コンピュータの世界では、複数のコンピュータを電線や
電波でつなぎ合わせることによってネットワークが形作られる。
ネットワークに加わっている一つ一つのコンピュータは
ノード(<node、節=せつ)と呼ばれる。
ネットワークで実現される機能には、実際の作業は専門のノードが行ない、ほかのノードはそれを頼むだけのものと、何台かのノードが対等の関係で協力しながら作業する機能とがある。始めのを
サーバ-クライアント(<server-client、やる人/頼む人)型といい、あとのを
ピア-ピア(<peer to peer、偉い人/偉い人)型という。
室内、社内、学内のネットワークのように、広くてもせいぜい同じ敷地の中ぐらいの規模のネットワークを
LAN(ラン<local-area network、小域網)という。
LANの規模なら、ネットワークにつながっている全部のノードを把握することができるので、その情報を活かして性能の高いネットワークや特別な働きをもったネットワークが実現できる。
また、電話の回線などをつなぎ集めておき、参加したい時だけ電話をかければ参加できるようにネットワークを作ることもできる。インタネットのサービスプロバイダはこのような形でネットワークを組んでいる。
ネットワークとネットワークとをつなぎ合わせたものを(本来の意味での)
インタネット(internetwork)という。うまく
インタネットを作れば、別々のネットワークにつながっていて、直接にはつながっていないノードとノードとの間でも、まるで同じネットワークにつながっているような情報のやり取りが実現できる。
現在では、世界のほとんどのネットワークが
TCP/IPという共通の方式で互いにつながり合って、巨大な
インタネットが形作られている。これを(大文字の)
インタネット(Internet)という。