学習書●[情報処理]

演習
[電子メールとほかの通信]
電子メールと携帯メール
報告

辻口なつみ
(00年度履修生)
16 Feb 2001 23:42:52

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/Internet/gallery/Tuziguti.html




 電子メールとよく似た環境で使われる通信としてすぐに思いつくのが携帯電話のメール機能である。
 似たメディアとしては他にも手紙やファクスなども考えてはみたが、やはり現代の私たちの世代には携帯のメールのほうが手軽で使いやすい通信であり、また実際に他の通信よりも日常生活の中で頻繁に使用している。そこで私は携帯のメールと電子メールを特にその使用状況、特にそれを使う時の気持ちの面から比較してみたいと思う。

 携帯メールは、電話器を介しているということで、届いたらすぐに読んでくれるということを前提にメールが送られているように思われる。一方、電子メールの場合、時候の挨拶やちょっとあとになってから知ってもらってもいいような連絡にも使われている。相手が頻繁にコンピュータを扱わなければなかなか読んでもらえないので、メールの相手もそれに応じてすぐに知らせたいものというよりは後で読んでもらってもいい連絡や時候の挨拶程度のものになるのだと思う。
 至急知らせなければならないような大事な連絡なら電話の方を使うが、それ以外の連絡については携帯メールでするし、たいした用事もないので暇つぶしにするような連絡は携帯メールである。しばらく会っていない友人などの場合はメールだけのつながりになっていることもしばしばある。

 このこととも関係があるが、返事を期待する気持ちの強さにも、違いがある。
 携帯メールではすぐ読んですぐ返事を書いてほしいことを送るために使われている。つまり、携帯メールには、送った人が返事を期待している気持ちが込められている。ただの連絡のためのメールを送るという場合もあるが、相手も手が空いていたら返事を送ってほしいという気持ちが強いように思われる。
 これに対して、コンピュータの電子メールでは読まれるのがいつかわからないということを前提として送るので、必ずしもすぐに返事をしてほしいというわけではないという違いがあるだろう。
 このような携帯メールによるコミュニケーションは、しばしば希薄化したつながりと受け止められているが、電子メールのコミュニケーションには存在しないと思う。

 また、私はこのようなメールのコミュニケーションを行う上でのメールの保存機能にも注目したいと思う。
 携帯のメールは限られた数しか保存できない上に、頻繁に使用するため、後で以前もらったメールを読もうとしても消えてしまっていることが多い。しかし、電子メールならMOなどに保存していくことができるので、以前もらったメールをあとで自由に読み返すことが可能である。思い出のようなものをずっと保存しておけるという点で、電子メールは独特であると言えるだろう。

 以上より、私は電子メールは携帯メールよりもむしろ手紙に代わる機能をもつものだと思った。字やそれが書かれている紙自体が備えている雰囲気や思い出などは無理としても、電子メールは多くの点で手紙に代わりうる役割を果たすものだと思われる。メールのやり取りをする双方がコンピュータを持っているのなら、伝達するという面では電子メールがこれまでの手紙に置き代わってしまったとしても問題はないと思う。
 すぐに内容を知ってもらいたい場合や、返事がしかもなるべく早くほしいような場合には、携帯メールの方が適している。電子メールは手紙と同様にこのような場合には適さない。



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が、課題[電子メールとほかの通信]の学習の一環として作成したもの(一部加筆)です

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