資料シート●[三月劇場]

レンズの明るさ

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/brightness.html




 同じ情景を撮影しても、レンズによって暗く撮れたり明るく撮れたりする。この違いをレンズの明るさという。

 光を集める強さが同じでも、大きいレンズほど、散らばっていこうとする光をより広い範囲から回収することができる(▽図左)。また、大きさが同じでも、光を集める力が強いレンズほど、広い範囲の光を回収できる(▽図右)。

 

レンズの大きさ(左)やレンズの強さと光の集まり方との関係

 つまり、レンズが大きく、しかも強いほど、レンズを通ってフィルム(または感光素子)に当たる光の量は多くなる。このような違いがレンズの明るさの違いとして現れる。レンズの強さは焦点距離で、レンズの広さは直径でそれぞれ決まってしまうから、レンズの明るさは

焦点距離/直径

で表すことができる。この値を、そのレンズのF値(小文字で書いてはいけない)という。F値が小さいほど、そのレンズは明るい(なぜ逆にしたんだろう)。また、F値が2倍、3倍、...になると、レンズの明るさは1/(22)、1/(32)、...になる(1/2、1/3、...ではなくて)。

 カメラから外したり取りつけたりできるレンズには、(虹彩型)絞り(▽図)という、広くしたり狭くしたりできる覆いがついている。これを使えば、本来の大きさよりもレンズを小さくすることによって、レンズをより暗くすることができる。



絞り


参考にさせていただいた資料

脇リギオ
写真技術ハンドブック
ダヴィッド社 62-09-30


スチル

メディアテクノロジー論
情報処理
石原ゼミ


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00-12-22