学習書●[情報処理]

演習
電子メールとほかの通信
携帯電話
報告

和田晃
(00年度履修生)

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/Internet/gallery/Wada.html




 電子メールとは、ネットワークを通じて手紙をノードからノードへ届ける機能のことを言う。この電子メールは相手がいなくとも、情報を送信することができる。そういう点では、郵便と似ているところがある。

 私はこの演習を考えるにあたって電話というものを考えてみることにした。20世紀初頭に発明された電話は、それまで主流であった郵便をや、電報を超えて、大いに普及した。それは、郵便と比べて、手軽に情報を伝えることができたからである。わざわざ字で書くよりも、電話番号を押して、相手に直接、声を用いて情報を伝えた方が楽であるのは明らかであろう。
 手軽さという点では、電子メールと電話は共通している。そして、情報がすばやく伝わることも、両者の魅力である。普通にエアーメールで送ると、数日くらいかかるが、電子メールや電話の場合は、あまり時間がかからずに情報を送ることができる。

 このように、電子メールと電話は共通点が多いわけだが、大きく異なる点もある。前述したように、電子メールでは、相手がいなくても、情報を送信することができる。しかし、電話の場合は、そうはいかない。留守番電話機能は別として、電話はその場にお互いが話せる状態でないと、情報交換は成立しないのである。それを解決するために開発されたのが、携帯電話だといっても良い。携帯電話は電話の欠点をかなりの範囲で補うことができたので、おおいに普及したのである。
 次に異なる点は、情報の質である。電話は、声を用いることによって聴覚から脳に情報を送る。電話は人間の耳と口を拡張した機械と言っても良いだろう。一方、電子メールは、手紙を書くという行動そのもの拡張したものである。そのため、情報は視覚から、脳に送られる。人間は音よりも、字などの情報の方が情報はより容易に伝えることができる。そして何よりも、電子メールの場合は情報を記録しておくことができるが、電話はそれができない。携帯電話には録音機能が備わっているが、それを通話中にうまく活用できるかは疑問である。
 そして、電子メールは使う場所が限られてしまうという欠点がある。今、私がこうしてメールを送っているわけだが、これは学校のコンピューターで送っているのである。ノート型パソコンなどは持ち運びができるが、だいたいは、自宅のパソコンでメールを見るということになる。そのため、24時間ずっと、コンピューターを使っているわけにはいかないので、決まった時間しかメールを見ることができない。それに比べて、電話は、携帯電話の普及により、いつだろうと好きな時間に電話をすることができるのだ。

 電子メールと電話は似ているようでありながら、いくつかの点では大きく異なっている。ところで、近い将来において両者を補完することができそうなものが登場してきた。それは携帯メールである。携帯メールにも、他社からメールを送れない場合もある、電波が届かないところでは使用できない、一度に送信できる文字数つまり情報量が限られる等、まだ欠点は多いが、電子メールよりも手軽であり、好きなときに使用でき、なおかつ、電波が届く限り、好きな場所で使用できるという点において、電子メールの欠点と、電話の欠点をカバーしているといっていい。


 電子メールに向いた通信と携帯に向いた通信って、具体的にはどんな通信だろう。それを考えてみてごらん。
(石原)



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が課題[電子メールとほかの通信]の学習の一環として作成した著作物です

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* WADA Akira (筑波大学比較文化学類一年) * E-mail: s000548@ipe.tsukuba.ac.jp Webpage: http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/4443/akira.html