このMandala Gallery #2/InstallationではグループKATARIBEの

メディア・インスタレーション「hako-mandala」

の構成案が提示されています。

ギャラリー平面図
箱の形態・寸法
システム

●メディア・インスタレーション「hako-mandala」●
 
1997年5月13日(火)から18日(日)まで,ギャラリー三条(京都市中京区三条小橋西入る「鶴の井ビル」3F)にて,グループKATARIBEによるメディア・インスタレーション「hako-mandala」が展示されます.
 
メディア・インスタレーションとは,コンピュータ等のニューメディアを積極的に使用したインスタレーション,特にそのマルチメディア的展開をはかったもの,を意味しています.
 
映像や音響・音楽が積極的に空間に設置(install)されたインスタレーションで,それらが,コンピュータによって,観客からの働き掛けによって様々に変化するものです.
 
グループKATARIBEは1995年にメディア・インスタレーション「鏡の寓話」(10月,Gallery RAKU)を行ったあと,マンダラをテーマにインスタレーションを行なう企画を立ててきました.そうしたアイデアの一部はインターネット上でも発表したりもしてきました.ォマンダラ・ミクロコスモスvol.1ォマンダラ・ミクロコスモスvol.2
 
テーマのマンダラは密教のマンダラでもありますし,心理学者ユンクの唱えるマンダラでもあります.それは宗教的な瞑想の道具であり,癒しの対象であり,世の中の構造を象徴する形のひとつでもあります.
 
グループKATARIBEのメディア・インスタレーション「hako-mandala」は,そのインスタレーション空間が,非日常空間を形成し,それが,そこの訪れたある人によっては瞑想の空間であり,癒しの空間であり,現代社会の象徴的な具現空間であるように意図されて制作されます.
 
現時点では,このページにおいて,主にメディア的な構成に関する紹介をさせていただきます.
 
今後,徐々に,映像,図像,音響・音楽などの情報をこのページにおいて発表していく予定です.
 

●ギャラリー平面図(プラン2/2月25日)●
 


解 説
横1800x縦1800x奥行600の箱型のマンダラが3つ横ならびに置かれます.
ギャラリー入り口から入ると,この箱の背後面を見ることになります.
 
そこには,むきだしされたシステムの内部が提示され,TVモニターやスピーカーや,コンピュータや,それらを結ぶ雑多なコード類がそのまま提示されます.これは,いわば「ケ」のスペースです.
 
ギャラリー入り口から箱の表面にまわると,そこには,TVモニターがはめ込まれ,数々のCG(プリントアウトされたもの)によって装飾された現代マンダラが現われます.これは,いわば「ハレ」のスペースです.
 
このマンダラは,入場者によって,TVモニターの中の映像が変化し,音楽・音響が様々に鳴るようにしかけられています.すなわち,インタラクティブなシステムが施されています.
 
「ハレ」のスペースの様子は,ビデオカメラによって,「ケ」のスペースで映されます.入場者は,ギャラリーに入ってすぐ,「ハレ」のスペースがあることに一応気づくことになります.


●箱の形態・寸法(プラン2/2月25日)●
 


解 説
箱は既成のファングルで組み立てます(鉄製の穴のあいた棒で,日曜大工店等に売っているものを利用します).
 
当初,組み立てたまわりをモニターとスピーカのところだけ開けて,すべて,板で覆い,CGをプリントアウトしたものを貼り詰める予定でしたが,実際の出来上がりは多少剥きだしのところも敢えて作ります.


●シ ス テ ム(プラン2/2月25日)●
 


解 説
センサーsoundbeamが,センサーと鑑賞者との距離をMIDI情報に変換してMacintoshコンピュータに伝えます.
 
MacintoshコンピュータにはプログラムソフトMAXが機能しており,そのMIDI情報を,
 
ひとつは音楽演奏情報としてMIDIシンセサイザーを鳴らし,
 
ひとつはビデオ選択情報としてビデオ映像を選択します.



解 説
光電センサーは鑑賞者の手がそこにかざされることによってスイッチ・オンの状態になります.
 
光電センサーは,そのスイッチ・オンの情報をMIDI情報に変換してMacintoshコンピュータに伝えます.
 
MacintoshコンピュータにはプログラムソフトMAXが機能しており,そのMIDI情報を適正なMIDIノートナンバーに修正し,MIDIシンセサイザーを鳴らします.
 
このシステムでは映像に関するインタラクティブ性はなく,ビデオは2種類のものがそのまま上映されます.



解 説
光電センサーは鑑賞者がその前に立つとスイッチ・オンの状態になります.
 
光電センサーは,そのスイッチ・オンの情報をMIDI情報に変換してMacintoshコンピュータに伝えます.
 
MacintoshコンピュータにはプログラムソフトMAXが機能しており,そのMIDI情報を,
 
ひとつは音楽演奏情報としてMIDIシンセサイザーを鳴らし,
 
ひとつはグラフィックス生成情報としてTVモニターにコンピュータグラフィックスを映しだします.
 
なお,このコンピュータグラフィックスは別のビデオ映像とミックスされて最終的にはTVモニターに映しだされます.

 


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