血の巡りをよくし、体を温める効果がある。同様の効果があるねぎは具に加えて。
【低脂肪の帆立てに、ドライトマトでうまみをプラス】
低脂肪で良質のたんぱく質を含む帆立ては、肝臓によいタウリンも豊富。ドライトマトのうまみで淡泊な帆立ての味を引き立てる。



12-1c  ブロッコリーとじゃがいもの鶏ささ身ソースがけ

低エネルギー、低脂肪のささ身をソースに使った「免疫力強化レシピ」です!にんにくとパルメザンチーズのコクがポイントですよ。


  エネルギー : 106 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.70 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分 (鶏ささ身を冷ます時間は除く。)

 講師: 落合 務


(2人分)
・ブロッコリー 100g
・じゃがいも (小)  1コ(100g)

 【鶏ささ身ソース】 
  ・鶏ささ身 50g
  ・にんにく 1かけ
  ・牛乳 カップ1/4
  ・パルメザンチーズ (すりおろす)  小さじ1
  ・塩 少々
・ルッコラ (ザク切り)  適量
 
    

  ブロッコリーは小房に分け、色よくゆでる。じゃがいもはよく洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を注ぎ、竹串がスッと通るまでゆでる。粗熱が取れたら皮をむき、手で割って一口大にする。にんにくは横に3等分に切り、芯を除く。
  小鍋に鶏ささ身、にんにくを入れ、水をヒタヒタに注いで強火にかける。煮立ったら中火にし、にんにくに竹串がスッと通るまで3〜4分間ゆでる。ざるに上げ、冷ます。
  フードプロセッサーに、 、牛乳、パルメザンチーズ、塩を入れ、なめらかになるまでかくはんする。
  器にじゃがいも、ブロッコリーを盛り、 の【鶏ささ身ソース】をかけ、ルッコラをのせる。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【低エネルギーのささ身をひと工夫】
低エネルギー・低脂肪の鶏ささ身を風味のよいソースにして味わう。緑黄色野菜に合わせるのがおすすめ。



12-1d  柿のスムージー

アミノ酸豊富な柿を、シャーベットのデザートにした「免疫力強化レシピ」です!さわやかなミントの香りがいいアクセントですよ。


  エネルギー : 95 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.00 g
  調理時間 : 10分

 講師: 落合 務


(2人分)
・柿 230g
・パイナップル 100g(正味)
・ミントの葉 (生)  6枚
・氷 100g
 
    

  柿は皮と種を除き、200gは一口大に切り、残りは5mm角に切る。パイナップルは一口大に切る。
  ミキサーに一口大の柿、パイナップル、ミント、氷を入れ、なめらかになるまでかくはんする。
ポイント: 氷のクラッシュができるミキサーを使用する。
  器に注ぎ、角切りの柿をのせ、好みでミントの粗みじん切り(分量外)を飾る。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【肝臓と腎臓の働きを手軽にサポート】
柿には、肝臓を丈夫にするアミノ酸が含まれている。カロテンやビタミンCも豊富で、そのまま食べるだけでも肝・腎機能をサポートする便利食材。



12-1e  ほうれんそうのアーリオ・オーリオ

肝臓に良いほうれんそうをつかった「免疫力強化レシピ」をご紹介!ソースに加えた赤とうがらしの辛みがポイントですよ。


  エネルギー : 134 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.60 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 10分

 講師: 落合 務


(2人分)
・ほうれんそう 1ワ(200g)
・にんにく 1かけ
・赤とうがらし (種を除く)  1/2本
・オリーブ油 
・塩 
 
    

  ほうれんそうは熱湯で色よくゆでて水にとり、水けをよく絞って4〜5cm長さに切る。にんにくは横3つに切って芯を除く。
  フライパンにオリーブ油大さじ2を入れ、フライパンを傾けてにんにくを加える。強めの中火にかけ、にんにくから小さな泡が出てきたら弱火にし、ようじがスッと通るようになったらにんにくを取り出す。火を止め、赤とうがらしを加えて15〜20秒間転がし、取り出す。
   にほうれんそうを加えて炒め、塩小さじ1/4をふる。
  器に盛り、取り出したにんにく、赤とうがらしをのせる。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【青菜を効率よくとって肝・腎を健やかに】
ほうれんそうには、肝臓で解毒作用を発揮する際に必要な酵素の材料となるビタミンがたっぷり含まれている。にんにく、とうがらしの香りと辛みを移した油で炒めることで、体を温める効果も。



12-2 根菜ソースのパスタ

見た目はまるでミートソースですが、実は野菜のみのラグーソースをたっぷりかけましょう!腸も元気にになる「免疫力強化レシピ」です!


 エネルギー : 533 kcal
 塩分 : 3.70 g
 調理時間 : 35分

 講師: 落合 務


(2人分)
・スパゲッティ 160g

 【根菜のラグー】*つくりやすい分量。残りは冷蔵庫で2〜3日間保存可能 
  ・ごぼう 60g
  ・大根 60g
  ・れんこん 60g
  ・にんじん 60g
  ・たまねぎ 60g
  ・トマトの水煮 (缶詰/食塩不使用)  1缶(400g)
  ・赤ワイン カップ3/4
  ・ローリエ 1枚
・パルメザンチーズ 40g
・オリーブ油 
・塩 
・こしょう 

*エネルギーは1人分 
 
    

  【根菜のラグー】をつくる。ごぼう、大根、れんこん、にんじん、たまねぎは3〜4mm角に切る。トマトの水煮は手でつぶして芯を除く。
  鍋にオリーブ油大さじ2を強めの中火で熱し、たまねぎ、にんじんを少し茶色く色づくまで約5分間炒める。ごぼう、大根、れんこんを加え、小さな泡が出てチリチリとするまでさらに3〜4分間炒める。
  強火にして赤ワインを一気に注ぎ、しっかりと水分をとばす。トマトの水煮を加え、ローリエに切り目を1か所入れて加え、中火にして約10分間煮詰める。トロリとしたら、塩小さじ1/2、こしょう少々をふる。水カップ1/4を加えて混ぜ、煮立ったら火を止める。
  たっぷりの熱湯に1%の塩(水1リットルにつき塩10g)を入れ、スパゲッティを袋の表示より1分間短くゆでる。
  フライパンに【根菜のラグー】240gを入れて温め、湯をきったスパゲッティを加えてあえ、パルメザンチーズを少し残して加え、あえる。器に盛り、残りのパルメザンチーズをふる。

塩分2.4g
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【にんじんのビタミンAで粘膜を強く】
にんじんはカロテン(体内でビタミンAに変わる)が豊富な緑黄色野菜の代表。油で炒めて、カロテンの吸収率をアップさせる。
【たっぷりの根菜で食物繊維をとる】
根菜は善玉菌を増やすオリゴ糖と、腸の働きを活発にする食物繊維の両方が豊富な優れもの。炒めてから煮込み、風味をひとつにまとめる。



12-2a  たっぷり野菜と豆のスープ

カロテンと食物繊維が豊富な野菜、豆をコトコト煮込んだ「免疫力強化レシピ」です!とろみのあるスープで体も芯から温まりますよ。


  エネルギー : 254 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 3.80 g
  調理時間 : 35分

 講師: 落合 務


(2〜3人分)
・たまねぎ 100g
・にんじん 50g
・セロリ 50g
・かぼちゃ 50g
・大根 50g
・ごぼう 50g
・トマト (小)  1コ
・キドニービーンズ (水煮/缶詰)  1缶(430g)
*金時豆の仲間。 
・パルメザンチーズ (すりおろす)  大さじ1
・オリーブ油 
・塩 
・こしょう 
 
    

  たまねぎは1cm四方に切り、にんじん、セロリ、かぼちゃ、大根、ごぼうは7〜8mm角に切る。
  キドニービーンズは豆と缶汁に分ける。豆の半量をボウルに入れ、フォークの背でつぶす。
  鍋にオリーブ油大さじ2を強めの中火で熱し、たまねぎ、にんじん、セロリを少し茶色く色づくまで約5分間炒める。かぼちゃ、大根、ごぼうを加えてさらに3〜4分間炒める。
  トマトのヘタを取り、手でつぶして加え、炒め合わせる。水カップ2+1/2、キドニービーンズの缶汁、残りの豆を加え、強火で煮る。煮立ったら弱めの中火にし、塩小さじ2/3をふって約10分間煮る。
  つぶした豆に の煮汁をカップ1/2くらい加えて溶きのばし、鍋に加える。混ぜながら軽く煮て温め、パルメザンチーズ、こしょう少々を加えて混ぜる。

塩分1.2g
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【カロテンと食物繊維が豊富な野菜で】
カロテンと食物繊維が豊富なにんじんとかぼちゃ、食物繊維が豊富な根菜類を丁寧に炒めてうまみを出す。
【豆は食物繊維とオリゴ糖を含む優秀食材】
豆は水煮の缶詰を使えば簡単。缶汁も残さず使ってコトコト煮込み、野菜と豆の甘みを引き出す。
【とろみをつけたスープで温かさをキープ】
つぶした豆はスープでのばしてから、鍋に加える。こうすることで、スープに軽くとろみがついて温かさが持続する。



12-2b  きのこリゾット

ご飯からつくるのに、ツブツブ感があっておいしいリゾットです。食物繊維豊富で、食欲のないときにもおすすめ!


  エネルギー : 258 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.00 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 10分

 講師: 落合 務


(2人分)
・ご飯 (冷めたもの)  200g
・万能きのこソース 100g
・パルメザンチーズ (すりおろす)  15g
・イタリアンパセリ (生/粗みじん切り)  適量
・塩 
・バター 
 
    

  フライパンに水カップ1、ご飯を入れて強火にかけ、ご飯をほぐす。煮立ったら中火にして塩一つまみをふる。
  きのこソースを加えて温め、火を止めてパルメザンチーズを加え、混ぜる。バター5gを加えて混ぜる。
  器に盛り、イタリアンパセリを散らす。



12-2c  ポークソテーのきのこソース

鉄分や亜鉛、ビタミンB群も豊富な豚ヒレ肉をつかった「免疫力強化レシピ」です。食物繊維たっぷりのきのこソースをかけてどうぞ。


  エネルギー : 189 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.00 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 落合 務


(2人分)
・豚ヒレ肉 (塊)  200g
・万能きのこソース 140g
・イタリアンパセリ (生/粗みじん切り)  適量
・塩 
・こしょう 
・小麦粉 
・オリーブ油 
 
    

  豚肉は4枚に切り、肉たたきでたたいて約5mm厚さにする。塩・こしょう各少々をふり、小麦粉を薄くまぶす。
  フライパンにオリーブ油小さじ1を強火で熱して豚肉の両面を焼いて火を通す。火を止めて水大さじ1を加え、フライパンを揺すって全体になじませ、肉を取り出す。
  きのこソースを入れて再び強火にかけ、温まったら火を止める。
  器に肉を盛って をかけ、イタリアンパセリを散らす。



12-2d  万能きのこソース

食物繊維たっぷりのきのこを数種類つかったソースで免疫力を高めましょう!色々な料理にアレンジできますよ。


  エネルギー : 286 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : 2.50 g (塩分は全量)
  調理時間 : 15分

 講師: 落合 務


(つくりやすい分量。でき上がりは約400g)
・生しいたけ 100g
・まいたけ 100g
・しめじ 100g
・マッシュルーム 100g
・にんにく (小)  1かけ
・赤とうがらし (種を除く)  1/2本
・オリーブ油 
・塩 
 
    

  生しいたけは石づきを除き、まいたけとともに手で小さめに裂く。しめじは石づきを除き、小房に分ける。マッシュルームは石づきを落として手でつぶし、小さめに裂く。
  にんにくは1かけを横3つに切って芯を除く。
  フライパンにオリーブ油大さじ2を入れ、フライパンを傾けてにんにくを加える。強めの中火にかけ、にんにくから小さな泡が出てきたら弱火にし、ようじがスッと通るようになったら、にんにくを取り出す。火を止め、赤とうがらしを加えて15〜20秒間転がし、取り出す。
   を加え、水分が出てしんなりするまで、弱めの中火で約5分間炒め、塩小さじ1/2をふる。にんにく、赤とうがらしを戻す。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【食物繊維で腸内を整える】
きのこには食物繊維の仲間のβ-グルカンが多く含まれ、免疫力を上げるのに役立つ。にんにくととうがらしで体を温める作用も。



12-2e  アーモンドとバジルのパスタ

ビタミンEの多いアーモンドでバジルペーストをつくった「免疫力強化レシピ」です。さやいんげんをあしらい、カロテンも強化しましょう!


  エネルギー : 549 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.30 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分

 講師: 落合 務


(2人分)
・スパゲッティ 160g

 【バジルペースト】 
  ・バジル (生)  30g
  ・アーモンド (生)  40g
  ・パルメザンチーズ (すりおろす)  15g
  ・オリーブ油 大さじ1+1/2
・さやいんげん 8本
・塩 
 
    

  フードプロセッサーに【バジルペースト】の材料を入れ、なめらかになるまでかくはんする。
  さやいんげんは5cm長さに切る。
  たっぷりの熱湯に1%の塩(水1リットルにつき塩10g)を入れ、スパゲッティを袋の表示より1分間短くゆでる。ゆで上がりの2分前にさやいんげんを加える。
  フライパンに 、水大さじ2を入れて温める。火を止め、 の湯をきって加え、あえる。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【バジルのカロテンとアーモンドの食物繊維で強化】
バジルには粘膜強化に役立つカロテンが豊富。ビタミンEや食物繊維が豊富なアーモンドをペーストに。仕上げにさやいんげんをあしらって、さらにカロテンをプラス。



12-2f  ヨーグルトスープの野菜畑

はちみつ入りと、バルサミコ風味の2色の味わいのヨーグルトに、ゆで野菜を浮かべた「免疫力強化」デザートです。


  エネルギー : 118 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.10 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 10分 (野菜を冷ます時間は除く。)

 講師: 落合 務


(2人分)
・プレーンヨーグルト 220g
・大根 20g
・かぶ 20g
・なす 20g
・さつまいも 20g
・はちみつ 20g
・バルサミコ酢 (煮詰めたもの)  2g
*バルサミコ酢を弱火でトロリとなるまで煮詰めたもの。 
・かぶの葉 少々
・ミントの葉 (生)  少々
 
    

  大根、かぶ、なすはそれぞれ皮をむいて1cm角に切り、柔らかくなるまでゆでる。さつまいもは皮をよく洗って皮ごと1cm角に切り、柔らかくなるまでゆでる。それぞれ冷ましておく。
  ヨーグルト200gにはちみつを加えて混ぜる。残りのヨーグルトにバルサミコ酢を加えて混ぜる。
  器にはちみつ入りのヨーグルトを盛り、 を散らし、バルサミコ酢入りのヨーグルトを細く流す。色よくゆでたかぶの葉、ミントの葉をのせる。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【ヨーグルトの乳酸菌を腸に届ける】
そのまま食べられるヨーグルトは、免疫力アップのために毎日食べたい食材。ひと工夫して食物繊維の多い野菜と合わせれば、さらに腸が元気になる。



12-3 精進マーボー豆腐

ひき肉の代わりに大豆を使ったヘルシーで「免疫力強化」もできるマーボー豆腐。刻んだ大豆に下味をつければ、肉を食べているような満足感!


 エネルギー : 268 kcal
 塩分 : 2.90 g
 調理時間 : 20分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・木綿豆腐 1丁(300g)
・大豆 (水煮。缶詰)  80g

 【A】 
  ・酒 大さじ1/2
  ・しょうゆ 小さじ2/3
  ・甜麺醤(テンメンジャン) 大さじ2/3

 【B】 
  ・豆板醤(トーバンジャン) 大さじ1/2
  ・豆鼓(トーチ) 小さじ1/2
  ・にんにく (すりおろす)  小さじ1/3
  ・一味とうがらし 小さじ1/3
・チキンスープ 180ml
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 
・ねぎ (みじん切り)  大さじ3
・水溶きかたくり粉 大さじ2
*かたくり粉と水を1:1の割合で溶いたもの。 
・サラダ油 
・塩 
・酒 
・しょうゆ 
・こしょう 

*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
 
    

  大豆は缶汁をきって粗みじん切りにする。フライパンにサラダ油小さじ1/2を熱して大豆を入れ、中火で炒める。【A】を順に加えて下味をつけ、取り出す。
  豆腐は2cm角に切る。鍋に湯を沸かし、塩少々を入れて沸騰直前に弱火にして、豆腐を入れて静かにゆで、ざるに上げて水けをきる。
   のフライパンをサッと拭き、サラダ油小さじ1と【B】を入れて弱火で炒め、香りがたってきたらチキンスープ、 の大豆、 の豆腐を加える。酒大さじ1、しょうゆ小さじ1、こしょう少々で味を調え、煮立たせる。
  ねぎを加えてサッと煮て、煮立ったら火を止めて、水溶きかたくり粉を加えてよく混ぜる。再度火をつけて煮立て、とろみをつける。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【大豆でエネルギーオフ】
ひき肉の代わりに水煮の大豆を刻んで使用。脂肪分が減らせ、大幅にエネルギーオフ! 先に炒めて味をつけると、肉のような食感に。
【豆腐はおすすめ食材】
低エネルギーで良質たんぱくの豆腐はおすすめ食材。煮立たせないほどの湯でゆっくりゆでると、水きりもできてプルプルの食感に。
【にんにくととうがらしで体を温める】
にんにくの硫化アリルととうがらしのカプサイシンにはともに血流をよくする働きがある。香りがたつまで炒めるのがおいしさのポイント。
【とろみづけで体を温める】
とろみをつけると体の中で温かさが持続する。水溶きかたくり粉は、火を止めてから加えるとダマになりにくい。



12-3a  豆腐と小松菜のサンラースープ

酸味と辛みのスパイシーなスープは実は塩分控えめで、うまみもたっぷり。酢を上手に使った「免疫力強化レシピ」です!


  エネルギー : 158 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.50 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・木綿豆腐 1/2丁(150g)
・小松菜 2〜3株(120g)
・豚ひき肉 60g
・チキンスープ カップ2+1/2
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 

 【A】 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1/4
  ・こしょう 小さじ1/4
  ・塩 小さじ1/5
・水溶きかたくり粉 大さじ2
*かたくり粉と水を1:1の割合で溶いたもの。 
・酢 
 
    

  豆腐は、1cm弱の角切りにする。小松菜の軸と葉も同様の大きさに細かく刻む。
  深めのフライパンにひき肉を入れて中火で炒め、色が変わったらチキンスープを注ぐ。煮立ったら、小松菜の軸、豆腐、【A】、小松菜の葉を順に加えてサッと煮る。
  火を止めて、水溶きかたくり粉を加えてよく混ぜる。再度火をつけて煮立て、とろみをつける。火を止めて酢小さじ2を加え、サッと混ぜる。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【酸味&辛みをうまく使って!】
塩が少なめでも満足感を出すためには、酢の酸味をうまく使いこなすのがポイント。こしょうの辛さととろみづけで、体を温める作用も期待できる。



12-3b  えびとあさりとチンゲンサイの炒め物

プリップリのえびがおいしい「免疫力強化レシピ」です。少なめの塩分でも、魚介のうまみに、ねぎ、しょうがの香りを生かせばおいしく仕上がりますよ。


  エネルギー : 93 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.20 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・えび (殻付き)  6匹(正味100g)
・あさり (むき身)  40g
・チンゲンサイ 2株

 【A】 
  ・卵白 大さじ1/2
  ・かたくり粉 大さじ1/2
・ねぎ (細いもの)  1/2本(30g)
・しょうが (薄切り)  5g

 【B】 
  ・チキンスープ 大さじ2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中国風)を表示どおりに溶く。 
  ・酒 大さじ1
・塩 
・かたくり粉 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  えびは殻をむいて背ワタを取る。塩少々とかたくり粉小さじ1でもみ、水で洗って紙タオルなどで水けを拭く。ボウルに入れて塩・こしょう各少々で粘りが出るまでよくもみ、【A】を順にしっかりまぶす。
  チンゲンサイは葉と軸に分け、葉はザク切りに、軸は縦に薄いくし形に切り、水で洗って水けをきる。ねぎは1.5cm幅の斜め切りにする。
   のえびと のチンゲンサイの軸を、熱湯でサッとゆでて水けをきる。
  フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、ねぎとしょうがを香りがしっかりたつまで炒め、【B】とあさりを順に加える。あさりの汁が出てきたら、 のえびとチンゲンサイの葉と軸を加える。塩・こしょう各少々で味を調え、強火にして水分をとばしながら炒める。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【えびは肝臓の修復に役立つ成分あり!】
えびは肝細胞の修復に役立つタウリンを豊富に含む食材。かたくり粉でしっかりもむと、臭みがぬけてプリプリの食感に。
【チンゲンサイでビタミン補給】
カロテンやビタミンCなどを含むチンゲンサイ。軸の部分は薄いくし形に切ると火の通りが早くなり、シャキシャキの食感が残る。
【ねぎ&しょうがで腎機能アップ】
ねぎとしょうがには体を温める成分が含まれ、血流をよくして代謝アップに役立つ。また、最初に炒めて香りをたたせ、塩分控えめでも満足感を出すのがポイント。
【あさりのうまみで塩分オフ】
あさりもえびと同様、タウリンを含むのでおすすめ。また、うまみが強いので、塩分控えめでもおいしく仕上がる。



12-3c  柿とあんず酒のマリネ

肝臓の解毒機能アップの効果がある柿を、あんず酒でマリネした、おしゃれな「免疫力強化」デザートです!


  エネルギー : 151 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.00 g
  調理時間 : 5分 (柿をマリネする時間は除く。)

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・柿 1コ(正味220g)

 【A】 
  ・あんず酒 カップ3/4
  ・レモン汁 1/2コ分
  ・はちみつ 大さじ1
 
    

  柿は皮をむき、ヘタと種を除いて2cm幅のくし形に切る。【A】は混ぜておく。
  ボウルに柿を入れ、【A】でマリネして、冷蔵庫に3時間以上おく。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
柿には肝臓の機能を回復させる成分であるアミノ酸が多く含まれる。また、カロテンやビタミンCも多いので肝機能アップにはおすすめ。



12-3d  海鮮茶碗(わん)蒸し

えび、いか、帆立ての黄金トリオでタウリン豊富な「免疫力強化レシピ」です。エネルギーは控え目でも、ボリューム感は十分ですよ。


  エネルギー : 113 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.10 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 25分 (ゆで汁の粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・えび (殻付き)  3匹(正味50g)
・もんごういか 50g
・帆立て貝柱 2コ(50g)

 【A】 
  ・卵白 大さじ1/2
  ・かたくり粉 大さじ1/2
・卵 1コ
・オイスターソース 小さじ1/3
・塩 
・こしょう 
 
    

  えびは殻をむいて背ワタを取り、一口大に切る。いかは細かい切り込みを入れ、2cm角に切る。帆立て貝柱は4等分に切る。卵は溶きほぐしておく。
  ボウルに の魚介を入れ、塩・こしょう各少々でもんで粘りを出してから、【A】をよくまぶす。
  鍋に湯カップ1+1/2を沸かし、沸騰直前に弱火にして をゆでる。魚介の色が変わったら取り出し、ゆで汁は目の細かいざるでこして粗熱を取る。
   のゆで汁カップ1に の溶き卵を入れて混ぜ、塩・こしょう各少々とオイスターソースを加えて混ぜ、目の細かいざるでこす。
  耐熱の器に の魚介と の卵液を入れ、ラップをして蒸気の上がったせいろ(または蒸し器)で12分間蒸す。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【魚介のうまみで塩分オフ!】
タウリンが豊富なえび、いか、帆立てはうまみも強いため、減塩でおいしく仕上がる。ゆで汁は卵液に使うので、とっておく。



12-3e  春菊とささ身のあえ物

ビタミン類豊富な春菊を低脂肪・低エネルギーの鶏ささ身と合わせていただく「免疫力強化レシピ」です。香菜の香りがアクセントです!


  エネルギー : 203 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.30 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 10分 (ささ身の粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・春菊 1ワ(100g)
・鶏ささ身 2本(120g)
・香菜(シャンツァイ) 1株(15g)
・チキンスープ カップ1+1/2
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 

 【A】 
  ・砂糖 小さじ1
  ・酢 大さじ1
  ・しょうゆ 小さじ2
・ラーユ 小さじ1/2
・塩 
 
    

  春菊は3cm長さに切る。ささ身は筋を取って、厚い部分は半分に開く。香菜はみじん切りにする。
  鍋にチキンスープとささ身を入れ、塩小さじ1/5をふって中火でサッとゆで、ゆで汁の中で粗熱が取れるまでささ身を冷ます。冷めたら、手で細かく裂いてボウルに入れ、ゆで汁大さじ2をまぶしてしっとりさせる。
  別のボウルに春菊を入れ、【A】を順に加えてしんなりとするまで手でもむ。 のささ身と香菜を加えて全体を混ぜ合わせ、仕上げにラーユを加えてサッと混ぜる。
◆肝・腎機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【ささ身のたんぱく質&春菊のビタミンで肝機能強化】
肝臓の細胞をつくるのに欠かせないたんぱく質とビタミンが効率よくとれる一品。またラーユは最後に加えることで、少量でもインパクトのある味わいに。



12-4 鶏肉とブロッコリーのアーモンド炒め

免疫機能をアップする食材が一皿に集結した一品。シンプルな炒め物ですが、シェフならではのポイントでワンランクアップのおいしさに!


 エネルギー : 428 kcal
 塩分 : 1.20 g
 調理時間 : 20分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・鶏もも肉 1枚(250g)
・ブロッコリー (小)  1コ(正味80g)
・スライスアーモンド 25g
・溶き卵 大さじ2
・ねぎ 1/2本(30g)
・しょうが (薄切り)  5g
・にんにく (すりおろす)  小さじ1/4

 【合わせ調味料】 
  ・チキンスープ 大さじ2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 
  ・酒 大さじ1/2
  ・砂糖 小さじ1/3
  ・かたくり粉 小さじ1/4
  ・塩 小さじ1/5
  ・こしょう 少々
・塩 
・こしょう 
・しょうゆ 
・酒 
・かたくり粉 
・サラダ油 

*エネルギーは1人分 
*塩分は1人分 
 
    

  鶏肉は厚い部分に切り目を入れ、厚みが均一になるように開き、大きめの一口大に切る。ボウルに入れ、塩・こしょう・しょうゆ各少々と酒小さじ2を加えてしっかりともむ。溶き卵を加えてしっかりともみ、さらにかたくり粉大さじ2+1/3を加えてよくもむ。
  ブロッコリーは小房に分け、堅めにゆでる。ねぎは1.5cm幅の斜め切りにする。【合わせ調味料】は混ぜておく。
  フライパンを中火にかけ、アーモンドを入れてからいりし、取り出す。
  フライパンにサラダ油大さじ1/2を弱火で熱し、 の鶏肉を入れる。焼き色がついたら返して、火が通るまでじっくり焼く。
  ねぎ、しょうが、にんにくを加えて、香りが出てきたらブロッコリーと のアーモンドを加えて炒め合わせる。【合わせ調味料】を加えて強火で炒め合わせる。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【鶏肉のたんぱく質で免疫細胞を元気に!】
鶏肉は火が通りにくいので、厚い部分を開いて、全体的に同じぐらいの厚さになるようにする。
【アーモンドでビタミンEを強化!】
アーモンドには血流をよくするビタミンEと腸内環境を整える食物繊維が豊富。カリカリにいると香ばしさが増して、食感もよくなる。
【ねぎ、しょうが、にんにくで体を温める】
ねぎ、しょうが、にんにくには血行促進作用があり、体を温める。もちろん、中国料理に使うと風味も増して、いいことずくめ!
【ブロッコリーのビタミンAで粘膜強化!】
ブロッコリーは体内でビタミンAに変わるカロテンが豊富な緑黄色野菜の代表選手。油と一緒に調理すると吸収率がアップするため、炒め物に使うのもおすすめ。



12-4a  ねぎたっぷりチャーハンきのこあんかけ

ワンランク上の味わいを家庭でつくりましょう!食物繊維がたっぷりとれて、体も温まる「免疫力強化レシピ」です。


  エネルギー : 334 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.90 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 25分

 講師: 菰田 欣也


(2〜3人分)
・ご飯 (温かいもの)  400g
・卵 1コ
・細ねぎ (小口切り)  大さじ4
・ねぎ 大さじ2
・ハム (薄切り)  5枚(40g)
・えのきだけ 1/2袋
・しめじ 1パック(90g)
・チキンスープ カップ2
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 
・水溶きかたくり粉 大さじ2+1/2
*かたくり粉と水を1:1の割合で溶いたもの。 
・塩 
・しょうゆ 
・こしょう 
・サラダ油 
・酒 
・砂糖 
 
    

  ご飯をボウルに入れ、溶いた卵を加えてよく混ぜる。塩小さじ1/5、しょうゆ小さじ1/4、こしょう少々を加えて、さらに混ぜる。ハムはみじん切りにする。
  フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、 のご飯を入れてへらでパラパラになるように炒める。パラパラになったら、ハムを加えてサッと炒め、細ねぎ、ねぎを加えてさらに炒める。酒大さじ1/2としょうゆ小さじ1/4を加えてサッと混ぜ、皿に盛る。
  えのきだけは根元を切り落とし、3cm長さに切り、バラバラにほぐす。しめじは石づきを取り除き、1本ずつほぐしてから、さらに手で縦に裂く。
  鍋にチキンスープを入れて中火にかけ、 を入れる。しょうゆ大さじ1+1/3、砂糖・酒各大さじ1/2、こしょう少々を加える。煮立ったら火を止めて、水溶きかたくり粉を加えてよく混ぜる。再度火をつけて煮立て、とろみがついたら の上からかける。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【卵とハムのたんぱく質で免疫細胞を元気に】
ご飯と卵を混ぜてから炒めると、簡単にパラパラチャーハンがつくれる。ご飯に卵を吸わせるようなイメージで、しっかりと混ぜること。
【たっぷりのねぎで体を温める】
ねぎの香り成分のアリル化合物には、血の巡りをよくする働きがある。2種類のねぎを使うと風味が増すが、どちらか1種類だけでもOK。
【きのこで腸を健康に】
きのこ類は食物繊維が豊富なうえ、多糖体のβ-グルカンが免疫力を強化。それぞれほぐしておくと、あんになじんでチャーハンともからみやすい。
【あんかけで体を温める】
とろみづけのコツは、一度火を止めてから、水溶きかたくり粉を加えること。全体に混ぜてから再度火をつけて、全体にとろみがつくまでしっかり煮立たせる。



12-4b  銀だらの納豆あんかけ

動物性のビタミンA(レチノール)が豊富な銀だらに腸をすっきり整える、根菜&納豆のあんをかけた一皿。優しい味わいにホッとしますよ。


  エネルギー : 253 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 1.80 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 20分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・銀だら (切り身)  2切れ(120g)
・納豆 1パック
・大根 40g
・にんじん 30g
・れんこん 30g
・ピーマン 1/2コ(10g)
・チキンスープ 40ml
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 
・水溶きかたくり粉 大さじ1/2
*かたくり粉と水を1:1の割合で溶いたもの。 
・塩 少々
・こしょう 
・酒 
・サラダ油 
・しょうゆ 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・酢 小さじ1
 
    

  銀だらは塩・こしょう各少々をふり、酒小さじ2をふって耐熱皿に並べ、蒸気の上がった蒸し器で6分間蒸す。
  納豆はざるに入れてぬるま湯でサッと洗う。大根、にんじん、れんこんはそれぞれ皮をむいて5mm角に切る。ピーマンはヘタと種を取り除き、5mm角に切る。
  フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、大根、にんじん、れんこんを炒める。チキンスープ、酒・しょうゆ各大さじ1、砂糖小さじ1、こしょう少々を加え、煮立ったらピーマンを加える。
  火を止めて水溶きかたくり粉を加えてよく混ぜる。再度火をつけて煮立て、とろみをつける。火を止めて、納豆を加えて混ぜ、酢小さじ1を加える。
  皿に の銀だらをのせ、 のあんをかける。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【納豆菌が腸で働く】
納豆菌は生きたまま腸に届き、整腸作用が期待できる。ただし、加熱すると菌が死んでしまうので、最後に加えて熱を通しすぎないようにするとよい。



12-4c  れんこんとひき肉のモチモチだんご

ビタミンCや食物繊維も豊富なれんこんをつかった「免疫力強化レシピ」です。モチモチの食感とシャキシャキの歯ざわりがおいしい!


  エネルギー : 206 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.00 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 25分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・鶏ひき肉 150g
・れんこん 140g(正味)
・ねぎ 大さじ2
・細ねぎ (小口切り)  適量
・チキンスープ カップ1+1/4
*顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 
・しょうが 小さじ1/3
・水溶きかたくり粉 大さじ1+1/3
*かたくり粉と水を1:1の割合で溶いたもの。 
・塩 
・しょうゆ 
・こしょう 
・酒 
・かたくり粉 
・砂糖 
 
    

  れんこんは皮をむいて100gをすりおろし、40gはみじん切りにする。
  ボウルに鶏ひき肉を入れ、塩小さじ1/5、しょうゆ小さじ1/4、こしょう少々を加えてよく混ぜる。酒大さじ1を加えてさらによく混ぜる。
   にすりおろしたれんこんを加えてよく混ぜ、ねぎとかたくり粉小さじ1を加えてさらに混ぜる。さらにみじん切りにしたれんこんを加えて混ぜる。
   を8等分にして丸め、耐熱皿にのせ、蒸気の上がった蒸し器で6分間蒸し、皿に盛る。
  鍋にチキンスープを入れて火にかけ、しょうが、砂糖小さじ1/4、塩小さじ1/5、こしょう少々を加える。煮立ったら火を止めて、水溶きかたくり粉を加えてよく混ぜる。再度火をつけて、とろみがついたら にかけ、青ねぎを飾る。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【食物繊維豊富なれんこんをたっぷり】
れんこんをはじめ、根菜には食物繊維が豊富。すりおろしとみじん切りで食感の違いが楽しめる。



12-4d  おから白玉だんご

おからを使った、本多さんも大絶賛の免疫力アップおやつをご紹介します!


  エネルギー : 204 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 0.00 g
  調理時間 : 15分 (おからの粗熱を取る時間は除く。)

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・おから 80g
*おからはほぼ使いきる分量。 
・白玉粉 50g
・きな粉 大さじ2
 
    

  フライパンを中火にかけ、おからを入れて、へらで混ぜながら全体に薄く色づくまでからいりする。バットなどに取り出し、粗熱を取る。
  ボウルに白玉粉、砂糖小さじ1/3、 のおから大さじ3を入れてサッと混ぜ、水大さじ3強を少しずつ加えて、耳たぶくらいの堅さに練り、10等分にして丸める。
   のおから大さじ6、砂糖大さじ2、きな粉をバットなどに混ぜ合わせる。
  たっぷりの熱湯に を入れて、3分間ゆでて取り出し、軽く水けをきって をまぶす。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【おからは食物繊維の王様】
おからは食物繊維が豊富で、積極的に取り入れたい食材の一つ。カラカラにいると香ばしさが引き立ち、おやつにしても楽しめる。



12-4e  にらたまレバー

柔らかなレバーとシャキシャキのニラをふんわり卵でまとめるプロのコツをお教えします!レバーはビタミンA豊富なので「免疫機能」もアップ!


  エネルギー : 331 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : 2.00 g (塩分は1人分)
  調理時間 : 15分

 講師: 菰田 欣也


(2人分)
・豚レバー 120g
・にら 1/2ワ
・卵 4コ
・しょうが汁 少々

 【合わせ調味料】 
  ・チキンスープ 大さじ2+1/2
  *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)〈中国風〉を表示どおりに溶く。 
  ・酒 大さじ1
  ・しょうゆ 大さじ1/2
  ・オイスターソース 大さじ1/2
  ・砂糖 小さじ2
  ・かたくり粉 小さじ2/3
  ・こしょう 少々
・塩 
・こしょう 
・かたくり粉 
・サラダ油 
 
    

  豚レバーは一口大のそぎ切りにし、水で洗って水けをきり、ざるに入れる。塩・こしょう各少々としょうが汁を加えて全体にからめ、かたくり粉大さじ1を加えて全体にからめる。
  にらは2cm長さに切る。卵は溶きほぐす。【合わせ調味料】は混ぜておく。
  フライパンにサラダ油小さじ1/2を中火で熱し、 を入れて両面を焼き、取り出す。
   のフライパンを紙タオルで拭き、サラダ油大さじ1/2を入れる。油が温まったら、溶き卵を入れ、へらで大きく返しながら炒める。半熟状になったらにらを加え、レバーを戻し入れてサッと混ぜ、【合わせ調味料】を鍋肌から回し入れて、全体にからめる。
◆免疫機能アップポイント◆(解説:本多 京子)
【レバーはビタミンAが豊富】
ビタミンAには動物性のレチノールもあり、レバーには多く含まれる。ざるに入れてから調味料を加えていくと余分な水分が下に落ち、しっかりと下味がつく。



12-5 焼き肉じゃが

焼き色をつけて香ばしさをプラスした、新感覚の肉じゃがです。じゃがいも短時間でサッと煮て、最後に焼きつけるのがポイントです。


 エネルギー : 300 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 20分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・じゃがいも (メークイン)  200g
・牛薄切り肉 100g
・たまねぎ 1/4コ
・さやいんげん 8本
・だし カップ3/4

 【A】 
  ・だし カップ1/2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・酒 大さじ2
  ・みりん 大さじ2
  ・砂糖 大さじ2
・塩 
・サラダ油 

*エネルギーは1人分 
 
    

  じゃがいもはスライサーで2mm厚さに切り、水にさらして水けをきる。さやいんげんはヘタを落とし、サッと塩ゆでして冷水にとる。
ポイント: じゃがいもは短時間で煮えるように薄く切る。いもをぬれタオルで包むとスライスしやすい。あまり長時間さらすと香りと味がなくなるので、サッとさらして水けをきる。
  牛肉は4〜5cm長さに、たまねぎは横に薄く切る。
  フライパンにじゃがいもとだしを入れ、中火で煮る。だしがなくなったらじゃがいもを取り出す。
ポイント: あとで焼きつけるので、じゃがいもがくずれないよう煮すぎに注意する。
  フライパンをサッと拭いてサラダ油少々を入れ、たまねぎを弱火で炒める。しんなりしたら牛肉を加えて火を通し、じゃがいもを戻して火を強める。いもに焼き色がついたら【A】を加え、上下を返しながら汁けがなくなるまで煮る。
ポイント: たまねぎを先に炒め、甘みを引き出してから牛肉を加える。じゃがいもを戻し入れたら火を強め、香ばしさを出す。
  器に盛り、さやいんげんを半分に切って添える。

【じゃがいもの選び方・扱い方】
多くの種類が出回っているじゃがいもですが、最も一般的なのは男爵とメークインです。料理の仕上がりのイメージに合わせて選ぶとよく、かみごたえや食感を出したいときはメークイン、つぶしたり、あえて煮くずれさせたいときは男爵を使います。ほかにも多くの種類のじゃがいもがありますので、好みのものを見つけてつくるのも楽しいですね。



12-5a  じゃがいものみの揚げ

じゃがいもを、蓑(みの)に見立てて揚げた一品。中はしっとり、外はカリッとさせるために少なめの衣で揚げましょう。


  エネルギー : 410 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・じゃがいも (メークイン)  100g
・えび (無頭/殻付き)  8匹
・しめじ 1/2パック(約50g)

 【衣】 
  ・溶き卵 1/2コ分
  ・水 カップ3/4
  ・小麦粉 50g
・天つゆ 適量
*だしカップ1、うす口しょうゆ・みりん・酒各20mlをひと煮立ちさせてつくる。 
・大根おろし 適量
・一味とうがらし 適宜
・小麦粉 
・揚げ油 
 
    

  えびは殻をむいて背ワタを取り、小さく切る。しめじは石づきを除き、ほぐす。
  じゃがいもはスライサーで薄く切る。重ねてマッチ棒ほどの幅に切り、サッと水にさらして水けをきる。ボウルに入れ、小麦粉大さじ1をまぶす。
  別のボウルに【衣】の材料を合わせて に加え、 も加えてサックリと混ぜる。
  穴じゃくしで を1/4量ずつとり、じゃがいもの向きをそろえて形を整える。四角く切ったオーブン用の紙にのせ、160℃の揚げ油に静かに入れて2〜3分間揚げる。
ポイント: 穴じゃくしですくって余分な【衣】をきり、形を整えてオーブン用の紙にのせる。オーブン用の紙にのせて揚げると散らばらず、きれいに揚がる。
  油をきって器に盛る。大根おろしを加えた天つゆを添え、好みで一味とうがらしをかける。
【京料理人が教えるおいしさのコツ】
◆揚げたても、冷めてもおいしい揚げ物◆
天ぷらやフライなど、揚げ物はカリッとした揚げたてがいちばん。でも、冷めてもおいしくいただく技もあります。それは中火でゆっくり、素材の水分をとばすようにしながら揚げること。お弁当のカツなども時間がたってもベタつかず、おいしくいただけます。
また、肉類は二度揚げにするとよりおいしくなります。から揚げなどは最初に高温で揚げ、取り出して余熱で中まで火を入れ、再度揚げて表面をカリッと仕上げます。
今回取り上げたじゃがいもの場合は、でんぷんは火の通りを悪くするので水にさらしてぬめりを取り、水けを取ってから揚げるのがコツです。



12-5b  粉ふきいものえのきあんかけ

えのきだけのうまみと食感を生かしたあっさりあんと、ホクホクの粉ふきいもがみごとにマッチした一品です。


  エネルギー : 200 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 40分

 講師: 高橋 拓児


(2人分)
・じゃがいも (男爵)  2コ
・えのきだけ 1袋(約100g)
・みつば 適量

 【A】 
  ・だし カップ1+1/2
  ・塩 一つまみ

 【B】 
  ・だし カップ2
  ・酒 カップ1/2
  ・しょうゆ 大さじ2
  ・みりん 大さじ1+1/2
  ・砂糖 大さじ1+1/2

 【水溶きかたくり粉】 
  ・水 大さじ1
  ・かたくり粉 大さじ1/2
 
    

  じゃがいもは4〜6等分に切り、サッとゆでてざるに上げる。えのきだけは根元を落とす。みつばは茎は細かく刻んで水にさらし、葉は飾り用にとりおく。【水溶きかたくり粉】は合わせておく。
  鍋にじゃがいもと【A】を入れ、時々混ぜながら中火で煮る。火が通ったら、弱火で鍋を揺すっていもに粉をふかせる。汁けがなくなったら器に取り出す。
ポイント: じゃがいもが焦げないように注意して常に鍋を揺すり、粉をふかせる。
  鍋に【B】を入れて火にかけ、沸いたらえのきだけを加え、弱火で煮る。水分が少なくなってきたら【水溶きかたくり粉】を回し入れ、とろみをつける。
ポイント: えのきはほぐさずそのまま煮る。煮詰まったところでとろみをつける。
   にかけ、みつばの茎を散らして葉を飾る。えのきをほぐして食べる。



12-6 タルトタタン

フランスのお菓子です。甘酸っぱく煮えたりんごの上にパイ生地をのせて焼き、お皿の上にひっくり返していただきます。好みで甘くないホイップクリームを添えてどうぞ。


 エネルギー : 2380 kcal
 塩分 : -
 調理時間 : 120分

 講師: 伊藤 栄里子


(直径18cmのマンケ型1台分。)

 【煮りんご】 
  ・りんご (ふじなど)  6コ(約300g)
  *正味1.1kg。 
  ・グラニュー糖 70g
  ・水 大さじ2
  ・バター (食塩不使用)  60g
  ・レモン汁 大さじ1
  ・プリコットジャム 40g
  *あまりトロッとしていない、堅めのものを選ぶとよい。 

 【パート・ブリゼ】*パイ生地。多めにできる。タルトタタンには1/3量を使う。 
  ・溶き卵 1コ分
  ・薄力粉 130g
  ・強力粉 130g
  ・バター (食塩不使用)  160g
  ・塩 少々
  ・水 大さじ1

 【カラメル】 
  ・グラニュー糖 50g
  ・水 大さじ2
・バター (食塩不使用)  
・強力粉 (打ち粉用)  

【パート・ブリゼ】をねかす時間、冷凍する時間、【カラメル】を固める時間は除く。 
*エネルギーは全量 


 
 【パート・ブリゼ】のバターは1cm角に切り、使う直前まで冷蔵庫で冷やしておく。 
 薄力粉と強力粉は合わせてふるっておく。 
 【煮りんご】のバターは細かく切って室温におく。型用のバターは室温で柔らかくしておく。 

極上ポイント 
 りんごは煮くずれしにくいふじなどを使い、あらかじめ煮ておくことで水分が減って焼き時間を短縮。 
 【煮りんご】にアプリコットジャムを加えて、味にコクと深みをプラス。 
 ギュッと凝縮したりんご6コ分を型に詰め、パイ生地をのせて焼く。パイ生地は冷凍してあるので扱いやすく、しかも焼き縮みが少ない。 
    


【パート・ブリゼ】をつくる(フードプロセッサーを使う場合)
  フードプロセッサーにふるった粉とバターを入れ、バターが小豆粒大になるまでかくはんする(約5秒)。
  溶き卵に塩、水を加えて混ぜ合わせたものを に加える。
  再び全体がいくつかの塊になるまで、3〜4秒間かくはんする(多少粉けが残っている状態でよい)。
  台などに取り出してひとまとめにし、1/3量を平らな円形にして、ラップにくるんで冷蔵庫で1時間以上ねかす。
  台に打ち粉少々をふり、生地を取り出して約2mm厚さに丸くのばし、フォークで全体に穴をあける。直径18cmの型に沿ってナイフで切る。
ポイント: 切り落とした生地は適当な大きさに切り、粉チーズやカイエンヌペッパーなどをふって180℃のオーブンで焼き色がつくまで焼き、おつまみにしてもおいしい。
  バットなどにオーブン用の紙を敷いて生地をのせ、ラップをして冷凍庫で約1時間休ませる。
ポイント: 生地は2週間冷凍保存可能。

【パート・ブリゼ】をつくる(フードプロセッサーを使わない場合)
  ボウルに粉とバターを入れ、カードでバターを小豆粒くらいの大きさになるまで刻む。バターと粉を両手ですり混ぜ、サラサラの砂状にする。多少バターの粒が残っているくらいでよい。
  粉の中央に穴をあけ、溶き卵に塩、水を加えて混ぜ合わせたものを注ぐ。カードで周囲の粉を少しずつくずしながら、混ぜ合わせていく。
  全体がポロポロしたそぼろ状になったら、手でまとめ、さらにカードで切り込むようにして全体を合わせる。まとまったら手順 と同様にする。

【煮りんご】をつくる
  りんごは皮をむき、1コは八つ割り、残りは六つ割りにして、芯の部分を取る。
  フッ素樹脂加工のフライパン(直径26〜28cm)にグラニュー糖と水を入れ、中火にかける。混ぜずに時々フライパンを回して煮溶かす。うっすらと煙が上がったら弱火にし、フライパンを時々回し、全体が淡いきつね色になるまで熱する。
  火を止めて細かく切ったバターを一度に加える。バターが溶けたら、再度火にかけ、りんご、レモン汁、アプリコットジャムを加え、全体に煮汁が回るように混ぜる。
  ふたをして弱火で30〜40分間煮る。りんごがくずれないように注意しながら、時々ゴムべらで全体に静かに返す。
  ふたを取り、まだ煮汁がフライパンに残っているようなら、中火に近い弱火で煮詰め、水分をとばす。
  火から下ろし、バットに平らになるように入れ、粗熱を取る。

【カラメル】をつくる
  フライパンにグラニュー糖と水を入れ、中火で溶かす。手順 と同様に、混ぜずにフライパンを回しながら、全体が濃いきつね色になるまで熱する。ぬれ布巾の上に型を置いて【カラメル】を流して広げ、そのまま冷ます。
ポイント: ここでオーブンを180℃に温め始めるとよい。

型に入れて焼く
  【カラメル】が完全に固まったら、型の側面と【カラメル】の上に、柔らかくしたバターをはけでたっぷり塗り広げる。バターを塗ることで、型離れしやすくなる。
   の上に のりんごを放射状にぴっちりと詰め込む。六つ割りのりんごを放射状に並べてから、八つ割りにしたりんごで間を埋めるように詰めるとよい。180℃のオーブンに入れ、約1時間焼く。
  オーブンから取り出し、りんごの表面をスプーンの背などでギュッと押して、隙間のないようにする。熱いのでやけどに注意する。

型から取り出すには
  冷凍したパイ生地を上にのせ、ぎゅっと押さえる。オーブンに戻し、190℃にして15〜20分間、パイ生地にしっかりと焼き色がつくまで焼く。オーブンから出し、型のまま置いて十分に冷ましてから、冷蔵庫に入れて全体が冷たくなるまで冷やす。食べるときに型から抜き出し、切り分けて、好みで泡立てた生クリーム適量(分量外)を添える。
  フライパンに型よりも低い位置まで湯を沸かし、冷やした型の底を湯につけて、りんごの表面の【カラメル】とバターを溶かす。湯からはずし、型に皿をのせ、ひっくり返してタルトタタンを型からはずす。

【型】
底が少しすぼまった形のマンケ型か、直径18cmの丸型でつくれる。いずれも底の取れないタイプで、フッ素樹脂加工などがされたものを選ぶこと。
【りんご】 
果肉がしっかりとしていて、煮詰めても煮くずれしにくいふじなどがおすすめ。初心者でもつくりやすい。



12-6a  りんごの薄焼きパイ

残ったパート・ブリゼでもう一品。のばしたパイ生地に薄切りのりんごを並べて焼き上げます。溶かしバターの塩けがポイント。


  エネルギー : 2090 kcal (エネルギーは全量)
  塩分 : -
  調理時間 : 45分 (生地を休ませる時間は除く。)

 講師: 伊藤 栄里子


(25cm角のもの1台分)
・りんご (好みのもの)  1〜1+1/2コ
・溶かしバター 40g
・三温糖 大さじ2
・アプリコットジャム 大さじ2
・パート・ブリゼ 2/3量分
*タルトタタン参照。 
・強力粉 (打ち粉用)  
 
    

  台に打ち粉をふり、パート・ブリゼを麺棒で約3mm厚さの正方形にのばし、全体にフォークで穴をあける。一辺が25cm角になるように切り取る。
   をオーブン用の紙を敷いた天板にのせ、ラップをして冷蔵庫で約1時間休ませる。
ポイント: ここで冷凍しておくと2週間保存可能。凍ったまま、次の作業を続けることができる。
   のラップを取り、縁を除いてアプリコットジャムを塗り広げる。
  りんごは皮付きのまま芯抜き器で芯を取るか、縦半分に切り、切り込みを入れて芯を取る。りんごを横に薄切りにする。
   の上に手早く を3列に並べ、溶かしバターの約半量をはけでりんごに塗り、三温糖をまんべんなくふりかける。
ポイント: 時間がたつとりんごが変色するので、並べたらすぐに焼くこと。
  190℃のオーブンで約25分間焼く(途中焦げそうになったら、アルミ箔〈はく〉でりんごの部分を覆う)。オーブンから出し、りんごに残りの溶かしバターを塗る。



12-7  3種類のあじポキ

ポキとはハワイの料理で、切った魚介に香味野菜や油を加えてあえたもの。バゲットや野菜と一緒に食べても大変美味!


  エネルギー : -
  塩分 : -
  調理時間 :

 講師: 枝元 なほみ


(つくりやすい分量)

 【シャンツァイのエスニックポキ】*E150kcal(全量) T15分 
  ・あじ 1匹
  *大きいあじの場合は半身。 
  ・シャンツァイ (細かく刻む)  10〜15g
  ・ナムプラー 大さじ1/2
  ・レモン汁 大さじ1/2
  ・ピーナツ油 大さじ1/2
  *なければサラダ油でもよい。 

 【コチュジャンポキ】*E130kcal(全量) T15分 
  ・あじ 1匹
  *大きいあじの場合は半身。 
  ・コチュジャン 小さじ1/3
  ・ごま油 小さじ1
  ・しょうゆ 小さじ1
  ・にんにく (みじん切り)  少々
  ・砂糖 少々

 【カレー風味のポキ】*E220kcal(全量) T20分 
  ・あじ 1匹
  *大きいあじの場合は半身。 
  ・たまねぎ (薄い輪切り)  1/4コ分
  ・クミンシード 小さじ1/2
  ・にんにく (みじん切り)  小さじ1/2

 【A】 
  ・しょうゆ 小さじ1/2
  ・酢 小さじ1/2
  ・塩 少々
  ・カレー粉 少々
  ・サラダ油 
 
    


【香菜のエスニックポキ】【コチュジャンポキ】
  あじは三枚におろして薄皮をむき、腹骨と小骨を取り、1〜1.5cm角に切る。
  残りの材料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせ、 を加えてあえる。

【カレー風味のポキ】
  あじは三枚におろして薄皮をむき、腹骨と小骨を取り、1〜1.5cm角に切る。たまねぎは水に3分間さらし、水けをきる。
  小鍋にサラダ油大さじ1とクミンシードを入れて弱火で熱し、クミンシードから気泡が出てきたらにんにくを入れる。
  香りがたったら火を止め、【A】を入れて混ぜる。ボウルに移し、 とあえる。



12-7a  あじの蒸ししゃぶ

しゃぶしゃぶの要領でサッと蒸していただきます。片面に軽く火が通り、縁が白くなりかけたら食べ頃です。


  エネルギー : 160 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 30分 (甘酢漬けを漬ける時間は除く。)

 講師: 枝元 なほみ


(2〜3人分)
・あじ 3匹
*大きいあじの場合は1匹。 
・大根 1/4本
・セロリ 1本
・れんこん (細いもの)  100g
・パプリカ (黄)  1/2コ

 【煮干しの甘酢漬け】*つくりやすい分量。冷蔵庫で1か月間保存できる 
  ・煮干し (小)  20g

 【A】 
  ・米酢 カップ1/2
  ・砂糖 大さじ1
  ・塩 小さじ1
 
    

  【煮干しの甘酢漬け】をつくる。【A】を混ぜ合わせて煮干しを入れ、20分間以上おく。
ポイント: ご飯にかけてすし飯にしたり、少量の水で割れば酢の物に使ったりもできる。油としょうゆ少々を加えればドレッシングにもなる。
  あじは三枚におろして薄皮をむく。腹骨と小骨を取り、薄いそぎ切りにする
  大根は縦にせん切りにし、セロリは5〜6cm長さに切ってから縦にせん切りにする。れんこんは皮をむいて薄切りにする。太ければさらに半分に切る。パプリカはヘタと種を除いて縦にごく細く切る。
  土鍋など温度が下がりにくい鍋に を並べ入れる。湯カップ1を入れてふたをし、強めの中火で蒸気が上がるまで沸騰させる。鍋を食卓に移し、野菜の上にあじをのせ、余熱で好みの加減に蒸していただく。冷めてきたら、再び鍋を火にかける。
あじで野菜を巻いて、煮干しの甘酢漬けにつけていただく。柚子(ゆず)こしょうをのせたり、ポン酢しょうゆをつけて食べてもよい。



12-7b  焼き骨せんべい

揚げたような食感なので、スナック感覚でパリパリいただけます。黒こしょうが、すごくスパイシー。


  エネルギー : 50 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 35分 (塩をふっておく時間は除く。)

 講師: 枝元 なほみ


(2人分)
・あじの中骨 2匹分
・オレガノ (乾)  小さじ1/3
*あれば。 
・塩 
・オリーブ油 
・黒こしょう (粗びき)  
 
    

  あじの中骨の両面に塩小さじ1/4をふって15分間以上おき、水けを紙タオルなどで押さえる。
  オーブンの天板に をのせ、オリーブ油小さじ2とオレガノ、黒こしょう小さじ1/4をふる。オーブンに入れてから180℃に設定して25〜30分間焼く。



12-7c  あじの干物の素揚げ

香ばしさの中に、あじのうまみが素直に感じられる一品。たくあんのピリ辛炒めとの相性が抜群なので是非つくってみて。


  エネルギー : 240 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 20分

 講師: 枝元 なほみ


(2人分)
・あじの干物 2枚

 【たくあんのピリ辛炒め】*つくりやすい分量 
  ・たくあん 7cm
  ・ごま油 小さじ1
  ・豆板醤(トーバンジャン) 小さじ1/2
  ・しょうゆ 一たらし
・細ねぎ 少々
*あれば。 
・かたくり粉 
・サラダ油 
 
    

  あじの干物は頭をつけたまま背で半分に切り、さらにそれぞれを斜め半分に切って、かたくり粉適量を両面にまぶす。
  フライパンにサラダ油を1cm深さほど入れて170℃に熱し、 を入れる。骨付きの部分は骨を下にして入れる。
  骨が付いていない部分は両面を合わせて3分間程度揚げる。骨付きのものは、骨を下にして8分間程度、裏返して2分間程度揚げる。
ポイント: 頭もカリカリになるので丸ごと食べられる。
  【たくあんのピリ辛炒め】をつくる。たくあんは薄切りにして水に2〜3分間つけ、軽く塩ぬきして水けを絞る。
  フライパンにごま油を入れて中火で熱し、たくあんを入れる。豆板醤を加えて混ぜ合わせ、しょうゆをたらしてサッと混ぜて、香りがたったら火から下ろす。 と一緒に器に盛り、細ねぎを添える。



12-8  あじフライサンド

フワフワ、サクサクなあじフライをいちばんおいしく食べるには、これで決まり!食パンを焼かないのがポイントです。


  エネルギー : 540 kcal (エネルギーは1人分)
  塩分 : -
  調理時間 : 25分

 講師: 枝元 なほみ


(2人分)
・あじ 2匹

 【衣】 
  ・小麦粉 適量
  ・溶き卵 1コ分
  ・パン粉 適量
・食パン (8枚切り)  4枚
・キャベツ (大)  1枚

 【タルタルソース】 
  ・らっきょうの甘酢漬け 4コ
  ・マヨネーズ 大さじ1+1/2
・中濃ソース 適量
・塩 
・こしょう 
・サラダ油 
 
    

  あじは三枚におろし、薄皮をむく。腹骨をすき取り、小骨を骨抜きで取ってから、塩・こしょう各少々をふり、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に【衣】をつける。
ポイント: あじは三枚におろす。中骨の上で包丁を小刻みに動かしながら、おろしていく。
  フライパンにサラダ油を1〜2cm深さに入れて、170℃に熱し、 を入れてきつね色になるまで揚げる。
  らっきょうの甘酢漬けはみじん切りにして、マヨネーズと混ぜて【タルタルソース】をつくる。キャベツはせん切りにする。
  食パンにキャベツ、あじフライを順にのせ、中濃ソースをかける。【タルタルソース】をのせて、サンドする。