作品記録/[三月劇場]

[距離]
制作ノート

http://www.infonet.co.jp/apt/March/Aki/Distance/note.html




 "あたし小さい頃..."のせりふの部分には、最初は顔がモノクロで入っていて、突然、ブルーの空に雲が流れていくショットに変わる。

 この映画の終り方は次のように変更される。
 道とか、電車からの風景とか、リンゴとか、マラソンをする男とかのフィルムがダラダラと流れている中を、電話からの録音で、物語の主人公が誰にでもいいから電話をして、"2点間の最短距離は?"と質問する。
 2、3人にかけたところで、向こうの電話が切れ、発信音が長く尾を引く。
 リーダーフィルムとか、ぼくらが写っているクズフィルムに字幕が入って、その人間がこの映画において何をなしたかが紹介される。

 この映画は、美術的課題をもっている訳でもないし、実験映画的課題ももっていない。
 いわば、19歳と数ヵ月の一人の少年と、18歳と数ヵ月の少年の心優しさ、想いを、具体的な形で発露させようとしているにすぎない。

 [手無し犬]の部分はむずかしい。

 録音はアフレコでかまわないが、一応、実際に声を出して読んで、そのシーンが何分必要かを計算してほしい。

 無理なシーンのカット可。不条理なシーンのカット可。合理的すぎるシーン、必カット。

 できれば、物語が円を描くといいのに。

 高速道路、および階段のシーンはあれでOK。

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Soichi Aki


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99-02-28

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