資料シート●各科目

ISO符号系

http://www.infonet.co.jp/apt/March/syllabus/bookshelf/ISO.html




 (符号系について言う場合は)キャラクタを表現するための符号系の一つ。
 本来はそれを作った団体(=国際標準化機構)の名前。

Q  ISOって何の略なんですか?
(05-04、み...さん)

A  公式には "何かの略ではない。ギリシャ語の接頭辞のισο(iso。同じ)にちなんでつけられている" ということになっています。でも、Internationale Standardization Organization の略だと考えている人が多いと思います。
 なぜこういうことになってるかっていうと、フランス語とか、どこか特定の国のことばで組織の名前をつけてしまうのは(ここの仕事を考えると特に)よくないとみんなが考えたからです。ギリシャ語だってまぁまずいかもしれませんが、大昔にできた言語だから特別ってことでしょうね。





 ISO符号系(正確にはISO/IEC 646)は、国際的な広がりにわたっての、テキストの記録/通信を可能にするために作られた。ラテン文字(=ABC)や数字など、国際的に共通に使われているキャラクタに対して、扱えるようにする範囲符号の割振りを定めている(▽図)。

 ISOが定めた文字符号系にはほかにもいくつかあるが、ふつうは646のことを指す。


ISO符号系
範囲


 ISO符号系の対象になっているキャラクタには、ラテン文字(△図第4〜7列)、数字(第3列)、それらと合わせて使う記号(第2列と各列の下端)が含まれている。また、文字表示器にいろんな動作をさせる制御キャラクタ(第0+1列)も含まれている。


ISO符号系
符号の割振り


 ISOでは、キャラクタに対応させる符号として7桁のビット列を使う。



ISO(7桁)符号系

 実際にこれらの符号を記録/通信する場合は、左端にもう1桁を追加して、8桁にして使うことが多い。この1桁は、記録や通信の途中で内容が狂ってしまっても、それを検出できるようにするパリティ検査に使われることもあるが、ただの詰め草のこともある。

 ISO符号系では、どんな用途にも使いやすくなるように、いろんなこと(▽図)に気をつけながら、キャラクタへのビット列の割振りが決められている。

・キャラクタについて自然に感じている順序とビット列の強弱とを対応させる
・対応の途中に隙間が空かないようにする
・関係のあるキャラクタには共通の特徴のあるビット列を割り振る


ISO符号系
歴史+将来


 各国の独自の符号系はISO符号系に独自のキャラクタを追加する形で作られている。日本のJIS(1単位)符号系も、ISO符号系に基づいて作られている。なお、ISOそのものは合衆国のASCII符号系がもとになっている。

 現在のISO符号系の原型になったISO R646は67年に制定された。ISO R646は、現在のISO符号系に相当するものと、それとは全く別の6桁のビット列を使うもの(▽図)とに分かれていた。しかし、6桁符号系はあまり使われなかった。そのため、73年にはISO R646から6桁符号系を削除したISO/IEC 646IRVが制定され、現在のISO符号系が完成した。



ISO(6桁)符号系





このページに載っている情報の一部については下記の資料を参考にさせていただきました

加藤弘一
図解雑学 文字コード
(ナツメ社 ISBN: 481633243X) 2002-09-30

どうもありがとうございます
(敬称略)


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