学習書●[情報処理]

演習
電子メールと携帯電話との比較
報告

鳥居淳
22 Oct 2001 20:46:22
(01年度履修生)

http://www.infonet.co.apt/March/syllabus
/Literacies/Internet/gallery/Torii.html




 PCを通じて送受信される電子メール(以下電子メール)と携帯電話(以下電話)の特徴を比較する。さらにそれをもとにして、電子メールに向いた使い方、向かない使い方を考える。

 電子メールと電話の最大の違いは、情報を伝える媒体が、電子メールが文字であるのに対して、電話は音声であるという点である。電子メールは何もせずとも後に残り、そのため自分と相手が同時に意思疎通が可能な状態でなくとも用件を伝える事ができる。電話の場合は録音などの手段を用いない限り、交換された情報は本人の記憶以外に残らない。そのため普通は相手と自分が同時に意思疎通が可能な状況でなければ使用することができない。
 この違いは意思疎通の速度にも影響している。電子メールで一度に相手に伝えられる情報量にはほぼ上限がないが、しかし相手の返事を待たなければならないような情報のやり取りを考えると、答えが用意されているなら即座に返事が聞ける電話と違い、

自分がメールを作成・送信

相手が受信・読む

相手がメールを作成・送信

自分が受信、読む

という、考えていることから文字への変換という流れによって、考えていることをそのまま声にすればよい電話に比べて時間がかかるため、ただ相手のYES/NOが聞きたい場合などは時間的なロスが大きくなると言える。

 議論などを行う場合は、話の筋道をしっかり立てたり、何度も反復して考えることができるため、電子メールの方が電話よりも有利であると考えられる。PCを使用するという前提があるため、ウェブ上にある図表や、場合によっては電子メールに添付されたファイルなどによって、音声のみで情報をやり取りする電話よりも多様な種類の情報をやり取りでき、理解を助ける事ができる電子メールの方が(そのものが、というわけではないが)優れている。また、議論や話し合いの場で感情的な発言を避けるという意味でも、一旦思考を文字という人間にとって体の延長ではないものに置き換えるという作業によってワンクッションを置く事となり、良い影響を及ぼすと思われる。

 以上のことから、電子メールに向いていると思われる用途は

・一度に伝えたい情報量が多く、それが何度も見直すことが考えられる場合
・テキスト以外の情報と関連付けたい場合
・緊急を要さない連絡
・議論の大枠を決定したり、感情的になりやすい議題を論じる場合

などであると言える。
 逆に適さない、あるいは特性が生かせない用途としては、

・簡潔な連絡
・緊急を要する連絡
・些細な疑問が沢山あったり、相手の同意を得ながら議論をしなければならない場合

であるといえる。


 論点が明確だし説明も論理的で公正だ。
 問題が一つある。それは、前半の結論と後半の適切/不適切な場面とが、実はつながっていないことだ。一つ一つの項目が、前半の結論からさらに導かれるということをきちんと説明してくれたらもっといい報告になるんだけど。
(石原)



このページの記事は、科目[情報処理]を履修した学生が課題の学習の一環として作成した著作物(一部調整)です

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