私の治療対処法

  薬類は一切飲んでいません。理由としては次のような体験からです。 1.発病のきっかけが、歯科治療中、亜ヒ酸が唇にもれて薬品に感作した事が原因。 2.歯科治療が中断された状態であったので、その結果歯髄炎になり、その痛み止 めとして漢方薬をのみ、激しい痙攣を伴う反応を起こした事。 (死ぬのかと思いました) 3.以前飲んでいたスルーラックというピンクでコーティングされた下剤を飲んだ時、 数秒間で激しい動悸に見舞われ下痢が始まり下半身が動かなくなった。

 主に上記の事から薬類は飲めないだろうと判断しました。試しに飲む事によって、 具合が悪くなるリスクが大きいので、結果的に「薬は無いもの」と自分に言い聞かせ ました。飲む薬のみならず私の場合は、以前使用していた乳液や洗剤でも発作が起き ましたから、アルコール系の薬剤が入っているものは全てだめです。怪我をしても 消毒薬や化膿止めなどは付ける事が出来ません。 ...ではどうするか? と言えば....これが良く効く....自分のツバです。 怪我をしたらなめる。全く犬や猫と同じです。それから火傷など重い傷などは、 アロエが大活躍です。これは私だけではなく、我が家で怪我をした人は皆アロエで 処置されます。虫さされにも威力を発揮します。  それは私のそばで消毒薬のふたなど開けられないからです。考えてみれば太古の昔 人間には薬などなかったのです。それでも生きていた。これは私にとって大きな慰めと 励ましです。

薬が飲めない分、出来るだけ自然治癒力を高める必要があります。愛農会という グループから無農薬の米、野菜等を手に入れることが出来るのは、とてもありがたい ことです。次に、積極的に対処せざるを得なかった事をまとめてみます。 最初行ったことは、以前着用していた物は干した位ではダメなので3度位洗い直しました。 アクセサリーBOXは私が愛用していた香水の匂いがしみ込んでいますから、すべて母の家に ビニールに包んで持って行って、母が何度も熱湯で洗ってよく干してから持ち帰りました。 (以前、母が我が家の洗面所で化粧袋を熱湯で洗っていて、私が知らずに近付き たちまち具合が悪くなったことがあったからです。).....湯気の中に香水の匂いが 漂っていたのでしょう。

 娘や息子が大学から帰省して来る時はやはり、衣類を数回洗ってから帰って来ます。 バッグ等は玄関ですぐビニール袋に入れて部屋に持ち込みます。又、娘は保湿クリーム を顔や手にいつも塗っていなくてはならないのでスイッチ、ドアのノブ等、手のふれる 所はティッシュで手を包んでやってくれています。娘も息子も家に帰って来た時から、 すぐ頭を切り替えて注意することがクセになっています。

 来客には、香水、香り物等は付けないで来て下さるようお願いしています。始めの頃 は玄関で夫が匂いを嗅いでチェックして、私はベッドルームで待機していて、OKが出て からお会いするようにしていました。匂いを付けて来る人もいるので大変でした。今では、 私自身がシャンプーの匂いは大丈夫になってきたのと、来客の方も気を付けて来て下さる ようになり全く自然に人が出入りしています。

 とにかく、危険な物はすべて家の中から排除する。.....これにつきますね。 そして、システムを組んで、すべて当たり前の注意と思うとストレスになりません。 当初は本当に恐い思いをしましたし、緊張して対処したものです。

 あと、悲しいことですが、スーパー、デパート等でのショッピング、電車に乗って 出かけること、よそのお宅に遊びにいくこと等が出来ません。深刻なことです。 ある意味では社会生活に参加出来ないということなのです。でも、先日、スーパーに 5分程入ってみました。ボチボチあせらずに、少しずつトライしていき、希望を失わない でいこうと思っています。

 以上、思い付くままにまとめてみましたが、一口では言い表わせない思いの中で 過ぎてきた2年余りですが、とにかく反応しないよう、出来るだけ気を付けて過ごす 事によって、マイナスのマイナスにまで落ち込んだ体力と自律神経も、段々回復して きました。もちろん、今でも私にとって駄目な物は駄目であることは変わってないのです。 ですから、思いがけない時に反応に出くわすことがありますが、痙攣発作まで至る事は 最近、なくなりました。いつの日か、再び以前のように、娘とお出かけしたり、夫と すてきなレストランでデートもしてみたいと、イメージしています。


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